ソードアートオンライン ~ 決意の連弾   作:Edward

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ちょっとここではおじさんのリュートはお休みします。
ここでこの物語のキーキャラクターをお出しします、戦闘はなく会話が多いと思いますが伏線と思って下さい。
相変わらず拙い文字表現ですみません。


珠玉

「はっ!」スラントを発動させて留めの一撃を入れる、片手剣と盾を持つスケルトンはポリゴン片となり破砕音と共に爆ぜた。

まだ3体も同じスケルトンがポップしておりターゲットされている。

「なんだよ、倒しても倒しても湧いてくる・・・。」硬直が切れて驚愕する、残りの三体を睨み付けてけん制するがMOBにそんな事は通用せず一斉に剣を振り上げて迫ってくる。

2本の剣をラウンドシールドで受け、一本は自身のスティールソードで振り上げ相殺する、サイドステップで取り囲まれていた隙を抜ける。

彼の小さな体躯が役に立つが普段はリーチのないこの体には苦労させられている。

HPを確認しホリゾンタルを行使する、単発ではあるが横一文字に切り払うホリゾンタルは攻撃範囲が広いスケルトン3体はダメージを受けのけぞる。

その内一体に目星をつけすぐさまバーチカルを敢行、一体を消滅させる。

もう一体がこちらにスラントを仕掛けてきた、ラウンドシールドにて止めるが足元が不安定だったのか転倒判定になってしまった。

「!」体勢をかえてスケルトン2体を確認する、通常攻撃ではあるが剣を振り下ろす体勢に入っている。

なんとか体をさらに捻り回転するようにその場を離れて構える、盾を落としてしまいスティールソードのみとなっている。HPのイエローに入った。

(ポーションが使う暇がない、なんとか突破できないのかなあ)少年は構えなおして考え込む。

「ちょっと!大丈夫!!」フードを被っているので素顔は見えない、声を聞く限り女性だが単独行動をしているようだ。細剣を持ち僕の横まで来てスケルトンをにらみ付けたと思ったら恐ろしく早い一撃を入れる。

クリティカル判定だったらしくHPフルのスケルトンですら一瞬で破砕した。

リニアーを使用したのだが少年の速さとは全然違っていて別のスキルと思えるほど

であった。

(なんだこのおねえちゃん・・・、かっこいい!)感動のあまり戦闘中を忘れたように呆けてしまった。

「一体お願い!、あとここはリポップが早いから20秒で片付けて!!」と凛とした声が僕の体を突き動かす。

いつの間にかまた一体ポップしてきたスケルトンが彼女に2体同時で仕掛けている、それが彼女のハンデにも満たさずあっという間に消してしまった。

少年もなんとか食らいついて彼女の2体目と同時くらいに片付けた。

「走るわよ!」少年の腕を掴みその場から離れていく、安全エリアまで一目散だった・・・。

 

「これ飲める?ごめんね全力で走ったから・・・、目回ってない?」お姉ちゃんはさっきとは打って変わって優しい目になりポーションを渡してきた。

僕は受け取ってゆっくりと飲みだす。

「迷い込んじゃったのね、あそこはPOPが早いからいい経験値稼ぎにはなるんだけどまだLVが低い内は無茶だよ」フードを外して僕の目線になるようにしゃがみこむ。

(わああ・・・。)長くてきれいな栗色の髪の美少女が目の前に現れる、かっこよくて綺麗だなんてなんか卑怯だなあ。

「うん、ごめんね迷惑かけて・・・でもありがとうお姉ちゃん!もう駄目だと思ったよ。」

「中層ゾーンのプレイヤーなのにソロで挑んじゃ駄目。」と注意される。眉は少しひそめて嗜めるように言われた。

「わかっていたつもりなんだけどね、友達が5層で危ない目にあっちゃって引きこもっちゃったんだ。だから僕が強くなって友達を安心させてあげたいんだけどね、お姉ちゃんの言うとおり無茶だったよ。」

「そう・・・。」お姉ちゃんは頭をなでて理解をしてくれた、優しいなあ・・・。

「でも、僕は絶対に最前線に行くんだ!お父さんもお母さんも僕を待っている、早く攻略してこのゲームから脱出するんだ!」僕は剣を高く上げて宣言した。

お姉ちゃんは目を丸くしていた、何を思ったのかは僕にはわからない。

無理というなら言えばいい、僕は僕の為に攻略するんだ!

