まずは"四海制覇"という大規模人事により新設された各方面軍の中で北方方面軍総司令として着任したステンレス少将に連絡をとる。
ステンレス少将は海軍の歴も長く戦闘力も高い為なにかと騒がしい北の海に着任してもらった各方面軍司令の中でもベテランの将校であり、彼に連絡をとって詳細を聞いたところそれまではセンゴク元帥の情報により補足できていたドフラミンゴ・ファミリー及びその船であるヌマンシア・フラミンゴ号の消息が情報の消失により二ヶ月ほど前から途切れているとの事であった。
因みに情報が途切れるまでの進路はあちこちの島に寄りつつグランドラインの入り口であるリヴァース・マウンテンへ向かっていたとの事である、十中八九グランドライン入りを計画しているのだろう。だが残念だなドフラミンゴ、お前の旅路はこの北の海で終わらせてやる。
通信を切り指笛を吹いてトリトリの実モデル"鷲(イーグル)"を食べたガトリングガン、悪魔武器のカフウを呼び寄せカフウがボスとして君臨する鳥群の一つ、カザミドリ部隊を招集、カザミドリ部隊は主にカモメなどの海を縄張りとする鳥達を集めた部隊でありこれらは主に高度からの索敵を行わせている為彼らに餌を与えつつヌマンシア・フラミンゴ号の捜索を行ってもらう。
数日もすれば情報が集まり現在位置も判明、直ぐにシャーロット・アンジェ号にて急行、第一段階でまず見つかる前に夜の帳もおり真夜中の寝静まった頃合いでこっそりと海中から泳いで錨を下ろし停泊する船に近づき船底に自分のビブルカードの親紙を返しがついたナイフで突き刺しておく、これでちょっとやそっとでは抜け落ちない筈だ。
このビブルカードというものはグランドライン後半部、新世界にしか存在しない店で自身の爪を混ぜて作られる不思議アイテムで別名"命の紙"と呼ばれている。
これは不思議な特性を持っており一部を破りとって床などに置くと、カードの親紙の方に向かってジワジワと動くのだ。
濡らしたり燃やしたりしても平気であり他にも爪の持ち主の命が消えかかるとコゲて小さくなり、元気になると元の大きさに戻るという特性がある。
今回はこの親紙に子紙が引き寄せられる特性を利用し親紙をヌマンシア・フラミンゴ号に取り付け、子紙をこちらが保持する事により常にヌマンシア・フラミンゴの元へ行く事ができるというゼファーのおっさんから教わった追跡術である。
しかし流石にまだグランドラインに入ってないとあって誰も見聞色の覇気など身につけていない為何の妨害も無くスムーズに事を済ませた。…というかここで船底に穴でも空けて沈めてしまえば早い話だが流石に子供達まで殺すのは気が引けるし流れが読めなくなるのでやめておき工作活動だけに留めておく。
次に第二段階として次の日の夜に今度はこっそりと後ろから泳いで近づきバレないように船内にイシズミ二世をリーダーとした100匹程の鼠を送り込む。これは普段は船のあちこちに潜んでもらいいざという時はイシズミ二世の指示の元この船に対しての妨害、撹乱を行なってもらう手筈だ。
そしてこれも拍子抜けする程あっさりと終わり次に第三段階へ、今度は白昼堂々シャーロット・アンジェで姿を現し襲撃を仕掛ける。
距離をとりつつ砲撃を行い相手が逃げの一手に入ったところでそのまま追討はせずに見送る。
「ボス、追わなくていいのか?」
「いや、今はまだいい。足を止めさせるならそれこそ俺が泳いで行って舵でももぎとれば済む話だ、奴らの船の場所はいつでも見つけられる上に俺の予想が正しければ奴にはまだやってもらう事があるからな」
そう言った事で納得したのかギンは"成る程…"と頷きつつヌマンシア・フラミンゴ号を見送るのであった。
そして1日開けてビブルカードを頼りにして再び追跡、程なくして見つけたヌマンシア・フラミンゴを遠目にクリークは本部から送られてきた新武装の一つである弓、幾重にも縒られた弦と幾重にも重ねられた弓身が軋みを上げながらゆっくりと構える。
