龍姫絶唱シンフォギアXDS   作:ディルオン

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お待たせしました。続きをアップいたします!

この話でバトルと同時に、Dホイールも活躍します。
しかし激走しながらバトルってのは中々描写が難しいですね…
BGM「不動遊星」を聞きながら書いて満足するしかねぇ!

※追記
先日、日間ランキング(加点式・透明)で、一位を獲得できました。(流石にもうシステム上入れ替わってますが…)
ルーキーランキングにも登録されてます。
こうした投稿サイトでランクインするのは初めてな体験なのでとても嬉しいです。
皆様の応援のおかげです、本当にありがとうございます。
無論、総合上位の諸先輩方には遠く及びませんが、これを励みに頑張りたいと思います。


第1話『雑音と不協和音と、旅の始まり』‐3

 もう夕闇が終わろうとしている。

 夕方って、確か妖怪が出る時間帯って昔は言われてた……そんなのをテレビで見た気がする。人が少なくて不安な気持ちになるから、そう言う雰囲気になりやすいって、その番組では確か言ってた。

 けど…私にとってそれは本当だった。

 少なくとも、私は同じような時間帯に、この世の地獄を味わい、そして……一人だけ逃げ延びたのだから。

 

「間もなく、現場に到着します」

「了解」

「は、はいっ」

 

 緒川さんが言った。

 今私達がいるのは大型のヘリだ。ノイズが現れた地点まであともう少し。

 

「……っ…っ」

 

 心臓がバクバクいってる。

 恐い…

 身体が拒絶している。アレを見ることを。

 今一度、あの光景を目の当たりにすることを、頭では分かっているのだけれど、どうしても身体が拒んでしまう。

 

「…」

 

(翼さん…)

 

 翼さんは、私みたいに臆する様子なんかこれっぽっちも見せていない。

 きっと頭の中では、ただノイズをあの剣で斬っていく様子が出来上がっているに違いない。孤高の歌姫とは別のもう一つの顔…日本を守るために戦う防人《さきもり》、国家防衛の剣……。

 

(やっぱり、私なんかとは全然違うんだな…)

 

 でも……行かなきゃいけない。

 それが私に出来ることなら。私は戦わなきゃいけないんだ。

 だって、こうしている間にも、多くの人が犠牲になっているのかもしれないのだから。

 

「ポイントに到達しました!」

 

 ヘリのパイロットの人が叫んだ。

 瞬間、翼さんは勢いよくヘリのドアを一気に開き、眼下に広がる光景をその鋭く強い目で受け止めていた。

 私も横からこっそり隠れるように下を見る。

 幸い避難は終わっているようで、人影は見られない。

 代わりに広いアーケード街の中央に、パチパチと明滅している何かがあった。昆虫や小動物みたいにモゾモゾと這い回り、街の中心部へ向けてゆっくりと動いている。

 ノイズの群れだった。

 

「あ、あんなに沢山…」

 

 本部では40って言ってたけど、明らかにそれ以上いる。きっとノイズを生み出す種類の奴がいるんだ。

 

『大型の個体を確認した。翼、そこから見えるか?』

「はい」

 

 モニターから弦十郎さんの声が聞こえる。

 目を凝らしてみると、やっぱりその予想は当たっていた。ひと際大きな巨人みたいな緑色のノイズが、お腹から卵を産むようにしてノイズを吐き出している。

 という事は、あれを倒さない限り、ノイズは増え続けてしまう。

 

『先手必勝だ。空から急襲して大型ノイズを一気呵成に倒すっ。そこから各個撃破に当たれ』

「了解しました」

 

 な、なるほど、ようは親玉を先に倒せと……

 え、今空から急襲って言った? 

 ちょ、ちょっと、まさか、もしかしなくてもここから飛び降りろってことですか? 

 

『響君は、翼が大型を倒したのちに降下し、連携してノイズを…』

「必要ありませんっ!」

 

 私の不安げな顔は翼さんにも伝わっていた。

 彼女の叫びが私の耳を、心を貫く。ビクリと身体を震わせて翼さんを見ると、向こうは私を冷ややかな目で一瞥していた。

 

「……」

「あ…っ」

 

 多分、翼さんの優しさだったんだと思いたい。

 ……ううん、違う。それは私の甘えだ。だから翼さんは怒っていた。頼りない、情けない、弱い私を。

 

「翼さん、無理に突っ走らずとも…」

「……」

 

 鋭い視線を投げかけた後で聞こえた緒川さんの制止も振り切って、翼さんはヘリから跳躍した。

 勢い良く飛び出し、翼さんの身体が宙へ放り出される。けれどその前に、既にあの人は唱えていた。

 

 

 ―Imyuteus amenohabakiri tron―

 

 

