起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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シャンクスが愛剣であるグリフォンをいつ手に入れたのかわからないのでこの作品では20年前当時はまだ持ってないとしています。



赤髪戦闘 ドンクリークさん

「自由か…、羨ましいもんだな」

 

「なんだ、あんたも海賊になりてえのか?いっそのことおれ達と一緒に海賊やらねぇか?」

 

「はっ、俺は海兵だぞ?そんな勝手な理由で海賊に鞍替えはできねぇよ」

 

「残念だな、あんたの噂は色々と聞いてるからな…で、海軍本部の大佐殿がおれ達みたいな新米弱小海賊に何の用だ?」

 

「はははっ、新米弱小とはぬかしおる。

 

海賊王の元クルーが率いる海賊団が弱小新米とは何かの詐欺か?」

 

「げ。そこまで調べてんのか、自分から吹聴してるつもりはないんだがな…」

 

「うーむ、その気はなかったがここで会ったのも何かの縁だ。捕まえとくのもありか?」

 

そう言って左手に持った棍を両手で持ち構える。

 

「おいお前等!一騎打ちだから手ぇ出すなよ!」

 

それに対しやんややんやと騒ぎ立てる周囲の船員達

 

「じゃあ小手調べだ、そらっ!!」

 

いつもの如く大上段からの振り下ろし。

 

下手に受け止めようとすればその超重量と超硬度で武器ごと端折り相手は地面に埋まる。

 

今までの海賊達は殆どこれだけで決着がついてきたが果たして・・・?

 

「っつ!!!おっ…もっ…てぇなぁっ!!!」

 

腰の剣を抜き放ち受け止めようとしたが直ぐに気づいたのか受け止めるのではなく刃を滑らせ受け流す。

 

「へぇ、気づいたか」

 

「なんだそれ!めっちゃ重てえんだが!?いちちまだ痺れてやがる…」

 

剣を持っていた手をぷらぷらと振ってみせるシャンクス

 

「ははは、折り紙つきの頑丈さを持つ10tの特別製だ。

今までの海賊達はどいつもこいつも殆どこの一撃で地面に沈んだんだがな」

 

「あんたどんな身体してんだよ…なんかの能力で軽くしてんのか?」

 

「いやいや、純粋に鍛えた結果だ。それより次いくぞ?」

 

仕切り直して袈裟懸けに振り下ろし反対側で振り上げ、突きからの横薙ぎと連続で繰り出すも

 

受け流し避けて偶に剣を盾にしながらしのぎ、時には斬りつけてくるシャンクス

 

だが…

 

「はははっ!この合金チョッキはレーザーじゃなきゃ斬れねぇよ!それにそんな簡単に受けてていいのか?」

 

見たところ使ってる剣は普通のカトラス、この超重量を受け流しているとはいえ受け続ければ

 

バキリ、と嫌な音が響きシャンクスの剣に大きくヒビが入る

 

「くっ…」

 

ピタリ、とそこで棍を止めて

 

「まぁ捕まえる云々は冗談として、だ。」

 

シャンクスの眼前に構えた棍を引き戻す、というか結構ヤバイぞシャンクス

 

レーザーじゃなきゃ斬れねぇとか死亡フラグ立てたからかその合金チョッキにあちこち深い傷が入ってやがる、というかその衝撃が身体中にはしってるのだが…

 

確かに本気ではないとはいえまだ四皇なってないから大丈夫とかナマ言ってすいませんでした、口には出さないけど

 

「はぁ!?ここまでやっといてか?というかこれ無銘だけど結構気に入ってたんだぞ!?」

 

そう言って深々と亀裂が入った剣を掲げてみせるシャンクス

 

「まぁ落ち着けよ赤髪、今回はお前等海賊団にいい話を持ってきたんだ、まあ聞けよ」

 

と言うか業物ではないだろうと思ってたが無銘のカトラスであの威力…末恐ろしいな、流石未来の四皇ってか?

 

途中で中断した事が不満なのなシャンクスは憮然とした面持ちながらも

 

「ちっ、まぁいいぜ?いい話ってのは何だ?」

 

とこちらの話を聞いてくれる模様。

 

それに対してずっと温めていた計画を話始める。

「実は海軍は"公認海賊"と呼ばれる制度の設立を考えていてな」

 

「"公認海賊"だぁ?海軍が海賊を認めるっていうのか?」

 

「勿論全ての海賊を認めるというわけじゃない、例えば海賊旗を掲げていても探検家、トレジャーハンターなどの秘境探索や財宝探しを主とする面々も多い」

 

「まぁおれ達もそうだが別に海賊だからって好き勝手暴れまわるわけじゃねぇ」

 

「ぶっちゃけた話、海賊王の処刑からこっち"海賊"と名乗って海に出る奴らが多すぎるんだよ。

 

海軍の手が足りねえんだからいちいちそういう"海賊"を捕まえててもキリがねぇんだよ」

 

「海軍の人間がそんなこと海賊に話していいのか?」

 

「まぁお前なら大丈夫だろ、話したからと言って何か不利益を起こすわけでもないだろ」

 

「その信用はどっから来てんだか…」

 

「話を戻すぞ?"公認海賊"ってのは商船や街、政府の船などに襲撃を行わない事を前提に海軍の手配リストから外し海賊旗を掲げる事を認めるという制度だ。」

 

「へぇ、確かに海賊旗掲げてるだけで何もしてないのに海軍に追われるのを煩わしく思う奴らもいるだろうからな」

 

「そうだ、簡単に言えば"王下七武海"を海軍版にして諸々特権を除いた形になるな。」

 

「"王下七武海"ねぇ…色々と特権が認められてる代わりに政府の召集には応じないといけないんだろ?"公認海賊"とやらもそうなのか?」

 

「まぁ召集もかかるかもしれねぇがこれは別に集まらなかったからといってデメリットは無い、来てくれたら報酬は出すがな」

 

「狙いはなんだ?」

 

「簡単だ、今までそれらに割かれてた手を略奪や政府の船の襲撃を行う凶悪な海賊達に回す為だ。

 

一般の市民達はいちいち旗印なんざ覚えてないだろうからそれが冒険や宝探しを主とする"ピースメイン"なのか、それとも村や町を襲う欲と暴力に塗れた"モーガニア"なのかわからねぇ。

 

それなら海賊旗を掲げるだけでも違法だぞ?というのを周知させ海賊自体の発生を抑えるのが目的だったが…」

 

「それがうまく働かず海賊旗を掲げる奴が異常に多かったってとこか?」

 

「そこで今回の"公認海賊"だ、因みにピースメインの海賊で支部にて申請すれば審査の上で誰でもなれるぞ?」

 

「で、おれ達に持ってきたうまい話ってのはそれか?」

 

「あぁ、ちなみに"公認海賊"になった上で町の襲撃や海軍と敵対した場合再度手配リストに入った上で本部大佐クラスを派遣する予定だ。

 

で、どうするよこの話受けるか受けないか。

 

受けるのなら手配リストは取り消して海軍の追討も中止になるから賞金稼ぎの襲撃もなくなる、自由に冒険できるぞ?」

 

はてさてどう出るかな?"赤髪"のシャンクス

 

 

なーんて、まぁ答えはうすうす予想ついてるけどね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




現在の年齢

シャンクス17歳

カイドウ 不明

ビッグマム 46歳

白ひげ 52歳

黒ひげ 18歳

クリーク 22歳


原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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