起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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ぞえぞえあます


世界貴族 ドンクリーク

 

多数の手配犯の捕縛を終えた後個人的に出資して秘密裏に行っている工事の進捗を確認して

 

これで一通り終わりだななどと思いながらさっさと帰ろうとしていると

 

「そこのお前、わしの護衛に就くことを許すぞえ?光栄に思うが良いぞえ?」

 

うわぁ・・・厄介なのに捕まったなぁ・・・

 

そう言い放ったのはまるで宇宙服が如き格好をした男、その後ろには行列が続いており中には首輪と鎖をつけられた人間も混じっていた。

 

世界貴族、別名天竜人。

 

世界で最も誇り高く気高い一族とされているが、その実態は世界中の全ての地域において殺傷行為や奴隷所有等の傍若無人の限りを尽くす極悪非道を当たり前のように行う外道である。

 

が、その存在は絶対的であり所有する権力は絶大。

 

世界貴族が道を通る時には、一般人はムリヤリ顔を引きつらせながら、土下座してでもやり過ごさなくてはならず、更に世界各国から自分達の為の「天上金」と呼ばれる金を徴収し酷い場合は世界政府加盟国を飢餓で滅ぼしている。

 

彼らの強権の前には世界政府加盟国の王族や指導層ですら人権は無きに等しく大人しく嵐が過ぎるのを待つしかないのである。

 

話は戻るがこういう天竜人は基本的に気紛れである。

今回のようなのがいい例で今は海軍の制服を着ているから護衛をするように言われるだけで済んだが私服で歩いてたら奴隷にされたり撃ち殺されたりする可能性も無いとは言い切れないので恐ろしい事である。

 

海軍が取り締まれば・・・なんて事も出来ず見て見ぬ振りしかできない海軍の闇と言ってもいい。

 

 

とりあえず小電伝虫にてシャボンディ駐屯地に所属と天竜人の護衛を行う旨を告げ伝言を頼み、腰に装着した大型拳銃"ベアコング"のマガジンを確認してしておく。

 

そしていざ護衛についたが・・・

 

 

くっ・・・そムカつく、本気で後ろからぶん殴ってやろうかと思うくらいには胸糞悪くなっていた。

 

取り敢えず道中やった所業だと"第13夫人にしてやるぞえ!"と若い女性に無理矢理首輪を嵌める、土下座する通行人を"顔が気に入らんぞえ"と何回も蹴る、目についた商店に入っては荒らすだけ荒らして何も買わずに"商品を置いてないとはどういう店ぞえ?"などと抜かす始末、天竜人にとって一般人が買う物は商品ではないらしい、死ねばいいのに。

 

そしてとうとう天竜人の前にボールが転がってきてそれを追いかけて飛び出してきた一人の子供、それを見るや当然と言わんばかりに銃を抜く天竜人、おもむろに子供に向けその前にベアコングを構えて子供に向かって発砲した。

 

響き渡る1発の銃声と倒れる子供

 

そして子供の名前を呼んで縋り付く親に対して更に1発撃つと子供に折り重なって倒れる父親と思しき男

 

銃を構えたままの天竜人に対して素早く膝をつき

 

「このような者、貴方の様な高貴なお方が手を下すまでもありません、弾が勿体無いじゃないですか」

 

と、悪びれもせず堂々と言い放つ

 

「ふむ、それもそうぞえ

よくやった、褒めてつかわすぞえ?」

 

「では私は"これ"を始末してきますのでここで失礼します」

 

そう言って地に倒れ伏す少年と男を指差すと

 

「うむ、よきにはからうぞえ」

 

そう言い残すと天竜人は再び散策に戻った。

 

見えなくなるまで頭を下げ見えなくなった途端

 

「あの、クソ金魚鉢星人・・・」

 

そう毒づくと倒れたまま動かない二人に向かって歩を進めた。

 




よくも何の罪もない一般人をー!(棒)

現在小説の改訂を進める予定ですが数話程を纏める形で考えています。詳しくは作者報告の方にご意見お願いします。

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