 暗い空に響き渡る旋律。翼さんが紡いだその不思議な言葉は言葉を超えた呪文となって、あの人が胸から下げたペンダント、聖遺物の欠片が埋め込まれたコンバーターへと伝わる。瞬く間に翼さんが金色の光に包まれ、辺りを眩しく照らした。一瞬目が眩んだその合間に、翼さんはその身体をギアに身を包んだ戦士の肉体へと変身させていた。

 

「―……!」

 

 翼さんが歌を歌い始めた。

 その時、明滅していたノイズの姿が、私の目にも分かるようにその姿をはっきりと映し出す。了子さんの話によれば、この歌によってノイズは攻撃が通じるようになるらしい。

 

 

「―!」

 

 

 翼さんは刀を取り出すと、一気に巨大化させた。その大きいこと…戸建ての小さな家ぐらいあるような形にまで大きくなったその巨剣を翼さんは両手で放り投げる。持ち主から離れた剣がノイズの頭上に落下し始めるが、翼さんはその瞬間を狙って柄尻を一気に蹴りこんだ。加速した大剣が大型ノイズの脳天に激突し、そのまま一気に身体を真っ二つにする。ノイズに意思はないって了子さんは言ってたけど、多分あったとしても、あれじゃあ何が起こったのか理解できないだろう。一瞬のうちにノイズは爆発して細かい炭の粒なった。

 

「す、すごい……!」

 

 私は溜息をもらす。

 やっぱりすごい人だ、翼さんは。

 私なんて及びもつかない。もっと多くの戦いを経験してきただけじゃない。翼さんはきっと、私みたいな普通の女の子とは根っこから違うんだ。だからあんな風に恐れることなく立ち向かって。

 

(け、けど……けど、私だって…!)

 

 私は呼吸を整える。翼さんの剣は、私の中の恐怖心も払ってくれた。そうだ、私の命は翼さんと……奏さんに救ってもらった命なんだ。だから私は戦わなくちゃ。

 それが、私に出来るたった一つの……

 

 

 ―Balwisyall Nescell gungnir tron―

 

 

 胸の奥が熱くなる。この心の底から湧き上がってくる感情の高まり……それと共に不思議と浮かんでくる歌詞……聖遺物の欠片が私に訴えかける、心の形……了子さんはそれを、シンフォギアを身に纏う為の聖なる呪文…『聖詠』と呼んでいた。

 この呪文を唱えることで、私と、私の中の聖遺物を繋ぐ道ができる。そして体の中から湧き上がるエネルギーは、私の身体を戦士として生まれ変わらせた。

 

「響さん、大丈夫ですか?」

「は、はいっ、だいじょうぶです、行けます!」

 

 鎧を着た私に、緒川さんが心配そうに尋ねる。

 でも平気だ。ヘリもさっきより低い位置へ下がってくれている。

 ……大体リディアン校舎の四階ぐらいの高さかな? と、とにかくこれ位なら行ける! 

 

「い、行ってきます!」

 

 ええいままよ! 

 私は心で叫んで翼さんが剣を振るっている戦場へとダイブした。拳を振り上げ、声を張って恐怖心を何とか押し堪えながらヘリから出た。

 瞬間、突風が私の顔を直撃する。苦しい、息ができない。

 けど、それ以前に……

 

(目、目がっ!? 目が開けられないっ!!?)

 

 そう言えばこの日は春先で特に風の強い日だった。その中を更に滞空しているヘリから飛び降りたら、余計にその影響を受けちゃう。私はそんなことも考えなかった。

 

『響ちゃん!? 大丈夫!?』

「あ、あぶぶぶっ!!?」

『響君、落ち着け! 身体を丸めるようにして着地するんだ!!』

 

 弦十郎さん達が必死になって呼びかける。けど通信機越しの音は風よりも早く私の耳を通り過ぎるだけで終わってしまった。

 

(ひっ!? お、落ち、落ちる…!!)

 

 ギアを纏っているから死ぬことはない。頭では分かっている筈だったが、身体が言うことを聞いてくれず、パニックに陥る。強風を身体全体で受け止めてしまい、私は大の字になってそのまま為す術なく自由落下する。

 

『緒川急げっ!』

「響さんっ!!」

 

 緒川さんがヘリコプターから私に向かって呼びかける。

 ああ、やっぱり、駄目だ私は……

 もしかしなくても、やっぱり私は……

 

「呪われてるかも……」

 

 ポツリとつぶやく。その後にやって来る筈の激突の衝撃を少しでも和らげようとして、私は顔を何とか覆うことはできた。けどその後に襲ってくるノイズや、何より翼さんの冷ややかな目が怖くて、心まで一瞬反らしてしまいそうになったけど……

 

 

「っっっ………!!!」

 

 

 

 ガクン、と私の身体が跳ね揚げられる。

 

(ああ、激突したんだ、地面に……げきと……)

 

「……はれ?」

 

 私は素っ頓狂な声を上げる。

 え、こんなに衝撃は軽いのかな? 

