何度でも   作:パッパ

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おっとぉ、もう一年が...早いなぁ。


発破をかけましょうか!

とある少年が今、故郷を旅立とうとしていた。

 

「それでは皆様、行って参ります」

 

どうも皆様、山田で御座います。

この度私は村を出る事になってしまいました。

この村で学んだ事を、私は忘れるまで忘れませぬ!

朝から晩まで鍬を振るった事。合間の時間に子供達と遊んだ事。龐徳おば様と追いかけっこした事。ああ、剣を学んだ事もありましたなぁ。才能があるぞ!と言われましたが実感がないのでなんとも...。

次に学ぶのは文ですのでそっちの方も才能があると...いいなぁ...。

 

「いってらっしゃーい!」「またねー!」「立派になって帰って来いよー!」「また一緒にお出かけしようねー!」「いくよ?せーのー!」

 

『でいこーにいちゃん!』

 

「おや?ちびっ子達?」

 

すると一人の男の子がこちらへ走ってくる。

おや?あれは戯志才君ですな。郭嘉殿の親戚の子で、よく肩車をねだる子です。

 

「どうしました戯志才君。そういえば郭嘉殿達は?先程から姿が見えませぬが...」

 

「郭嘉ねーちゃんは荀彧ねーちゃんとどっかに行ったよ」

 

「そうですか」

 

そうっ!嫌われれば見送りに来るはずがない!勝った!この為に私は心を鬼にして真名を絶対に言わなかった!ついに私は嫌われる事が出来たのだ!ふはは!...いや、待てよ?真名を呼ばないだけで嫌われるとは考え難い。他に何か理由があるはずだ。荀彧殿は男嫌いで十分な理由だが、郭嘉殿は一体?むむむ。

 

「でね!でね!...はいっ!」

 

「これは?」

 

「ぼくたちで作ったお守り!あげる!」

 

そう渡されたのは動物の骨と赤の紐を編んで作られた結び飾り。

 

「...これはこれは見事な結び飾り。有り難く頂戴いたします」

 

「えへへ」

 

懐に大事にしまっておきましょう。もしかしたらこいつが無けりゃ死んでたぜ...的な事になるやも知れませぬ。

さてと、最後にきちんと好感度を下げておかねば。本編にキャラとして出ては居ないがもしかしたら...もしかしたら関わるキャラかも知れませぬ。保険はかけておいて損はない故。

 

 

 

 

「皆様方!」

 

少年は大きく声を張り上げた。子供とは思えぬ程大きな声を。そして、一人の少女を見た。少しキツめの目をしており、カウボーイハットを被っている小さな少女を。

 

「私は司馬徽姉様の下で立派な男になって見せます!そして!立派になって帰ってきた時は!」

 

スタスタとその少女へと向かい、少年は膝をついた。そして、スッと右手を差し出した。

 

「うわわ。な、なにさ」

 

「徐庶、結婚しよう」

 

徐庶と呼ばれた少女の頬はみるみるうちに赤くなり、身体から発される熱を逃すようにバタバタと手を振る。

 

「えっ///そっ、そんな!こんな皆んなが見てる前で!桂花達にも悪いし...。でも...君がどうしてもって言うなら...僕は...いいよ?」

 

うるうるとした瞳で少年を見る。忙しなく動いていた手はもう動いておらず少年の手を取っている。少年はその手を握ると立ち上がった。少女はゆっくりと、立ち上がった少年の顔へ自らの顔を近付けていく。そして、少年は口を開いた。ああ、この開いた口を塞がないと...。

 

「冗談にございます」

 

「..........えっ?」

 

「ですから、冗談でございます」

 

ドッキリ大成功!乙女心を弄ぶと言うのは心苦しいのですが、これも嫌われる為でございます。

徐庶元直、恋姫では名前は出るもののキャラとしては出ず、きっと本筋と関わる事は無いでしょうが、無いとは言い切れない。故に、嫌っていただきますぞ。

 

「.........殺す」

 

おんやぁ?その様な木刀で何を...って危ねぇ!急に斬りかかって来ましたな。ま、この様なとろとろとした木刀などには当たりませぬがね!龐徳おば様の投石より遅い遅い!速さが足りませぬなぁ!

