ゴルゴルの実って体が黄金になる、ではなく黄金を"操る"だからパラミシアなのね、テゾーロは覚醒した能力者ってことね。
そして祝!日刊ランキング入り!皆さんありがとうございます!!
慌てて穴蔵から飛び出すと砲撃を仕掛けてきたのは一隻の船。
ひるがえる旗は熊をモチーフとした海賊旗…ってベアキングの船か
さっき逃げた仲間達だろうなぁ、そのまま逃げてくれれば良かったのになどと思いながら対応方針を考える。
向かってくる事だし月歩で飛び乗る?いや、そのまま船ごと吹っ飛ばそうかしら、丁度よくさっき拾った武器もある事だし…
そう思い刀を大上段に振りかぶったところではたと気づく。
さっきは壊れてしまった事だし今度は壊さないように、そう思いながらやんわり振ると
ブォン!!
空を斬る音だけが響いた。
「…あら?」
スピードが足らなかった様だ、もう一度!
バキャッ!
「えぇ…」
斬撃は飛んだが刀は壊れてしまった、しかも狙いが逸れた様で目標はこちらに対し元気に砲撃を続けてきおる。
仕方がないので次の刀を手にして…曲がりくねった変な刀身だなぁ
振る、飛ぶ、壊れる
振る、飛ばない
振る、飛ぶ、折れる
振る、飛ばない
・
・
・
振る、飛ばない
振る、飛ぶ、粉々になる、海賊船も真っ二つに
結果、斬撃が飛んで壊れるか壊れないが斬撃が飛ばないかの二つに一つという結果が出た。
そんなイマイチな結果に
極端だなぁおい!やっぱり刀はダメだな!(本人の所為である)
と、武器のせいにしておく。
取り敢えず遠目で見ると真っ二つになったベアキングの船からは乗組員達が泳いで逃げていくのが見えたので明日になったらちょっと行ってみて使えるものがあったら回収しようなどと思いつつ穴蔵に帰った。
そしてなんだかんだで数ヶ月が過ぎた頃
そこには腰ミノ一丁でジャングルを駆け回るゴリラの姿が!
げふん、元気に密林を駆け巡るクリークの姿があった。
あれからクリークは取り敢えず使えそうな物を回収して拠点を整え
悪魔の実はベアキング海賊船の中に丁度いい宝箱があったのでその中に入れて地面に埋め
海兵服を汚さない様に畳んで武器や防具と一緒に仕舞うと島の猛獣達に片っ端から挑みかかりはじめた。
武器や鎧は使わずに己の身一つで徐々に、本当に徐々に感覚を研ぎ澄ませながら動きを洗練させ、見聞色を文字通り見て、聞きながら感覚を広げつつ立ち向かい
沖の方を眺めて髑髏を掲げる船があれば斬撃や打撃を飛ばす練習がてら船を真っ二つにするか大穴を開けるかして立ち往生させてから必要そうな物資を回収し
と鍛錬がてら海賊の撃退をしながら自由に生きていた。
そんな折にようやく、本当にようやく船首に犬を象った海軍旗を掲げた船が島にやってきた
そうして数ヶ月ぶりに見覚えのあるその船を見て
「……はっ!!」
クリークはようやく正気に戻ったようであった。
数ヶ月ぶりに寄った密林しか無いような小島。
そこに降り立ったガープは呆れたものを見るような目で
「おぬし…この数ヶ月何しておったのじゃ…?」
と浜辺に大量にあった"それら"を指差した
そこに山と積んであったのはどれも折れたり曲がったり持ち手しかなかったり、と大量の壊れた武器と所々原型を残しながらもその用途を満たせそうに無い大量の船の残骸であった。
しかも船の残骸はある程度雨風をしのげるように組み合わされ天辺には複数の海賊旗が掲げられていた。
「技の練習と治安維持活動デス…」
それらからクリークは目をそらしながら答えていた。
密林生活でテンションが上がり過ぎて色々とやり過ぎてしまったようである、海兵がこんな海賊旗を掲げた小屋?に住むわけがないだろう。
住んでたけど
しかし…、とガープは呟く
「前と比べて海賊が増えてきたのぅ、これからは更に忙しくなるぞクリークよ。
まぁお主の事じゃから直ぐに上に昇って来るじゃろう、ボガードよここらの旗で懸賞金がかかっておるのはわかるかの?」
「ここの26枚の海賊旗のうち懸賞金がかかってるのは"狩鋏海賊団"、"カラタキア海賊団"、"酔鳥海賊団"、"トランプ海賊団"、"トルデレーテ海賊団"の五つ、トランプ海賊団に至っては確か船長が悪魔の実の能力者だったかと」
うへぇ、ボガードさん海賊全部覚えてんのかよ
「うむ、重畳じゃな。
能力者であっても一般的な強さなら仕留めれるくらいじゃ、本部に通信をいれて今回の成果でクリークの昇進を打診してみよう、クリークよ昇進祝いに何か欲しいものはあるかの?」
やったぜ昇進、でも決まってないうちから昇進祝いは早いような気もするけど…まぁ貰えるんなら貰っとこう
「ではちゅーじょー殿、悪魔の実に頼らない戦闘術を持つ海軍の人間を教えてください!」
そう。またとない機会であるので是非ともガープの拳骨や原作では海王類を両断していたモモンガ中将の斬術などを知っておきたい。
例え悪魔の実の能力者でなくても有用な技を持ってる海兵は多く存在する
ならば今のうちに戦闘力の底上げとしてそれらを習得できるのならしておきたいし、会得できなくても知っておけば何かの役に立つかもしれないからだ。
「む?そんなもので良いのか?ならば後で何かに書いてやろう、ついでに儂の技も教えてやろうかの」
と、ガープはそう言って残骸の山の中に転がっていた鉄球を掴むと
「これをじゃな…こうじゃ!!」
と浜辺から見える小高い丘に向かって投げつけた。
ドゴオォォォン!!!!
丘が吹っ飛んだ
えぇ・・・
「その名も拳骨隕石(ゲンコツメテオ)じゃ、ただ投げるだけじゃないぞい?掴んで、振り上げ、投げる途中、手を離す瞬間、と色々コツがあってじゃな。ほれ、やってみい」
そう言って砲弾を渡された
一回見ただけでやってみろと言われても…
などと思いながらとりあえず"嵐一閃"の要領で思い切り振りかぶり
「りゃあっ!!!」
バァンッ!!
飛んで行く前に砲弾が粉々になった。
「何故そうなるんじゃ!!」
ガスッ!
ついでに頭も叩かれた、俺が知りたい。
身体能力に頼った割と力任せなスタイル目立つ模様
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)