「話はゴードン王から聞かせてもらったがよ…ウタの嬢ちゃんを置いていったのは少し酷じゃねェか?」
「…それが一番いい選択だったからそうしたまでの事だ」
「かつての夜を、国崩しをおこした悪い海賊と無関係なただの歌が上手い少女として暮らす…成る程、嬢ちゃんを庇いたかったのはわかる」
「あいつなら…ウタならゴードンの下で立派な歌姫になれる、だからエレジアに残し、あの夜は全ておれたちが引き受けた…お前もここにいるって事はライブを見たんだろ?立派な歌姫じゃないか、"あの夜"は赤髪海賊団が起こしウタはただの無関係な子供…それでいいじゃないか」
先ほどの強張った表情を消し、落ち着いた表情でそう言うシャンクスだったが
「…いいわけねェだろ」
「なんだと?」
「いいわけねェって言ってんだよこのスカポンタンが!!」
突然のクリークの怒声にシャンクスは少し不機嫌そうな表情を見せる。
「いいわけねェだと…?じゃあどうしろと!あの子の才能を潰すわけにはいかない!真実を話すわけにはいかない!だからこそゴードンに任せておれ達はエレジアを去った、だからこそウタは立派な歌姫に育った!そうだろうが!!」
「巫山戯んな!真実を背負うのは自分たちだけでいいと思ったのか!?何も知らない、まだ小さい嬢ちゃんを何も知らないままあの場に残して、それで解決すると思ってんのか!!見捨てたのと変わりねェだろうが!!」
流石に聞き流せなかったのだろう、その言葉にシャンクスの顔が険しくなると共にその手は二刀に添えられ覇王色の覇気がクリークに噴き出すようにぶつけられれば
「見捨てただと…?聞き捨てならないな、あの場で真実を明かして共に島を出ろと?あの子に罪を背負わせろと?そんな訳無いだろう!あの子を潰せと?おれ達はあの子を…ウタを守るためにあの場を去った!それが最善だろうが!!」
「最善だぁ?親は子供の側にいてやるもんだろうが!!共に立ち、側にいて、潰れそうなら一緒に背負って支えてやるのが親の勤めってもんじゃねェのかよ!!」
クリークもそれに応えるように"王なる力"にて覚醒した覇王色の覇気をぶつける。
「っ!てめェに何がわかる!!」
「わかるかよ!!確かに俺には子供の1人もいねェがよ…親は子供の側にいてやるもんだろ!!そっちにどんな理屈があってもなァ、何も言わずに消えたのは"捨てられた"って思われて当たり前だろうが!!」
「っ…!」
クリークの脳裏に浮かぶのはロビンを筆頭に自身の懐に入れた孤児達、大きくなって世間に出た者も、恩返しとして海軍に所属したものの、まだ小さいのでファウス島にいる子供達も、クリークは自身を導くものとして、親にはなれないかもしれないが、親の代わりになり得る存在ときて子供達の面倒を見てきたつもりである。
ゴードンから話を聞き、そしてシャンクスの考えを知り、それでもクリークは一言言わねば気が済まなかった。
「今更かもしれんが…ふん縛ってでも嬢ちゃんの前に連れて行かせてもらうぞ」
背中に背負っていた"白頭尾棍"を引き抜いたのだった。
それを見たシャンクスも腰のグリフォンを引き抜こうとしたが
「…いや、お前の言う事も一理ある」
ややあって振り絞られたその言葉と共に、目は伏せられたまま鎮まる覇気
「"エレジアを陥したのはシャンクス達赤髪海賊団であり、シャンクスは自分を捨てた"…だからその為に報いを、それがウタの嬢ちゃんの目的だ」
「…道理だな、おれはあの時ウタと話すべきだったか?」
「今更だろうが、…いいんだな?」
「あぁ、報いが欲しいと言うなら受けよう
殴りたいなら殴ればいい、罵りたいなら好きなだけ罵っていい」
「会う気があるならそれに越した事は無ェ…流石に本気でやるなら準備不足でな」
そう言いながら棍を仕舞うクリークに
「よく言う、だが…確かに今のお前とやり合うのは骨が折れそうだ。
さて…話は終いだ、船をエレジアに向けろ!全員殴られる覚悟は出来てるだろうな!おれたちの娘に会いに行くぞ!」
シャンクスは先ほどまでとは違う晴れやかな表情でそう指示を出したのだった。
シャンクス確保ー
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。