 そりゃシンフォギアを纏ってるから、ちょっとやそっとの攻撃では痛くないって了子さんは言ってたけど、それでもこんなに軽いものだったかな……前にノイズと戦って壁に叩きつけられた方がよっぽど痛かった。それなのに私は軽く衝撃を受けただけで、今もなお空を舞って……空? 

 

「大丈夫か?」

 

 声が、私のすぐ近くで聞こえた。

 

(違う! 飛んでるんじゃない!?)

 

 私の身体が誰かに抱えられていることに気付いたのはその時だった。私の腰に手を回して、そのままグイと引き寄せられる。

 緒川さんじゃない。前に助けられた時よりも力強くて、がっしりしている腕の感触がある。

 それに同時に聞こえてくる、独特の金属音とエンジン音……

 

「怪我は無いみたいだが……立花?」

 

 私は顔を上げて、そして正体を知った。

 あの時、私の夢に出てきたのは、赤い竜だけじゃなかった。

 今再び助けてくれた男の人。

 不動遊星さんが、熱く、強く、バイクを駆って私の手を取ってくれた時、それを思い出したのだった。

 

 

 

 ……………………

 

 

 

 シンフォギアシステムのお陰で死ぬことはないのだとこの時俺は知らずに、落ちていく立花を見た瞬間、Dホイールを一気に加速し、この少女の落下するところへジャンプしていた。

 

「はっ……はあっ…!」

 

 俺は立花を片手で抱え込むと、クラッチを操作し勢いを殺しつつ、何とか地面へと着地することに成功した。

 

『ワォ、まるでティム・クルーズね! やるじゃないカレ!』

 

 櫻井の歓声が無線越しに響く。

 だが、こっちはそんな達成感に酔いしれている余裕はない。

 急いで立花の安否を確認する。

 

「おい……立花?」

「はえ…?」

 

 身体を揺すって問いかけると、数瞬の空白の後、彼女は虚ろに俺を見上げた。

 あの高さから落下して、軽い酸欠状態かもしれない。それに短時間に起きた出来事が処理しきれないのだ。

 

「おい、大丈夫か?」

「……」

「立花!」

「…っ、え」

 

 声を張って呼びかける。彼女はギョッとした顔になって身体を震わせた。

 

「は……はいっ!? あ、あれ、不動さん? な、何で、ここに…わ、私はっ!? え、あ、って、っていうか、私、あれ…!?」

 

 掴まれていることに驚き、身体をバタバタさせる立花。俺は落ち着けとハンドルから手を離して頭を軽く叩く。

 

「落ち着け。しっかりしろ」

「えっ…」

「俺のことが分かるか?」

「あ、あの、えっと……ふ、不動さん?」

 

 キョロキョロと周りと俺、そして自分自身を見回して、ようやくキャッチされたことに気が付いた立花。意識レベルは問題ない。少しずつだが正気に戻り始めている。軽いパニックになっていただけのようだ。

 俺は抱えていた手をゆっくりと離して、彼女の足を地に降ろさせた。

 

「痛む所はあるか?」

「え、えっと、ないですけど…」

「そうか。なら良かった」

「あ、あの、私……」

「俺が、さっきヘリから落ちてきた君をキャッチした」

「あ、ああ……はい…!」

 

 少女が慌てて頷く。どうやら状況は呑み込めたらしい。

 

『響君。大丈夫かっ!?』

『響ちゃーん、聞こえるーっ?』

「え、あ、はい、だ、大丈夫ですっ」

 

 遅れて聞こえてきた弦十郎と櫻井からの声に、立花はようやくはっきりと返事を返す。

 

『響ちゃん、ガングニール、共にコンディショングリーン。意識レベルクリア』

『そうか。怪我がなくて何よりだ』

『いやぁ、カッコ良かったわよ、不動君! ただ女の子の抱え方はもうちょっと勉強した方が良いわね』

「え…あ…!」

 

 頬を赤くする立花。

 あ…しまった。考えてみれば年頃の女の子を掴み上げるというのは配慮に欠ける行動だったかもしれない。

 アキをDホイールに乗せただけで彼女は顔を真っ赤にして激怒していた。だが止むを得なかったのは事実だが……ううん。

 

「すまない、非常事態だった」

「い、いえ! 私こそ、こんな貧相な身体をデスネ…!」

 

 そう言って俯く立花。

 参った…年頃の女の子の知り合いなんてアキぐらいしかいないから、俺には手に余る。

 だが、今はこんな事をしている場合ではない。

 彼女へのフォローは次に考えよう。

 

