ソードアートオンライン ~ 決意の連弾   作:Edward

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リュートさんととうとうボス攻略に参加します。
彼は正攻法の場にてどんな珍行動をしてしまうのか、ぐだぐだな小説ですが見ていただけたら幸いです。


攻略

「よお、久しぶりだな・・・ミズ。」10層のサブダンジョンで懐かしい男に出会った。

この俺の狂気もこいつの前ではかわいいものとまで思えてくる狂人、沢口雄太こと”サワ”である。

俺は本日も挑んでくるような輩はおらず、暇を持て余しておりおり安全エリアでくすぶっていた所に奴の訪問である。という事は奴の解析というやつが終わったのか?

俺は奴の全身を確認するが、チートじみた様子はない。装備も平凡だし顔も素顔のままだ・・・、俺の様子をみてサワは珍しく苛立っていた。

「思ったより茅場先生はいい仕事をしていたよ、権限を奪うこともログインとログアウトも解析できなかった・・・。」

「サワで無理なら他のやつならなおの事できない事だな・・・。まあお前にはいい薬かもな・・・。」サワはちょっと自身の力に絶対的な信頼を置き過ぎている、たまには自身の力を見つめ直すにはいい機会だと俺は思う。

「・・・・・・まあそうだよな、俺みたいなアマちゃんは茅場先生にまだまだ教わりたい事が多数あるからな。・・・けどな俺はまだまだ伸びるぜ、いつかはこの世界を丸裸にしてやる!!」サワの邪悪な笑みが安全エリアの松明の火に写されている、ミズですらその計画の全容は想像もつかない世界だろう・・・。

SAOに健全としている連中が気の毒に思えてくるぜ。

「サワよお、お前のいい所はそこだぜえ!お前がログインしてきたって事はそれなりに準備は完了したからだろう?」

「まあな、とりあえず俺もお前と同じレベルと自分があってそうなスキルって奴をチートはしてきた。装備は初期のままだがな・・・。」

「ふーん、お前にしては謙虚だな。」いつものサワならもっとえげつない筈だ、奴も本質を見抜いたのか。奴の答えを待つことにする。

「うっせえよ!この世界を俺も観察していたが、数値だけで優劣がきまる世界ではないな・・・。数値の上に精神的な要因が強いゲームだと判断させてもらったよ。」

「まあそんなところだ、結果的に精神的に弱いやつから死んでいる」ミズはその無気力な連中を心底馬鹿にしていた。

攻略を諦めた奴、自身の身の上に悲観して自殺した奴、保身にばかり気にして1層からでようとしない奴・・・。

結局そんな奴は現実においてもこの理不尽な世界においても負け犬と思っている、この手の輩は生きても死んでも惨めな存在でしかない。

 

「ミズよう、お前の事モニタリングしていたが、デュエルで負けてるじゃねえか!負けたら死ぬときとかふかしときながらだせえじゃねえか!!」

おそらく先程のいい薬と言ったところを根に持っているのだろう、奴はあくびれる様子もなく俺につっこんできやがった。

「うるせえよ!・・・この世界のユニークスキルとやらに負けたんだ、奴の実力に負けたわけではねえさ!!」俺のちょっと動揺した、対応にサワは充分満足したのだろう、いつもの調子に戻っていく。

「俺も観察していたさ、ユニークスキルとやらには同じユニークスキルを使えるようにならないと互角には戦えなさそうだ。どれだけあるのかわからないが俺達も手に入れようじゃないか!」

「けどサワよお、簡単に手に入るなら苦労はしなぜ・・・。」

「最近ユニークスキルが開放されている、解析データによると10種類あり条件が整えば出現してしまう。だから他の奴らに手に入れられる前に独占するんだ。」

「何処までわかっている。」ミズもさすがに食いついた。あの上から目線のヒースクリフに対等の条件をいれたら真っ先にぶっ殺してやる!と悪意がむき出しになっていた。

「ユニークスキルには神聖剣、暗黒剣、二刀流、抜刀術、手裏剣術、暗殺術、射撃術、無限槍、無双斧、金剛鉾、があってなそれぞれ全プレイヤー中ある条件が一番になってないと会得できないものらしい、その条件がわからないがな・・・。」

