起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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海軍中尉 ドンクリークさん

密林脱出から数ヶ月。

 

あれからボガード さんの指導の下、海図の読み方や東の海の島の名前や地理(所々気になるところもあった)、操舵や帆の張り方など操船に関する技術、刀の使い方に加えて時たま「訓練じゃぁ!」とガープ中将のお言葉と共にポンポン飛ばされながらである。

 

そして拳骨隕石は習得出来なかった。何故かというと

 

「何故そっちに飛ばすんじゃ!違う!足元じゃない!今度は上すぎじゃ!!」

 

物を投げるのが下手だったからである。

正確には投げて目標に当てるのがヘッタクソ、コントロールがダメダメだったのである。

 

密林での海賊船シューティングの時は練度不足かと思ってたけどコントロール能力がボロボロとは。

 

…近距離(数十メートルくらい)なら当てれるし!そうそう遠距離戦にはならないし!

 

 

そしてそんな風に訓練に並行して将来の仲間探しであるが…

 

結構あちこち回ったのにギンもパールも見つかんない…なんでぇ…?(ギン一歳、パール産まれていない)

 

あ、でも中尉に昇進しました。やったね!

 

そして今日も今日とて上陸した島にてパトロールついでに仲間候補を探すのだった。

 

 

とある海兵から見た彼

 

「え?クリーク中尉ですか?

 

あぁ、彼なら向こうの砂浜に素振りをしにいきましたよ、え?なんでわざわざ砂浜にって?

 

あー、中尉の武器ってちょっと特殊なんですよ。特殊っていうか重いだけなんですけど。

 

僕達下っ端が数十人がかりで運んだんですけど後で聞いたら5tって言われたんですよ、びっくりしますよね。

 

そのせいかなんか素振りしてると衝撃波が出て危ないとか言っていつも離れたとこでやってるんですよ。

 

え?人柄ですか?

 

いい人だと思いますよ?

 

顔や態度のせいで誤解されやすいかもしれませんが一緒に船に乗ってるとわかりますよ、僕達下っ端に気を使ってくれてるのが何となくわかりますし。

 

この前なんか泣いてる迷子の子供を一生懸命あやしてましたよ?結局その子は中尉の顔が怖くて泣いてたんですけど。

 

あの人、人との接し方が不器用なだけなんですよね。」

 

ある海賊から見た彼

 

「あぁ!?あの熊みたいな大男か!今でも夢に見るぜ、あの野郎…海を走ってきやがった!

 

ありゃ偶々海軍の船と遭遇した時だ、海軍艦の方から水柱が連続で立ったからてっきり撃ってきやがったと思ったわけよ。

 

ところが水柱が段々近づいてきたと思ったら先頭にいたのは鈍色の胴鎧を纏った大男だったんだよ!

 

んで奴ぁ船に飛び乗ってくると開口一番

 

"この船の頭はどいつだ!"

 

って宣いやがった。そしたら船長が

 

"海を走ってくるなんてどんな悪魔の実の能力者か知らんが海兵がたった一人で乗り込んできてタダで済むと思うなよ!"

 

って言ったから、なんだ能力者だからあんなおかしなことできたのかってみんな思ったんだよ、そしたらあいつ

 

"悪魔の実ぃ?何の事か知らんが脚が沈む前に逆の脚出してそれを繰り返せば走れるのは普通だろうが!!"

 

って巫山戯た事ぬかしたんだぞ?

 

それからは酷かった、船長の号令で一斉にかかったんだが野郎が手に持っていた鈍器が振るわれるたびに仲間たちが吹っ飛ばされてんだよ

 

でかいから動きは鈍いだろうと一斉に銃撃しても身に纏った鈍色の鎧に弾き返され、挙げ句の果てには拳で甲板から船底にかけて大穴あけやがった。

 

あんな化け物が海軍にいるなんて聞いてねぇよ!俺もなかなか強いつもりだったがこれからは真面目に働くさ…」

 

ある海兵中尉の話

 

「あ?話だぁ?何だあんた…え?少将さん?

 

…何でありましょうかしょーしょー殿!

 

はっ!自己鍛錬を行なっていたところであります!

 

え?持ってみたい…でありますか?本当に重いでありますよ?

 

とととっ!だから言ったでありますじゃないですか、5tでありますよ?