「とにかく、今はノイズを倒すのが先決だ」

「え……あっ!」

 

 俺が視線を上げると、立花もようやく気が付いた。

 そう。立花が落下し、俺が捕まえて着地していた地点は、ノイズが密集しているアーケード街中央だった。

 風鳴のある地点から随分離れている。風で煽られ、予想以上に違う地点へ飛んだのだ。風鳴自身、戦いながら遠くへと移動していたのも起因する。

 

『ノイズ多数確認。増殖は止まりましたが、装者と不動遊星を中心に約30。完全に囲まれましたっ』

 

 男性オペレーターが声を張る。

 それが示す通り、ハサミを持つ人型、尻尾を生やすカエル型やナメクジのような型まで、大小形入り乱れた個体が俺達を取り囲む。奴らの身体は様々な色で明滅し、唯一共通している液晶ディスプレイの様な部位がこちらを視認していた。

 

「っ……ぅ…」

 

 横で立花が息を飲みこむのが聞こえる。

 見ると彼女の顔は先程とは打って変わってすっかり青ざめてしまっていた。この場の雰囲気と恐怖に飲まれてしまっていることは明白だった。

 

「立花、大丈夫かっ?」

「ッ…は、はい…!」

『不動君、響君は本格的な戦闘はまだ無理だ』

 

 弦十郎の声が届くと同時に、Dホイールのモニターに地図が表示される。俺達を起点に、ノイズの反応、そして南方向に表示された緑の点がある。

 

『二人とも聞こえる? そこにある緑色の光点が翼ちゃんの反応よ』

『ここは彼女を引き連れ、何とか翼と合流してくれっ』

 

 二人の声を聞いて、俺は立花を見る。震える彼女の手を取ると、目を真っ直ぐに見て呼びかけた。

 

「ふえっ!?」

「立花、聞こえたな。まずはここを突破するぞ」

「え…あ、あの……でも…!」

 

 手を掴まれ、仰天する立花。

 まずい。確かにおどおどした印象はあったが、これでは本当に素人同然だ。

 何故こんな少女まで戦場に駆り出さなければいけないのか。俺はこの世界の無常さに苛立ちと怒りが沸いてくるのを何とか留めた。

 

「落ち着け立花。まずは生きることだけ考えるんだ」

「え…っ」

「お前は俺が守ってやる。だからパニックにはなるな。慌てないで呼吸を整えろ」

「ふ、不動さん……」

 

 必死に訴えかける俺の言葉に、立花もようやく落ち着きを取り戻しつつあった。

 

「俺もこの世界の事は知らない。だが、二人で力を合わせれば、きっと何とかなる」

「力を……合わせる…」

 

 その言葉に、徐々に生気を取り戻していった立花。

 目を閉じて深呼吸をすると幾ばくか落ち着いた様子で俺を見た。

 

「わ、分かりました……お願いしますっ」

「よし。なら行くぞ。俺のDホイールに乗れ。座り心地は余り良くないが、仕方ない」

「は…はいっ!」

 

 一瞬躊躇したが、立花は息を飲んで、俺のDホイールの後部に跨る。

 重心が乗ったことを機械越しに確認し、俺はペダルを踏み、アクセルを吹かした。

 

(やはり吹きが良くなっている…)

 

 俺が現場に行き、二人を助けに行くことを告げると、弦十郎はいち早く状況を飲み込み、現場に行くことを了承した。そして機動部二課と言う組織の人間は、統率された軍隊の様に俺のDホイールを地上まで運び入れ、あっという間に出撃準備を整えたのだ。

 その機敏さに俺は舌を巻いたが、更に驚いたのはDホイールだ。

 あの時破損していた筈のトルクスプリットが直っている。それだけでは無い。油圧シリンダーやパイロットスクリューにも幾らか手を加えた形跡があった。

 

(櫻井、か……)

 

 恐らく間違いない。

 モーメントの構造コンセプトを見抜いたことと言い、シンフォギアシステムと言い、只者ではない。

 

『不動君、Dホイールの調子はどう?』

「ああ。良い仕上がりだ」

『そりゃ上々だわ。けど、ありあわせのパーツで間に合わせただけだから、加速には気を付けてね』

 

 当の本人の声が聞こえた。

 ……これが間に合わせだと? 

 俺が組み上げた時より遥かに高精度に仕上がっている。恐らく科学者としての技術は俺を遥かに上回る。

 その事実がこの状況では頼もしさを与えてくれた。

 

「行くぞッ!」

「は、はいっ!」

 

 立花の叫びを受け、俺はクラッチを踏み込む。

 瞬間、堰を切ったようにDホイールは街道を爆走し始めた。

 一瞬立花の叫びが聞こえるが、何とか彼女は車体にしがみついていた。

 勢いをつけてジャンプすると、まずはノイズたちの群れを飛び越えることに成功した。

 空を切り、道路を縦断する。

 ノイズたちが追いかけるが、加速したDホイールの性能にはいかに怪物たちと言えどそう簡単には追いつけない。見る見るうちに突き放す。

 

(だが風鳴翼との距離はまだ相当ある……躱し切れるかっ?)

