起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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皆様明けましておめでとうございます、今年も頑張って更新していきますのでよろしくお願いします。




銀狐海賊 ドンクリークさん

「おやびん!おやびん大変だ!!赤カモメが艦隊でこっちに来た!!」

 

自身の信頼する部下、側近のハンバーグの叫ぶような声におやびん…銀狐のフォクシーは驚き慌てて甲板にあがる。

 

ザワザワとざわめく一様に黒いマスクをつけた部下たちを尻目に双眼鏡を受け取り覗いてみると

 

「赤い海軍マーク…海軍最強の部隊が一体何の用だ?」

 

「ねぇおやびーん、アイツらおやびんを捕まえに来たのかしらぁ?」

 

訝しむフォクシーを他所にもう一人の側近であるポルチェが心配そうに言えばそう言えば4000万ベリーの懸賞金が自身の首にはかかっていたのを思い出し顔を青ざめさせる。

 

「ま…まさか、四千万程度であの赤カモメが動くわけが…」

 

「おやびん、やっぱ公認海賊に手出ししたのが良くなかったんだってば元々それで懸賞金がかかったんだし…」

 

「ぐ…うるさい!受けると判断したのはあっちの船長だろ!お陰でこっちは公認海賊許可を消された上に懸賞金までかかっちまってよぉ…」

 

ハンバーグの言葉にその時の事を思い出す。

 

相手方は公認海賊で、デービーバックファイトにおいて名高いフォクシー海賊団の噂を聞きつけよほど自信があったのだろう、わざわざ探して勝負を挑んで来たのだ。

 

接戦でありながらも勝負には勝ったがその後にこれはいい、と考えたフォクシー自身がターゲットを公認海賊に変えた辺りから雲行きは怪しくなってきた。

 

まずは海軍各支部、ひいては制度設立に大きく関わるクリークの所に苦情が入るようになり、当初は双方の合意意思によるものだと静観していたクリークだったがこうも大きく騒ぎ立てられれば重い腰を上げざるを得ず銀狐のフォクシーは公認海賊許可を取り消し。

 

更に再三の警告に関わらずそれでも海賊旗を掲げるのを辞めなかったので違法海賊として懸賞金まで懸かり、その上略奪こそないとは言え公認海賊、違法海賊問わずにデービーバックファイトを仕掛けていくスタイルは変わらず当初は100万ベリーからスタートした懸賞金は4000万ベリーまで膨れ上がっていたのだった。

 

「だが勝負から逃げるなんてなぁ!漢が廃るってぇもんだろ!」

 

「…それはいいがどうするんだ、銀狐のフォクシー。

 

相手は噂に名高い赤カモメ、下手したら将官クラスが乗っているぞ?」

 

そんな気炎を上げるフォクシーに声をかけるのは一人の男。

 

三つ揃えのスーツにオールバックに撫で付けた髪、そしてフォクシー海賊団の印として目元にマスク、そしてその上から眼鏡

 

「えぇい!船長若しくはオヤビンと呼べと言っているだろう!!デービーバックファイトのルールの一つ!敵船の船長に素早く忠誠を誓う…忘れたのか!」

 

「断る、船長の合意も何も"おれ達"の船は所詮寄せ集め…そんなザマでデービーバックファイトに勝ったの負けたの言ってもな。

 

まぁここは隠れ蓑に丁度いい、それにまぁ拾ってくれた事には感謝してやる、あのデブと狭い船でいつまでも一緒はゴメンだったからな」

 

「ちっ、生意気な奴だな…テメェもテメェの仲間もどうして癖がこんなに強ぇんだ?」

 

「別に仲間じゃない、言っただろう"寄せ集め"だと。

 

まぁ気をつけることだな、相手は赤カモメ…しかも艦隊となると億クラスを想定している可能性もある、精々生き残れるように足掻く事だ」

 

そう言って艦橋に去っていく男にポルチェは

 

「むーねぇおやびん、アイツちょっと生意気よぉ。ちょっとこらしめてあげちゃおうかしら?」

 

頬をぶすーっと膨らませて見せるも

 

「…辞めとけポルチェ、確かに生意気だが奴はそれを許される程強い…ポルチェちゃんじゃアイツに勝つのは難しいだろう。

 

奴だけじゃない、奴と一緒にこっちの下についた奴らはどいつもこいつもクセは強いが腕はたつ…今はこっちに従ってるのにわざわざ藪をつつく必要はあるめぇ」

 

まぁ何かあったら自身が命を引き換えにしても子分どもは守ってやる…と考えながら赤い海軍マークを掲げた艦隊に対し毅然とした目つきを向けるのだった。

 

一方クリークはフォクシー海賊団の船を目視で視認した所で艦隊を停止、艦隊旗艦であるフィーネ・イゼッタ号のみを前進させると単身でフォクシー海賊団の船"セクシーフォクシー号"の甲板に降り立った。

 

フォクシー海賊団の特徴的な帽子とアイマスクの集団が固唾を飲んで警戒する中クリークは周囲を見渡し、その中に特徴的な髪型の男を見つけるとニヤリと笑い

 

「パーレイ」

 

と一言。フォクシー海賊団の船員が謎の言葉に首を傾げる中言われた本人、銀狐のフォクシーは

 

「フェーフェフェフェ!驚いたぜ!そんな古臭いもんを持ち出してくるとはな」

 

 

「おやびん、いきなり笑い出してどうしたのさ?」

 

「そうよオヤビン!笑ってる場合じゃないわよぉ、ぱーれいって何なのよぉ!」

 

いきなり笑い出し困惑する周囲を他所にフォクシーは落ち着いたのか

 

「悪いなハンバーグにポルチェ、子分共も落ち着け!今から戦闘は無しだ!絶対に手ぇ出すんじゃねぇよ!!」

 

と指示、海軍相手に何の警戒も無くていいのかと困惑する周囲を他所に

 

「さっさとしろ!!海賊としての誇りを自分たちで汚すつもりか?」

 

フォクシーのその指示に渋々納得、先程までの緊迫した状態は多少マシになったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 




アンケート結果だとガルガンチュアはフル鋼鉄の戦艦になりそうですねー、まあ潜水艦もありますしあっても不思議では無いですよねー

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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