一方その頃、モンキー・D・ルフィが現れたとなれば文字通り飛んで来そうなスモーカー大佐は驚愕の中にあった。
夜の間に麦わらを探し回ったが結局見つからず、朝っぱらから海軍独立遊撃隊総司令であるクリークから話があると呼び出され見せたい物があると複数のゲートを移動し連れてこられた先…
「何だこれは…独立遊撃隊は何を作っている!!」
ナバロン要塞中央島に存在する超大型ドック、そこに横たわっていたのは一隻の船、しかしその姿は一般的な軍艦の姿を大きく逸脱していた。
「スモーカー准将は"プルトン"と言う物を知っているか?」
詰め寄るスモーカーにクリークは涼しい顔でそう尋ねる。
「プルトン…いや聞いたことねぇな、それよりコレは何だ」
「まぁ話を焦るな准将…クロコダイルの件で聞いてないか?奴は古代兵器プルトンを復活させ、それをちらつかせて世界政府との交渉の材料にしようとしていたと」
「古代兵器は聞いたが名前までも聞いてねぇな、で?そのプルトンとやらが何だってんだ」
そう言えば古代兵器云々は報告があったな、とスモーカーは思い出すも興味を抱いていなかったのであまりしっかり覚えていなかったがクリークの
「プルトンというのは世界政府がひた隠しにしている三つの古代兵器の一つ…曰く"世界最悪の戦艦"、"造船史上において最悪の化け物"、"島一つを跡形も無く消し飛ばす"…それが戦艦"プルトン"だ」
と言う言葉により目の前の戦艦に目を走らせ
「まさか…まさかその化け物がこいつだってのか!!なんてモンを作ってやがる!もし海賊の手にでも渡れば…いや、政府に目でもつけられたらとんでもねぇ事になるぞ!!」
何てモノを作ってやがる、と思わず目の前の男の胸ぐらを掴もうとするがその手は止められ
「落ち着けスモーカー准将、誰もこれがその最悪の化け物などと言ってないだろう…こいつは戦艦"ガルガンチュア"、復活の可能性がある対プルトンを見越して開発、建造が進められてる代物だ」
との説明に早とちりだったかと思いながら心を落ち着かせるべく葉巻に火をつけ目の前のドックに横たわる船を見回す。
全長にして200メートル程…この時点で既に一般的に超大型船とされている150メートルを大きく上回っており大きさと言うわかりやすい要素で今までの船との違いをハッキリさせている。
しかしそこでスモーカーはある事に気付き
「鉄甲船…にしては木材の部分が見受けられねぇ…いや、まさか!!」
とクリークを振り返れば
「正解だスモーカー准将…この艦は鋼鉄製だ、バラクーダ号のような木鉄交造の鉄甲船では無い、それを越える圧倒的なポテンシャルを持つのがこのガルガンチュアだ」
「何てモン作ってやがる…独立遊撃隊が厳重に隠してやがったのはコレか」
クリークの答えに信じられないモノを見るように再び目の前の船を見る。
鈍く輝く鋼鉄の船体…その姿は力強さと共に恐ろしさを感じさせ、これが表舞台に出ようものならこの世界において混乱は必須、軽く見学をしたバラクーダ号でさえ今までの船を過去の代物にしかねなかった上にコレが表舞台に出れば世界がひっくり返りかねない…もしコレが海賊や世界政府の手に渡れば、そう危惧するスモーカー。
「これの存在を知っているのはごく一部、表舞台に出るのはまだ先だがな」
「例の815とやらで使うんじゃねぇのか?誰にぶつけるのかは結局教えられないとの事だったが四皇にぶつけるなら新世界行きが必須だろう」
例の作戦とやらで使うのか?と考えたが返ってきたのは
「流石に間に合わんな、船体は出来たと言え艤装もまだ終わってないからな…それよりこれの事はくれぐれも極秘で頼みたい」
との答え、不可解なその言葉にスモーカーは
「…何故これを見せた?極秘と言うくらいなら見せなければいいだろう」
と率直に問えばクリークは少し考える表情を見せる、まぁぶっちゃけて言えばクリークがスモーカーにこの船を見せたのはただの時間稼ぎである。
ロギアであるスモーカーが麦わらに突っ込んでいっては要塞における非常訓練の意味もへったくれも無いのでただの時間稼ぎであるがそう答えるわけにもいかないので
「ニコ・ロビン…懸賞金3900万の彼女が准将が執心の麦わらの一味に合流したのは当然掴んでいるだろう?」
「それがどうした、確かに奴は古代文字が読めるらしいが…まさかニコ・ロビンがプルトンとやらを復活させるとでも?」
「別にそうは言ってない…彼女"が"復活させるのでは無い、彼女を使ってプルトンを復活させようと企む勢力がいるのが問題でな…」
「古代兵器を復活させるなんざ何処の海賊が…まぁ確かにクロコダイルはニコ・ロビンの力で古代兵器を復活させようとしてたんだったか?」
「海賊じゃない、あまり声高に言うつもりは無いが…俺達の、海軍の上とでも言えばわかるか?」
「っ!世界…政府…」
「とは言えその一部だがな、自身の出世の為にニコ・ロビンを付け狙ってるらしい。更に言えばそのプルトンは設計図が現存するらしくてな…そっちも手に入れようと画策してるらしい、ウォーターセブンを知ってるか?」
「…確か俺たち海軍の御用達であるアクアリアと双璧を為す世界政府御用達の造船都市だったか」
「設計図とやらはそこにあるらしい…サイファーポールが動いてたぞ?」
「…遊撃隊の情報網はどうなってやがる、どうやってそれを掴んだ」
「いや名前を変えず変装もせずって正体あててくれと言ってるようなもんだろ、それで諜報機関名乗ってるんだから片腹痛いってもんだろ」
クリークがそう言うと同時、スモーカーが懐に入れた電伝虫が鳴り出し
「何だ、麦わらでも見つかったか?…何だと?奴が捕まってるだぁ!?何処のどいつにだ!!…もういい、おれが行く!」
何かよっぽどの事なのだろう、電話口に怒鳴りつけるとスモーカーは電伝虫を切ると
「悪いなクリーク中将、少し用事が出来た…まぁ詳しい話は後にでも聞かせてもらうさ」
そう言って出口へと駆け出すのであった。
ガルガンチュアのほんのさわりだけスペック公開、スモーカーはクリークの"艤装がまだ"という言葉に勘違いをしています。
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。