 

 デバイスにセットされたカードを見る。

 やはり俺のカードは総数より遥かに少ない。使えるカードはごく僅か。だが行くしかない。彼女を守るために。この世界の人を救うために、そして何より、俺自身が生きるために。

 

「スピード・ウォリアーを召喚!」

『トォッ!』

 

 白い鎧を身に纏った戦士、スピード・ウォリアーが召喚される。空間を歪めて現れた彼は、ブースターを点火させるとスケーターのように地面を滑りながら俺達と並走する。

 

「わっ! こ、これってあの時の…!」

『ムンッ!』

「あっ、ど、どうも、立花です。なにとぞよろしく」

『オウッ!』

 

 スピード・ウォリアーが拳を握りしめて立花の言葉に答える……ように見えた。

 コイツがこんな風に人の言葉に対して相槌を打つのを見たことがない。やはりこれはソリッド・ビジョンはおろか、ダメージが現実化した闇のデュエルとも異なる。本当にカードに宿る魂が肉体を得て実体化したのだ。

 

「まさかお前が会話する瞬間を見ることができるとはな」

『フンッ』

 

 私もです! と叫んでいるように聞こえた。

 ……こんな状況でなかったら、俺は手放しで喜んでいただろう。幼少の頃から俺と共にあり、そして数々の修羅場を潜り抜けてきた仲間たち。その中でもスピード・ウォリアーは昔から俺の側にいた最古参だった。

 その友が、今こうして未知の世界の中で、極限状況に追いやられている俺と共に戦ってくれている。こんなに頼もしいことはない。

 

「頼む、スピード・ウォリアー。この状況を打開するために、お前の力を貸してくれ」

『オオッ!』

 

 彼は拳を高々と振り上げた。

 前方には再びノイズの群れが待ち構えている。どうやら人影を追い求めて元来た道から移動していたようだ。十数体がこちらの姿を視認すると、液晶ディスプレイをこちらに向けて前進してきた。

 

(この数は…ジャンプするぐらいでは凌げないっ)

 

 いち早く俺はスピード・ウォリアーへと指示を飛ばした。

 

「スピード・ウォリアー! 奴らに向かって攻撃だ!」

『ハッ!』

 

 背中のブースターを点火させると、スピード・ウォリアーは奴らの群れに向かって突進する。

 

「あ、ああっ! あの人突っ込んじゃいましたよ!?」

「問題ないっ!」

「ええっ!?」

「食らわせろ、ソニックエッジ!!」

『トアァッ!!』

 

 開脚しながらの連続回転蹴り。独楽のように高速で地面を滑るスピード・ウォリアーにノイズたちはまるで反応できない。

 瞬く間にスピード・ウォリアーは3体ばかりのノイズを撃退した。

 

「や、やった…!」

「よし、よくやったぞスピード・ウォリアー!」

『ハッ!』

 

 攻撃を終えたスピード・ウォリアーは俺の元へと舞い戻る。奴らは虚を突かれ反応が遅れている。今の内だ。

 

「こっちだっ、迂回するぞ!」

 

 俺はハンドルを切って狭い路地へとカーブし、スピード・ウォリアーもそれに追随する。横殴りに掛かるGに対して、立花の悲鳴が聞こえたが、ここでスピードを落とせば後ろのノイズに追いつかれる。一瞬の油断も命取りだ。

 

「う、ううっ……!」

「キツイだろうが、我慢するんだ立花。風鳴と言う子がいる場所までもう少しだ」

「は、はい…!」

 

 必死に立花も返事をする。

 奴らと正面切って戦うのは得策ではない。弦十郎の言うようにまずは風鳴翼と合流することが先決だ。今は不意の一撃を食らわせただけで十分だ。

 

「スピード・ウォリアー、後方に注意していてくれ。奴らの攻撃を捌くことに専念するんだっ」

『オオッ』

 

 スピード・ウォリアーが了解したとばかりに頷く。

 その内に路地の出口が見えてきた。

 よし、ここを突っ切れば、あとは風鳴のいる場所まで一直線で……

 

「っ!?」

 

 同時にモニターの地図に、ノイズを表す赤い点が突如自分達を中心に表示された。

 馬鹿な、さっきまで反応は…それに目の前にも奴らは…

 

「ひゃあ、不動さん、上、上ぇえ!!」

 

 立花がひっくり返った声を出す。

 突然の出来事に俺は頭上を見ると、そこにはコウモリの翼を生やしたような小型のノイズが宙を滑空するようにして近付いていた。

 

「コイツは……!?」

「そ、空飛ぶノイズです! ノイズは空飛ぶ奴もいるんですぅ!!」

「チィッ!!」

 

 計算外だ! 

