起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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フラグ回収


紅赤孤高挽歌 エレジア 09

 

「さて…とりあえず観客は脱出させたし、とりあえずライブは一旦延期にせざるを得ないだろうな」

 

テゾーロのその言葉に

 

「仕方ねェだろう、一般人が来る以上安全の確認も必要だろうしな」

 

クリークは頷きつつ周囲を見渡すが、幸いにもテゾーロの黄金壁で囲っていた事と、パトリックが"対個人“に向いた闘い方だった為被害は驚く程少ない。

 

これならば再度ライブを開く事は早い段階で可能だろう…と考えている所で1人の男がこちらに歩いてくる事に気づいた。

 

フードを深く被った4mほどの巨体が無言でこちらに真っ直ぐ歩いて来るのに対し、その風体に見覚えが無いクリークは武装色の覇気を指先に集め声をかける。

 

「おい、そこのフード…少し止まれ」

 

「カハハハ…いいもんを見させてもらったぞ、しかし随分と珍妙な見た目になったじゃねェか、なぁクリークよぉ?」

 

昔どこかで聞いたその声…誰だ?と思いつつ軽口を叩く。

 

「見せ物じゃねぇが…まぁ楽しめたようで何よりだ」

 

「“約束"を果たしに来たぞ、今からでも問題無いだろう?」

 

「“約束"だぁ?一体何のこ…と…」

 

バサリとマントを脱ぎ捨て現れたのは1人の巨漢。

 

水色の鋭い瞳と金色の長髪、筋骨隆々の巨大な肉体は黒い軍服に包まれ、そこからのぞく全身に走るのは細かい傷、特に目を引くのは火傷のような傷痕が目立つ。

 

その姿にクリークの言葉は尻すぼみに消えていく。

 

「おいおい、ひでぇじゃねぇか…言っただろ?20年前に"おれはここを生き残る"と。

テメェが言ったんだぜ?おれが生き残ったら"再戦する事を約束する"ってな、なぁ"ドン・クリーク"?」

 

「ダグラス・バレット…」

 

かつて、かのロジャー海賊団の中でも指折りに数えられた1人でおり、"鬼の跡目"、"ガルツバーグの英雄"、“国崩"などの異名を持つインペルダウンに収監されていた海賊であった。

 

そんなバレットはロジャーの処刑の後、無秩序に暴れていた所を"バスターコール"にてようやく捕縛、収監されたがその時にバスターコールを発動するための時間稼ぎとしてやり合ったのがクリークであり、何を気に入ったのかバレットに再戦の約束を取り付けられたのである。

 

当然クリークの“知識“的に知る由も無いが劇場版ONEPEACE"STAMPEED"にてボスを務めていた、インペルダウン脱獄囚の中でも"警戒対象"として挙げられていた男だ。

 

「さぁ、闘ろうか…」

 

そう言って両手を大きく広げ覇気を立ち上らせるバレットだったが

 

「ここでかぁ…タイミングがなぁ…」

 

腕を組んで何やら考え込む姿のクリークに少し興が削がれたように憮然とした顔つきに変化する。

 

「どうした、折角いいものを見せてもらったからな、おれは今からでも構わんぞ」

 

「こっちが良く無いんだが?どいつもこいつも人の都合を考えろってんだ…大体どうやって来たんだ?怪しいやつはだいぶ弾いたし、周りの海は哨戒が出てる筈なんだが」

 

「そんな事か、あのジジイと同じく“海賊同盟"とやらに便乗させてもらっただけだ…まぁ、とっくにいなくなったがな」

 

“海賊同盟"…黒ひげ海賊団及び脱獄囚達か、と考えつつ

 

「兎にも角にもやり合うならまた今度にしてくれ、海兵的には今すぐとっ捕まえるのが正しいんだろうが…見ての通り場所も時間も悪い。

それに諸事情で装備もスッカラカンなんだよ、やり合うんなら…万全の方がいいだろう?」

 

その言葉に少し考え込むバレット、確かに目の前の相手は"あの時"と違い鎧も武器も持っておらず、コンバットズボンにタンクトップに海軍コート、しかもかの"紅爵"とやり合った直後…下したとは言え多少の消耗はあるだろう。

 

「…いいだろう、ならばいつだ?おれがお前を超えるのはいつになる?」

 

獰猛な笑みを見せるバレットだったがクリークもそれに劣らず

 

「へぇ…もつ勝つ気でいるのか?あんま海軍中じょ…じゃねェや、海軍大将舐めてんじゃねェぞ?」

凶悪な笑みを浮かべるのだった。

 

 

その場を去っていくバレットを尻目に

 

「今とっ捕まえなくてよかったのか?」

 

そう聞くテゾーロだったが

 

「今やり合うのはな、避難したばっかの観客もまだ近くにいるしやり合うとしたら…最悪この島もタダじゃ済まん」

 

クリークとて海兵である、劇場版こそ知らずともバレットの能力の概要については情報室から聞いている。

 

だからこそ対応する装備が必要であり、本来であれば取り寄せるのであるが"とある出来事"により身体の大きさが大きく変わった為、現在大急ぎで"特殊兵装群"の更新を行っているのである。

 

「しかしダグラス・バレットか…死んだ筈じゃなかったか?」

 

「世界政府お得意の情報操作だよ、教えただろ?"LEVEL6"」

 

「あぁ…政府に消された死刑囚か」

 

「ま、あの時迂闊に約束しちまったからな…兎に角今回のライブはどうする?」

 

「ウタとシュガーに確認していけそうだったら再開だな、避難したか観客達も纏めて動かしているから、戻すことは可能だ」

 

「となると、後の問題は…」

 

「あぁ、ウタの過去の因縁だな」

 

そう言いながらクリークとテゾーロは沖の方、はるか遠くに見える船の方を見るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 





今更ながら海軍中将、大将は殆ど海軍コートの下はスーツだけどクリークさんはコンバットズボンにタンクトップの上に特別仕様の海軍コートをマントのように羽織っているとします

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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