「なんだそりゃ?意味ねーじゃねえか・・・。」

「たしかに、ここまでではまだ不透明だがこのユニークスキル名は覚えておいてくれ。解析したデータによるとユニークスキルを持った奴を殺せばそのスキルを使える熟練度を上げていれば奪えるらしい・・・。」サワは笑みを浮かべる・・・。

ミズは茅場も俺達と同様に恐ろしい発想をしている、もしこの情報が出回ればこの世界はプレイヤー同士の戦いになるだろう・・・。

サワはその狂った発想を続けていた。

「手段を問わず殺せば手に入る、そっちの方が手っ取り早いし目的のスキルが手に入るからな。」

「やっと面白くなってきたな。」ミズは長剣の鞘を背中に戻して行動の催促をサワに送った、サワもその待ち遠しい相棒を頼もしく思った。

「俺達も情報の活用が必要だな、ギルドってやつを作るとするが・・・。レッド、いやダークギルドってのはどうだ?」サワは新たな悪意を広めていくのであった・・・。

 

 

2023年10月6日 本日は40層攻略会議の真っ最中であった。

月夜の黒猫団の団長の私ははフレア、ソニアを伴って出席していた、実は攻略会議にも出席する事は初めてで他の攻略組のギルドメンバーは口々に私の

名を呼んでいた。

当然だろう、この美人二人組の団長は私なんだ・・・。おじさんちょっと優越感に浸る。

「おい、あれパルティアのオーナーだろ?なんでこんな所に?」

「間違えたんじゃねえか?」

「おいおい、職人が攻略会議にでているなんて何の酔狂だ・・・。」

「・・・・・・。しまった、そっち方面で有名になりすぎて場違いと思われているじゃないか!!」よこにいるエギルやクライン、そしてキリトまで笑いをこらえた目でこちらを見ている、あの野郎ども・・・。いつか店にきたら塩まいてやる!

 

「こほん!」いつの間にかアスナさんが私の前で仁王立ちをしていて不穏なオーラが噴出していた・・・。やばい、おじさん踏んではいけない地雷をふんだかも・・・。

「あら、パルティエのオーナー様。デリバリー先を間違えたんじゃなくって、ここはゲームクリアを目指す神聖な場ですよ。」

「あっ!あら~、間違えたかもしれませんね~。じゃあ、若いものに任せておじさんは失敬いたします。」

フェードアウトしようとしたのだが、シプトに阻まれて退出できない。

やっぱ参加しないと駄目みたいだ・・・、とほほ。フレアもソニアも微笑んで他人の振りをしていたのだった。

 

「会議を続けさせていただきます、今回のフロアボスは”エイシェント・デュラハン・ロード”・・・。HPは5段あり、防御力と攻撃力は相当に高いようです。騎乗しており始めは馬上槍(ランス)で攻撃を仕掛けてきますが時折(ジャベリン)に切り替えて投擲する事があります。常に囲んでいる状態にしないと馬を駆けて高速移動攻撃に入るので注意してください。馬にも1段のHP表示がありますが絶対に攻撃しないようにして下さい。デュラハン・ロードは徒歩になると一定時間毎に取り巻きの”デュラハン・スカウトナイト”をPOPさせ両手剣スキルに変更、馬上よりも攻撃が多彩になります。偵察の状況はここまでですが、さらにHPを減らせばどのような攻撃に変化するかわかりません。できるだけ皆さんで攻撃を予測し、連携を取れるようにしていきましょう!」

アスナさんは資料をわたしつつ説明を続ける。

「攻略は明日の11時に広場の前で待機していて下さい、予定では迷宮区を3時間程で突破して一時間の休憩の後15時から戦闘を開始します。不測の事態や相談等ありましたら、この血盟騎士団副団長のアスナか偵察担当のシプトに声をかけてください。」

