起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

561 / 580

今更ながらシンフォギアを視聴し始めました


四海征定覇圏 マリンフォード 01

 

 

センゴクは報告を終えたその足でマリンフォードへ、何人かの政府高官からの呼び出しはあったものの、火急で片付けるべき任務があると断りレッドポートに停泊させていた最新型の武装鉄甲艦"アニスフィア・ユフィリア"の食堂へと向かう。

 

「…という訳だ、後はお前たちで決めるといい。

わたしからは特に推薦は無い、自薦でも他薦でもかまわんぞ?」

 

そしてそこにいた次代の海軍を率いる者達に先ほどの報告も含めて告げると再び食堂を出て行った。

 

静かに閉じると共に残された四人は、しばし無言のまま元帥の背中を見送った。

 

次代の海軍を率いる者達…即ち

 

難しい顔で腕を組む赤犬ことサカズキ。

 

海軍過激派の筆頭として知られ、対海賊においては徹底的な殲滅を優先し、掲げる正義は"徹底した正義"

 

頬杖をつき気怠げな、青雉ことクザン。

 

海軍内においては穏健派であり海賊に対しても割と寛容なスタイルであり、掲げる正義は"だらけきった正義"

 

そして他の意見を待つようにテーブルの上で手を組む黄猿ことボルサリーノ。

 

海軍内では過激派と穏健派の中立ちに入る事も多く、基本的には中庸でもあり掲げる正義は"どっちつかずの正義"

 

そしてテーブルの上に広げられた食事を次から次に食べる1人の巨漢。

 

その身長は他の3人の倍近くあり、腕からは丈夫そうな獣毛、そして額には小さいながらも頑丈そうな角が生えており、元々見た目が厳つい事もありまるで鬼か獣の如き存在の髪を短く刈り込んだ男。

 

海軍本部中将にして海軍再編計画である"四海制覇"の提唱者、更には数々の改革を実行し次期大将としても期待されており"身勝手な正義"を掲げる"鈍熊"のクリーク。

 

「まぁ、だべばだいぼーびまるばばっばどびべべぶれぼな」

 

「食うか喋るかどっちかにせんか!!」

 

「ガツガツむしゃむしゃ」

 

「おどりゃぁ…」

 

会話ではなく食事を続ける事にサカズキがキレそうになり

 

「冗談だ、しかたねぇだろ病み上がりなんだからさぁ」

 

「病み上がりってセンパイ、ドーピングなんてやるからぶっ倒れるんですよ…。

しかもあの後すぐ倒れるし、軍医の嬢ちゃんが目覚めないかもって言ってたら三日後には起き上がるし…お陰でこっちは大わらわだったよ?」

 

冗談と言うクリークにクザンは医務局長でもあるモネの言葉を思い出しながらそう言う。

 

「しかしでっかくなったねぇ〜、ジョン中将達巨人族除いたら海軍でも一番デカいんじゃないかい?」

 

特殊なアイテムの効果でただでさえ巨大だったのに、更に大柄になったクリークは、最初こそ使用により激痛や定着をもって身体に馴染ませていたが、数日経ってようやく身体に馴染んできていた。

 

「へ、頑張ってきたからさ。

それより誰が昇進して元帥にやるんだ?いい加減決めないと不味いだろ」

 

最も、完全とはまだ言えず兎に角カロリーが必要な為にこうして四六時中、食事を続けているのであった。

 

そして食事の手を緩めつつも食べ続けるクリークが言うのは現・海軍元帥であるセンゴクが退任した後の後釜である。

 

センゴクは"四皇勢力勢力漸減の効果不足"、"海軍過激派の策略による偽の任務を用い、世界政府を通さずに四皇"カイドウ"の排除を行った事"や"インペルダウン防衛の失敗"などの責任を取るという名目で、また海軍を次代に繋ぐ及び大規模な再編計画を行う為に全ての責任を負う形で元帥を辞任する手筈になっている。

 

その為に次の元帥を決める事は急務であり、これまでの慣例から三大将の中から次の元帥を選出するとして話し合いの場は何度か持たれていたが

 

「おれは止めとくよ、ほら他2人より歳下だし、ネンコージョレツさ」

 

「わしゃあやらんぞ、今の方が性にあっちょる、それに"ブルーマリナー"の盟主って事になっちょる以上手綱を離すわけにはいかんじゃろう」

 

「わっしもゴメンだねェ〜、決めなきゃならないのはわかるけど責任が重すぎてねェ、それに穏健派でも過激派でもないわっしが上にたっても両派が納得しないでしょ」

 

誰も元帥をやりたがらないのである。

 

クリークは当然別の世界線を知っているので、クザンとサカズキの間でバチバチの後継争いが発生する事を見越して、両者の仲裁に入り穏便に決める事を考えていたのだが…誰も、元帥を、やりたがらないのである。

 

因みにこの話し合いは何度も行われており、今まではまだ猶予があったが

 

「そうは言ってもさぁ、そろそろ決めなきゃ不味いだろ…センゴク元帥が決めてくれりゃいいんだけど、そっちで納得するように決めてくれって事だしなぁ」

 

実際再編開始が目前に迫っているので、クリークは発破をけけるように言う。

 

我関せずとばかりに他人事ととして言うクリークだったがその言葉にサカズキが

 

「自分は関係無いって面しとるのぅクリーク…」

 

「いや、だって俺中将だし」

 

そう言いながらテーブルの上に広げたのは一つの書類、割と古そうな物であり

 

「第九十七号特例任命…昔、中将を元帥に据えた前例じゃあ」

 

「わっしも見せてもらったけどねェ〜、海軍統制規約第九十七号の"非常任命条"。

 

海軍議会で半数の賛成が必要だけどこれなら君も元帥になれるよォ〜?」

 

「因みにセンパイ、これ規約かなり昔のだけど勿論失効してないし、記録に基づき必要時に再行使できるってなってるから問題なく使えるよ」

 

先程と打って変わってこちらを詰めるように言う3人。

 

「はぁ!?聞いてねぇぞ!!昔っていつのだよ!そんなのどっから引っ張り出して来やがった!!」

 

「少なくとも3桁年モノじゃあ、喜んでえぇぞクリーク、おんしの為だけに探させたんじゃけぇ」

 

「認められるか!んなカビの生えた古臭い条文なんざ、元帥就任なんぞ断固拒否させてもらう!」

 

当然とばかりに言うクリークであったが

 

「ちゃんとセンゴク元帥や政府には確認済みだよォ〜?」

 

「ま、元帥になるにしろならないにしろこれで先輩もおれ達と同じく元帥候補ってわけだ…1人だけ高みの見物なんてつれないこと言わないでよ」

 

「そもそも海軍再編もカイドウ討伐も、おんしが言い出した事じゃろうが、責任くらいとらんか」

 

3人の絶対に他人事などにはさせないと目で語るのを見ながら表情を引き攣らせたのだった。

 

 

 

 





話し合い前

クリーク「ま、言い出しっぺだし時期も時期だし大将にはならざるを得ないかー?」

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。