起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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当作品における原作ネタバレはコミック準拠となっております。
アニメ視聴派の方はお気をつけください。(現時点では1046話、ワノ国終盤)



空塞鈍熊  ドドンドーンク

 

"聖地マリージョア"

 

この世界唯一の大陸である"レッドライン"に存在する聖地である。

 

十数年前におこった災厄により多くの数を減らした天竜人や五老星、政府関係者"など"が住まう土地であり、いわば世界政府における首都に等しい地点でもある。

 

高さ1万メートルの場所にあり、唯一の出入り口は足元にあるレッドポートという港からシャボンを使ったエレベーターで昇るだけでありその天然の要塞と呼べる地の利もあって立ち入れるのは(一部例外はあれど)世界政府関係者のみだった。

 

とは言えそれを素手で登り切って侵入、災厄を引き起こしたものもいるがそれは一旦おいておこう。

 

そんな難攻不落とも呼ぶべきマリージョアに連続して響き渡る砲撃のような音、すわ襲撃かと常駐していた海兵、天竜人の護衛を行う天竜騎士団は慌てて音のした方向に走るも上空を舞いながら徐々に遠くなってゆく赤い海軍マークを背負った姿に"なんだいつものか…"とそれぞれ元の持ち場に戻っていく。

 

そんな者達をパンゲア城から眼下に見下ろす五人の老人達、彼らこそが世界政府最高権力である"五老星"であり彼らは先程までこの場で語られた大規模作戦について意見を出し合っていた。

 

「蜂一号計画…奴の話だがどう思う?」

 

「四皇の討伐では無く戦力の漸減か…確かに四皇が減るより荒れずに済むだろう」

 

「"暴君"が席を降りる故に七武海は一席が内定しているとは言え現在二席が不在、更には超大型ルーキー達の新世界入りも近い…確かに奴の言う通りこの先新世界は間違いなく荒れるだろう」

 

「その為に先手を打って四皇の戦力を減らしておく…確かに一理ある」

 

「いくら四皇とて戦力が減じれば多少は大人しくなるだろう、しかし海軍にそこまでの事が出来るのか?相手は"白ひげ"、"ビッグマム"、"カイドウ"そして"赤髪"いずれも化け物揃いだぞ?」

 

「作戦概要には三大将も投入しての作戦とあるが…これでもし逆に海軍がやられようものなら目も当てられぬぞ?」

 

「…いや問題あるまい、多少海軍がダメージを受けたところで回復は容易かろう。"パシフィスタ"も直に本格稼働に入る事だしな」

 

「先行して天竜人の護衛に配属されると聞いたが?」

 

「いくら天竜騎士団が設立されたとて所詮はクローン、もし万が一があってこれ以上数を減らされてみろ、目も当てられんぞ?それこそ本当であればマリージョアから出ないでほしいものだが…」

 

「言って聞くのなら苦労はせん、全く…それこそ海軍大将を護衛にしたいくらいだ」

 

そうして五人で話し合いながらも時間は過ぎ、再びの王下七武海の陥落という知らせにようやく一同により"蜂一号"計画は承認されたのだった。

 

一方クリークは報告を終えたその足で休みなく空を飛びフロリアン・トライアングル近海へ浮かぶリゾート船"スパ・アイランド"…の上空に停泊した空中要塞"サンタマリア"へと着地、そのまま司令室へと足を向ける。

 

「久しいなアイザック少将、息災か?」

 

クリークがそう声をかけたのは長身のがっしりとした体に紺色のスーツ、そして白衣の上に更に青色のコートを羽織ったサングラスをかけた男。

 

「久しぶりだなクリーク中将…連絡を受けてから半日しか経っていないが近くにいたのか?」

 

海軍本部少将にして科学者、海軍工廠拠点"ジュエル・アイランド"の専任守衛総監であるアイザックであり、クリークが彼が幼少の折に母親を助けた事により知った仲なのであった。

 

「いや、マリンフォードにいたぞ?出発前に可愛い教え子の頼みを聞かなきゃならんのとフォローしないといかん奴がいるもんで少し急いで飛んできただけだ」

 

「月歩…しかもマリンフォードから飛んできたときたか、あいも変わらず無茶をしでかすな貴様は」

 

「まぁそれが取り柄だしな…それより投下訓練は?」

 

「問題無い、新型戦鳥騎"飛龍"を加えての投下訓練も完熟率80%という所か…このままいけば問題無く下準備はこなせるだろう」

 

「ふむ、投下する食糧の準備は?」

 

「生鮮食品は無理だからな、工廠にて秘密裏に生産させた保存食品を搬入させている…栄養価やカロリーは問題無い、なんなら食べてみるか?」

 

そう言ってアイザックが差し出したのは一本の固焼きビスケットのようなもの。

 

特に疑問に思わず口に含むも

 

「…なるほど味はお察しって感じだな」

 

「いきなりだったからな、そこまで調整している時間は無かった」

 

「まぁ潜入しているドレークからの報告によればだいぶ酷いらしい…テゾーロを通して裏から援助はしているが焼石に水らしいからな」

 

「そこに降ってくる食糧か…ずっと続けるつもりか?相手は"非加盟国"、それこそ元帥や世界政府に知られたら小言では済まんかもしれんぞ?」

 

「まさか…とは言え俺達海軍は"正義の味方"だからな、無辜の民が苦しんでいるのに放っておくってのは個人的に気に入らんからな」

 

「"身勝手な正義"故か…まぁ貴様には恩がある、正式な命令として出ている以上文句は無いし誰かに報告するつもりは無い。

だが一つだけ言っておく、アンタを慕ってる人間は大勢いるんだ。くれぐれも無茶はしてくれるなよ?」

 

そんなアイザックにクリークは分厚い胸板を叩くと

 

「はっ、これでも本部中将なんでな…無茶も無謀も承知の上、どの道誰かがやらねぇといつまで経ってもこの海は変わらない…だからこそ"天秤"を揺らす必要がある…っと、じゃあ俺はこのままテゾーロと連絡をとった後"スリラーバーク"に向かう、お前達は俺を投下後予定通り新世界へと入ってくれ」

 

その言葉にアイザックは一度頷くと両足を揃えて

 

「了解しました!!当要塞は中将閣下の投下後、直ちに新世界へと向かいます!!目標は"ワノ国"、中将閣下の潜入におけるサポート、及び"蜂一号・改"第一次作戦に全力であたる所存であります!!」

 

ビシリと立派な敬礼をしてみせたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





アイザック ゲーム版ワンピース"ワールドシーカー"のラスボス、科学者であり陸海空三つの監獄を統括する監獄長だったがこの世界線ではクリークが関わったため多量の鉱石を算出する資源豊かな島"ジュエル・アイランド"は監獄島"ジェイル・アイランド"へとなっておらずそのまま海軍の武器工廠へとなった模様。

次回30日の更新は諸用につきお休みします。
次回は番外編もしも〇〇だったらシリーズ、それが終われば本編戻ってスリラーバーグinクリーク、その次はようやくワノ国潜入へ行けそうです。

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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