 

え?冗談だと思ってた?いやはや世の中には船持ち上げたりする化け物がいるんでありますから自分なんて大したもんじゃないでありますよ。

 

昇進でありますか?今の中尉になるまでに8年かかってるでありますからなー、ゆっくりと構えてるでありますよ」

 

そして場所は移り変わり

 

「以上が彼の評価です。

 

他にも"新しく色々な技術を習得しようと向上心がある"、"たまによくわからない技を試そうとする"、"トレーニングルームのサンドバッグをよく再起不能にしている"、"よく四人で食事しているところを見かける"などの意見もあります。

 

戦闘力においては悪魔の実の能力こそありませんが六式、覇気を習得し既に将官クラスに匹敵する能力を持ちますし人柄も実際のところ問題無いでしょう。

 

若干行動が荒いところもあるようですが私的には彼の昇進は賛成ですが皆さん如何でしょうか?」

 

所変わってここはマリンフォード海軍本部にある会議室の一つ。

 

そこでは中将の地位についているケタガーリ中将の司会の元で上級人事についての可否を決める"海軍佐官人次会"が行われていた。

 

司会を務めるケタガーリ中将の意見にザワザワとお互い確認しあうような動きを見せ

 

「因みに今回の佐官昇進の申請には"ゼファー軍教官"、"ガープ中将"、それから准将昇進が確定している例の"三大佐"などからも推薦が来ております、では皆さんクリーク中尉の佐官昇進に賛成の方は挙手を願います」

 

ケタガーリ中将がそう告げるとざわつきが止み多数の手が上がった。

 

「ではクリーク中尉はマリンフォードに帰還次第大尉に昇進、佐官教育を終えた後に少佐への任官と致します。

 

では次に佐官昇進に当たって彼のコードを決めたいと思います。

 

因みに参考程度に現在囁かれているのは

 

海軍であれば"熊殿"、"鎧熊"、"ゴリーク"、"身体能力おかしい人"、"厄介な武装案提出マン"など。

 

海賊側だと"鉄熊"、"海熊"、"鉄人"、"熊男"、"ゴリラ男"、'鉄でできてんのかあのでかいの!"、"生身で大砲効かない奴"などで

 

寮近辺の一般人からは"熊さん"、"クリークさん"、"顔のこえーにいちゃん"、"でけー海兵さん"、"バナナとか好きそう"などと呼ばれているようです」

 

「熊が関わる二つ名が多いな」

 

「ゴリラもだな」

 

「色々と候補はあるだろう仲の良い"三大佐"に合わせて"銀熊"や"鉄熊"などはどうだ?」

 

「…いや、それなら鎧の色や武器なんかからとって"鈍熊"なんかどうだろう」

 

という一人の意見にざわざわと場がざわつき

 

 

「いいですねそれ、巨体故に鈍そうな見た目も相まって海賊なんかは侮ってくれそうですしね。

 

ではクリーク暫定佐官のコードは"鈍熊(どんぐま)"で宜しいですか?賛成の方は挙手を願います…はいでは賛成多数によりクリーク現中尉の佐官昇進とコードの決定を終了します、では次の議題に入ります…」

 

そしてほぼほぼ一年間過ごした東の海を離れ帰ってきたマリンフォードにて待っていたのは一通の辞令を持った人の事をおいてさっさと出世した同期(+後輩)の三人であった。

 

怪訝に思いつつ辞令を受け取ると

 

大尉に昇進し更に佐官教育を受けるようにとの辞令+コードの拝命であった

 

「ぴったりじゃの"鈍熊"」

 

「"鈍熊"・・・名は体を表すとはこの事だねぇ」

 

「"ゴリーク"とか"ゴリラ男"じゃなくてよかったじゃないの、センパイ?」

 

どいつもこいつも好き勝手言いやがって!あとクザン!確かにあんたは後輩だけどお前のセンパイって言い方はとってつけたようにしか聞こえないんだよ!

 

 

 

こうして佐官教育を終え新たに海軍に有望な少佐が就任した。

 

"鈍熊"クリーク

 

掲げる正義は

 

"守るための正義"

 

 

クリーク19歳の時の出来事であった。

 

 

 




東の海に化け物な海兵がいるらしい。(なおnot覇気)

そして色と動物の組み合わせって事でついでに武器からとって鈍色(にびいろ)ついでに鈍器とさらに鈍そうなってとこからも(ついでにドン・クリークも合わせて)鈍熊(どんぐま)となりました。

熊を猛プッシュしてきたけどよく考えてら原作に"くま"がいる事を思い出すもどうしようもないのでこのままいきます

今のところは"(自分を)守るための正義"

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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