起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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古代兵器のプルトンって実際どの程度の威力なんでしょうかね?島を一撃で吹き飛ばすらしいですが


聖地襲撃 ドンクリーク

時刻は少し遡る

 

 

「センゴク大将!マリージョアから緊急応援要請です!!マリージョアが何者かによって襲撃されています!!!」

 

センゴクがいつものように書類仕事を終え外もだいぶ暗くなっていた為そろそろ夕食にでもするか、などと考えているとその知らせは入ってきた。

 

「マリージョアに襲撃だと!?何があった!!」

 

"聖地"マリージョアの襲撃というあってはならない事態に思わず語尾が荒くなってしまう。

 

「状況は不明!何者かが次から次に奴隷達を解放しており勢力は依然増大中!火災も多数発生しており手が足りないそうです!」

 

「"赤い港(レッドポート)"の人間は何をしていた!みすみす襲撃者を通したというのか!!」

 

そもそもマリージョアはレッドラインの両側にあり厳重な警備がある"赤い港(レッドポート)"を通りその上でシャボン玉で飛ぶ「ボンドラ」と呼ばれるエレベーターを使う事でしか入る事はできない。

 

「それが…その時間帯ボンドラ(エレベーター)を利用したものはおらず"赤い大陸(レッドライン)"をよじ登ってきたと考えられます!!」

 

しかし襲撃者はそれらを通る事なく直接雲に届くほどの断崖絶壁をよじ登ってきたというのだから驚きもする。

 

「な…馬鹿な!!レッドラインの標高は6000m以上はあるんだぞ!?それを素手でよじ登ってきたというのか!!」

 

「しかしそれ以外考えられません!どうされますか?」

 

少しだけ考え矢継ぎ早に指示を出す、自分以外の大将は不在の為中将を指揮官に据えとにかく何人か向かわせねばならんだろう。

 

「…とにかく付近の海兵を向かわせろ!ビッグジェ大将もネラル大将も今はいないか…ボルサリーノ中将を筆頭に月歩を使えるもので第一陣を編成させろ!それから付近の海域の軍艦をレッドポートに向かわせろ、第二陣が編成でき次第本部からも軍艦を出す!!」

 

「近隣の支部にも応援を要請しますか?」

 

「そうだな、近隣の支部に将官クラス以上を応援に出すように連絡しろ!私は第二陣の編成を行う、頼んだぞ!!」

 

「了解しました!!」

 

そして舞台は再びシャボンディへ

 

「テゾーロ、マリージョアが襲撃された」

 

「…という事は例の件をいよいよやるのか?

 

手伝いはいるか?一応月歩は使えるが」

 

「…すまんな、思ってたより早く襲撃が起こったから手が足らん。何羽かフィッシャー・タイガーにつけとけばよかったな」

 

原作でのマリージョア襲撃がいつか覚えてなかったため悠長に構えていたがこんな事ならカフウの配下に見張らせておけばよかったなと思うも

 

「いやいや、今更考えても後の祭りじゃねえか。俺は何をすればいい?例の件の手伝いか?」

 

「いや、お前は"クリーク少将から指示を受けた公認海賊"として動いてくれ。

 

逃げ出した奴隷達を纏めて脱出の手伝いを、海兵に何か言われたら公認メダルと俺の名前を使え、例の件は俺一人で片付けてくるさ。」

 

そう言いながら床板を剥がし次々に全身を覆うスーツや防弾チョッキ、コンバットブーツやゴテゴテした小型の銃やDr.インディゴに依頼していたものを取り出し装備を整えていく。

 

「…気をつけてくれよ?あんたが今捕まったら悲しむやつは多いんだからな」

 

「まぁ見てろ、上手くやるさ」

 

そう言って"黒地に白い髑髏が書かれた覆面"を引き下ろした。

 

闇夜に紛れて月歩を使いマリージョアへ、いつもなら砲撃もかくやと言わんばかりの足音も最小限に抑えて突き進む。

 

そのまま騒ぎとなっているマリージョアへ潜入し道中で会う人々は奴隷であれば無言で首輪を外し港の方を指差してそのまま離れ、一人きりで右往左往してる天竜人がいれば首筋をトンっとやって気絶させた上で"処置"を施しそのまま道の端に放置。

 

ちなみにこの"処置"というのは別に殺す訳ではなくリトルガーデンやメルヴィユにて材料を集めDr.インディゴに依頼して作ってもらった"とある薬剤"をこれまたDr.インディゴに作ってもらった小型の無針型アンプルガンで首筋にチクッと、これだけである。

 

そうして護衛が大勢ついた天竜人や海兵は隠れてやり過ごしつつやってきたのは聖地中央に聳える"パンゲア城"、ここには何かヤベー国宝があるらしいが詳細は不明。

 

今回の騒ぎに乗じて侵入を考えていたが

 

「…こりゃあ侵入はやめといた方が無難か」

 

城の周りは海兵や銃を持った世界政府の役人達が厳戒態勢を敷いておりやろうと思えば侵入できない事はないが元々"可能であれば"程度の事だったので侵入は諦める。

 

危ない橋を渡るのもイヤだし元々今回この襲撃に合わせてマリージョアに来たのは出来るだけ多くの天竜人へ"処置"を行う為なので城への侵入は二の次なのだ。

 

そうして建物の上に登り単独の天竜人がいれば"処置"を行い…とやっていたが

 

「思ったより天竜人が少ないな…?」

 

未だ十数人しか"処置"を行なっていないが護衛を大勢引き連れていた天竜人を合わせてもそこまで多くない。

 

落ち着いて見聞色の覇気にて周囲を探ってみれば

 

「…ちっ、屋敷の中で閉じ籠ってる奴等がかなりの数いるか…まぁ穴熊決められてもこちらは困るので炙り出すがな」

 

 

愚鈍でも危険が及べばきちんと判断するのか今回の襲撃に際して屋敷を脱出、避難するよりも屋敷の防備を頼りに助けが来るまで待つべきだと考えたのだろう。とは言え閉じ籠っていられるのは困るので腰のポーチから円筒状の物体を取り出しピンを抜き屋敷に向かって

 

「ほいっとな」

 

放り投げればゴウッと音がしそうな勢いで投げた筒から炎が吹き出しあっという間に屋敷に燃えうつった。

 

これは技術班謹製のフレイムグレネードをDr.インディゴに改造してもらったもので主に証拠隠滅ができるよう外装の素材変更と中の薬剤の比率を弄り炎の勢いを強化したものである。しばらくすると思った通り天竜人が慌てたように屋敷の中から逃げ出しできたので首筋をトンっと叩き処置を終える。

 

よし、この調子でどんどんやっていくかと思って顔を上げたその矢先、視線を感じてそちらを見れば唖然とした顔でこちらを見る赤い色をしたかなり大柄な魚人。

 

 

げ、フィッシャータイガーじゃねぇか!なんでここに…いや襲撃しにきてる張本人だしいて当然っちゃ当然だよな…

 

クリークはマリージョア襲撃の主犯と遭遇したのだった。

 

 

 

 

 

 

 




覆面髑髏

CP長官スパンダイン氏への暴行

CP9と交戦の上逃亡

聖地マリージョアにて天竜人への暴行

同じくマリージョアにて天竜人の屋敷に放火

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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