「!!」

シプトは最も危険であり最重要な偵察に参加し、ボスの情報をここまで引き出す事に成功していたのだ、かの”見切り”能力は随一で彼以上の適任者はいない。

私にも見ていてそう判断できる、しかし年端もない彼を偵察に使う事は親子で無かったとしても私はさせたくないのだが・・・。

「僕は大丈夫だよ、父さん・・・。きつくなったら父さんにも参加してもらおうかな。」シプトはおどけてみせたが、私にはその冗談は通じない。

「そうしてくれ、私はお前を救う為にこの世界に来たんだ。ギルドとか、面子とかに囚われるなよ・・・。」シプトの頭を撫でてそう答えたのだった。

 

会議が終わり解散となった、アスナとシプトはまだ会議での余韻が残っているプレイヤーに対して質疑をしているので挨拶はせずフレアとソニアでこの層に宿泊する事となった。

本来はギルドホームに戻る事も考えたが、他のギルドメンバーに不安を与えるわけには行かないとソニアが提案し、従う事にした。

ソニアは黒髪のショートヘアで常に無表情、高い身長を活かした両手剣を巧みに扱う優秀な剣士だ。

私の事を始めは”汚物”→”ごみくず”→”ごみむし”にまで進化し、ようやく生命体にまで認められるようになった、特にフレアと接しているときの彼女のオーラはもう殺気を超えている・・・。

彼女ともデュエルを試してみたが現在は私が勝ち越している、彼女は初めて負けたときはかなり動揺していた。

信じられないという顔をしていたが現在はなんとなく納得しているような感じだった。

彼女は両手剣がメインであるが対プレイヤーにおいては得意の薙刀で決している、両手剣は威力は絶大だがモーションが大きい為見切られやすい。

PVPにおいては威力よりも確実なヒッティングと連続技が多いソードスキルの方が向いているのである、その為にカタナスキルの派生である薙刀を使用しているのだ。

そのスキルで持ってしても私に負け越している、ここで勝っていかないと私はまた”汚物”に逆戻りになってしまう・・・。そう勝ち越し数の数でようやく”ごみむし”に進化できたのである!

今回のデュエルで彼女の得意の8連撃ソードスキル”オロチ”をかいくぐってカウンターの”バイスアロー”がクリティカル判定となり今回もかろうじて勝利をもぎ取った!

「ふう・・・!」彼女と私は実力は拮抗してきた。おじさんの私だが、フレアとソニアにより力を着けつつある。

ソニアはしてやられた、ともいえる表情をしているがどこか穏やかになっている・・・。

「?」私は怪訝としていた。

「さすがですね・・・。”ごみむし”から”ゴキブリ”にしておきます。」

「ここでようやく固有名がついたか、先は長いなあ・・・。」

「当然です、フレア様のようにならないと対等とはいえませんね。」汗を拭いながら私に微笑んだ。

「そうかあ、まだまだ・・・か、よし!今日はここまでにするか。明日は始めてのボス攻略だ!悪いが協力を頼むよ・・・。いままで参加しなかったから緊張しているんだ。」

「そうでしょうね、私も初めてソニア様と挑んだ時はそうでしたが・・・大丈夫です。私達三人は強いです、私達が協力すれば恐れる事は何もありません・・・。だから明日もこの空を見上げましょう。」

空を見上げた、上の層が見えるがアインクラッドの外側には壮大な星空が少しだが見えている。いつか全てを突破し一面の星空を見上げたい。

ソニアは笑って話を続ける。

「邪魔物がない壮大な星を見上げましょう!」とつけつわえた。

私はそれに笑顔で答える。「ああ!みんなで一緒にみよう!」拳を突き上げて明日の攻略に決意をこめるのであった。




次回はボス攻略を作成してみます、私なりの解釈になりますがお願いします・・・。
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