ソードアートオンライン ~ 決意の連弾   作:Edward

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初めての執筆してみました、つたない文字ですみません・・・。
ソードアートオンラインはほとんど10代~20台の若者ばかりなので30オーバーの子持ちおじさんを投入したらどのような科学反応を起こすのかと考え、勢いに任せて執筆してみました。私の自己解釈が多く存在しますが、皆さんはどのように判断しているのかそのギャップも楽しみにしています。


始まり

病室に横たわる少年を見つめる、頭部はベッドギアのようなもので覆われており素顔を全て確認できないがこれが私の息子であることはすぐにわかる。

「直徒・・・」息子の名前を誰かに語る事なくつぶやいてしまう、彼は病気でも怪我をしているわけではないゲームをしているだけなのだが問題は目覚めないことだ。

息子がこうなってからもう2ヶ月近く経つ、世間は新年と変わり去年の大ニュースこの事が大きく取り上げられている。

 

ゲームメーカーであるアーガスがおこしたオンラインゲーム事件・・・、茅場晶彦の作ったVRMMORPG「ソードアートオンライン」で約一万人のプレイヤーが自発的にログアウトできず息子同様に目覚めない事になっている。

それどころか突然ナーブギアが最大出力のマイクロウェーブ波をだして脳を焼き殺すことが起きており、すでに二千人を超える犠牲者がでているといわれている。

ナーブギアを見つめる、PCのようにアクセスランプやLANといった表示がありLEDが点滅と点灯を繰り返している、息子が生きて仮想空間にいることの証拠だ・・・。

いつこのアクセスが止まるのか、息子の脳を焼き殺すのかと考えるだけで不安と恐怖が逡巡するも頭を振って思考を振り払う。

私はこの病室で待ち合わせをしている、ようやく手繰り寄せた好機を逃さない為にも思考を切り替えよう。

今から会う人物はあった事はないが電話口でのやり取りを考えると一筋縄ではいかないことは理解できた、飄々と話してはいるが相手の思考を読み交渉術に長けていることは間違いない・・・。(引き締めてあたらないと)と思うも肝心の人物が現れない、もう30分過ぎている。

電気ポットから急須にお湯を注ぎ紙コップに注ぐ、先ほど一度茶葉を入れて2番茶だから早く注がないとな・・・。と思っていた時に待ち望んだ人物が現れた。

「いや~、お遅れして申し訳ありません。」と私が予想した通りの口調で入ってきた、言い訳をすればどうしてやろうかと思ったがそこは何も言わなかったので及第点を入れておく。

そして名刺をかわす。

(菊岡誠二郎・・・)総務省総合通信基盤局高度通信綱振興課?お国は相も変わらず意図がわからない部署が多いと嘆く。

「大島俊之さんですね!お会いできて光栄です、私も小さいときはあなたのゲームでは大変お世話になりましたよ。」(彼もゲーマーだったのか・・・、エリートの割には俗な物を嗜んでおられる。)と心の内で毒づいてしまう。

「菊岡さん、申し訳ありませんが時間が押している。雑談はまたの機会にして話を進めてよろしいですか?」とペースを彼に持っていかれないように促す、私には一刻も早くこの交渉に成功して行動に移したいと考えているからだ。

彼もそれを聞き一気に真剣な表情になり

「お電話にてお聞きしましたがあれからも考えは変わりませんか?」

「変わらない、この状況が打開でしているなら別なんですが?」と返してみるがやはり眼鏡の奥からは困惑のサインが瞳に宿る、そして

「現在外部からのサーバーへのアクセスや茅場の捜索を行っていますがどちらも難航してまして・・・あの天才茅場の前では国家の威信もへったくれもないですよ・・・」と乾いた笑顔を向ける。

「サーバーは自己防衛システムがあるみたいでセキュリティホールを見つけても即座に書き換えられて数秒も経たずに使えなくなりますし、茅場名義の物件から貸し名義の物件まであたっていますが見つからないんですよ。協力者がいるとしか思えないんだけど・・・ってすいません!言い訳ばかりで」とだんだん口調が砕けてきた、煙にまくようなこの口調に巻かれないように先手を打つ。

「ソードアートオンラインに行かせてくれ!」

「!」菊岡が止まる、電話口でも伝えたがやはり直接伝えると彼も顔色が変わる。

「まだ使っていないナーブギアがある、これならデスゲームになった後でもログインできるのではないのか!」私は思考錯誤した経験からと持ちえる情報からの結論をぶつけてみる。