 幾らDホイールの性能が優れていたとして人間にとって天空は最大の死角となる。それこそ俺自身が空を飛ぶか、飛べるモンスターを召喚しなくては……

 

「来い、シールド・ウィング!」

 

 デバイスからカードを取り出して、ディスクへセットする。

 空間を捻じ曲げ、現れた翼竜型のモンスターが、上空からやってくるノイズの攻撃から俺達を守ってくれる盾へと……ならなかった。

 

「……っ、出ないっ!?」

 

 召喚されないだとっ!? 

 馬鹿な…これまでは普通に召喚できていた筈だ。何故今になって……!? 

 

「ゆ、遊星さん、来ますっ!!」

「……ぐっ!!」

 

 飛行型のノイズはその身を細い針状にまで変形させると、隼の如き勢いで直下降を始めた。狙いは言うまでもない。

 俺はバランスを犠牲にするのを承知の上でアクセルを最大まで吹かす! 

 

「掴まってろ!!」

「ふ、ひあああああっっ!?」

 

 三度聞こえた立花の悲鳴。道端に捨ててあるゴミ箱やスクラップを蹴散らしながら裏路地を抜ける。俺達が駆けた道を数瞬の差でノイズの身体が直撃して爆発するような轟音が響く。が、何とか狭い路地裏を抜けて直線の大通りへと突破した。

 

「ぐ……っ!!」

「は、はあ、はあっ……はっ!!」

「大丈夫か、立花…!?」

「は、はい、何とか…!」

 

 息も絶え絶えに体勢を立て直して車体に掴まる少女。何とか切り抜けたことに俺達は安堵した。

 だが何故だ…何故召喚できなかった? モーメントやDホイールの故障か? いや、モニターに表示されている情報では何も確認できない。

 しかし…

 

 ―SUMMON ERROR―

 

 故障の代わりに映し出された文字を見て、俺は肌が粟立つ感覚がした。何も問題がないのにモンスターを呼べない。もし原因があるとすれば……

 

「あ、あの、どうしたんですか…っ!?」

「…っ、まさかとは思うが」

「不動さん…?」

「すまん! モンスターを連続で召喚はできない!」

「え、ええっ!?」

 

 立花がまた悲鳴を上げた。

 俺のDホイールに表示された文字は、発動・召喚条件を満たしていないカードをセットした時に出る警告サインだ。

 つまり…

 

(この世界でモンスターを召喚するためには、何らかの条件がある……これでは闇雲にモンスターは呼べないっ!)

 

「ふ、不動さん、前にまたノイズが!」

「っく!」

 

 立花の悲鳴通り、大通りにはやはり十数体のノイズがひしめき合っていた。奴らは俺達を視認すると、やはり目標を定めてこちらへとやってくる。

 まずい、このままでは…っ! 

 

(考えろ…! あの時は二体以上モンスターを呼ぶことができた筈だ…あの時と違う条件は何だ…?)

 

 場所か? ノイズの数か? それともスタンディングではなくランディングであることか? 

 だが敵は思考の余裕を与えてはくれない。

 ノイズのうち数体がその身体を変形させて、弾丸のように突撃してきた。

 

「…っ!!」

「ひゃああっ!!」

 

(躱し切れないかっ! こうなれば…!)

 

 必死にカードに願いを託すと、俺はここに来る前、スリットに既にセットしていた『あのカード』の起動スイッチを叩きつけるように押した。

 

「トラップ発動! くず鉄のかかし!!」

 

 空間が捩じれ、俺達とノイズの間に、粗末な鉄屑で出来たかかしが出現する。それは文字通り盾となって、敵の攻撃を防いでくれた。飛んできたノイズはくず鉄のかかしに激突すると勢いそのままに跳ね返り、逆に仲間の群れの方へと横転しながら転がっていく。

 

「へっ、何これ、かかし?」

「今だ、スピード・ウォリアー!」

『ハァァーッ!!』

 

 一瞬何が起こったのか分からないと言った様子だったノイズは、くず鉄のかかしの横から滑るように現れ出たスピード・ウォリアーの強襲を防ぎきれない。彼の攻撃を受けて前に出ていた数体が消滅した。その間に出来た僅かな隙をついて、俺達はノイズの群れの隙間を縫い、突破することに成功した。

 

「何とか切り抜けたか…!」

「え、あ、はい……」

 

 突然の状況の変化についていけない立花。俺も無我夢中だったのだから当然だ。危なかった。もし一瞬でもくず鉄のかかしを発動させるのが遅れていれば、あるいは発動してくれなければ俺は死んでいたかもしれない。

