起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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夜勤(´・ω・`)


若き黄金 ドンクリークさん

例のマリージョア襲撃に際して本来なら翌日ファウス島に向かう筈だったのが伸びてようやく出立となった。

 

ついでに新たに元帥として就任したセンゴク元帥から…というか世界政府からルブニール王国に手紙を届けてこいとの指示も出た。世界中から医者を集めて例の天竜人に蔓延してる病気の治療に充てさせるそうだ。

 

…とりあえずシャボンディにDr.インディゴを迎えに行って先にルブニール王国に向かってからファウス島に向かうか

 

シャボンディへ到着しDr.インディゴの世話をしていたテゾーロにも一言言っておこうとステラ・プロダクションのドアを叩けば

 

「はい、どちら様でしょうか…?」

 

初めて見る顔の黒髪の美少女…誰だ?新しく雇ったのかると思うも何故か警戒されており、心当たりも無いがとりあえず

 

「テゾーロはいるか?クリークが来たと伝えてくれれば良い」

 

と告げればこちらに目線を向けたままソロソロと下がりバッと二階に駆け上がった。変わった従業員雇ったなぁ、などと考えているとテゾーロが階段から降りてきて

 

「よぉクリーク、派手にやったじゃねぇか」

 

と快活とした声

 

「あぁ、先の件では手間かけさせたな。解放奴隷達の件は片付いたか?」

 

「あぁ、自力で逃げた奴隷もいるから解放された奴隷全員ではないが何割かは故郷へ返す予定になっている、これもあんたが持ってきてくれた纏まった金のおかげだな」

 

…とりあえずフレバンス王国の王宮で拾った金だとは言わないでおこう

 

「そういや変わった従業員雇ったみたいだな、かなり俺の事を警戒してたようだが…」

 

「ん?あぁすまねぇな、彼女ら三人も解放奴隷で故郷に送り返す予定なんだがいかんせん遠くてな。

 

今俺の知り合いに…レイさんって言うんだが伝手を辿ってもらってんだよ」

 

待って、今聞き捨てならん名前が…

 

「レイさん…?」

 

「あぁ、クリークにはまだ話してなかったか?無法地帯に居を構えててな、ギャンブル好きなのが玉に瑕だが腕がいいコーティング職人をやってる人だよ」

 

やっぱりぃ!コーティング職人のレイさんってシルバーズ・レイリーじゃねぇか!冥王!若しくは海賊王の右腕!!

 

「お前…レイさんと知り合いなのか…」

 

「お?知ってんのか?まぁそれであの三姉妹を送り届ける予定でそれまでうちに置いてるんだよ」

 

と親指で二階を指す、ふと二階の方を見やればさっきの黒髪と金髪、緑髪…

 

「因みにだが彼女らはどこまで送り届けるんだ?」

 

「あぁ、普通のとこだったら手っ取り早かったんだがなにしろアマゾン・リリーだからなぁ…」

 

うおぉ流石将来"新世界の怪物"とも称される映画ラスボス、持ってやがるなぁ…ロジャー海賊団副船長に加え未来の七武海である海賊女帝ことボア・ハンコックを合わせたボア三姉妹とも繋がりを持ってるとは。

 

「まぁ確かにアマゾン・リリーとなるとそう簡単にいかねぇか。

 

と、そうだった俺とDr.インディゴは暫くここを離れるからこっちの事はお前に任せる、何かあったらこの電伝虫に連絡をくれ。」

 

そう言って連絡先が書かれたメモを渡す

 

「はっ、まぁ任せとけよ、プロダクションの方もようやくアプローチかけてた舞台女優からokが貰えたし行き場が無い解放奴隷でうちで働きたいって言ってる奴もいる、それに船も発注が完了してるからこっちの事は問題ねぇよ。」

 

「まぁそこらへんは信用してるからな、じゃあ後は頼んだぞ」

 

そう言ってテゾーロ、ボア三姉妹に軽く手を振ってDr.インディゴの元へ向かった。

 

そして数日が経ち

 

「ハーハッハッハッ!海兵共ぉっ!!俺を誰だと思ってやがる!この手配書を見ろぉっ!!3億9000万の男!髑髏覆面のティーチとは俺の事だぁ!殺されたくなければ大人しくしろぐはぁぁぁぁあっ!!」

 

髑髏を掲げた船が急に横付けしてきて覆面を付けた男が乗り込んでくるなり手配書を見せびらかして名乗りを上げ、そしてそれをぶん殴る。

 

「…全くもってこれで何回目だ?」

 

「今ので10を超えましたね」

 

マリージョア襲撃後の色々が片付きようやくファウス島へ出立、その前に北の海にあるルブニール王国へ医者の招集を知らせる手紙を届けに行く道中

 

「おい、ティーチとやら俺は忙しいんだ、お前が世界政府の役人に暴行を加え天竜人に暴行を加え天竜人の屋敷に放火してマリージョアに襲撃をかけて世界政府に喧嘩を売ったティーチで間違いねぇな?

 

ちなみにインペルダウン最下層行きだ、喜べ」

 

「ご…」

 

「ご?」

 

「…ごめんなさい」

 

とりあえずもう一発ぶん殴り気絶させ

 

「他のと同じくふんじばって船倉にぶちこんどけ!俺は艦長室に戻るから何かあったら連絡しろ」

 

乗組員の"了解しました!!"との声を背に受けながらロビンが居る艦長室に戻る。

 

「おかえりおじさま、またニセモノ?」

 

ドサリと椅子に腰を下ろしそのまま背もたれにぐたりと寄りかかる。

 

「あぁ、全く覆面で高額賞金かけたらこうなるってわかりきってただろうに世界政府の奴等めゴリ押ししやがって…」

 

「大丈夫?コーヒー淹れる?」

 

「あぁ、愚痴ですまんな。それよりさっきの説明の続きを頼む」

 

「わかったわ、さっき言ったように"ぼんぼり様"の名前は南の海の何個かの民間伝承の中に存在したわ。

 

その伝承が確認されたところに印をつけるとこう」

 

机の上に広げられた地図にバッテンを書き加えて行くロビン

 

「そしてこの点同士を繋げれば…」

 

「ふむ、レッドライン近くのカームベルトから反対側のレッドラインのカームベルト…半円を書いてるな」

 

「そこから更に調べたわ、残念ながらぼんぼり様の名前は他に見当たらなかったけど"島喰い伝説"その中でもぼんぼり様の仕業と思しきものが確認されたのが・・・」

 

そう言ってばばばっ!と残りの3つの海にバッテンを書き加えていき

 

「ふむ・・・他の海でも半円上というか東、南の海と西、北の海でそれぞれ円を描いているのか」

 

「えぇ、おじさまが言ってた通り広い範囲を長い時間をかけて回遊してると考えられるわ。

 

私が考えるにこのぼんぼり様は単一種、しかもぼんぼり様は魚類…海王類になるのかしら?だからレッドラインを抜けることなんて造作も無い筈よ?」

 

「そうか、魚人島があるレッドラインの大穴を中心として8の字を描きながら回遊してるわけか!」

 

「だから捕捉できるとしたら魚人島の可能性が高いわね、どうかしら私の調べ物は?」

 

「あぁ!よくやってくれたロビン!」

 

そう言って頭をワシワシと撫でてやれば

 

「えへへへへへ」

 

目を細め嬉しそうに笑うロビンの姿があった。

 

 

 

 

 

 

 




はい、マリージョア襲撃は多くのSSでハンコックヒロインルートに入りますがうちではヒロインルートには入りません。

そして娘()が可愛いです

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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