「ぶぽ!ぽぴぺっぺー!!」
「うるせぇドラゴンもどき、マジで焼いて食ってやろうか!」
「ごめんなさいクリークおじさん!タツさんも落ち着いて!」
「だがアピス、無理な事は分かってたのに何故ここまでやる必要がある?」
「ごめんなさい!でも事情があったの!!」
「ぷぽーぴっぽー!!」
「テメェは黙ってろドラゴンもどき!」
白尾棍の切れ端にグルグルに巻き付けられたタツノオトシゴとクリーク、両者はお互いに睨み合いその真ん中ではアピスが何とか仲裁すべくオロオロとしていた。
何故このような状況になったのかと言えば元凶は縛られたタツノオトシゴでありそれに協力していたアピスによってフィーネ・イゼッタ号に乗っていた者達は夜、寝ている間に過去一年ほどの記憶を奪われるといった事件があった為である。
捕まったタツノオトシゴ…タツと言う名の生物は突然アピスの元に降ってきたらしくそこで動物の心がわかるアピスが事情を聞き、実は能力者でもあったタツに協力、ネムネムの実の能力で相手から記憶をエネルギーとして奪う力でフィーネ・イゼッタ号に搭乗した者達からたまたま眠りについていなかったクリークとギンの他数名の夜番を除いてここ一年程の記憶を奪い去っていたのだった。
「事情はあったかもしれんが記憶を奪ってちゃんと戻ったからいいものの…何らかの副作用があったらどうするつもりだ!!」
「ぷっぷぴぽーく!!」
「千年竜になる為って…タツさん、記憶を奪ってみてわかったでしょ?貴方は千年竜にはなれないって…」
アピスがタツに協力した事情…それはタツはかつて見た千年竜になる為であった。
当然千年竜についてはよく知るアピス、彼が千年竜になれない事は知っており説明だけでは頑なに認めない彼に対してどうやってなるのか尋ねた所返ってきた答えが記憶をもらう事で千年竜になれるとの答え。
「だいたい千年竜についてならあの時の…ロストアイランドでの記憶を見せた方が早かったんじゃ無いのか?」
「あ…それもそうか、わたしの記憶とか見せれば早かったかも…」
「だいたいタツノオトシゴであるお前と千年竜では種族自体が違う!お前が記憶を何らかのエネルギーとして変化してもそれは千年竜じゃない!!」
「ぽぷてぴっ!?」
「それにアピスも!事情があるならまず相談!!報告、連絡、相談は大事だと言っただろうが!!」
「う…ごめんなさい、その時はわたしが何とかしなきゃって思って…」
「まったく…お前は動物の心がわかる分動物達に対して親身になるのはわかるがちゃんと周りの気持ちも考えて行動する事だ、何かあって取り返しのつかない事になったらどうするつもりだ?」
「…うん、気をつける」
「それからタツとやら、子供を巻き込むとは何事だ!今回はアピスに免じて許すが次やったら今度は鍋にしてやるからな…」
そう言いながらがんがらじめにしたタツの縄をとくクリークだったが
「ぷっぷくぷー!!」
「ちょっとタツさん!あっかんべーじゃないよ!お鍋にされちゃうよ!?」
「…ほういい度胸だ、鍋の前に刺身にしてやろうか?」
そうしてバキリと指を鳴らすクリークに
「ごめんなさいクリークさん!タツさんにはちゃんと言い聞かせておくから!!」
アピスはタツを小脇に抱えるとそさくさとその場を離れるのだった。
「まったく…まぁいい、子供のフォローは大人の仕事だからいいがな。
しかしネムネムの実ねぇ、色々と有用そうだがやっぱ原作で出てないのもあるんだなぁ…」
などと考えながら歩いていると
「中将、本部からの通信が入ってますので通信室までお願いします」
傍に来た海兵の言葉に考えを中断し通信室へ
「はいこちらクリーク」
『どうもクリーク中将、こちら情報編纂室です』
その電伝虫の相手にクリークは頼み事をしていたのを思い出し
「情報編纂室って事はワノ国についてか、CPの情報とかもあるか?」
『それが…世界政府に対してワノ国に関する情報を要請したのですが機密につき教えられないとの一点張りです、更にマリージョア及びエニエスロビーの資料室も入るのを止められました、海軍と言えど気軽に立ち入っていいものでは無いとの事でして…』
「…成る程、情報をこっちに回したく無いという事か」
『一応海軍内で掴んでいる情報については資料に纏めてそちらに届けさせる予定です』
「そうか、手間をかけさせて済まないな」
『いえ仕事ですから、それからセンゴク元帥からの伝言も預かっています』
「センゴク元帥から?内容は?」
『"あまり藪を突くな"との事です、海軍が世界政府の下部組織である以上あまり危ない橋を渡るのは辞めておけという事かと』
「…前向きに善処しよう」
『それからワノ国においてはかの四皇の一角である"百獣のカイドウ"がいます、それの事を含めての忠告では無いかと』
「"この世における最強生物"ね…不死身との噂もあるが果たしてどんなものやら」
『その恐るべき戦闘力はさておき十数回の捕縛をされて40回以上の死刑宣告を受けながら絞首・断頭台・串刺しなど全てが奴の肉体に通じず結局最後は逃げられ…捕まえた海軍の面目は丸潰れですよ』
「あぁ、九隻以上沈められた奴専用の巨大監獄船か…いくら改良は続けてても圧倒的な力の前にはどうしようも無いってか?」
『既に十隻目が建造中です、今度は科学班と特技研の協力もあるのでかなりの効果が見込める筈ですが…』
「何とかなればいいがな…よし、追加でわかっているワノ国の情報に合わせてカイドウ及び百獣海賊団の情報についても纏めて送ってくれ」
『了解しました纏めて一緒に送ります、それでは編纂に入るので失礼します』
そうして切れた通信を他所にクリークは
「マリージョアとエニエスロビーはダメか…となると少し危ない橋を渡ってもらう事になるが頼んでみるか」
そう考えながら早速手紙を書くべく文面を考えながら自身の部屋へと向かうのだった。
ネムネムの実
原作では出てきておらずアニメ、ゲームオリジナルの悪魔の実です。
アニメオリジナルでは"悪魔の実の能力"とは断言しておらずイマイチ謎が多いですが今作においては"タツノオトシゴがネムネムの実を食べた能力者である"と定義しています。
アニメやゲームの描写においては能力に違いはあるものの既出の能力としては"笛の音を聞かせる事によって相手を眠らせる"、"眠らせた人間の記憶を奪う"、"記憶を奪われた者は夢の中で記憶を取り戻さないと目覚める事が出来ない"、"対象の夢を自在に操る事ができる"、"目を合わせる事により対象に催眠をかけて操る"等の能力を有していました。
本作においてはアニメの方を拾いつつ能力を下方修正する予定です、そのままだとバランスブレイカーになり得ますので。
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。