 

「え、あ、あの、このかかしも、カードなんですか?」

 

 素っ頓狂な声で尋ねる立花。

 

「そうだ。くず鉄のかかしは、相手の攻撃を無効にし、発動後再びセットされる」

 

 大通りを駆け抜ける最中に、俺は取り敢えずの解説をする。

 俺の言葉通り、くず鉄のかかしは役割を終えると光の粒子となって分解し、カードの状態へと戻ると、裏向きへと反転し、伏せられた状態で消えた。

 

(だが、恐らくこのカードも連続で発動はできない)

 

 やはりこのカードも、使うためには何らかの条件を満たす必要があると思った方が良い。それを発見するまで、スピード・ウォリアーだけで凌げるか…そう思っていた次の瞬間だ。

 

『クッ…!』

「スピード・ウォリアー?」

『ムゥ…』

 

 脇を並走していた筈のスピード・ウォリアーの勢いが僅かに落ちる。

 

「どうした!?」

『ク、クゥッ』

 

 見るとスピード・ウォリアーを覆っていた光のオーラが弱まっている。刹那、俺のヘルメットに内蔵されているマウントディスプレイに数値が表示された。

 

(攻撃力が下がっている…?)

 

 見るとカードに記載される元々の攻撃力、900と言う数値が画面越しに伝わる。この変化に俺は見覚えがあった。今まで何度も目にした現象だ。

 

「そうか……そういうことか!」

「え、ええ、どうしたんですか?」

「カードを使う為の条件が見えた気がする」

「じょ、条件っ!?」

 

 しかし俺の予想が正しければ、これは死活問題だ。弱点なんてもんじゃない。今の俺のこのカード達だけでノイズと対抗はできない。

 

「な、何ですか、条件って…?」

「説明する暇はないようだ……っ!!」

「え……あっ!!」

 

 立花が息を飲む。再びノイズの群れが前方に待ち構える。その内の一体が飛び出し、スピード・ウォリアーを直撃した。弱まってしまったスピード・ウォリアーでは防ぐ術はなく、以前の戦闘同様に光の粒となって四散してしまう。

 

「くっ…!」

「ああ、や、やられちゃった…!?」

「罠カードオープン、『エンジェル・リフト』! 帰ってこい、スピード・ウォリアー!」

 

『ハアアアッ!!』

 

「…って、って思ってたら帰ってきたぁ!?」

 

 立花が後ろで混乱のあまり叫んでいるが、俺に振り返ったり返事をする余裕はない。

 エンジェル・リフトは万一に備えて伏せておいた奇襲の策だった。だが、その手はもう使えない。

 おまけにモニターの地図には、後方に赤い光点が続々と表示されている。これまで撒いてきたノイズが追ってきている証拠だ。これでは来た道を戻るという手もない。

 

(どうする……このままでは立花を逃がす前にジリ貧になる。まだ彼女と合流するには距離が……)

 

 

『不動遊星、そのまま突っ切りなさい!』

「…えっ?」

 

 

 突如、無線越しに伝わる音声。いや…音だけではない。この研ぎ澄まされた鋭い気迫と切れ味……烈風もかくやと言うほどの剣の如き威圧感……

 

(…まさか!?)

 

『死にたくなければ、そのまま加速して!』

「つ、翼さん、翼さんですかっ!?」

 

 立花の喚起と驚愕の声がする。

 その時だ。

 

 

 ―…―! ―

 

 

 天高く歌が響き渡ると同時に、空が光り輝いた。

 俺は上空を見上げて、そして正体に気が付いた。これは……あの草原の戦いの時に使われた、無数の光の刃だ……という事は! 

 

『響ちゃんと不動遊星のDホイール、翼さんと合流しました!』

『よし、計算より遥かに速いわっ!』

『翼、そのまま蹴散らせ!』

『承知ッ!!』

 

 オペレーターや弦十郎をはじめとし、数人の声が響く。

 考える間もなく、再びエンジンを最大まで吹かして加速させた。

 瞬間、頭上を滑空していたノイズは刃に貫かれ、または真っ二つに両断される。まさか連中もさらに上から攻撃を受けるとは予想だにしてなかったようだ。回避もままならず…いや、躱したとしても無数に降り注ぐ雨の如き線に及ぶ攻撃をかいくぐるなど不可能だ。攻撃を放った少女が敢えて俺達を避けでもしない限りは。

 

 ―はああああッッ!! ―

 

 俺は振り返って後ろを見た。

 光の雨…千の落涙と共に降り立った少女……風鳴翼は、力強く歌を奏で続けると同時に、剣を振り上げて突貫する。巨大化させた片刃の大剣を、真横に薙ぐと、そこから現れた光刃は後ろから迫っていたノイズの群れを蹴散らしていく。

