今回は550話記念にもしもシリーズ。
もしも彼が飢えていたら?
ウソップ ギャラリーでかなり有名なネタが発端となっております。
「16です、なんでも食います。この組織においてください」
「がはははは、おもしれー奴じゃねぇか…いいぜ、雑用でいいなら残飯ぐらい食わしてやらぁ」
1日目、食料が全て消えた。
二日目、武器が全て消えた。
三日目、船が消えた。
そして四日目また一つ海賊団が壊滅した。
かいぞくさん
かいぞくさん
ひーとつたってごはんが消えた
ふーたつたってぶーきが消えた
みーつたっておーふね消えた
みーんな消えて、海賊消えた
航海の途中で立ち寄ったとあるのどかな島、そこで一味の考古学者であるロビンはゆっくりと本を読んでいたロビンは聞こえてきた子供達の歌声にハッとする。
いつの頃からか歌われるようになった童歌であり、無計画に出航して、消耗して、そして海賊を辞める者達を嗜める歌ではあるが、ロビンにとっては単なる童歌以上の意味を持っていた。
最初に出会ったのはそう…ある程度の成長して、とある海賊団に隠れ蓑として潜り込んだ時であった。
過去の出来事により幼少の頃から様々な者達に追われ、逃げ延びながらも、海軍から追われる海賊は自身の隠れる場所としてはもってこいであり、雑用でも何でもやります、とばかりに自身を売り込んで潜り込んだのであった。
そしてある日…潜り込んでしばらくした頃に、そんな荒くれ者達ばかりの海賊団に再び雑用として新入りが入った。
年の頃は30代ほどだろうか、巨体であるもののその身体はひどく痩せており、何日も物を食べてない事を窺わせるかのような体であった。
かなり痩せているものの、ちゃんと食わせてやれば戦闘員の1人として働いてくれると思ったのか、今になっては知る由も無いが当時、その海賊団の船長は笑いながらもその酷く痩せた男を迎え入れ、食糧を振る舞った…が、事態はそれだけで終わらず水も食糧も満載ししっかり武器も整えて万全の体制で船出した筈であったにも関わらず数日で食料は尽き、ならば近隣の船を襲おうと考えたもののしっかりと手入れしていた筈の武器が次々に消え、更には舵や帆、ロープなども次々と消え、更には所属していた船員達も1人、また1人と姿を消していった。
当然船長は怒り狂い、姿を消した船員達が逃げる時に持ち出したとして全力で探させていたが、そんな日々が続く頃にこの船を何とか脱出しようと準備していたロビンが見たものは薄暗い船倉で見たものは巨体と同様な大きさに変化した口をモグモグと動かす新入りの姿。
「何を…ヒッ!」
その口の端から人間の両脚が垂れさがっていたのを見たロビンは思わず短いながらも悲鳴をあげてしまい男の目がロビンを捕える。
茫っとした表情にあるのはまるで獲物を見るかのような、光を映さぬ目でありその視線にロビンの背中にゾクリと寒気のようなものが走ると同時、一刻も早くその場を離れるべきだという頭の中の警鐘に従い全力で逃げ出した。
途中呼び止める船長や他の船員達の声も聞かず、食べずに残しておいたほんの少しの食料や水を手に備え付けられていたボートに飛び乗り海賊船から自身の能力を駆使してオールを漕ぎ海賊船が見えなくなった所でようやく一息をつく。
今となってはあの海賊船がどうなったのかは知らないがいつの頃からだろうか、頻繁に海賊船が消えるようになり、ロビンは確証こそ無いもののきっとあの男が"食べた"のだろうと漠然と思っていた。
次に見たのは手配書であった。
海賊から海賊へ身を潜め、秘密組織"バロックワークス"に勧誘されてしばらくした頃、勧誘できそうな人員を探して手配書を見ている中にソレはいた。
"船喰いのクリーク"懸賞金額2791万ベリー。
「…そいつはやめとけMs.オールサンデー、そいつは手に負える奴じゃねェ」
「あら、この男を知ってるの?」
苦々しげな顔をする組織のボスであるクロコダイルにそう尋ねれば
「昔な…そいつにゃ話は通じねェ、こっちの話を聞いてるんだか聞いてないんだか、しかもソイツは何でもかんでも手当たり次第食うぞ、ぼけっとした面に騙されて抱え込んだが最後こっちが無一文になる…あの野郎いつかぶっ殺す」
