起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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偽装対皇戦線 ハチイチゴウ 07

 

「グララララ、なかなかやるじゃねェか」

 

白ひげ海賊団と海軍の闘いはどちらも決定打を欠いたまま膠着していた。

 

遮る物の無い海原に相手は艦隊、グラグラの能力を持ってすれば軍艦同士をぶつけて相手を自滅に追い込む事など造作も無い筈であった。

 

しかし振動によって生み出された波をどの軍艦も殆ど被害を受ける事なく巧みに乗りこなし、特にガープの船は合間合間にこちらへと攻撃を加えてくる始末。

 

確かにじゃれ合い程度で本気でやり合う訳で無い…だがこのまま決定打を与えられないのも癪に触るので拳を解き大気を握りしめて一気にひっくり返そうとした所で

 

「絶拳(ぜっけん)!」

 

不思議と耳に響く声と同時モビーディック号を掠めて大気を吹き飛ばす巨大な拳撃。

 

「っ!ガープだけじゃ無ぇってか!!」

 

そちらを見れば拳を撃ち抜いた体勢の一人の男。

 

武装色で硬化された両腕は煙を上げており、先程の攻撃はそれだけの威力を持っていたのだろう、白ひげも知っているその男こそ

 

「"見えた"からなぁ…それはいただけねぇぞ白ひげェェェェッ!!!」

 

「おいおいおい!ガープだけじゃ無くてテメェもいるのかよ…クリークの野郎、何が本気で攻めるつもりは無ェだ!こっちを沈めに来てるじゃねェか!!」

 

本来であれば大気ごと掴んそのまま海面に叩きつけ、その衝撃で文字通り天地をひっくり返す筈だったが、それを止めた男こそガープ、つる、センゴクの同期であり、非能力者でありながらかつて海軍大将の座にいた男。

 

"未来"を見て艦隊がひっくり返される事を識って、それを阻止したのは一人の老兵。 

 

本気の戦争では無いとは言え、犠牲者が出る事を恐れたクリークの頼みによりガープと共に出陣した"黒腕"のゼファーその人である。

 

 

 

一方万国(トットランド)近海における艦隊は敗走していた。

 

プロディ中将を筆頭に守勢に優れた構成で、タイミングによって直ぐに撤退できる編成であったが、相手側の初手の"水飴の津波"。

 

これにより艦隊は撤退の暇もなく飲み込まれて海域から押し戻されると、更にはダメ押しとばかりに海全体に広がった水飴の水面により動きを止められたのであった。

 

「本部中将の率いる艦隊がこの程度か、思った程でも無ェ…」

 

殆ど何もわからないままに船が固定され、右往左往する海兵達を興味無さげに見る男。

 

ボロボロの黒い海軍コートをはためかせ、軍艦10隻で構成された艦隊を事もなげに全滅させておきながらも興味無さそうにしている男こそ、最近懸賞金が億を超えた"裏切りの海軍将校"、"海軍最大の汚点"、"将軍"などの異名で呼ばれた"アメアメの実"の能力者"ガスパーデ"である。

 

「足りねェ…まだ足りねェ…、強さを、もっと強さを!!」

 

男が腕を上げると同時に澱み暗く変化する水飴から生み出される無数の槍。

 

時に大砲すら受ける筈の頑丈な軍艦は全ての船体を穴だらけに、慌てて逃げ出す海兵達を尻目にガスパーデは

 

「テメェらの命に興味は無ェ…だがコレが中将?笑わせてくれる、奴の方が歯応えがあったぞ!」

 

そう言いながらかつての闘いを脳裏に描くガスパーデだったが

 

「…っ階級詐欺も大概にしろ!何が少将だ!奴がおかしいだけじゃねぇか!!」

 

今までも薄々思っていた事を全力で叫ぶのだった。

 

 





嫌いじゃ無いわよガスパーデ、クリークと似てて

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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