そして海軍の中でもでもかなりの肉体硬度を誇るクリーク
あっ・・・(察し
「ドフィ、やはりコラソンは黒だ!奴は海軍のスパイでお前を陥れる為にファミリーにいたんだ!」
ヴェルゴはクリークが到着する前にすぐさまその場を離れ電伝虫にて己のボスであるドフラミンゴに連絡をとる。
『あぁ…さっき合流地点のスワロー島を遠くから見ていたら軍艦が2隻現れやがった。
…流石のおれも察したよ、可愛かった弟がおれに牙を剥いたと!!』
「ドフィ、今どこだ?」
『信じたくは無かったが悲しくもお前の読みは当たったようで…今お前らのいる"ミニオン島についた所だ。…だが少々手遅れだったようで着いてみりゃバレルズの手下共が悪魔の実を盗まれたと走り回ってやがる!!
犯人はコラソンだ!奴が"オペオペの実"を持ってるに違いない!そこにいるなら絶対に逃すな!!』
「…すまんドフィ、コラソンを捕らえる為赤カモメと戦闘になった。
こっちは奴に目をつけられてるからこれ以上海軍にいるのは難しいかもしれん…」
『…まぁいい、町から出てねェなら…おれが逃しはしない!!』
そこからの変化は劇的であった。
"イトイトの実"の能力者であるドフラミンゴ、彼の奥の手である"鳥籠"と呼ばれる技は数年かけて練り上げた糸にてそこにいる者を逃さない空間を作り上げる技である。
そしてドフラミンゴが作り上げたその空間は決して内に捕らえたものを逃さぬ牢獄、中にいる者は術者であるドフラミンゴとその一味。
そしてオペオペの実を無事に盗み出したコラソンとオペオペの実を食べた珀鉛病の少年ロー。
そしてオペオペの実を奪われたディエス・バレルズを筆頭としたその一味。
そしてドフラミンゴが捕らえるつもりであった肝心のカモメの水兵団は最初のクリークの指示により海岸部を捜索していた為大半は鳥籠の外に。
鳥籠の中には唯一バレルズのアジトでドフラミンゴを待ち構えておりそこからギンの信号弾の元へ急行していたカモメの水兵団筆頭、海軍本部少将クリークのみ。
状況を悟ったクリークは鳥籠の一番端へ、到着してみれば天へと伸びる太い糸、間はかなり広い隙間があり通り抜けれるように見えるがその間には極細の糸が張り巡らされており抜ける事はできないように作られていた。
「流石にそこまで甘くないか…」
自らを閉じ込める鳥籠に対し鉄さえ切り裂く手刀を繰り出すも長年かけて練りこまれている為か流石にそう簡単には切れそうには無かった為
「…まぁ、ドフラミンゴを捕縛さえしてしまえば解除されるだろ」
とりあえず遠目に見えた鳥籠の外にいるカモメの水兵団の団員を大声で呼び指示を出しこちらは鳥籠内に海兵がいないか探すついでにコラソンとローの姿を探すのであった。
「ちっ、電波もやはりダメだな…」
ドフラミンゴの影響か仲間同士の殺し合いを始めたバレルズの一味を気絶させ縛り上げながら電伝虫にて連絡を取ろうと試みるもこの鳥籠の影響か電伝虫は雑音を吐き出すのみ。
まぁ指示は海岸の方を捜索するように言ってあったし見たところ鳥籠内に囚われた海兵は自分だけのようなので大丈夫だろうと考えつつコラソンとローの姿を探す。
とりあえず地面を走り回ってもラチがあかないので月歩で上空に躍り出せば
「お、ドフラミンゴのとこの…あぁ、たしかセニョール・ピンクだったか」
眼下にドフラミンゴ・ファミリーに属するスイスイの実の能力者、セニョール・ピンクの姿を捉えた為反転。「天空十字落とし!!」
両腕を交差し空中にて斜め上を蹴り空気を足裏に捉えて踏み込めばまるで隕石でも落ちたかの如き爆音と衝撃。
しかしセニョール・ピンクもさるもので直前で察知したのか自身に迫っていた超硬度の質量攻撃を大きく飛び退いて回避、相手の羽織った海軍コートを見て自身のボスから注意する様に言われていたクリークだと察して即座に踵を返し、報告のために自身の能力であるどんな場所でも自由に泳げる能力で逃げの一手をとった。
だが
「逃がさ…ねぇよ、"大踏判子ぉっ!!(おおぶみはんこ)"」
片脚を大きく上げ地面に衝撃を叩きつける。
震脚という技がある、これは中国武術の用語で足で地面を強く踏み付ける動作のことで歩法の一つであるがクリークはこれを独自に改良、その超絶的な身体能力で引き起こした踏み付けの衝撃は地面ごと局地的な軽い振動を引き起こす。
セニョール・ピンクも地面の上に立っていれば問題なかったであろう、だが彼は自身の能力で地面を泳いでいる状態、すなわち身体中を地面に包まれている状態であればその振動、衝撃が身体中に及ぶのは自明の理。
そうして気絶したセニョールをクリークが近くの木に縛りつけていると先ほどの音を聞きつけたのか黒い服を着た口元までマスクで覆った男と横に広く背中に大楯を背負った男の姿がこちらへ駆けつけるのを見て
「お、ラッキー」
そう言って手早くセニョールピンクを縛り上げると相手が気付く前に"剃"と呼ばれる超高速の歩法にて相手の眼前に。
「なっ!!」
「崩拳砲っ!!」
黒い服の男グラディウスが気づいた時にはもう遅く、自身の能力である自身の身と無機物を破裂させるパムパムの実の力を発動させようとしたがその前に腹部にクリークの拳が突き刺さりその衝撃により大きく吹き飛ばされて崩れ落ちる。
一方大盾を背負った男マッハ・バイスは自身の能力である自身の体重を自在に操る事ができる能力で極限まで体重を軽くしフワリと空中に浮き上がると
「なんでこんなのがいるんだイーン!!トントン!10トンヴァイス!!潰れるんだイーン!!」
空中で今の自分が今できる最大の重さである10tという超重量に変化してクリークを押し潰さんとしたが
「…なんだ、たったの10tか」
相手が悪かった。
極限まで圧縮された超高密度の筋肉はそれに見合った筋力を発揮し今では10tの重さを持つ手持ちの武器である"白尾棍"を自在に操れる男がその程度で押し潰されるだろうか。
答えは否、クリークは落ちてきたマッハ・バイスを両手で受け止めると地面に腹から叩きつけた上で背中に背負った分厚い鉄の大楯ごと拳を打ちつけ砕けばマッハ・バイスは気絶。
瞬く間にドフラミンゴ・ファミリー三人を無力化したクリークは三人纏めて縛り上げ次の獲物を探すのであった。
ドフラミンゴの計画ではカモメの水兵団全員を己の最大技である鳥籠にて捕らえてさらに寄生糸(パラサイト)にて全員を同士討ちさせ唯一生き残ったとしてヴェルゴにそのまま海軍に戻ってもらう予定だった。
捕らえたのがクリークのみの為既に破綻しているが
因みにマッハ・バイスがこの時期10tまでしか使えないというのは作者の想像です。
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)