何らかの私怨でも持つのか物騒な自身のボス。
「何でも食べる…悪魔の実の能力者なの?」
「あぁ"バクバクの実"の能力者だ、色々と便利そうだったんだが…コストがバカにならねェ、しかもまともにこっちの話も聞いてねェ。
満腹の時はそうでも無かったが…どっちにしろそいつは止めとけ」
そんな話をした後にバクバクの実に関して調べたが、確かに雇い主の言う通り便利そうな力ではあった。
パラミシア系の能力であり、雑食人間。
自在に口を巨大化させ、ありとあらゆるものを食べることができる。
その能力さ食べたものの能力や特性を体内に保存しておくことが可能で、その真骨頂として、食べたものの特性を自分自身に反映して肉体を強化したり、食べた物そのものに変身したり、二種類以上の物質を融合させて新たな物質を作り出したりすることが可能とする能力。
確かに有用そうではあるものの、制御下に置くのが不可能なら意味は無いか…と調べるのを中断しようとしたら所とある一文が目に入る。
"人を食べる事ができる"
背中にゾクリしたものが走ると同時かつて見た光景がフラッシュバックする。
巨大な口の端から垂れ下がる人の足、今となってはその足が誰のものだったかすら覚えていない。
次に噂を聞いたのはバロックワークスが壊滅して次の隠れ蓑として麦わらの一味として入ってしばらくした頃、金欠の為ハンナバルにて行われるレースに参加した時の事。
スタート地点で無料で振る舞われる食事を食べてるととある一角がザワザワと騒ぎになっておりそちらを見ればそこにはうず高くテーブルの上に積まれた皿。
自身の船長以上に食べるまるでこの島を食糧を食い尽くすかのような勢いで食べる痩身の男、そして自身の元に来ない料理にキレたのか1人の男がそちらに文句をつけに行くとしばらくして始まる戦闘、そして当然荒くれ者達が集うのであれば戦闘は一気に周囲を巻き込む乱闘へと発展。
周囲の乱闘の中でギザギザの鋭い歯が並ぶ巨大な口を広げたその姿にロビンの背中にゾクリとしたものが走る。
テーブルも調度品も、落ちてきた巨大な船、更には壁まで噛み砕き飲み込み、まるで大砲のように吐き出す姿、そしてどんどん大きくなる騒ぎに
「こっちが静かに飲んでやってりゃ、どいつもこいつも…さっきから五月蝿ェぞクズ共ぉ!!」
優勝候補である懸賞金額9900万ベリー"将軍"ガスパーデまでもがとうとうキレたのか階上から飛び降りてくる始末。
「騒ぎの原因はテメェかぁ!!」
それと共に腕を水飴に変化させたガスパーデの腕が一際暴れていた"船喰い"に迫ると共にその顔が茫っとしたものに変化すると共に伸びてきた水飴の腕を食い千切ろうとするものの
「…甘いものもいいな」
「ぐっ、テメェ!!」
咄嗟に腕を引いた事によりその口は空を切ったが
「"喰らたん(ぐらたん)"」
ビシリと巨大な口が耳まで裂けてそのままガスパーデの元まで伸びると巨大な口を大きく開く。
「お、おれを食う気か!巫山戯るなよたかだか2700万程度がぁ!!」
からくも巨大な口を避けると同時、再びその腕が伸びると船喰いを貫こうとするも、それは耳障りな音と共に途中で止まる。
更にはガスパーデに向かう1人の男、賞金稼ぎであり"海賊処刑人"の異名を持つシュライヤ・バスクーダ。
「クソぉ、どいつもこいつもクズ共がぁ!!」
不意の攻撃に苛立った様子のガスパーデだったがその一瞬の隙が致命的なものとなり
「いただき〼」
巨大な口にガスパーデでは飲み込まれたのだった。
もちゃもちゃと咀嚼するような船喰いを他所に周囲に広がるのは驚愕と混乱。
「…不味い」
ややあって、プッと味の無くなったガムでも吐き出すかのように地面に吐き出される一糸纏わぬ姿のガスパーデ。
そのまま倒れたテーブルを引き起こし何事も無かったように食事を続ける男に得体の知れないものを見るような周囲であったが、心に大きな傷を負ったガスパーデを他所に、ややあって乱闘騒ぎなどいつもの事とばかりに周囲は喧騒を取り戻したのだった。
ワノ国では万国での出来事を聞いている時に話に上がった。
