鬼を滅する転生者(人外)がいたら   作:NO NAME

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う~む、少しはマシになったかな?
前の話にお気に入りをつけてくださった方は有り難う御座います!( ノ;_ _)ノゴン
今回は主人公の闇(情緒不安定)が深いです。
過去の話もかなり重いので(/ω・\)チラッとみてダメそうなら逃げてください。


ワタシガ コワレタ リユウ

 

 

 

 

 目の前の神様っぽいイケメンの言葉。

 えぇ、ご理解致しましたとも!! 

 自分で頼んでおいて何だけど、もっとマシな死にかたがよかった...

 別に、何かやり残したことがあるとか、後悔が~とかは無いけども! 

 あっ! 一つだけあったわ...鬼滅の刃の続きがもう見れなくなった。

 くそぅ!! どうせ死ぬなら、完結まで見たかった...○| ̄|_ガク

 

 

 

 

 

「貴女の、死んでやり残した事が好きな漫画を最後まで見られなかった事なんですね。

 他には無いのですか?ご家族や友人の事などは?」

 

 

 

 

 

 無意識に四つん這いになっていたらしく、頭上から笑をこらえるような声が聞こえた。

 あぁ、そうか、やっぱり...

 

 

 

「えぇ...えぇ! そうですよ! 他人からしたら(なんだそれ?)ってなるような事かもしれないですけど! 私が今まで生きてきた中ではとても重要な事なんですよ!? 友達はいない、家族もいない、恋人なんて出来た事なんて無いし、何を楽しみに生きろと? 私は自分の好きな漫画やアニメを見るために生きていたんです。私にはそれしかなかったのに!!」

 

 

 

 

 

 笑をこらえるような声を聞いたとたん、私の中で何かがキレた。

 捲し立てるように私はそう言った...感情が、言葉が止まらなかった。

 

 

 

 

 

「今、家族もいないと言いましたよね? 本当はまだ生きています。

 じゃあ、何でいないって言ったか分かりますか? 母は物心つく前に居なく

 なり、父は外では一生懸命子供を自分一人で育ててます! って顔をしなが

 ら毎日サンドバッグのように、自分の子供を殴る...そんな父親でした。

 首を絞められ、殺される寸前になった事もあります。

 それが、11歳になって先生に私の体の痣に気づかれるまで続きました。

 周りを頼れず、何度父親が死ねばいいと、自分が死のうと思ったことか! 

 奴を父親だなんて思わない! 育ててもらったなんて思わない!! 

 そんな生活の中での楽しみは漫画やアニメを見ることだけだった! 

 いつか、こんなヒーローみたいな人が自分を助けてくれるのではないかと、

 ずっと夢を見てた! 施設に入ってからも...今でさえも、

 漫画やアニメに出てくる主人公に憧れるんです。

 でも...もう、流石に気付いてました...私は何処か壊れている。

 他人に興味が持てず、信じることも出来ず、漫画やアニメの世界を切望し、

 恋い焦がれている。異常者なんですよ、私は」

 

 

 途中から感情を制御出来ずに涙を流しながら叫ぶ様に言葉を発していた。

 

 最後の言葉は掠れて何を言っているのか解らないくらいに小さい声だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 話終わってどのくらい時間がたっただろうか? 

 私は落ち着きを取り戻しつつあり、気づいたら頭から血の気が引いていた。

 ヤバイ...初対面の人?に怒鳴り散らしてしまった...キモイヲタクだと言わ

 れても愛想笑いをして、自分に(大丈夫、大丈夫)って言い聞かせて

 我慢してきたのに...何でよりにもよって会ったばかりの人?

 に怒鳴りながら言っちゃうのよぉ...

 気まずい雰囲気の中、そんなことを考えていると

 

 

 「はぁ~」 

 

 

 ビクッ!Σ(~∀~||;) か、顔が見れない...深いため息の様なものが聞こえ

 ましたが?怒ってます?それとも呆れました?凄く気になるけど、

 顔を見るのが怖いです。 (||゚Д゚)ヒィィィ!

 ま、まさか食べられたりしませんよね?

 もしかして、死んでるのに死刑とかないですよね?((( ;゚Д゚)))ガクブル

 というか、今更だけどここどこなんたろう?神様っぽいイケメンの名前も知

 らないし、私これからどうなるの?

 

 

 「鬼灯 白音さん。」

 

 

 ビクゥッ!Σ(O_O;) 声をかけられ、体が跳び跳ねるかと思う位にビックリした。

 

 

 「は、はぃぃ!」

 

 

 ビビりすぎて変な声が出た。

 私が返事をすると、神様っぽいイケメンが私と目を合わせた。

 もう、心臓が違う意味でバクバクしている。(恐怖で)

 神様っぽいイケメンと目があった途端、

 

 

 「申し訳有りませんでした。」

 

 

 と言葉を発し、頭を下げた。

 

 

 「えっ?えぇっ!?な、何で謝るんですか!?謝らなければいけなのは

 私の方なのに!頭を上げてください!」

 

 

 私はパニックになりつつも頭を上げて欲しいと伝えた。

 

 

 「いえ、誰にでも侵してはならない領域と言うものがあります。

 他人からしたら関係ない事でも、本人にとっては代え難いものになり得る

 もあると思います。人間は刃物だけでなく、言葉でも傷付いてしまうのを

 考慮していなかった私が悪いのです。

 我々のような存在は言葉で傷付くというのは無いので...」

 

 

 と神様っぽいイケメンが困ったようなとても申し訳なさそうな顔をした。

 私は無い頭(死んでいるので脳はない)をフル回転させ、どう話を変えようか考えた。

 

 

 「あっ!えっと、その我々と言うのは?

 それに、人間って貴方は人間ではないのですか?」

 

 

 うん...ダメだこりゃ...考えて、考えて、考えてやっと出た言葉がこれですよ...

 本当に申し訳けない。何とかこれで話を変えられないだろうか?

 

 

 「優しいのですね。」

 

 

 神様っぽいイケメンがフッと見惚れるような微笑みを浮かべた。

 わ、私の心がイタイ...優しいのはあなた様で御座います!!

 私なんてカチンと来ることを言われて一方的にわめき散らしていただけですから!!

 私こそ申し訳有りませんでした!!┏( _ _ )┓ゴン

 そこまで考えてふと気付く、あれ?確か心の声聞こえるのでしたっけ?

 

 

 「えぇ、聞こえていますよ?」

 

 

 あ、終わった...完全に忘れてた...(;゚∇゚)アハハハハ

 

 

 「え~とこの事は忘れていただいて

 さっきの質問の答えをお聞かせ願えませんでしょうか?」

 

 

 お願いします、仕切り直しさせてください。

 正体に関しては何となく察しはついてるけどちゃんと聞かないと確信はできない。

 

 

「分かりました、質問にお答えします。私は地球の日本を管理している、

 あなた達人間が神と呼ぶ者の1人です。

 名は《天照大神》または《天照大御神》と呼ばれています。」

 

 

 

 




この作品での天照大御神は男神として登場しています。

特に深い意味はなく作者の欲望ゆえです。
 
出来てから読んでみると敬語ばっかりだぁー

 

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