船体をギシギシと鳴らしながらも暗い海を航行するフィーネ・イゼッタ号と牽引された海列車。
『ちゅ、中将!エニエス・ロビーが見えたのでスピードを…うぷっ、スピードを落としてください!!』
「ん?あぁ了解」
船体を省みないかのような無茶なスピードでの航行は陽光に照らされたエニエス・ロビーが見えた所でようやくスピードを緩め、それと同時に酷い揺れによる影響で気分が悪くなったのだろう、競うように甲板に出て船縁から身を乗り出す者が多数。
「もうちょっと漕ぐスピード手加減しても良かったんじゃない?」
「半分程の力でしか踏み込んでないぞ?ロビンも平気そうじゃないか」
「あら、これくらいで酔う程ヤワな鍛えられ方はされてないつもりよ?」
「まぁそれもそうか、さてメリー号は…?ふむ気配は変わらずか、途中で剥がれたりはしなかったようだな」
「船医さん達も捕まえるのかしら?もう何かこのまま全員おじさま達に捕まりそうな勢いなのだけれど…」
見聞色の覇気を広げるのを止めてロビンの疑問にクリークはふむと頷き少し考える、そして出てきた言葉は
「そうだな、ここで一網打尽にしても…いやお前にも話しておくか、俺はアイツら麦わらの一味を"捕まえるつもりは無い"」
海賊を捕まえるのが仕事である海兵としてはあるまじき言葉であった。
「…それは私が彼らと共にいるからかしら?私がいるからおじさまは彼らを捕まえる気が無いと?」
「いや、別に手加減とかそういう事じゃないさ…俺はあの一味に少しやって欲しい事があってな、それこそこの海の安寧の為に」
「それは…私が聞いてもいい事かしら?」
クリークの言い方にロビンは少し悩むも尋ねればクリークは周囲を見渡しロビンの方に向き直り話始めた。
「まぁここなら周りに聞かれる心配も無いだろう…そもそも俺が当初からモンキー・D・ルフィに注目してたのは知ってると思うが…さてそれは何故だ?」
「それは…"D"の名前を持ってるからかしら?まさかおじさまは"D"の意味をご存知なの!?」
「いや流石にそこまでは知らないが…別に"D"だけなら奴以外にもいるさ、例えば祖父であり本部中将である"モンキー・D・ガープ"、かの海賊王"ゴール・D・ロジャー"、王下七武海が一角"ポートガス・D・エース"、覆面髑髏の正体という事になっているマーシャル・D・ティーチ、後既に故人ではあるがお前も覚えてるだろうハグワール・D・サウロとエースの母親であるポートガス・D・ルージュ、伝説の大海賊"ロックス・D・ジーベック"そして公にはなってないが次期公認筆頭候補であるトラファルガー・D・ワーテル・ロー、ざっと思いつくのはこれくらいか」
「多いのか少ないのか…あのティーチやトラファルガー・ローも"D"の名を持ってたのね、そしてロックス…かつて海賊王と覇を競った伝説のロックス海賊団の元締め、こうして聞くと錚々たるメンツね」
「まぁ話を戻すが俺が奴に注目するのはその血筋と性格故だ、奴の父親は"モンキー・D・ドラゴン"、革命家だ」
「彼のフルネームなんて初めて聞いたわよ!?まさか船長さんの父親があの革命家ドラゴンだなんて…え、これって聞いてよかったのかしら?」
驚愕に目を見開くロビン、無理もない"革命家ドラゴン"は直接世界政府を打倒目標としている組織のトップであり故にその名は広がっているもののフルネームなどは一切不明だったからである。
「ま、くれぐれも内密にな、海軍の英雄の孫にしてかの革命家の息子、そして四皇の一角である赤髪の薫陶を受け、東の海からここまで数々の試練をくぐり抜けてきた奴の成長速度…いやはや末恐ろしく思うよ」
「…おじさまは何を考えているの?船長さんに何をさせる気?」
「別に今すぐ何かやってもらいたいとかいう訳じゃない…俺は麦わらのルフィに対して一つの定義をつけている。
"未知数の潜在能力"…奴はこの先航海の中で成長し覚醒、やがてはかの四皇にすら牙を届かせるだろう」
かつての"知識"を思い出しながら、多少の"ズレ"があるとは言えこのまま行けば間違いなく"知識"通りのルートを進むのだろうと考えながら伝えれば流石に平静でいられなかったのか
「まさか…船長さんと四皇をぶつける気なの!?無謀よ!いくら船長さんが強いと言ってもそれはこの"前半の海"だからこそ通用する話、後半にナワバリを持ちその頂点に君臨する"白ひげ"、"赤髪"、"百獣"、"ビッグマム"…誰とぶつかったとしても勝つ事は不可能よ!」
珍しくその声は驚愕に満ちていた。
「どうどう、落ち着けロビン…教えただろ?どんな時でも冷静に、それにさっきも言ったが今すぐどうこうという話じゃないさ」
「そうは言っても…」
「最終的に麦わらは海賊王になる事を目標としている、ならばそのうちぶつかっても不思議では無いだろう?」
「…その過程で四皇とぶつかるのは止められないと?誰にぶつかっても多少強くなったくらいじゃ勝てないわ、それこそおじさまや他の大将クラスの実力を持ってないと勝負にすらならない」
「買い被りすぎだ、いくら俺が中将とは言えあんなロギアお化けどもにゃ敵わんよ。
それにロビン、ポーネグリフを追えば今のままなら必ずビッグマムにぶつかる、例えあの麦わらが四皇に挑まなくてもそれは避けれん事実だ」
「それはどういう…」
「ま、お話はここまでだ。そろそろあの長官にも会っておかにゃならんだろう…それからロビン、四皇もひょっとしたら三皇になるかもしれんぞ?」
「まさか海軍が?…それこそ大混乱必須じゃない、海が荒れるわよ?」
「詳細は伏せるがじきに時代は大きく動くだろうさ、まぁ心配いらんだろうが乗り遅れるなよ?」
そう言って甲板にあがるクリークに対してロビンはその場で少し考えるもその後ろに続くのだった。
現時点ではクリークは麦わら一味に対して捕まったら仕方ないけど積極的に捕らえるつもりはありません、ようするに"舐めプ"しています。
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。