「・・・あなたLVはいくつ?」ウインドーを出して確認する。

「えっと20だけど」僕もウインドーを出して確認する。

「・・・あとは装備が物足りないわね、私のお古をあげるからそれを装備して、ポーションもまだある?」

「う?うん一体何を・・・」トレードには剣や防具が提示されていく何が起こっているのか検討もつかないよ。

「私とパーティーを組みなさい、ソロとしての力をつけさせてあげる。」

「・・・?」

「小さい子でも攻略する意思があるなら容赦はしないわよ、いい?」

「よろしくお願いします!!」僕はトレードを受諾してお辞儀をした、ここで僕は強くなる。モンスターにも大人にも、そしてこの世界にも負けない為に!

「私はアスナ、しばらくの間よろしくね。」

「僕はシプトです!」握手を交わすのだった、ここから僕は再スタートを切っていった。

 

「ソードスキルに頼らない!間合いが長い!もっと盾を使って!!」アスナねえちゃんに師事しレベリングを敢行しているがきつい!!一体この人の精神力はどうなっているんだ、三日前に助けられてから一度も帰還していない・・・。

ひたすらPOPの多い場所でスケルトンの討伐をしている、今は僕のレベリングを敢行中だが20だったLVはもう25になっている。

アスナねえちゃんは僕以上の時間を戦闘で集中力を維持し続ける・・・。

「たあ!」盾で剣を止めて筋力で押しかえす、スケルトンは体勢を崩した所で一閃して破砕させる。

ふう、ようやく一度の連続戦闘で3桁を倒す事ができた。

「随分継続できるようになったわね、ソロ攻略において集中力の継続と限界を見極める事がLV以上に重要な事よ。やっぱり子供は吸収が早いわね。さあ一度安全エリアに行きましょ」促されて歩き出した。

安全エリアにて一度武器の確認をする、耐久値が随分減ってきた。

初めは結構減っていったがアスナねえちゃんのアドバイスで耐久値減り方が緩やかになった。

「いい筋してるわよ、ただ戦いの能率が悪いだけ・・・。まず、盾持ちなのになぜ能力が早さ優先なの?」

「えっと、なんかまずいですか?」

「まずいどころか、盾を有効活用できてないわよ、いい盾を使うなら筋力に任せて押し切りなさい、押し負けたときに速さを使うのよ。盾でうけて力で返して重い一撃をカウンターで一閃するのが能率がいいわよ、私は早さ優先だからあえて盾を持たないけどね。」

「なるほど、キリト兄ちゃんが盾を持ってなかったのは速さを優先していたからかなあ?」携帯食を食べながら一人事のようにいうアスナねえちゃんが反応する。

「えっ!キリト君を知っているの?」

「う、うん・・・。5層でタッグでしていた相方がやられそうになった時に助けてくれたのかキリト兄ちゃんなんだ。兄ちゃんも凄かった、あれくらい強くなりたいと思っていたんだけど」

「・・・、キリト君の真似しちゃ駄目よ。あれは規格外の強さだわステータスでどうこうなるものではないんだよ。」

「そうなの?」

「たぶんあれは感覚と反射神経が起因している、センスに近いものだと思うの?だから今は戦術と知識を学んでからになるわね。・・・大丈夫、私にもあなたが何の力を秘めているかわからないけど何か他の人にはないものが優れていると思うわ。」

確かに言われてみればそう思ってくる、キリト兄ちゃんの適切な判断力からソードスキル選択、反応の速さは凄かった・・・と思う。

強くなればなるほど遠くに感じる・・・。

アスナねえちゃんの剣速も凄かった、助けてもらった後にも確認したけどあれはやはり単なる単発刺突攻撃のリニアーだった。

片手用直剣でもリニアーは可能だが、僕の速度とは桁外れだよ。

上を見上げて考える、僕にもきっと僕だけの武器があるはずだよね・・・。

きっとみつけてみせる!

