実際に戦闘を行ったルフィ達やロビンの話やナミ達が発見したこの島の真実、そして笛で呼び出したガンフォールは"お主らが危険だと思って慌てて飛んで来たのだが…"と、戦闘では無いのに呼び出した事に呆れつつも色々とこの空島の事情やダイアルの事などを教えてくれた。
そうして各々の情報を総合的に纏めて現在いるアッパーヤードがかつて謳われた黄金郷だと断定した一行は黄金を探しに行く事に決定、今日はもう遅いのでしっかり準備を整えて明日から行動開始となった。
明けて次の日、ダメージを受けていたものの何故か直っていたメリー号に騒ぐ一幕があったものの、一味はルフィ、ゾロ、ロビン、チョッパーとついでにベラミーの黄金探索班とナミ、ウソップ、サンジ、ついでに余裕のあったベリーを積んでボディガードとして契約を結んだガンフォールのアッパーヤード脱出班の二組に別れると早速出発、自身達の船長より懸賞金の高い(と思っている)ベラミーの扱いには結構揉めたのだが今は大人しくしていても鬼の居ぬ間に…という可能性もあるとしてルフィと同じ探索班に組み込まれた。
とは言え南側の遺跡に向かう筈の探索班は途中で大ウワバミが乱入してバラバラになった後で2人ほど自信満々に周りが迷子だと呆れ南側へ向かうルートから明後日の方向に、1人は大ウワバミからメチャクチャに逃げた為ルートから斜めに逸れ、2人は元のルートに戻って来たがいつまで経っても周りが戻って来ない事にひょっとして自分達がルートから逸れたかと首を傾げるも周囲の景色を見渡して、この場所で間違い無い筈だともう暫く待つのだった。
「…あのくそゴム野郎、人をこんなとこに連れてきた癖に迷うとかありえねぇ」
「あら、逃げ出す絶好のチャンスじゃないかしらハイエナさん?」
暫く待ってみたが全然来ないルフィ、ゾロ、チョッパーの三人にベラミーはコメカミをひくつかせつつ言えば木の袂に腰をかけて本を読んでいたロビンがそう返す。
「はっ、こんなおかしな場所に連れてきておいてどこに逃げるってんだよ…おい考古学者、こっからは別行動といくぞ」
「何か上手い手でも思いついたのかしら?」
「違ぇ、おれはあのくそゴムを探しながら遺跡に向かう。だからテメェも他のルートで遺跡に向かえ、そうすりゃ運が良ければ遺跡で集合できんだろ」
いつまで経ってもルートに戻って来ないルフィ達に痺れを切らしたのかそう提案するベラミー。
「あら、わざわざ船長さんを探しに行くなんて律儀なのね?」
ロビンは口に手をあてつつ揶揄うように言えば
「けっ、勘違いすんなよ?おれはあのクソゴムにやり返してぇだけだ…3900万如きが巫山戯た事言ってんじゃねぇぞ?」
凶暴な目つきでロビンを睨みつけるベラミー、それに対してロビンは
「あら怖い、じゃあ遺跡で合流って事で船長さんの事は宜しくね?南の方角はわかるかしら?」
くすくすと笑いつつ一応確認を行っておく。
「舐めんな、グランドラインの海ならまだしも太陽か星が見えてりゃ陸の上で方角を見失うわけねぇだろ…というか一船の船長がなんでそれが出来ねぇんだ!!」
「船長さんは半ば本能で生きているもの…それより気をつけてねハイエナさん?今日は朝から"随分と森が騒がしい"わ、敵対者には気をつけてね?」
「気配でも読んでんのか?まぁ誰が来ようとこのおれの力の前で立ってられるわけねぇがな!!クラウチング…発条人(スプリント)!!」
その言葉と共にベラミーは足をバネに変化させると凄まじいスピードで森に入り込みあっという間に姿を消したのだった。
一方残されたロビンは
「さて…おじさまからのオーダーはダイアルの入手との事だけれど…まぁ大地を取り戻そうとする先住民の子孫に神様とやらの部下…随分と相手は多いみたいだしそれを当てにしておこうかしら?」
と考えつつとりあえずは当初の予定通り遺跡に向かって歩き出せば暫くしたところで
「メェー!貴様はゴッドの言っていた青海人だな!!ゴッドの命によりここで死んでもらうぞ!!」
と言いながら目の前に降り立った1人の男。
スキンヘッドでまるで羊のような見た目の男は目の前で掌をこちらに向けて構えたのだった。
「…神様とやらの部下かしら?」
「その通り!我らは神兵…我らがゴッドの尖兵である!」
「…その手のひらに固定しているのはダイアルかしら?」
「ふっ、よくぞ見破った!これは斬撃貝(アックスダイアル)!!貴様はこの斬撃の前に命を落とすと知れい!!」
「アックスダイアル…初耳ね、珍しいダイアルなのかしら?」
自身の恩人からの情報にも、昨夜聞いた先代神からの情報にも無かったダイアルにロビンは少し興味を抱きそう聞けば
「ふふふふふ、それもそうだろう…何故ならこの斬撃貝はスカイピアには存在せず我らがビルカの固有種だからな!!そしてこの斬撃貝は斬撃を溜め込み放出する!!」
「へぇ、一般的なダイアルと違って随分と物騒なダイアルみたいね?」
「さて…そろそろ御託はいいだろう青海人よ、我が斬撃貝の前に死ぬがよい!!」
そう言って宙に飛び上がり右手の掌に固定したダイアルをロビンに当てようとした神兵の男だったが
「色々と情報をありがとう、そのダイアルはもらっていくわね?…鈍熊流兵葬術・牡丹!!」
それと共に一歩左足を下げると右足が弧を斜め上に描きながら強烈な後ろ回し蹴りが襲いかかってきた神兵に向かいその頬をロビンの踵が抉り抜き
「ごほぉっ!?」
そのまま神兵の男は巨大に育った樹の幹に強かに身体を打ち付けられると
「き…きさま、我らを敵に回してただで済むと…」
「ごめんなさい、でも先にこちらを仕留めに来たのは貴方よ?当然やり返される覚悟はあったのよね?」
そう言いながら痛み故か動けない神兵に近づき手に固定していたダイアルを取り上げるとダイアルの底面を神兵に向け
「ばっ!キサマ何を!?」
「それじゃあね、親切な神兵さん?」
ダイアルの頭頂部を押すと走る数本の斬撃…その攻撃に神兵の男は呻き声をあげる事も出来ずに沈黙したのだった。
和道一文字は"菊一文字"、鬼徹は"虎徹"、他はいまいち元ネタがおるか不明ですがたしぎが手に入れていた良業物"花州"は元ネタ的には加州清光ってとこですかねー
因みにうちには加州清光の模造刀があります、何故あるんだろう。
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)