"雉鳴(きじなき)"と名付けられたこれは弓身も弦も"白尾棍"と同じく合金で作られており、弦は幾重にも縒り合わされ尋常ではない丈夫さを持ち、弓身は圧縮された複数種の合金の板を何枚も重ねて整形された俗に"複合弓"と呼ばれる種類のもので作られている。
カモメの水兵団の猛者達が数人掛かりでも弦を張ることが出来ない程の凄まじい弾性を持ち、常人では持ち上げることも弾くことも出来ぬその身の丈の半分はある大弓を軽々とクリークは引き絞る。
勿論そんな馬鹿げた弓では木製の矢が耐え切れるはずも無く矢でさえも圧縮鉄で作られた特別性のものであった。
そしてその鈍く黒く光る矢は放たれると本来山なりに飛んでいくあろうところを、大気を貫きながら500m近くの距離を真っ直ぐに標的に向かい刺さるどころかそのまま貫通して風穴が開けられる。
非常にゆっくりとした動作ではあるが見聞色まで使い相手の位置を把握、腰の矢筒から鉄製の矢を取り出し鍛え上げられたその肉体で大剛弓に矢を番えキリキリと引き絞り目標に狙いを定め撃ち抜く。
そうして十数本ほど撃ったところで矢筒へ伸ばした手が空を切った。
「…今日はここまでだな」
当然そんな馬鹿げた矢をいくら海軍とは言え大量に増産する事はなく"試作兵装群"の一つである為そこまでの数は無いのであった。
「当たったのは半分くらいか、直射ならまだマシとは言え全部当てるのはやはり厳しいか…」
撃った数の半数程の風穴を空けつつも逃げ出すフラミンゴを象った船首のその船を双眼鏡で見送りながらクリークは呟く、まぁ帆や舵など動かなくなるような場所は狙ってないので当然ではあるが。
一方その頃襲撃を受けていた側は
「くそっ!!赤カモメの野郎っ!!」
サングラスをかけた若い男が苛立たしげに所々に穴があいた船の縁を蹴りつける。
ドンキホーテ・ドフラミンゴは端的に言ってとても苛立っていた。コラソンがローの病気を治してくる、という書き置きだけ残して船を降りて二ヶ月程、あれだけ頻繁にあった海軍の襲撃もパタリと止みようやく海軍も諦めたか、と安堵していたところにかつて北の海の海賊達を次々と捕縛しいくつもの辛酸を舐めさせられた"海軍独立遊撃隊"こと海賊側では“赤カモメ"の名前で恐れられる赤い海軍旗を掲げた集団の登場であった。
当然海軍側に潜ませた伝手により調べはついている。
率いるのは海軍本部少将であり"鈍熊"の名を持つクリークという男で10代から海軍に所属する叩き上げの海兵、かつて中佐の頃に金獅子の足を奪うという大金星を上げその功績を持って大佐へと昇進、その後今の部隊の前身と思われる"海軍独立中隊"と呼ばれる部隊を率いて東西南北の海及びグランドラインの巡回を行っていた。
そしてその頃インペルダウンに収監されていた金獅子のシキが脱走しており見事にこれを討ち破り再度インペルダウンに投獄している。
その後准将へ昇進、ここで一旦赤カモメは解散しており奴はナバロン要塞の司令官を数年程務めあげその後少将へ昇進した時にこの部隊を強化した上で復活。その後はこの北の海で味わっている通りあちこちの海に出没しては海賊を捕縛して回っているという男であった。
戦闘スタイルは武器兵器を纏ったり棍を用いて戦ったりと戦闘力はかなり高いらしく他にも"公認海賊"の制定や海軍新体制の発案など頭もきれる事が予想される。
しかし問題は何故こちらの場所が割れているかだ。てっきりコラソンが降りた後に追手がかからなくなったから奴が裏切っていた可能性もあるかもしれないと考えてたが…
仕方ねぇ、予定変更だ。
そう決断し秘密裏にヴェルゴ、海軍本部にスパイとして潜ませた部下に細心の注意を払い連絡をとる。
新たな指令として"海軍独立遊撃隊へ入り込め"という指示を出す為に。
弓使いってカッコいいですよねー
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。