「さっ、いきましょ!これがすんだらタッグでの訓練よ!」

「え~!そろそろ剣が限界だよ、街に戻ろうよ~!」

「男の子でしょ・・・・・・。」ダンジョンの深くに再度もぐりこむ二人であった。

 

桜が舞っている、俺にとっては何の感情もわかないな・・・。

公園で花見をし、酒を飲んで騒いでいる馬鹿どもを鼻で笑って通り過ぎる。

何の得意もなくだらだらと残りの寿命を削っていっている彼らの時間を俺の有意義な時間に組み込んでくれないものかとくだらない事を考える。

大学の研究室を占拠し、私物があふれかえったラボにいつものように入る。

机に座りとりあえずメモ書きなどを一通り観察した。

「またかよ・・・」あの馬鹿准教授からのメモだった。

あの馬鹿のアホな実験では物足りなくなった俺はこのラボをのっとる代わりに奴の実験を先に行い、結果を出して奴の変わりに論文を作成して提出してやっている・・・。

おかげで一年間の実験は一月もたたずに終わってしまい、残りの時間は俺の物になっている。他の学生は俺の奇行から避けるようになり、このラボにも近づく奴はいなかった。

俺はメモ内容から追加の実験結果と論文の作成を依頼された、奴にプライドはないのか・・・。

メモを一握りするとぽいっと床に投げ捨てる・・・、今はもっと興味があるおもちゃを見つけたからだ。

「さーて、それじゃあ・・・。もう一つの馬鹿の依頼はうまくいったのかなあ」PCのような表示があるベッドギア、ナーブギアを見つめた。そして端末から俺の少ない友人に連絡をとる。

脳味噌が筋肉だが奴は俺にとってはボディガードであり俺のイカれた思考を理解する友人だ。端末の向こうから奴のけだるい声が聞こえてくる。

「おー、沢かあ・・・。何か用か?またくだらない奴をボコルのは性にあわないぜー。」以前、ちょっとしたいざこざで街のごろつき集団に絡まれた時はやばかったなあ。沢とは俺の愛称だ、こう呼ぶ奴はこいつしかいない。

「んな頼み事しょっちゅうするかよおー、だが水よう俺にも多少は腕に覚えがあるんだぜえ」水とはこいつ水野智英の愛称でこれも俺以外では使う奴はいないだろう。

「嘘こくなよ、お前の制裁は俺よりもきついならなあ。」そのあとごろつき連中の住所などを見つけ出してやつらの端末からPCまでハッキングして丸裸にしてやったっけ?

家族中の口座から金を奪い取ってやった時のやつらの顔は痛快だった。そういえば一つの家族は心中を図ったらしいが俺には関係ないね!

「まあそんな事はどーでもいいよ、沢!いますぐ俺のラボに来い、お前にあのデスゲームに参加させてやるよ!!」

「まじか!あんな事になるなら手に入れた奴から奪い取ってでも参加したかったくらいだぜえ」狂った回答が帰ってくる、やっぱこいつは俺と同じで狂ってやがる。

「はっはっはっはっ!お前らしい、早く来い、出てきてんだろ。」

「ちょっと待ってろ、すぐ行く」

 

「・・・しかしよくナーブギアとソフトをよく手にいれたなあ、沢どうやったんだ?」

「ああ、須郷とかいう馬鹿がきて俺にこのナーブギアの大出力素子の停止と、これを使って内部のデータをとりたいんだってよ、くだらねえが興味があったからな。

あの天才茅場晶彦が作ったプログラムにどこまで通用できるか、凡才沢口雄太は何処まで通用するのか!興味あるか?」水と呼ばれる男は持ってきた木刀を振り回し、人差し指で柄を置いてバランスを取ってみせる。

