今頃皆さん家族や恋人と過ごしてるんだろうなー、私はコンビニで買ってきたチキンとケーキをもそもそと食べています。
「G5への異動はいいのかね?」
「はっ!やはりあれから色々考えたところ自分はクリーク少将率いる"海軍独立遊撃隊"への異動を希望します!」
「ふむ…まぁよかろう、ところで左頬のハンバーグだが…」
「ヴェルゴです!!」
そんなやりとりが本部であったらしく目の前には原作では本部中将まで上り詰めた男にしてドフラミンゴ側のスパイであったヴェルゴがいた。
少し時間は遡って
センゴク元帥からドフラミンゴの捕縛に関して新しく人員を送るとの事で俺はギンと共に楽しみにしていた。
なんでも海軍に正式入隊して一年程で武装色の覇気を使いこなす才能を見せ武装硬化を会得しておりその活躍には目をみはるものがあるとの事。
現在27歳で若手の中ではエースであり現在の階級は少尉であり本人の希望でこちらに配属という事らしい。
これはなかなか有用な人材だと到着の知らせを受けて出迎えに出てみればどこかで見たサングラスに左頬にはレタスがくっついた男。
「今日からこちらに配属になります、ヴェルゴです!」
ヴェルゴじゃねーか!!
そんな事は露知らず、その頃北の海であちこちの病院を回っていたコラソンことロシナンテとロー
一隻の小さな船に黒い鳥の羽がついたコートをきた特徴的なメイクを施した大男と帽子を被り白い白斑があちこちの肌に浮かび上がったまだ幼い少年が乗っていた。
「…そういやロー、お前あの赤い海軍旗を掲げた船になんかあるのか?」
コラソンが前から気になっていた事をローにそう聞けば
「…あいつらは俺たちのとこに、フレバンスに来たんだ。
そして助ける、なんて事言っておきながらみんなを殺したんだ!だからおれは海兵が嫌いだ!奴らは逃げだしたっていう王さまを迎えに来ただけでおれ達の事なんかはなっから殺す気だったんだ!
だから政府のやつも嫌いだ!吐き気がする!!」
「ロー…」
それを聞いたロシナンテはしばし考える。
ローには内緒にしており、今でこそドンキホーテ・ファミリーにてドンキホーテ・ドフラミンゴの弟として2代目コラソンと名乗っているが、実はその正体はセンゴクの指示で潜り込んでいる本部海兵ドンキホーテ・ロシナンテ。
それ故に海軍独立遊撃隊の事もそのトップも知っており同じ海軍の人間であるクリークの人となりも知っているがとてもそんな事をする男とは信じられない。
ひょっとしたらこれは何かあるのかもしれないと思いつつ涙を流すローを慰めながら考えるロシナンテであった。
そしてそんな事を考えられているとは知らないクリークだったが…
さて、とりあえず今のところの情報を纏めておくか、そう思い腰のポーチから使い込まれたメモ帳を取り出す。
こちらの第一目的はドフラミンゴの捕縛、そして余裕があればコラソンの救出及びローの確保。
幸いというかなんと言うか原作の方でコラソンがスパイとしてドフラミンゴに露見する原因となったヴェルゴ、ドフラミンゴの指示で海軍に潜り込んでいたスパイはなんの因果が何故かこっち、海軍独立遊撃隊にやって来た。
まぁドフラミンゴの指示であろうがとりあえずそれとなくどうやって追いかけてるのかを聞いてきたのでヌマンシア・フラミンゴ号の船底に取り付けたビブルカードの事は伏せつつ"勘だ"と答えておく。
ヴェルゴは"…勘…ですか"とえらく納得してなさそうな感じであったが。しかし捕縛するとは言えかの一味は誰も彼も一筋縄ではいかないだろう。
すっかり薄れた原作知識を絞り出して思い出しつつ周囲からもドフラミンゴ・ファミリーの情報を集めて紙に纏める。
一味のボス、ドンキホーテ・ドフラミンゴ。
イトイトの実の能力者にして原作では元の懸賞金は3億7千万であり天上金を積んだ船を襲撃、これを人質にする事によって七武海に加入した男でありとある計略によりドレスローザ王国の国王として君臨していた男である。
とは言え現段階では懸賞金額7000万の普通の海賊に過ぎず、ついでに天竜人が減りその分天上金も世界政府との交渉で減額させる事ができたので分散していた護衛も厚くなったからそんな簡単に人質にはできないだろうしな。
とにかくこのドフラミンゴを筆頭にベタベタの実の能力者であるトレーボル、ヒラヒラの身の能力者であるディアマンテ、イシイシの実の能力者であるピーカ、それから海軍にスパイとして潜入しているヴェルゴ。
この四人を筆頭にアトアトの実の能力者であるジョーラ、能力こそ持たないが類稀なる格闘センスを持つラオG、トントンの実の能力者であるマッハヴァイス、スイスイの実の能力者であるセニョール・ピンク、パムパムの実の能力者であるグラディウス。
そしてまだ子供ではあるがグルグルの実の能力者であるダスヤン…あれ何か違う気がする。それからブキブキの実の能力者であるベビー5とまだ5歳にもならないであろう闘魚と呼ばれる特殊な魚の半魚人であるデリンジャー。
…層が厚いなぁ、どいつもこいつもクセが強く一筋縄ではいかないだろうがそれを纏めるドフラミンゴも大したものだな、兎に角決戦は原作ではオペオペの実の取引が行われるタイミングだな。
とりあえず後でその辺りはそれとなく探ってみるとしてまずは目の前の事から片付けるか。そして手帳をパタンと閉じてポーチに仕舞う。
目の前には十数隻の海賊船、奥にはヌマンシア・フラミンゴ号の姿も見える。
思った通りやはりこちらを沈めるべく数を揃えてきたか。
…だが舐めるなよ、こちらは一隻といえどこれでも俺が手塩にかけて育てた兵と技術班が頑張ってくれた戦艦だぞ?
果たして十数隻で足りるかな?
ドフラミンゴファミリーはこの時悪魔の実の能力者になってるかどうか一部わかんないな?
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)