起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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スローペースですがぼちぼち更新していくのでよろしくお願いします。

そして予約時間をミスってたので中途半端な時間ですが投稿


鋼鉄魔人 トンクリーク

「キッド!?くそっ!船を動かせ!!」

 

キッドが連れ去られ残されたメンバーはキラーの言葉に慌てて動く一方

 

「やってくれんじゃねぇかよ!磁気弦(パンクギブソン)!!」

 

キッドは砂浜に投げ出されると同時、素早く体勢を立て直すと巨大な鉄腕を振り下ろすものの

 

「余程元気が有り余ってると見える…どれ、少しもんでやろうか」

 

その巨大な鉄腕はクリークの右手で受け止められていた。

 

「本部中将…思ったよりやるじゃねぇか、だったらこれでどうだ!磁気万力(パンクヴァイス)!!」

 

それと共に巨大な鋼鉄の左腕が動き両手でクリークを挟み込み潰そうとするものの

 

「なかなかの力だが…俺を潰すにはパワー不足だな!!」

 

両腕で受け止めると共に身を躍らせ抜け出るとキッドの眼前に、そのまま両手で持った白尾棍を振り抜いた。

 

「っ!?あぶねぇじゃねェか」

 

振り抜くのに合わせて大きく飛び退くキッド、しかしその不自然な動きに

 

「…ひょっとして回避も能力か?」

 

とクリークが疑問を抱けばキッドは意外そうな顔をする。

 

「へぇ、もうタネは割れてんのか…察しの通りテメェの武器ではおれにダメージは与えられねぇよ!!」

 

"反発(リペル)"、キッドが持つ能力である磁気を操る力で自身と他の金属を同極の磁性体へと変化、反発させる能力である。

 

キッドの不自然な回避は自身がクリークの武器と同極となり、反発によって触れる前に大きくその身を引き離すという仕組みによっておこったものである。

 

「成る程…だったらこれならどうだ?」

 

それと共にゆるく突き出される白尾棍、当然キッドは手を翳して"反発"で弾こうとしたが

 

「ぐっ、力が…テメェ!!」

 

「成る程、いくら斥力があっても海楼石は弾けねぇか」

 

白尾棍は文字通り柄尻だけが白い鈍色の棍であり、本体は海軍で作られた比類無き頑丈さと超重量を持つ特殊合金製、そして白い部分は海楼石で出来ている。

 

故にいくら斥力を発生させようとも突き出された柄尻は何の影響も受けずにキッドに接触し途端にキッドの力を奪い去ったのだ。

 

「海楼石…海軍はそんなもんまで常備してやがんのかよ!」

 

力が入らないながらも何とか腕を動かそうとするキッドであったが

 

「まぁいかにお前が強かろうと能力者である以上この縛りからは抜けられないか」

 

それはクリークが白尾棍を逸らした事により怪訝な顔に

 

「テメェ…どういうつもりだ!!」

 

「なに、少しもんでやると言った筈だ…こんなもんですぐ決着をつけてしまうのも野暮だろう?安心しろ、海楼石は使わないでおいてやろう」

 

更にはその余裕綽々といった態度にキッドは舐められていると感じたのだろう憤怒の表情へと変化した。

 

「このおれを…舐めてんじゃねぇぞ赤カモメぇっ!!」

 

そう怒鳴ると同時、キッド海賊団の船であるヴィクトリア・パンク号と

 

「キッド!無事か!?」

 

「丁度いいタイミングだ…テメェはぶっ潰してやるよ!"磁気魔人(パンクロットン)"!!」

 

キラーの声にキッドは凶暴な笑みを浮かべてヴィクトリア・パンク号に手を翳せば宙を舞う船に積み込まれた鉄屑や武器の山、更には

 

「ほう、2台もがめてやがったか…まぁ確かに相性はいいだろうからな」

 

クリークの視線の先には空中を飛ぶ2台の水陸両用戦車の姿、恐らく"鋼鉄喰らい"の異名が誕生した"鉄底海域"の件、10隻の軍艦と水陸両用戦車50台の大部隊を一人で沈め去った事件の時に手に入れていたのだろうと考えながら再び棍を構える。

 

「無惨にブッ潰れやがれ!!」

 

そして振り下ろされる超重量の鋼鉄の塊。

 

全身に鋼鉄を纏い、更には鋼鉄を纏った両腕の先には超重量の鋼鉄の塊である戦車が存在を主張しておりその猛威がクリークを叩き潰すべく何度も振るわれる…しかし

 

「磁気を操る…ここまで重量のあるものを自在に操るとは確かに凄まじいものだな」

 

「ちぃっ、なんつう硬さしてやがるっ!!」

 

その鋼鉄の猛威はクリークの振るう棍と纏った鎧を突破する事が出来ずキッドは歯噛みしていた。

 

「悪いな、俺を貫きたきゃもっと鍛える事だなっ!」

 

そして更に鈍い音を響かせながらぶつかる鋼鉄の拳と鈍色の棍にキッドはこのままでは攻め手にかけると判断したのだろう、意図的に海楼石を使わないなんざこっちを舐め腐っている赤カモメに一泡吹かせるべくジキジキの能力を発動させた。

 

「磁気弾(パンクショット)!!」

 

そしてクリークに襲い掛かるのはキッドが身に纏っていた鉄屑や武器、更には戦車がまるでショットガンのように襲い掛かる。

 

その凄まじい物量にクリークは一瞬驚いたものの直ぐに自在に棍を振るうとそれらをいなし、弾き、叩き潰しとどんどん捌いていく。

 

「確かに威力は高いだろうが、武器である鎧を捨ててよかったのか?」

 

捌きながらもそう軽口を叩けば

 

「問題ねぇよ…わりぃがこのモードは慣れてねェ。それに、同時には使えねぇからな……! "磁気影(パンキッシュ)"!!」

 

それと共にクリークは何かを感じとったのか直感的に両手で棍を持ち上げればそこにはいつの間にか手にしていた黒い剣を振り下ろすキッド。

 

「…何かと思えば弾いた鉄に紛れての不意打ちか?」

 

「はっ、どうだろうな?まぁテメェなら受け止めると思っていたが…吠え面かきやがれ」

 

凶悪な笑みを浮かべたキッドのその言葉と共に黒い剣は流動し始めると甲高い音を立てながら白尾棍と接触した部分に激しい火花を散らし始め

 

「なっ!嘘だろおい!?」

 

クリークはこの戦闘で初めて驚愕の表情を見せるのだった。

 




磁気弾(パンクショット)と磁気影(パンキッシュ)は当作品のオリジナルなので悪しからず。

一応キッドは磁気ピストルという遠距離技があるみたいですがあれはあくまで槍的なものを発射する技で磁気弾は全身に纏った金属を反発させる事で無差別全体攻撃を引き起こす(類似仮面ライダーカブトのキャストオフ)的な代物です。

磁気影については勘のいい人はわかるかもしれませんが詳細は次話にて。

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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