「ピッキャラララ!一撃で上半身ごと砕いたのは見事だといってやろう!!」
そんな甲高い声が下半身だけになった石の巨人から響く
「あーもうしぶといなぁっ!!」
「だか無意味っ!おれは石がある限り何度でも!何度でも復活する!さぁ第二ラウンドと行こうじゃ無いかっ!!」
そんな声と共に先程より更に大型となり石の巨人としての姿を取り戻すピーカ
「いや!これで最終ラウンドだ!」
そんな声を上げてもう一度ピーカの頭上へ、"衝撃"はもう十分に溜め込んだ。
できれば後にとっておきたかったがいいかげんピーカがしぶといのでここで叩き潰す!
「いくら叩こうが無駄だと分からんかぁっ!!"噛石(パイストン)!!"」
その巨体のままこちらを噛み砕こうと大口を開けて迫るピーカであったが
「デッドハンマー…リジェクトぉっ!!!」
クリークはハンマーがピーカに当たる瞬間に今まで無作為にハンマーを振り回し"排撃貝(リジェクトダイアル)"と呼ばれる衝撃を溜め込む貝にたまった今までの衝撃を一気に解放。
あまりの衝撃にハンマーは柄の中程から折れてしまうも、その衝撃は余す事なく石の巨人全体に伝わり纏った岩石弾け飛び元の人間大の姿をあらわすピーカ
「ぐ…一体何を…」
何が起きたか分からずそんな声と共に倒れ伏すピーカそんなピーカを見て倒れた仲間たちを介抱していたドフラミンゴは苛立たしげな顔をしながらディアマンテに指示を出す
「ディアマンテ!畳み掛けろ!!」
「おぉっ!まかせろドフィ!!」
そんな声と共に帽子をかぶった背の高い男、ディアマンテが剣を片手にこちらへ向かってきた。
「ちっ、面倒な…」
そう言いつつ腰に吊っていた剣、試作53号と54号を抜き放ち両手に構える
「"陸軍旗(アーミーパンテラ)"!!」
「ぐっ…足元を!」
「ウハハハハ!どうだヒラヒラとひらめく大地は!おれはヒラヒラの実を食べた"旗人間(フラッグにんげん)"!!あらゆるものを旗に変える能力だ!」
「それで地面を旗に変えたってか!だが足場が揺れる程度船に乗ってればいつもの事だろうが!!」
そう言ってニ本の剣を水平に横薙ぎでディアマンテに対して振り抜くも
ガァンッと鉄同士がぶつかる甲高い音
「ウハハハハ!気をつけなぁっ!マントは鉄だ!そして食らえっ!“蛇の剣(ウィーベラグレイブ)"!!」
それと共に振るわれるのはディアマンテの能力によってまるではためく布のようにヒラヒラとした剣がクリークに伸びその鎧に浅く傷をつけていく
「鉄のマントか…いいもん持ってるじゃねぇか」
「ウハハハハ、残念ながらおれ専用だ。そうだ今からでも遅くねぇお前がドフィの下につくってんならくれてやってもいいぞ?」
「冗談、使えるだけ使って後ろから刺されるのが目に見えてるじゃねぇか"ニ刀斬撃・海蟹挟(にとうざんげき・みがざみ)"!!」
「ウハハ!よく分かってんじゃねぇか!」
「ちっ、剣術くらい習っときゃよかったか…」
相手を挟み込むように振るわれるニ刀はディアマンテの剣に阻まれお返しとばかりにディアマンテのヒラヒラとした剣が振るわれる
「半…月ぅ…グレイブ!!!」
ディアマンテが距離をとり剣を下段から大丈夫段へ半月の軌跡を描いて構えを変えるとそこから繰り出されるのは大上段の一撃
これは!!その威力を素早く見極め慌ててコラソンが倒れ伏すところに、そしてその前で両腕を組み衝撃に備える
「なかなか…だが俺を倒す事はできないみたいだなあっ!!」
「ウハハハハハ、守ったな?」
「…何を?」
「お前は裏切り者のコラソンを攻撃から守った!ならおれはこうするだけさ!!」
