「おじさま…」
クリークの攻撃に対して意識を落としたサンジに対しロビンがジト目でクリークを見るがクリークとしては何もしない訳にもいかなかった為
「いや、こうも正面から出て来られると周りの目もあるし対処せざるをえんだろう、ましてや見逃すなんてのは無理な話だ」
首をすくめるもロビンは
「それはそうだけど…でもこうなるとみんな来ているんでしょうね、こんな面白味の無い女の何処が気に入ったのかしら」
「愛されてるじゃねぇか、それだけあいつらの一味にとって不可欠って事だろうよ」
更に追加でサンジを脇に抱えたクリークが言えば
「だからって無茶はいただけないわね、長鼻くんに航海士さん、コックさんまで捕らえられて…一味が全滅したらどうするつもりなのかしら」
「それがあの船長が慕われる理由だろうさ…知ってるか?かの海賊王ゴール・D・ロジャーは"仲間を侮辱した"という一点で一国の軍隊を潰した事もあるって話だ、つまりはそういう事だ」
「どういう事かは知らないけれどあまり無茶はしないで欲しいわ…」
クリークとギン、そして海楼石製の手錠(偽物)をはめたロビンはフィーネ・イゼッタ号に移乗、確保されたウソップ、ナミ、サンジも船内にある牢へと入れられたのであった。
一方でそれを見ている者もいた。
「あんのバカ…あっさり捕まってんじゃねぇよ」
船が最初に切り離された5、6号車の人員を救出に来たタイミングに紛れて乗り込んだゾロである。
甲板の物陰からウォーターセブンでも見た海軍中将が両脇に仲間である3人を抱えているのを見てどうしたものかと考えるも
「メリーは姿が見えねぇが…あの船大工の言ってたのが本当なら問題ねぇとしてルフィの野郎は何処行きやがった?」
画期的な案は出て来ず、仲間も捕まっており合流も出来ない以上少し様子を見ておいた方がいいと判断し再びその場で息をころすのだった。
そして一方のルフィであるが、ストレート軍曹に弾き飛ばされたのは貨物車両として使われていた四号車。
ぶつかった衝撃で箱が散乱し、そこから食糧が顔を覗かせていた為お腹が空いていた事もあったので
「猪突…撃進!!むぅ!何処へいった麦わらのルフィ!!」
爆速で後ろを通り過ぎて行ったストレート軍曹を尻目にその場で食事に移行、2回ほどの激しい振動でようやく周囲を見渡すとそこには大型の長銃を構えた海兵がズラリ。
「び、びぶのばび!!」
「ようやく気づいたね麦わらのルフィ…呑気に食事とは随分と優雅な身分だね?」
「ば!ぼばえばべぼぼぼ!!」
「やれやれ、口にモノを入れたまま喋るもんじゃないよ?」
海軍コートを羽織り、背中に巨大な盾を背負った男…海軍本部少佐であるパールがそう言うとルフィは口の中のモノを飲み込み
「お前あん時のタテ男!!」
と言いながら立ち上がると共にそっと周囲に目を配る。
「残念ながら扉は抑えてある、さて…このまま大人しく捕まる気はあるかな?」
「断る!!」
「そうか…放て!」
ルフィのその言葉はパールにとって予想していた言葉だったのでそのまま腕を振り下ろせば一斉に発射されたのは海楼石の礫が編み込まれ、能力者相手に多大な威力を発揮する"対能力者捕縛用監獄弾"…通称"黒色弾"であった。
しかしあっさり捕まるかに見えたルフィであったが
「そいつはもう見たから捕まんねぇぞ!ゴムゴムのぉ…銃乱打!!」
連続した踏み込みによる移動…かつてベルメールが使っていたのを見て多くの戦闘を経て使いこなすようになった"剃"を連続使用した後に再び自身に銃口が向けられる前に囲んだ海兵に対し乱打、多くの者が咄嗟に避けた為にゴムの反動で威力を増した拳は次々と貨物車両の壁に、いくら装甲列車とは言え内側から断続的に加えられた衝撃に耐え切る事は出来ず
「いやはや…滅茶苦茶するじゃないか麦わらのルフィ」
「ししし、まだまだ!ゴムゴムのぉ…火山!!」
それと共に今度は振り上げられた脚が貨物車両の天井を砕きながら吹き飛ばし周囲に残骸をばら撒きパール達海兵はそれに対処しつつも
「列車を暴走させるどころか…このままこの列車ごと沈める気かい?」
そう言葉をかければ
「これで戦いやすくなったぞ!今度は加減しねぇ…ゴムゴムの"HEAT"ピストル!!」
返ってきたのはかつてリトルガーデンにて自身が何気なく話した技の原理を完全に取り込んだルフィの赤熱した拳であった。
ぶつかりあうのはゴムの特性と完全に身につけた特殊な歩法で縦横無尽に動き回る麦わらのルフィ、対して相手は海軍本部少佐であり"カチカチの実"の能力者であるパール。
その様子を少し離れた列車の屋根から見ていた仮面の男は
「チッ…何をやっている海軍め、あんなモノさっさと仕留めてしまえば済む話だろうが…」
苛立たしげに歯を鳴らせば
「まぁ落ち着かんかルッチ、どのみち列車が動けん以上赤カモメの船に牽引してもらわねばわしらも帰れんじゃろう」
傍にいたフードを目深に被った男が言う。
「…それよりもニコ・ロビンの身柄はどうする?それから例の設計図もだ」
それを横目に鉄仮面の大柄な男が言うと頭部を覆う仮面をつけた女性が
「一度失敗しておきながら貴方がそれを言うのブルーノ?さっきの襲撃でカタをつけていればそれで済んだ話だったのよ?」
との厳しい叱責。
「まぁそう言わんでくれカリファ、あんなイレギュラーがおこった以上一度は退くべきと判断したのはわしじゃ、そうブルーノを責めんでやってくれ」
そう、何を隠そう貴賓車両にいたクリーク達を襲ったのはサンファルドで合流したCP9のメンバーであったカクとブルーノであった。
2人は設計図を持ってると思しきもう1人の候補であった船大工のトムがいる"アクアリア"にて潜伏、見事に町に溶け込んでいたが目的の物が見つかった為長官であるスパンダムからの指示により急遽引き上げ、最短距離で合流し、ニコ・ロビンの身柄とプルトンの設計図を手に入れる為に強襲、それが一連の流れである。
さて半分以上が捉えられた麦わら一味…はたして挽回はきくのでしもうか
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
-
高熱"劇場版ボス"
-
エレクトロとスーロン
-
エレクトロだけ。
-
肉体や覇気の強化のみ。