起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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そうか!ゲッコー・モリアはワノ国でカイドウに敗れた

ゲッコー・モリア 月光モリア 光月もりあ

つまりモリアは光月家の生き残りだったんだよ!!

そして誰だナヅ・ケタガーリ!また新しい中将か!(人事部トップにしておこう)


翔ける熊 ドンクリーク

ひぐひぐと泣くロビンを抱えたままサウロ中将の元へ

 

戦闘中の為少し離れて、もちろん覆面は被ったまま声をかける。

 

「サウロ中将!俺はこの子を連れて脱出します!オルビアやクローバー博士含んだ学者達はあの場所を離れるつもりがないようです!」

 

「ここを片付けたらわしが行くでよ!薄々予想はしとったことだで!

わしがこの攻撃が終わるまで守ればいい話だでよ!!」

 

流石サウロ中将、オルビア含む学者達との付き合いは俺より長いだけある。

 

見れば砲撃なども全知の樹の方に飛んでいきそうなものだけ見定めて防いでいる。

 

原作と違いあの場に来なかったのは一人で全知の樹への攻撃を防いでいたからか…

 

「すみません、お願いします!!」

 

そう言って素早く月歩で空に飛び立ちその場から離れる。

 

避難船は…と周囲を見渡せば煙を上げ沈みゆく帆船。

 

撃沈命令が出たか….避難船に乗っていた住民に対し心の中で謝りつつとりあえず近くの島へ向かおうとした時

 

「撃てぇ!俺を殴った覆面とあの考古学者のガキを落とせぇ!!」

 

そんな声と共に砲撃が飛んできた為そちらを見やれば世界政府の船が停船しており甲板には顔の腫れ上がったスパンダインが周りに檄を飛ばしていた。

 

「そこの覆面の貴様ぁ!!俺を殴り飛ばした罪とそこのガキぃ!オハラの研究内容を知ってるという可能性を持つ考古学者である事ぉ!どっちも指名手配してやるから覚悟しとけ!!」

 

ちょっとイラっとしたので飛んできた砲弾を声を張り上げるスパンダインに脚を一振りして衝撃波を飛ばす。

 

「ギャーーッ!!おいお前ら!あいつを落とせ!俺を助けろ!!」

 

ちっ、しぶとい。

 

などと思いつつもいつまでも付き合ってられないのでその場を離れる

 

「待てぇ!!ラスキー!モジャーオ!奴らを捕えらろ!!」

 

「長官!二人ともまだ先程の戦闘から回復していません!それより船内にお戻り下さい!裏切ったサウロ元中将の攻撃も飛んできてますから!!」

 

そんな声をBGMにあらかじめあたりをつけておいた小島に向かって月歩で駆け抜ける

 

すまないオルビア、クローバー博士、学者達、サウロ中将。

 

俺はこの子を助ける、オルビアやクローバー博士達の元へはサウロ中将が向かってくれた。

 

今はサウロ中将が残った者達を助けられる事を祈るしかない、可能性は限りなく低いが…

 

しばらく月歩にて空をかけオハラが見えなくなった辺りにある小島に着地し島の中腹の洞窟にロビンとともに移動。

 

ここならば早々見つかることもなかろう、とちらと見るとロビンは時折スンスンと鼻をすする音を上げつつもしかと俺の服を掴んだまま離さない。

 

とりあえず落ち着いてくれたか、と安堵しつつ覆面を脱ぎ首元を緩め装備を外してようやく人心地つくと湯を沸かし、暖かいココアとコーヒーを淹れ未だに服を片手で掴んだままのロビンにココアを渡して何があったのかの事情を落ち着かせつつゆっくり聞いていく。

 

そして話疲れたのか泣き疲れたか目元を赤くしたまますぅすぅと寝息をたてるロビンの頭を撫でながら考える。

 

彼女が話してくれた事を纏めるとこうだ。

 

 

