起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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ローの父母の名前は不明なのでオリジナルでつけています、悪しからず


白町騒乱 ドンクリークさん

 

「急げ!ぐずぐずしてると攻撃が始まるぞ!」

 

「もうダメだ、もうこの病気も治らないんだから逃げてたって意味ないさ」

 

「うわぁぁぁあん!!パパ!ママ!どこ!?」

 

二小隊程を王宮の探索に、一小隊を馬車群にあて残りの人員と共に街に訪れれば辺りは荷物を持って逃げようとする者、疲れたように壁に背をつけ座り込む者親とはぐれたのか泣いている子供。

 

遠くからは微かに銃声も聞こえておりまだ遠いが黒煙が上がってるのも見えており、中には武器を持ち出し"殺される位なら一人でも多く道連れにしてやる!"だの"皮肉だろ?こちとら鉛玉なら山程あんだよ!"と興奮して国境へ向かおうとする者もおり大人も子供もその誰もが髪や体のあちこちに白いアザを持っており彼等が全員"珀鉛"に侵されている事が察せられた。

 

武器を持ち出した者達を止めようかとも考えたが死にたがりは放っておく事にした、冷酷に見えるかも知れないが船に乗せれる人数に限りがある以上は助かる気がないのなら見捨てさせてもらう。

 

近くにいた荷物を抱えて逃げようとしていた人間を捕まえて

 

「おい!この辺で一番でかい病院は何処だ!!」

 

「こ、この辺なら街の中央にあるトラファルガー記念病院だ!あそこが規模は一番大きい!」

 

その言葉に従い街の中央を目指せばそこには先遣隊として出立していたリュードー大佐と海賊船医のまとめ役のドクトルの姿があった。

 

「リュードー大佐!ドクトル!」

 

何かを話し合ってた二人はこちらに気づくと

 

「クリーク少将!お疲れ様です、例の件は終わったので?」

 

「あぁ、色々と酷いもんだ、しかも置き土産としてとんでもない事をやりやがった、さっさと助け出さないと戦争に巻き込まれかねん」

 

「何かあったのですか・・・?」

 

「この国の王は国を売りやがった、直ぐに周辺国家のハイエナ共が武器を抱えて押し寄せて来るぞ、土地や財産の取り合いだ!ドクトル!"珀鉛病"の見立てはどうだ!!」

 

「へい、旦那の言ってた通り伝染病なんかじゃなく"珀鉛"の鉱毒蓄積による中毒症状っすね」

 

海賊船医のまとめ役、ドクトルに"珀鉛病"について調べるように頼んでいたがやはり知識通りだったようだ。

 

「治療方法はあるのですか?」

 

と尋ねたのはリュードー大佐

 

「一番てっとり早いのは原因となってる物質を体内から抜く事なんすけどその手段が無く残念ながら有効な治療方法は今のとこ無いっす…

 

しかもここの医者に聞いたんすけど症状としては白いまだら模様のアザが体や髪にあらわれ激痛と共に広がっていき最終的には死に至るって話らしいっす、なので長い時間をかけて体内からゆっくり鉱毒を抜くってのも難しい有様で…」

 

やはり治療に有効な手立ては今のところ無しか…

 

そうやって三人で頭を抱えて考え込んでいると

 

「すみません!あなた方は海軍の方ですよね!子供達を逃す事はできませんか!?」

 

そう声をかけてきたのは顔の一部に白いアザがある一人のシスターだった。

 

「どうか!どうかお願いです!子供達だけでも避難させることはできませんか!?」

 

自らも珀鉛病に侵されてるであろう女性は必死な様子で

 

「失礼ですが貴方は?」

 

とリュードー大佐が聞くと

 

「す、すみません私はそこの教会で子供達に勉強を教えているのですが、数週間前にこの症状がみんなに発生して頑張って対応しているところに隣国が攻めてきたと聞いていてもたってもいられなくて!!」

 

「落ち着いてくださいシスター、子供たちは何人くらいいるのですか?」

 

「えぇと、一度みんなを集めないと分かりませんが50人にはいかないほどです、家族と居たい子もいるでしょうし…」

 

「リュードー大佐、王宮から大型馬車を何台か回してもらってくれ。

 

シスター、我々は今日中にはここを発つ予定だ、馬車を用意するので子供達を集めておいてくれ。」

 

「ありがとうございます!!みんなに声かけて集めてきますね!!」

 

そう言って走り去るシスター、とりあえずここの医者にも話を聞きにいかなければならないだろう。

 

「俺はここの医者と話をしに行く、大佐は避難準備を、医療班は大佐について患者の救護を、ドクトルは俺についてきてくれ」

 

そうして何人かの人間にここで一番の医者を聞いて面会できたのが

 

「どうも海兵さん、ここの院長を務めていますトラファルガー・ルークですこちらは妻のレモ、私の助手をしてもらっています」

 

そう自己紹介してくれたのはこの病院の院長である男性とその妻、二人とも白い斑が浮かび上がっている上に目元のクマがひどく必死でこの事態に対応していたであろうことが見てとれた。

 

「どうも、海軍本部から来たクリークです。

 

本来の任務から外れますが市民のこの窮状を見過ごせませんので避難の支援に来ました」

 

「いえ、政府がきちんと周辺国家にこれは伝染病ではなく珀鉛による中毒だと発表してくれればこの騒ぎも納まるでしょう。

 

それから医者と血液をこの国に送ってもらってきちんと研究すれば時間はかかるかもしれませんが珀鉛を体から除去する方法は必ずある筈です。」

 

…世界政府を信じているのか

 

「トラファルガー先生、この騒ぎは収まりません、この国の王は周辺国家にこの国を売りわたしました。

 

それに珀鉛の運搬に一枚噛んでいた政府も世界各地にある珀鉛製品にケチがつく事を恐れこれが伝染病ではないと発表する事はないでしょう、それに巷ではすでにこの中毒が伝染病扱いされています。

 

医者も、血液も足りないとおっしゃいましたね?私も一応医療班を連れて来ましたが微々たるものです、ハッキリ言ってこのままだとじり貧、死を待つだけです!!」

 

その言葉にルークは悔しそうに下を向いた。

 

 

 

 





世界政府はナチュラルにあれだからなぁ…いや理屈はわからんでもないが色々とやり方が不味すぎる

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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