「・・・たしかにできますよ、例えばこのゲームで死んだ者のナーブギアからではログインはできないですが仮に本人から事前にパスワードを聞いていたとしても身体データ・キャリブレーションデータに差異があるとログイン不可となりますし正式サービスからSAOデータを初期化できないようになっていましたので他人が使用できないようになってました。なのでまだSAOにログインしていないナーブギアからでしたら問題ないですね」

「だったら!」一歩前に出て問い詰める。

「しかし大島さん!ナーブギアは今回の件で国より全品回収命令が出ましたね、なぜ持っておられるのですか?」デスゲームと化してもログインする狂人や乗じて悪用する人間がいるかもしれない、このような凶器は回収を命令するのは当然の流れだ。

「これは茅場君がくれた試作機だよ、シリアルがなかったから国の回収からも漏れただろうね、あとはソフトがあれば・・・」

「大島さん!!」菊岡は先ほど以上の声で私の声を塞ぐ。そして

「あなたは私に犠牲者を一人増やせといっておられるのですよ!・・・・・・私の職を奪う気ですか?」と冗談を飛ばす、まるで自分の心の内をけすかのように。

「あとはソフトだけなんだ、あんたが提供できなければあらゆる手段を使ってでも手にいれるぞ!一人死人を増やしたくなかったら情報を提供してくれ!あんたの協力が必要なんだ!!」

「・・・・・・・・・」菊岡はただ立ち尽くしてしまった、いくら茅場君でも外部に全く情報を提供していないとは考えられない多少の権限は与えられているはずだ。

ただ私にどこまで情報の提供をしていいのかわからないのだろうし、何より彼にも立場がある。がそのまま追い討ちをかけるように話を続ける。

「茅場君を止めたい事も目的でもあるんだ、私の言葉なら多少は聞き入れてくれる所もあるかも知れない。それに私は生命維持を自費でもつし死んだ時は自殺として遺書を書いておく、だから頼む!!菊岡さん」さらに近づいて言う。

彼の目にはまだ困惑の色があるがここは押し切らせてもらう。

 

 

時間がさらに経過した、冬の夕闇が早くもう日は落ちかけており病室には冷気を感じるようになった。

菊岡は端末を用いて事務処理を始めた、おそらくここまでのいきさつを報告し是非を確認しているのであろう。

その前に一言「うまくいくかはわかりませんよ」と付け加えられたが・・・。その様子をみつつ彼にインスタントコーヒーを渡し、私はお茶を啜った。

「ふう!とりあえず私なりには関係各所には連絡しましたよ、あとは連絡を待つだけなんですが・・・・・・。その間先ほどできなかった雑談をしてもいいですか?」と端末を閉じながら言う。

ああ、一番初めに話しかけられた事かと思い出して話の続きを聞

「あなたはなぜ、ゲーム製作から一線ひかれたのですか?名作を次々と打ち出して大手メーカーにせまる勢いまで成長させたのに・・・」と菊岡は言う。

「私はもともと30歳あたりで製作からは一線引こうと思っていましたよ、ゲームは楽しめる世代が作らないと意味がないというのが私の持論だからね。」

「だから茅場に?」菊岡が聞きたかったのはここなんだろう、私は

「君にくる回答次第でここからは語ろう。」といってやった、油断がならない男だ・・・。

「しかし、大島さんから連絡があった時は驚きましたよ。SAO対策本部には一般人は直接連絡できないようになっていたのに私にコンタクトをとるまで交渉をされていたとか、まあ今回の件では全く無関係ではないからでしょうか?」皮肉かと思われる一言をいう。

「茅場君は開発内容は一切外部に出していない、関係者の私にも何も言わなかったよ。ただナーブギアを開発に成功し私の家へ試作機を持ってきた時の彼の顔はとても印象的だったよ、まるで少年のようだった。彼のあの顔を見て全てを彼に託したんだよ。」ほおとした顔を菊岡はして頷いた。私は口を滑らせてしまったようだ・・・。その時電子音が鳴ると菊岡はそそくさと端末に目をやる。

「先に聞いてしまいましたがよかったです、許可が出ましたよ大島さん!」

私は胸を高鳴らせた。これでスタートに立てる、息子を探しに行ける!茅場君に真意が聞ける!!

再び決意をするのだった。




正式サービス開始からでもログインできたんだろうか?という疑問を私の独自解釈で条件つきでできると設定してみました。
皆さんはどのように解釈しているのかお聞かせ下さい・・・。
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