起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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待って、コミックス派だから連載の最新話ってほとんど見ないだけどTLに情報流れて来たからちょっと調べたら情報が多すぎて…うはぁこれプロット組み直しだなぁ


鈍熊愚者 ドンクリークさん

 

「長官!ルッチ氏のご一行が到着されました!」

 

「帰ったか!通せ!!」

 

司法の島"エニエスロビー"

 

世界政府中枢に繋がる政府の玄関とされ、海底監獄インペルダウン及びマリンフォードの海軍本部と並ぶ三大機関とも評されている島である。

 

その島の建物、島全体を見渡せる大窓のある部屋にて名目上はエニエスロビーのトップでありルッチ達CPの長官であるスパンダムはその報告に嬉々として答えた。

 

「長官、お久しぶりで…」

 

「長年の潜入ご苦労!よく戻ったなルッチ、カク、ブルーノ、カリファ!」

 

「セクハラです」

 

「名前呼んだだけだが!?」

 

「ご要望のプルトンの設計図は存在は確認したものの奪取は叶わず…同じくニコ・ロビンの身柄も確保は叶いませんでした」

 

ルッチの簡潔な報告にスパンダムは軽く舌打ちをしてドカリと椅子に座りこむと

 

「ちっ、やはり赤カモメの奴らが邪魔だったか?政府専用列車であるファイブスター号の強襲に破壊なんて大被害を出しておきながらお前らでも無理とはな…」

 

結局暴走したファイブスター号であるが猛スピードでエニエスロビーに向かう中で議論は紛糾したもののこのままではエニエスロビーに対して大きな被害が出ると判断、貴重な海列車であるものの背に腹は変えられぬという事でエニエスロビーからの砲撃によって破壊されており再び走るにはかなりの年月を要する有様となっていた。

 

「まぉ海賊共の襲撃はありましたが…お望みならば今すぐ殺して設計図とニコ・ロビンの身柄を確保して来ましょうか?」

 

指を鳴らし獰猛な笑みを浮かべるルッチだったが

 

「まぁ待て、どの道奴らもこのまま素通りとは行かんだろ…海軍本部に行くのにここには来るだろうしその時にこのおれ自ら言えばいいだろう、なんたっておれは五老星からこの任務を受けているんだからな!!」

 

「そういえば長官、フクロウ達はどうしたんじゃ?奴の事じゃからてっきり手合わせでもしかけてくるじゃろうと思っとったんじゃが」

 

「ん?あぁジャブラがあの"白ひげ"のとこに潜入してたのは知ってるだろうが…フクロウとクマドリなら奴の応援に行かせてる。

なにはともあれ5年間の任務ご苦労!報酬というわけでもねぇが後で渡してェもんもあるんだが…とりあえず先ずは忌々しいあの赤カモメに会ってからだな、ルッチ以外は隣の部屋で待機してろ」

 

「セクハラです長官」

 

「指示しただけでか!?」

 

「長官」

 

「な…何だ」

 

「本部中将の鈍熊ですがどうやらウォーターセブンに来た時点で我々CP9の事を掴んでたみたいです、実際にアイスバーグの秘書をやっていた時にカマをかけられました」

 

「またセクハラって言われるかと思ったが…しかし何処で漏れた?お前らがバレるようなヘマを犯すとは考えづらいが」

 

「セクハラです」

 

「何が!?」

 

「それより長官殿、任務は続行でいいので?お望みならば始末して手に入れて来ますが…」

 

「ワハハハハ!まぁ待てルッチ、あくまで海軍はおれたち世界政府の下部組織…おれが言えば大人しく設計図とニコ・ロビンの身柄を渡すだろう」

 

そう自信満々に言ったスパンダムであったが

 

 

 

 

 

 

 

「いや、それは断らせてもらう」

 

実際に対面したクリークから返ってきたのは否定の言葉であった。

 

「おれは五老星からこの任務を受けてるんだぞ!!そのおれに逆らうとはどういう事かわかってんのか!?」

 

威圧を目的として背後にルッチとブルーノを並べ、向かいに座ったクリークにそう凄むスパンダムであるが

 

「ならばこちらから五老星に直接渡せば済む話、わざわざそちらの手を煩わせる事もない」

 

「あぁ!?こちとら全人類の平和の為に働いてやってるんだぞ!そのおれを邪魔する愚か者共は大きな平和への犠牲として殺してよし!!

おれ達が寄越せと言う物すら大人しく寄越さねェ奴は死んで当然!そこんとこわかってんのか、あぁ?」

 

「ほう…それはこの俺を殺すと、そう言ってるのか?」

 

クリークも勿論その程度で怯むわけも無く両者は睨み合う。

 

「ワハハハハ、まさか…世界の平和の為に戦う仲間をおれが殺すわけねェじゃねぇか、ただ不慮の事故とかが起こるかもしれないって話だ」

 

「ハッハッハッ、そちらこそ不慮の事故には気をつけるといい…夜の来ぬ不夜島とは言え光の届かぬ所はあるだろうしな」

 

「いいだろう…ならそれの代わりとしてそこのニコ・ロビンの身柄はこちらで引き受けてやる」

 

流石にスパンダムもこの場でクリークを排除してプルトンの設計図を手に入れようとするほど浅慮では無くその目的は副案であったニコ・ロビンへと移ったがクリークは不思議そうな顔。

 

「何がそれの代わりになるのかわからんが…それも断らせてもらう、彼女の身柄はこちらで確保した以上責任をもって海軍本部に送り届ける義務がある。

別に五老星から命令を受けたとかでもあるまいし何故そちらに身柄を引き渡さねばならんのだ?」

 

「あぁ!?そこの女は世界を恐怖に突き落とす"古代兵器"を復活させようとした悪魔の土地"オハラ"の忌まわしき血族だぞ!それを庇うつもりかてめェ!!」

 

「なんだ、彼女の身柄を確保したと言う手柄でも欲しいのか?ならこっちから上に口きいてやるから今日の所はそれで納得しろ、いい大人なんだから政府と海軍でやり合っても仕方ないのはわかるだろ?」

 

そのクリークのバカにしたような言い方にスパンダムは激昂し思わず怒鳴りそうになるも後ろに控えるCP9の存在を思い出し一つの計画を思いついた。

 

「そうだ…なぁ鈍熊中将、テメェ最強の中将なんて言われてるんだろ?ならちょっとうちの部下と模擬戦でもどうだ?スキルアップって事にで…これも政府と海軍双方の交流を兼ねての事だ、勿論断らねェよな?」

 

「あぁ当然だともお互い"仲良く"しないとなぁ?」

 

クリークはスパンダムの薄笑いしつつの提案に頷き了承したのであった。

 

 




まぁスパンダムが何考えてるかなんて丸わかりですね。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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