そうしてディアマンテはコートの内側から細長い紙を数本取り出して辺りにばらまいたのであった。
「ウハハハハ!これが何かわかるか!?」
ディアマンテが地面に撒いたものはポンッという軽い音と共に連続して細い筒のような物が地面に並んだ。
更にそれらは上空に向けて発射され上空で破裂したソレはまるでヒラヒラと紙吹雪のように広がる
「なんだ?花火…紙吹雪?」
「そうだ!この紙っぺらはおれがヒラヒラにした物だ!!ドフィ!他のやつを連れて下がってろ!」
そう叫んで自らの仲間を遠ざける、こちらも相手が上空に放った紙吹雪の正体がつかめないのでコラソンを安全な場所に運ぼうとしたが
「逃すか!"解除(ヒラリリース)"」
そんなディアマンテの声と共に上空に舞っていた紙吹雪が元の姿を取り戻す
「なっ!!棘の鉄球だと!?」
「ウハハハハ!美しいだろ!まるで星屑のようじゃないか!!」
ディアマンテはそう言って笑いながら能力で持っていたのだろう分厚い鉄の傘をさす。
「こんな物でどうにかできると思ってるのか!」
「慌てるな慌てるな、これは軍隊すら皆殺しにする星屑!いくらお前が鎧を纏っており無事でもそこの裏切り者はどうかなぁ?」
こちらがコラソンを庇ったからかニヤニヤと笑いながら自慢げに言うディアマンテ
「舐められたものだ…海軍本部少将を少し軽く見すぎではないか?」
そう声を漏らしながら鎧を脱ぎ捨て倒れているコラソンを鎧を覆うように被せ意識はあるようだったので少しだけ声をかけると二本の剣を構えディアマンテに向き直る
「ウハハハハ!自ら鎧を脱ぐとは愚かな!精々もがくがいいさ!"死の星屑(デス・エンハンブレ)"!!」
そんなディアマンテの声と共にゴウッと降ってくるのは棘だらけの鉄球。
なるほどディアマンテが自信を持つのもわかる、ヒラヒラと旗状にひらめく故に高度まで上げる事が可能で撒き散らした後は高度にある時に元の鉄球に戻せば元々の重さに加えて落下による重さが広範囲に降り注ぐからだ。
だが
「だから舐めすぎだと言ってるだろ!!」
二本の剣を放り捨て無手で鉄の傘をさすディアマンテに肉薄していく、確かに並の軍隊で有ればこの技一つでケリがつくであろう。
だがこんな技で海軍将校を倒そうというのは少し海軍を甘く見ているとしか思えない。
「なっ!なんだそりゃあっ!!お前も能力者だったのか!?」
ガキンッ、ガキンッと金属同士がぶつかる音を立てつつディアマンテに一歩、また一歩と迫るクリーク
「さぁな、精々自分で考えるこった!」
未だ棘の鉄球が降り注いでいるため未だに鉄の傘を手放さないディアマンテは懐から銃を取り出し撃つもカンッと軽い音を響かせて弾かれ
「ドフィ!こいつ能力者…」
「歯ぁ食いしばれ!!"連装拳砲!技極・双葬(れんそうけんぽう、ぎこく・そうそう)"!!」
ドフィに大声で告げたその言葉は、咄嗟に盾にした分厚い鉄の傘ごとクリークの二つの拳により砕かれその身を吹き飛ばされる事により途切れたのだった。
いやぁ空から棘鉄球が大量に広範囲に降ってくるって確かに強いと思うよ?
でも相手がねぇ…
そして新武装
クリーク専用武装 "試作戦術槌(しさくぜんじゅつつい)"
簡単に言えばジェットダイアルとリジェクトダイアルを搭載した超重量のハンマー、重さはなんと白尾棍をも上回る15tの重さを持つ。
振り回す事でダイアルに風と衝撃を溜め込むこみ柄をひねる事によってダイアルの起動ができる。
リジェクトダイアルの衝撃に耐えきれず柄が中程から折れてしまい退場。
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)