2年前、俺がオルビアとロビンを助けて暫くした頃に北の海から考古学者がやって来たそうだ。

 

男の名はラスキー、歴史研究がしたくて考古学では最先端をいくと言うこのオハラで是非勉強させて欲しいとの事であった。

 

この島の学者達は新しい仲間の加入を喜びラスキーもその期待に応え次々と考古学の知識を覚えていったそうだ。

 

そうしてつい昨日、政府の船がこのオハラにやってきて少し前に晴れて考古学者となったロビンが図書館にいた時に家にいる筈の縛られたオルビア、ロビンが一時期居候してた家に住むロジおばさんとやらと共にスパンダイン含む世界政府の役人達がやってきたらしい。

 

クローバー博士がさらに対応したがその甲斐も虚しく更には実は政府側の人間でオハラには潜入任務で来ていたラスキーの証言により全員罪ありと為され学者達は全員捕縛、ロビンも考古学者と言う事で学者達と纏めてあの広場にいたそうだ。

 

 

ラスキーって言うのかあの眼鏡の野郎は、あと何発か殴っときゃよかったな、オルビアの件はそのロジおばさんとやらが通報でもしたか?

 

しかしそんな前から潜り込まれてたとは…認識不足だった、中に敵がいて尚且つ考古学の知識を持ってるとあっては隠された資料も探り当てられても不思議ではない。

 

サウロ中将も度々オハラに顔を出していたとあっては世界政府に目をつけられていただろうしそこからオルビアの事が漏れたとしても不思議ではない。

 

そんな事を話してくれた後ロビンはこう言った。

 

「あのね、おじさん…

 

お母さんが言いたい事わたしわかるんだ、歴史を次に引き継がなきゃいけないって事。

 

それが大事な事だってわかるんだ、でも…でもね?

 

それでもわたしはお母さんと一緒にいたかったの、頑張って勉強して考古学者になった、いっぱいいっぱい勉強してみんなにも色々聞いて古代文字も読めるようになった。

 

おじさんとの約束もあるしお母さんみたいな立派な考古学者になりたかったからなんだ…」

 

途中ものすっごい爆弾をぶち込まれたが一旦置いておいて

 

「そうか…」

 

と目を伏せて言うロビンの頭を抱えて背中をぽんぽんと叩く

 

「すまん、俺がもっとなんとかできてればオルビアもクローバー博士も学者達も助けられたかもしれないのに…」

 

「…うぅん、おじさんは色々とやってくれたよ。ありがとう、助けてくれて」

 

泣きながら笑うロビンのその顔を見てギリと奥歯を噛み締める。

 

自分の不甲斐なさが許せなくなる。何が海軍本部准将だ何が若手の星だ、女の子一人笑顔にできないなど本当に自分に腹が立つ。

 

しかし後悔ばかりしてはいられない、今回の件がどうなるかだ。

 

まずはロビンの安全の確保、後でオハラの様子も確認しなければならん、それからロビンの今後だが暫くは変装してもらった上で自衛手段を身につけてもらおう。

 

一旦本部にも戻らねばならないだろう、その間は信頼できるところに預けておくか、と自分の力不足で救えなかった者達を心に刻み前を向いて立ち上がる。

 

オルビア、クローバー博士この子の事はまかせろ。

 

サウロ中将、色々とありがとうございました。

 

目を伏せて心の中で黙祷を捧げた。

 

 

 




ラスキーは二年前から潜入済み、そして考古学について色々知識を吸収した為にあちこちの本の間にあった不自然な部分を(知識を持つものしかわからない隠された資料)を見つけれた模様。

そしめ劇場版連動のアニメ"Zの野望"編見直してたんだけど

ゾオン食べた武器が覇気使ってるじゃねぇか!!(アルパカチーノ、アルパカの実をたべたバズーカ)

と言うことはカフウも覇気使えるじゃん、というか動物も覇気使えるじゃん


明日は番外編、別の世界線のお話です

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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