「ぜ~んぜん!しかし沢、珍しくべた褒めだな、お前がそんなにほめてるのは初めて見たぜ」

「凄い奴には凄いと認めねえとひがみになるし、目標ができていいじゃねえか!ひがんじゃうとこれを持ってきた奴みたいになっちまうぜ。」

「その須郷とか言う奴か」木刀をくるくると自分の体の一部のように扱ってみせる。

「そうそう!あいつコンプレックスの塊のような奴だったぜ、金は払うから詮索せずに解析しろだってよ!何様だよ、素顔さえわかりゃあ奴の素性なんか一発だったがな、まさか電子メーカーレクトの主任様が自分では解析できずに持ち込みやがった。」手を広げて馬鹿笑いをする、この狂った世界は俺に最高の舞台を準備してくれた。

「おいおい、それで解析は終わったんだろ?じゃあ俺が使ったら返せなくなるじゃないか?」

「あん?こんなおろしろいおもちゃ返すわけねーだろ!念のために発信機と盗聴器までつけていたんだぜ、とっぱらってダミー信号と嘘音声で満足してるだろうよ」

「やっぱお前はいかれてるぜ」木刀を唐竹割りのように沢口に振り下ろし、額のて手前で止められる。その間沢口は瞼も閉じずに不適な笑みが止まらない。

「とりあえず脳を焼く電子レンジは止められるようにできるぜ、後はログオンする寸前でプレイヤーネームを入力する所で俺の声が聞こえるまで入力せずに待っていてくれ」

「興が醒める事すんなよ!楽しみだぜえ、もう死なない試合なんて俺には興味がねえからなあ。それにお前の声きこえるのか?」

「ああ、まかせとけ!このナーブギアを使用中にいじると不正行為とみなして使用者の脳をちん!してまう、未使用状態のナーブギアを改造するとソフトが検閲されてSAOに入れない。だから二つのナーブギアを使うんだよ。」

「さっぱりわかんねーよ、脳筋の俺にわかる様に言えや!」

「くっくっく!お前さんは賢いよ。お前が使うナーブギアは改造をしていないこっちを使う、俺は解析のすんだこのナーブギアでお前のナーブギアにリモートアクセスする。水、お前がログオンして名前の入力中で待機、俺はその間にお前のナーブギアに入り込む。プログラムの書き換えをしたらお前の頭をちん!されてしまう、だがログインした瞬間に水のSAOのデータ

の格納庫ができる。そこに二つのデータを入れるだけだ、うまくいけば俺の声が聞こえるはずだ。」

「なんのデータなんだ?」

「一つはお前がSAOに入った瞬間にバックドアを開いてデータを吸い上げるウイルスだよ、もう一つがお前と会話する為のデータだ、SAOのメッセージでもやり取りできるはずだ。」

「ふーん」水は全く興味を示さない、まあ生返事するやつよりは数段好印象だ。

「とっととやろうぜ!ってそういや一回入り込んだら出てこれねんだったな、どうする?」水はナーブギアを被りながら言った。

「頭を使えよ、お前ならデスゲームと知っててもログインするような馬鹿だろ?時期みてうちの附属病院に放り込んでやるよ。試作機だが適当にシリアル番号入れて馬鹿な国家の犬どもに餌やっとくからよ、情報収集よろしく!俺は完全解析して死ななくてログアウトできて最強チートで入るからよ!茅場晶彦も越えてやるぜ!」親指で首を切るようなまねをして水を見送る

「リンクスタート!」これが狂った二人組がSAOに降臨した瞬間であった。




王道のシプト君は主要キャラクターと出会い、成長していく予定です。
その影となるリュートさん、そしてリュートさんより遅れてログインする凶悪で本物のチートっぽい二人組の登場です。
ちょっとえげつない表現がありますがご容赦下さい。

※序章からこの章まで見直してみました。2014年1月28日21時30分
まだ変更は必要そうなら感想をお願いします・・・。
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