起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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紅赤古老挽歌 エレジア 05

 

パトリック・"レッドフィールド。

 

"赤い戦場(レッドフィールド)"の異名と共に呼ばれるロジャーやガープといった世代が活躍していた頃の古参の海賊である。

 

紅の伯爵、孤高のレッド等の異名で呼ばれた彼の特筆すべきはたった1人で白ひげやロジャー、ガープやゼファーといった大物達と渡り合っていた男であり故に孤高のレッドとも呼ばれた男だ。

 

そんな彼はロジャーの処刑をきっかけに捕縛、海賊を引退してインペルダウンで余生を過ごすつもりであったがそこに一つのキッカケが訪れた、言わずとしれた黒ひげ率いる"海賊連合"によるインペルダウンの襲撃及び崩壊である。

 

ちょっとした気分転換で外に出た彼が知ったのは未だに続く大海賊時代であり、かつて戦った相手達は既にあの頃の姿は無くただ老いていくばかりで、未だロジャーが残した王座は空席のままで争いは続くばかり。

 

なればこそ

 

「…我が目指しても異はあるまい」

 

なればこそパトリックはブランクを埋め、海賊王への道筋を描きそしていくつかの悪魔の実に注目し彼は動き出したのだった。

 

 

 

 

そして現在エレジアの沖、人々が多く集まっているエレジアを狙うのは巨大な大砲、巨大海賊船"グローセアデ号"の誇る超大型大砲"国崩し"であり、それを島に向ける長身ながら細身、モノクルをつけた1人の男、"音越"ヴァン・オーガーは冷めた目で島の方を見ていた。

 

「ジャラララ、どうした随分とつまらなそうじゃねェか!」

 

そんな彼に威勢よく声をかけたのは日に焼けた大柄な体にドレッドヘアとサングラス、インペルダウン脱獄囚の1人"マッドトレジャー"であり声をかけられたヴァン・オーガーは

 

「これの威力は認めるが…些か不粋だと思ったまでの事」

 

「はっ!こいつは確かに何もかもぶっ飛ばしちまいそうだからな!狙撃手としてはいただけないか?」

 

「あのご老人の我儘に付き合わすとも数人送り込めばそれで済むものを…」

 

そんな声に応えるように言うのは複数の海賊団とインペルダウンを脱獄した一部の囚人達で構成された"海賊同盟"を率いる男

 

「そう言ってくれるな…奴ぁ仮にもロジャー船長やガープと言った奴らと1人で渡り合ってきた"生き残り"だぜ?それに…おれとは少し相性が悪ぃ」

 

指先で"闇"をくゆらせながら言う"黒ひげ"ことマーシャル・D・ティーチ。

 

「確かに悪魔の実を奪う実験も含め、彼が欲している悪魔の実の能力者をターゲットにするのは道理だが…」

 

「それに…黄金帝の戦力がどの程度のもんか見てェんだ、お抱えの独自戦略があるとは聞いているが大した事なけりゃあおれたちが有効に使ってやろうと思ってな」

「ジャララ、そりゃぁいいなぁ!だからあのジジイ1人で行かせたってわけか!!」

 

「おいおい人聞きが悪ィな、ちゃんとここから援護する為に狙いはつけてんだろ」

 

「ふむ…孤高のレッドにしろこの"国崩し"にしろあの島の者が無事に済む保証はない、それもまた巡り合わせなのだろう…」

 

「まぁ奴は強いが…失敗すりゃさっさとトンズラするだけだ」

 

姿を消したまま沖合に浮かぶグローセアデ号にてそんな話がされている頃、話題にされていた当のレッド本人は

 

「若いがやりおる!だが…故に読み易いぞ!!」

 

シュガーによる爪を鋭く変化させた手刀を武装強化を施した傘で打ち払いつつ蹴りや手刀を混ぜながら対応していく。

 

「声震砲(ボイスワープ)!!」

 

更には離れた場所から歌うウタの衝撃波もまるで"見えていた"かの如く避け、代わりとばかりに

 

「音を飛ばすか!だか聞こえているぞ!!」

 

ウタの方向に突き出される傘とそれにより発生するのは銃撃のような衝撃波。

 

「仕込み銃!?」

 

「させねェって、下がってなお嬢!レッドかなんだか知らねェが…おれの音楽も聴いてきな!"爆(ボーン)"!!」

 

そしてウタを庇うように前に出てトンファーで衝撃波を弾いたのはバンドメンバーの1人、そのまま腕を捲ると自身の腕を楽器に変化させ奏でれば突如として爆発するレッド。

 

「やったの…?」

 

「アッパッパ!大した事無かったな!!」

 

「慢心か、油断か…それも経験が浅い故か?」

爆煙から飛び出すレッドに反応出来たのはシュガー1人、翼を羽ばたき高速で踏み込むとウタに向かおうとしたレッドの傘を手刀で跳ね上げ様に足刀を振り下ろす。

 

「っ!シュガー、歌うよ!!」

 

「ダメ!わたしがやる!!」

 

ウタは自身の能力を発動しようとするもそれを止めるシュガー、ウタの能力は強すぎる為、安易に使うべきでは無いと考えているのに加え、その能力は無差別の為"外"からに対応出来なくなるからである。

 

そのタイミングで到着する増援

 

「下がれシュガー!今のお前じゃ荷が重い!!」

 

海軍大将クリーク、黄金帝テゾーロ、公認海賊筆頭ローといった面々に加えエルドラゴを筆頭に警備部門の人間や海兵達。

 

当然クリークは脱獄囚のリストを確認している故に相手を把握しているし、報告があったパトリックが"吸血鬼の能力者"を要求していたという報告も聞いていた為、戦闘中のシュガーと変わろうとするも

 

「ヤ!」

 

「いいから退け!そいつはの相手はこっちで引き受ける!」

 

「尚更!!」

 

クリークの言葉に耳を貸そうとせず手刀足刀を駆使する"虚刀"を縦横無尽に放つシュガー。

 

「クカカッ!その心意気や良し、だがあまり年寄りを嘗めてくれるな」

 

対してパトリックは武装硬化された傘を巧みに振るう事で弾き、更に間隙をぬって放たれる斬撃と刺突。

 

シュガーの様子にクリークは逡巡するも、その戦闘が一方的なものでは無く、パトリック自身もどこか手加減をしているのを見てとり

 

「…警備の奴らが観客の避難をさせてる、お前らもそっちに加われ」

 

「警備部門も避難誘導にあたれ!こっちはこっちで何とかする!」

 

テゾーロと共に周囲の海兵に指示を出し

 

「すまねぇクリークにテゾーロ、おれはコラさんが心配だからそっちを見てくる」

 

「まだ歩けないんだったか、気をつけろこれを機に他の海賊が乱入してくるかもしれん」

 

「とりあえず影響が出ねぇように壁作っとくぞ、座して讃えろ…"黄金宮殿(ゴォンズ・ドゥムス・アウレア)!!」

 

離脱するローに声をかけるとクリークはいつでも介入が出来るように覇気を充填させつつ、テゾーロは防壁として、監獄として、要塞として絢爛なる黄金の宮殿を周囲に作り上げたのだった。

 

 





パトリック・レッドフィールドだとシュライヤ・バスクーダと同じく姓名が逆になっちゃうからな…名字なしのパトリックでレッドフィールドは異名にさせていただきました。

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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