 更に風鳴は衝撃が収まる前に次を放ち、連続で怪物たちを葬り去っていく。斬光一閃……放たれた一撃は瞬く間にノイズを瞬殺し、やがて爆炎と土煙が止む頃には、俺達の周りを埋め尽くしていたノイズを表す光点は、全て消滅していた。

 

 

 

 ………………

 

 

 

 戦いが終わって、私と不動さんは駆けつけた現場処理の人達…所謂機動一課の仕事を横で眺めながら、危機を脱出することができた安堵感に浸っていた。

 あの翼さんの攻撃でノイズは全て消滅し、私達と合流するまでに遭遇していたノイズも、全て翼さんが倒したと言う話だった。

 

「お疲れ様です。この後の現場処理は…」

「……ええ。……了承しました。お願いします」

 

 翼さんはいたってクールに、横にいる緒川さんの報告か何かを受けてる。

 …やっぱりだめだ私は。さっきの戦いも足手まとい以前にそもそも戦えてない。土俵に上がってないってやつだ。

 あの人が怒って失望するのも無理はない。こんなんじゃダメなのになぁ…

 

「大丈夫、響ちゃん?」

「え…」

 

 いつの間にか俯いていた顔を上げると、そこにはオペレーターの友里さんが立っていた。そのまま手に持ったコーヒーカップを私に差し出してくれる。

 

「あったかいものどうぞ」

「あ、ありがとうございます」

 

 おもむろにカップを手に取る。カップの温もりが私の手から体へとゆっくり伝わる。風に晒されて身体がすっかり冷えていたのだと私はこの時初めて気付いた。

 一口飲むと力が抜けていく。友里さんの優しさが癒してくれるみたいだった。

 

「不動さんも。あったかいものどうぞ」

「あ、ああ…あったかいものどうも」

 

 そう言って、私の横に立つ不動さんにも友里さんはカップを手渡した。

 

「…」

 

 彼は何も言わずに現場を見てその場に佇んでいる。

 凄いのはこの人もだ。

 あのモンスターを呼び出すカードもだけど、あんな大型のバイクをまるで手足のように操って。しかもあんな戦いを終えた後だって言うのに、まるで息を切らしていなかった。

 

「…本当に大丈夫か、立花?」

「えっ?」

「顔色が悪いように見えるが」

「え、だ、大丈夫ですよ、本当に!」

 

 慌てて私は返す。

 不動さんは戦いが終わった後も、こうして私を気に掛けてくれていた。戦いの最中だって、文字通り吹き飛ばされそうな私を鼓舞してくれて…

 

「……すいません」

「ん?」

「足引っ張ってばっかりで…」

 

 頭を自然と下げていた。本当なら、独り違う世界にやってきた不動さんには、それこそ弦十郎さんみたいにドンと構えて受け止めてあげなきゃいけないんだ。

 それなのにむしろ助けられてしまった。

 

「気にするな。あんな状況で、冷静でいられないのは当たり前だ」

「けど私…」

「それに立花も、ノイズが襲ってくるのを知らせてくれただろう。あれが無かったら怪我じゃ済まなかったかもしれない」

 

 だから気にするなと。

 頭に大きな手が乗せられた時、私は思わず嬉しくなってしまった。

 こんな時だけど。本当ならもっと反省しなきゃいけないけど。

 でも、こんな時だから。私はこの人の手の温もりを感じた。

 それが甘えだと分かっていながらも。

 やがて大きな後悔へと繋がることも分からずに。

 

「あ、えっと…」

「どうした?」

「あの…私もあなたと同じ景色を見たってことは、私も何かすることがあるんでしょうか? ノイズと戦うこと以外に…」

「……分からない」

「で、ですよね」

「だが、もしそうなら…真っ先に動き出さなければいけないのは、俺の方だ」

「え?」

 

 不動さんはさっきの戦いで見せたような雄叫びや熱い声を潜め、ただ、空を見上げている。

 街明かりのせいで、殆ど星は見えない。

 




スタダ「死んだり生き返ったり大変だね」
過労死組の走る方「さすがカードゲーム界屈指の過酷と名高い遊戯王現場だ…」
スタダ「僕も再放送で使い回されたよww」
過労s(ry「お前の場合、使い回しより黒薔薇とのSMプレイが…いや、何も言うまい」

そんなコマーシャルが一旦脳裏をよぎったらもう書かずにはいられないww
しかし歴代見てもスピードさんほどエースじゃ無いのに使い倒された奴いないんじゃないか…

ともあれ、次で一話は終わり、本格的にシンフォギアのストーリーに突入していくことになります。
どう進んでいくのか。おつきあいのほど、よろしくお願いします!
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