起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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ロリババア、ミスキナ・オルガ(200)参上
あの世界って"ロリ"って言葉自体はあったかしら?

ワンピース ハートオブゴールドは映画 ワンピース FILM GOLDの前日譚です。

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金の少女 ドンクリークさん

「…こんなところに子供?」

 

「おそらく島喰いの時に巻き込まれたんだろう、お嬢ちゃん名前は?」

 

「アタシはオルガだよ、アンタらもぼんぼり様に飲み込まれたクチかい?」

 

そう言ってオルガと名乗った少女は親指で天井をピッと指す。

 

「いや、俺たちは少し探し物があってな…お嬢ちゃんは飲み込まれたクチかい?」

 

「はっ、アタシは島ごと飲み込まれたもんでねぇ、以来ずっとここで流れてきた魚をとったり明るいお陰で植物が育ってるから果物を食べたりして生きてきたってもんさ」

 

「そういえば気になってたがなんでこんなに明るいんだ?一応体内なのだから真っ暗だと思ってたがお嬢ちゃんは知ってるかい?」

 

「あぁ、そりゃ簡単さ。ぼんぼり様の提灯のおかげさね、ぼんぼり様の提灯は強烈で体の中を通り抜けて胃の中まで光が届くのだきに」

 

「成る程、だから四六時中明るいのかここは」

 

等と話しているとロビンが何かに気づいた様子で

 

「あれ…その服の紋様…まさかアルケミの文字?貴方あのアルケミと何か関係があるの?」

 

ロビンがオルガにそう尋ねるとぐむむ、と口を閉ざしそっぽを向くオルガ

 

「なんだ、嬢ちゃんはアルケミの関係者か?少し話を聞かせてもらいたいんだが…」

 

「けっ、気付かれちまったか…んでなんだい?でかいゴリラに若いねーちゃん、アンタらもわざわざこんなとこに散歩しにきたってわけじゃあないんだろ?」

 

「私達は探し物をしてるの、"ピュアゴールド"って言うんだけど知ってる?」

 

「ふん、教えないよ」

 

「成る程知ってはいる、と」

 

「ゔ…」

 

その答えにオルガは渋い顔。

 

「ちょっとのっぴきならない事情で此方はどうしてもピュアゴールドが必要なんだ、何か知ってる事があれば教えてくれないだろうか?勿論ここから連れ出した上で幾らか報酬も出す、どうだろう?」

 

「まっておじさま、アルケミが飲み込まれたとおぼしき時代は200年近く前よ?

 

この子がアルケミの事知ってるって事はまさか…」

 

そんなロビンの言葉に

 

「ん?あぁ見た目通りの年齢ではないだろうな、中身はお婆ちゃんだぞこの少女」

 

「誰がお婆ちゃんだい!まったく失礼なゴリラだねぇ、それならアンタらの方がよっぽど年上に見えるんだわさ!」

 

「そうは言っても俺は29だしな…」

 

「私は15年しか生きてないし…」

 

「なんだい!アンタら私よりもめちゃくちゃ年下なんやねぇ!」

 

「貴方アルケミの関係者って事は200年間ずっとここで?」

 

「間違いないだがや、アタシは200年前にこのぼんぼり様に飲み込まれたんだわさ、200年前のあの日アタシは家族三人で鉄工の島アルケミで暮らしてたんだわさ。

 

でも、くそ科学者のクソ親父がピュアゴールドを作り出してからおかしくなっちまったきに

 

ピュアゴールドの噂を聞きつけた海賊がやってきてお母さんは殺されちまった、アタシはクソ親父を責めてピュアゴールドを海に捨てようとしたさね、そこに現れたのがピュアゴールドの光に釣られたぼんぼり様でそこで島ごとってわけさね」

 

成る程細かいとこは結構忘れてしまってたがそう言う理由だったか、と思いながらオルガが語ってくれた話を聞いた。

 

 

「貴方のお父さんが"ピュアゴールド"を作った…と言う事は貴方のお父さんの名前は"ミスキナ・アシエ"で間違いないかしら?」

 

「そうさね、なんだい外ではクソ親父の名前は知られてるのかい?」

 

「"ピュアゴールド"を作り出した張本人って事で調べれば名前が出てくるという程度だけどね」

 

「親父さんはどうしたんだ?」

 

「ふん!知らないねぇ、飲み込まれた時に死んだ筈だわさ、ざまあみろってもんさね」

 

…どこだったか忘れたがぼんぼり様の中のどっかで生きてるんだったか?

 

「そう…そして貴方は一人でずっとここに居たのね…」

 

長い睫毛を伏せて哀しげに言うロビン

 

「そう、生き残ったのはアタシ一人だけ、それから200年一人でこの胃袋の中で生きてきたんだわさ」

 

「そうか、お嬢ちゃん…いやお婆ちゃん?一人で大変だったな…」

 

「誰がお婆ちゃんだい!まったく失礼な男さね、まぁアタシの事は一旦置いといて今度はアタシから質問さね。

 

アンタたち"ピュアゴールド"を探しに来たってのは本当かい?」

 

そう言って赤い瞳でこちらを真っ直ぐ見つめるオルガ

 

「あぁ、とある事情でどうしても"ピュアゴールド"が必要でな。

 

何か知ってる事が有れば教えてくれ、ここから連れ出しても構わないし報酬も出すしなんならその後の生活もこちらで保証してもいい」

 

「ふぅん、えらく剛気な事さね。そこまで言われると何か裏があるんじゃないかって勘繰っちまうねぇ…その事情ってのはなんだい?それを聞いとかないとアタシが知ってる事は教えられないねぇ」

 

…まぁ政府の息がかかってるわけでもなし構わないだろう、そう思い多くの人間にとある鉱物により最終的には死に至る中毒症状が発生しており治療法が未発見なのでその進行を止める為に"ピュアゴールド"が必要だという事をかいつまんで話す。

 

「成る程ねぇ、病気の進行を止める為かい…しかし"ピュアゴールド"を手に入れるってんならまぁ見かけ通りならアンタはデカいし強そうだけどそっちのお姉ちゃんは大丈夫なのかい?」

 

「あら、心配してくれるの?」

 

「こういうのもなんだがロビンは俺が手塩にかけて長年大事に育ててきたんだ、そんじょそこらの海賊には負けないさ。

 

強さで言えば…そうだな、本部大佐くらいなら完封できるぞ?」

 

「ふぅん…まぁ本部大佐ってのがどのくらいか知らないけどそのコート、アンタ海軍の人間かい」

 

「あぁ、そういや言ってなかったな。海軍本部で少将を務めているクリークだ」

 

「私は海軍の人間じゃないけどね、ニコ・ロビンよ、宜しくねオルガ…さん?」

 

「…オルガで構わないんだわさ、まぁ宜しく頼むさね」

 

そう言ってオルガは小さな手を差し出したのでこちらも"宜しく"と手を出し握手を…サイズが違いすぎたのでお互い手のひらを打ち付けた。

 

 

 

 

 

 

 




オルガの母親めっちゃ美人だよなぁ、200年前だからどう救いようもないなぁ

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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