起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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七武海誘 ドンククーク

「ちぃっ、なんつう硬さしてやがるっ!!」

 

「悪いな、俺を貫きたきゃもっと鍛える事だなっ!」

 

そしてぶつかる鋼鉄の拳と鈍色の棍。

 

とある島の浜辺で二人の男が衝突していた。

 

赤い鴎の海軍コートを羽織り、腰には長剣、胴鎧にレギンスのガントレットを装着した腕には"白尾棍"…そしてそんなシンプルな武装のクリークに相対するのはただでさえ鋭い目付きが更に鋭く凶悪な人相を持つ男。

 

まるで燃えるが如く逆立った赤い髪にはゴーグルを着用し、素肌に分厚いトゲの意匠がある赤いファーが付いた派手な茶色のコートを羽織り、そしてその両腕は異形と化したその男こそ"ユースタス・キッド"…"キャプテン・キッド"の異名の他に"悪童"、"鋼鉄喰らい"と呼ばれる男である。

 

 

 

時は少し遡る。

 

クリークは指令により"七武海候補"として感触を確かめるべく"ユースタス・キッド"に接触すべく近隣の支部から報告があった地点に向かっていた。

 

程なくして情報通りキッド海賊団の船…ゴーグルのついた燃え盛る骸骨の旗印に恐竜らしき生物の骨をまるまる船首に加工した特徴的な船である"ヴィクトリア・パンク号"を発見、接触しようとしたところこちらの赤い海軍旗を見た途端俄に戦闘態勢に入るキッド海賊団。

 

こうなっては纏まるものも纏まらない為少し離れた所でフィーネ・イゼッタ号は停船しクリークは単身で慌ただしくなったヴィクトリア・パンク号へと向かったが

 

「鈍色の鎧に赤い海軍マークのコート…まさか海軍本部中将の鈍熊かっ!キッド、奴はまずいくれぐれも穏便に済ませろ!!」

 

両腕のブレードを展開して身構える男のその言葉に

 

「へぇ…この前大艦隊を沈めてやったってのに海軍も懲りねェな…いや、懲りたから中将なんて送り込んできやがったのか?」

 

両腕を組んだまま大胆不敵に軽く笑みを浮かべながら言ってのけたのだった。

 

「懸賞金7200万"殺戮武人"のキラーか…手甲鎌とはまた随分と珍しいもんを使ってるな」

 

緊張をほぐすべく軽口を叩いて見るがそれに対して軽く身構えるキラー、更にキッドが

 

「おいおいこっちは無視か、しかしあの赤カモメのトップがわざわざおれ達に何の用だ?」

 

と凶悪な笑みを浮かべながら軽く腕を振り他の船員に後ろに下がるように指示

 

「とりあえず落ち着いてもらおうか、こっちに戦闘の意思は無い」

 

「ほぉ?てっきりこの前沈めた艦隊のお礼参りかと思ったが…じゃぁ一体何しに来たってんだ?」

 

そう言いつつも全く警戒を緩めず尚且つ直ぐに動けるようにしているキッドにこれは難航しそうだなと思いつつも

 

「ユースタス・キッド、お前七武海になる気はあるか?」

 

「…あぁ?」

 

意表を突く事には成功したのだろう、凶悪な笑みを崩さぬままに一瞬固まるキッドを他所にクリークは更に話を続ける。

 

「世界政府からのお達しでな、お前を七武海にしようという動きがある。まぁ本来であれば伝書だけで済ませる所だが流石にお前を七武海にするとなると色々ハードルがあるからな」

 

「おれを七武海にだぁ?あぁそういやニュースクーで見たぜ、クロコダイルが何やらやらかしたらしいな」

 

「まぁな、そこで早急に七武海を決めるべく動いたわけだが…まぁ別に今すぐ決めろと言うわけじゃない、急ぎでは無いからな」

 

「はっそんなんどうでもいい…答えはノーだ!"磁気弦(パンクギブソン)!!」

 

それと共に恐らく船に乗せていたのだろう、数々の武器がキッドの右腕に集まり巨大な腕と化すとその鋼鉄の巨腕は何の警戒も無かったクリークを叩き潰した。

 

"ジキジキの実"、それがキッドが食した悪魔の実である。

 

その能力は自分を中心に強力な磁気を発生させ、周囲に存在する磁気の影響を受ける金属類を引き寄せる事ができるというものだ。

 

「へっ、本部中将と言えどこんなもんか…」

 

そしてキッドはその能力でかき集めた金属類を自分の思うままに組み合わせ、巨大な腕や全身を包む鎧のようにして操り、生身であれば問題ないような攻撃が金属によりそのままキッドに反映、単純な攻撃力や防御力は通常時と比べて大きく強化される。それがキッドの戦闘スタイルである。

 

そして今回も船に満載していた武器の山の一部を能力で纏い、一瞬で巨大な腕を作り出しクリークの意識外より叩き潰したのだった。

 

「キッド!くれぐれも穏便にと言っただろうが!!」

 

いきなりの凶行にキッド海賊団No.2であるキラーはキッドを怒鳴るも

 

「はっ、このおれに七武海なんて巫山戯た話を持ってくるからだ…それより甲板直さねぇとな」

 

キッドは悪びれる様子もなくキラーの言葉を流しながら自らの攻撃で甲板に空いた大穴を見ると同時

 

「…話が気に入らないとは言え随分といきなりだな、"悪童"とは随分といい二つ名がついたもんだ」

 

大穴から伸びた手に顔面を鷲掴みにされた。

 

「なっ!テメェ!?」

 

「まぁいい、船の心配をするなら心置きなくやれるよう場所を移動しようか」

 

それと共にキッドに叩き潰された筈のクリークは、キッドの顔面を鷲掴んだままその場から飛び立ち、空中を駆けると近くの小島に移動したのだった。

 

 

 




と言うわけでユースタス・キッドの登場です。

原作より異名が増えてたりしております、詳細はまた次話にて

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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