何でも突如として万国に現れ、菓子や食べ物で出来た万国の建造物を食い尽くす勢いで暴れ回り、シャーロット海賊団の者達を多く引きつけると万国からの脱出にあたってかなりの助けになったという話であり、何でも巨大に変化した口は手当たり次第に周囲を食い散らかしながらその身を巨大化。
島や船、構成員達を次々と呑み込み、いい加減にしろとばかりに激昂したビッグマムが斬り落とした首も、斬り落とされた首を食べる事で元通りという化け物ぶりで、ビッグマム海賊団にとっては阿鼻叫喚の地獄だったらしい。
それが無ければ合流には更に苦労したという話でありロビン自身は得体の知れぬ感覚を抱いているものの自身の船長達に対して助けになったのは事実であり、今度会った時には少し話をしてみようと思い直すのだった。
そして再会は案外直ぐに迫っており、ビッグマム海賊団を追ってワノ国まで噂の男が来たのを知ったのはまた別の話である。
"船喰いのクリーク"改め"暴食のクリーク"
懸賞金額27億9100万ベリー
バクバクの実の能力者にして覚醒者。
主な罪状は"喰い逃げ"、レストランだけでは無く有機物無機物を問わずあちこちで船や建物を食い散らかした上に、食物系の能力者を執拗に探している模様。
先立ってビッグマムの治める万国に殴り込みをかけた事によりその危険度が高いと判断され懸賞金額が大きく引き上げられた。
ロビンは16当時にみた光景が軽いトラウマとなっているものの、別に人間を食べ物として食べるわけでは無い…食べるわけではないが、服や装飾品だけ食べられ涎まみれの全裸で吐き捨てられる。
食べた物を身体に反映するバクバク食(ばくばくしょっく)や食べたものを高密度に圧縮して吐き出し、着弾と同時に爆発するバクバク弾(ばくばくだん)などを使い、最強形態として領域を展開し巨大なナイフやフォーク、スプーンを操る"飢々エル(ががえる)"を使用する。
満腹な時であれば普通に話は通じているものの、殆どの時は腹を減らしており頭にモヤがかかった状態のため話があんまり通じない、更に空腹になり"飢餓状態"となると身体の前面が口へと変化し周囲の物を手当たり次第に食い散らかす。
クリークの知識によりバクバクの実の能力に加えて"ザ・グラタン"と"グラトニー"の成分が入り込んでいる。
以下万国での叫び
「てめェ!おれのビスケット兵をどんだけ食うつもりだ!そんなバクバクと食えるもんじゃねェだろうが!!」
生み出す端からビスケット兵をバリバリと食べられ混乱するシャーロット・クラッカー
「ファっ!?お、おれの生クリームは甘いんだぞ!甘いという力を舐めてんじゃ…ギャァァァァっ!!」
操る生クリームを食べられ、更に自身ごと吸い取られそうになり慌てて逃げ出そうとするシャーロット・オペラ
「バ、バターは食べ物でも飲み物でも無い…」
自身の操るバターが容易く飲まれ茫然とするシャーロット・ガレット
「クソが!キャンディだからって舐めてんじゃねェぞ!!」
生み出す端から噛み砕かれる飴細工に対してキレそうになるシャーロット・ペロスペロー
「う、嘘…わたしの"白魚"が…」
自身の愛刀である名刀・白魚を食べられ狼狽えるシャーロット・アマンド
「ひ、人の頭を食べてんじゃ無いわよ!!」
パフェを模した自身の頭飾りを食べられ何とか振り払おうとするシャーロット・コンポート
「く、何て不味さ…何このなんでもかんでも混ぜたかのような味…」
隙をついてジュース化したもののその不味さに吐きそうになるシャーロット・スムージー
「わ、わたしを食べる気!?わたしは風船ガムじゃ…だ、誰かぁ!!」
食べられると思ったのか、怯えて後ずさるシャーロット・フランぺ
「お、おい化け物!こっちだ、こっちに飯があるぞ!!」
ククククの能力で食べ物を作りクリークを誘導しようとするシュトロイゼン
「人の家族に…手を出してんじゃねェぞ大口野郎がぁ!!」
大量の餅を振り回してクリークを吹き飛ばそうとするシャーロット・カタクリ
「マママハハハ、イキがいいねェ…だがおれのものを食ってんじゃねェよ!!」
自身の国を食い散らかされブチ切れるシャーロット・リンリン
えとせとらえとせとら…
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。