起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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百獣支配領域 ワノクニ 02

 

 

その日も百獣海賊団が真打ち、赤旗こと"ディエス・ドレーク"は賭場"フシミ"でいつものように丁半博打に興じていた。

 

数年前に名を上げ新世界入り、懸賞金額1億8000万…通称"億超え"とも呼ばれる実力者であったが劣勢を悟ってか百獣海賊団の傘下入り。

 

傘下に入った後もメキメキと実力を上げ百獣海賊団でも上澄みである真打ちへと出世、その統括でもある"飛び六胞"への昇格は間違いないだろうと言われている実力者でもある。

 

そんなドレークが一月前から始めたこのギャンブルだが"丁半博打"と呼ばれるワノ国においては割とポピュラーなサイコロ二つを使った賭博で出目を合わせた数で偶数を丁、奇数を半と呼びそのどちらかを予想して賭けるというシンプルなものだがドレークは最初こそ必要があったので賭場に出入りしていたが、最近はシンプルだからこそディーラー(サイコロを振る人間、ワノ国ではツボ振りと呼ばれる)や他の客との駆け引きを楽しんでいた。

 

他の客が粗方丁半を決めコマ札(賭札、現金の代わりとなる)したところで

 

「…半だ」

 

ドレークが高くなったコマ札の半分を前に出せば

 

「丁方、半方コマ揃いました…勝負!!」

 

ディーラーの掛け声と共に晒される二つのサイコロ、出目は三と四

 

「シソウの半!」

 

それにより丁方へと賭けていた者達のコマ札がため息と共に回収され半方に賭けていた者達に分配、更に高くなったコマ札を尻目にドレークは一息つく。

 

「さて…イカサマが無い分大分読み辛くなって来たな」

 

純粋にディーラーの腕に感心しつつ次の勝負に備えるドレークであった。

 

そんなドレークが通っているこの賭場"フシミ"、元々は狂死郎一家に所属する"狛狐のフシミ"が"希美"の跡地で開いていた小さな賭場であった。

 

イカサマ上等な賭場であり、自身も最初はイカサマの洗礼を受けたもののとある事情でイカサマは禁止、更には自身の我儘から上役の伝手により十日程前からこの花の都内でも開かれており、客足は中々の盛況。

 

頭である"狛狐のフシミ"も最初こそぐちぐちと渋っていたもののこの盛況ぶりに手の平を返して、上客であり花の都へ誘致の段取りをつけてくれたドレークには揉み手で対応するようになっていた。

 

次の勝負に備えて再び見聞色の覇気を発動させるドレークだったがその横にドカリと座った知った気配に発動を止める。

 

 

「よう赤旗、随分と稼いでるみてぇじゃねぇか」

 

「そっちこそ随分と"派手に"やってるみたいじゃないか黒駒の」

 

"黒駒 鈍パチ"、一月程前に希美の跡地で細々とやっていた"フシミ"に現れた男で、最初は丁半博打を調子良く打っていたものの、あまりの勝ちっぷりに業を煮やした賭場側がイカサマを行ったのが悪手であった。

 

イカサマを指摘されたもののだったら実力行使だと言わんばかりに繰り出した10人ばかりいた刀持ちの用心棒は呆気なく素手相手に全滅。

 

当然賭場の頭である"狛狐のフシミ"もその拳の前に晒されていたが誠心誠意土下座して勝ち分の金銭を対価にどうにか和解、そしてその腕っぷしの良さ(ついでに全滅させられた用心棒の代わり)に是非にと頼み込み宿と飯と金銭を対価に居着いており、ドレークとは多少の諍いこそあったもののウマがあったのか今ではこうしてドレークが顔を出している時には時々一緒に打つ仲でもある。

 

…というのが周りの見方であったがその実は全く違う。

 

海軍本部中将にして海軍独立遊撃隊隊長"鈍熊のクリーク"、そしてその部下であり数年前から先に百獣海賊団に潜入している"ディエス・ドレーク"

 

クリークのワノ国潜入に合わせて、二人の接触及び情報交換の為にこの関係が作られており、方法としてはワノ国で大手を振るっているオロチ一派に所属するヤクザ者である狂死郎一家、中枢ならまだしも末端とあって所属は容易く更にはそれを百獣海賊団のドレークに秘密裏に伝え偶然を装い賭場に来て貰えば容易く、それぞれの力を軽く見せつつ後はとんとん拍子に金を持たない者は暮らせない花の都でも容易に入り込んで情報収集とオロチ一派に対しての工作を行うといったものであった。

 

「カイドウの動きは?そろそろ釣れそうか?」

 

「残念ながら今の所はまだ待ちだ、幹部を出す予定も今のとこ無いらしい」

 

「そろそろ焦れて"飛び六胞"とやらあたりが出てくるかと思ったが…」

 

「個人的に動くのは止めていないがな、血の気が多いのは何人か飛び出している」

 

そう話す二人であったが、当然生命帰還による特殊な発声により周囲には世間話程度にしか聞こえておらずこうして堂々と話をしていた。

 

「そうか…まぁ釣りは気長にやるもんが、カイドウの息子と光月の兄妹については何かわかったか?」

 

「そりゃまぁ…しっかし何考えてんだ?光月の兄妹ってのはこの国を任せるのに血筋がいるって事だろうが」

 

「俺もワノ国に潜入してまだ一月程だが…どうにもカイドウを倒してはいお仕舞いとはいかんだろこの国は。仮にも国の守護を担う"明王"、となれば後継が必要だろ。

光月の妹姫とカイドウに敵対している息子、二人をくっつけた上でバックアップにテゾーロがついての加盟国入り…これなら光月を悪だと思っている世代にも有効だろ?」

 

そう得意げに話すクリークだったが

 

「一つ訂正しておくが…確かにカイドウに息子はいる、だが女だぞ?」

 

「は?いや、息子だろ?」

 

「あぁ、だが女だ」

 

「いや待て聞いてないぞ!?」

 

ドレークからの言葉に思わず声が大きくなるのだった。

 

 






百合婚は無くなった模様(ヤマト×日和)

ヤマトの性別についてクリークは情報を男だと思っていました。

(原作の知識は無く、カイドウや周りは息子としており、政府の書類でしか確認できていなかった為)

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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