 

「ハハハハッ!当たりませぬなぁ?」ヒョイヒョイ

 

「くっ...仕方ないだろう!僕の才能じゃ...この程度が限界なんだ...やっぱり僕に武は無理なんだ」

 

うっ、少しやり過ぎてしまいましたな。徐庶殿は少々ネガティブで、直ぐ自己嫌悪に陥ってしまいます。徐庶殿には剣の腕を鍛えて貰わねば。もしかしたら魏√か蜀√なら関わるかも知れませぬし、何かの役に立つやも知れませぬし...少し、発破をかけてあげましょう。

 

ガシッ

 

「ひゅっ!?」

 

「徐庶殿」

 

人と話す時は目線を合わせて...ちょっとこの中腰キツいな...我慢我慢。

 

「うわわ///.....!?どうしたんだい。そんな真剣な顔をして、君らしくもない」

 

「徐庶殿、これから世の中はガラリと変わりまする。賊が蔓延り、天は墜ち、皆様がバラバラになる時が来るでしょう」

 

「い、一体何を言って...」

 

「その時に、その様な剣技では仲間を繋ぎ止める事など出来ませぬ。ましてや、自分を守る事すら出来ませぬ。徐庶殿、貴女の夢はなんでしたかな?」

 

「...皆んなを...護る事」

 

「ならば今よりもっと努力なされよ。才能が無い?その様な事はありませぬ。私が保証しましょう。貴女は...強くなれる!」

 

「僕は...強くなれる?」

 

「ええ。そうですなぁ...次に私が村に戻ってきた時に手合わせをしましょうぞ!まず私を倒す事、これを目標に致しましょう。まぁ、負ける気は御座いませぬがな!」

 

「禰衡を...目標に...うん!夢の第一歩として、まずは君を倒す!」

 

「うむ、その意気ですぞ!」

 

ふぅ、徐庶殿はとても純粋で素直です。立ち直るのも早い。

これは扱い易い。

 

「だからこれからは...君を想って修行をするよ!これが一番強くなれると思うから...///。そ、そしてっ!君を倒したら僕と!けっ、けけけけっけっここここ」

 

鶏ですかな?さて、更に好感度を下げるとしましょうか。

 

「ええ。更に、兵法書を読んでいると言いながら艶本を読んでいる時間を修行する時間に変えれば、もっと強くなると思いますな」

 

「...えっ?」

 

「おや?バレていないとお思いで?まだまだに御座いますなぁ!」

 

「...ぶち殺すぅ!」

 

いやぁ、流石に艶本を机に置きっぱなしで寝落ちされては...徐庶殿お母様からも相談されましたし。ってうおっ!だから木刀危ねぇ!ですが落ち着いて見れば避ける事は容易い。

 

「あっはっはっ!この村に帰る時が楽しみですなぁ!」ヒョイヒョイ

 

さて、そろそろ反撃を...デコピンでよろしいですかな。

 

「死ねぇぇぇぇぇ!あうっ!」

 

「この徐庶殿がどれだけ強くなるか楽しみですな。さて、司馬徽姐様を待たせているのでそろそろお別れを。それでは皆様!行ってまいります!」

 

『行ってらっしゃーい!』

 

 

「君より強くなって見せるからなー!」

 

 

 

 

 

 

そういえば、荀彧殿と郭嘉殿は...何処へ行ってしまったのでしょうか。

まぁ、あの二人なら大丈夫でしょう。

あの村とは一時期お別れですか。寂しいものですなぁ。

 

「あら、禰衡君。お別れは終わったのね。では、行きましょうか」

 

さて、そんなしんみりとした空気で居続けるわけにはいきませぬ!私には目標がある!気持ちを切り替えて。いざっ!新天地へ!

 

 

 

 

「あっ、荷台忘れた」

 

「司馬徽姉様ェ...」

 

 

 




徐庶ちゃん覚醒ワンチャン?
禰衡は武力30くらい。大人の文官程度なら勝てる。
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