転生したら紅世の王   作:シニカケキャスター

13 / 26
第11話 夢水

「水は蜂で貫けない!」

 

 水ってこんなに強かったんか知らんかったよ。

 

「おーい、だいじょーぶ?」

 

『大丈夫じゃないわね、アレ。」

 

 そう、大丈夫じゃないのだ。問題だ。

 

『とりあえずもう一発当ててみましょ?』

 

「そーね!」

 

「やめてくれメリー、それは俺に効く。」

 

 蜂も鴉も捕まっちゃうからある意味天敵なのだ。まあ『悪食』を使っちゃえばいいのだ。使いたくはないけども。

 

「えーい♪」

 

「やめてっていったよね!?」

 

 ウワァァァァァ!水が迫って来る!水に殺されるなんて嫌だよ!

 

「くらえ!」

 

 四の五の言ってられないので『悪食』発動。こんな死に方ごめんだよ!水よ消えろ!

 

『これが彼の自在法『悪食』ね。』

 

「うーん、水も消されちゃうのねー。」

 

 あんまり焦らないね君たち。俺が君らの立場なら狼狽えると思うよ。

 

『私たちの負けね。』

 

「こうさーん!」

 

 やっぱ詰んどんのかい!このストーキング期間含んだ150年でなにを学んだ!

 

「本気出したあなたに勝てないこと?」

 

 そらそうだ。俺はマティルダを相手に余裕で生き延びられるほどの実力があるのだ。並のフレイムヘイズでは歯が立たないのだ。

 

「これだけ一緒にいるのにねー?」

 

 一応弟子として鍛えていた期間は終わっている。今はただ単にコイツらがついてきているだけなのだ。というかコイツらに連れ回されていると言う方が正しいかも。どっちにしろティアにはこの150年会えていない。顔忘れられてるんじゃないかな……。

 

「また頭抱えてるー。」

 

『もうこの人ダメなんじゃない?』

 

 もうだめだ、おしまいだ…!

 

 

__________

_______

____

 

 

 

 ティアよ!私は帰ってきた!

 

 はい!というわけで俺は帰ってきました。200年ぶりの我が家。

 

「ただいまー。」

 

「「「グオォォォ!!!」」」

 

 …what's?

 

 200年ぶりに帰ってきたらヴェロキラプトルみたいなのに襲われた件について。

 

「なんなんだコイツらァァァ!!!」

 

「「「グォォォォ!!!」」」

 

 恐竜に追いかけ回された経験があるだろうか。少なくとも俺は先程までなかった。正確には恐竜型の燐子だがこれが夢なら覚めて欲しいね!俺が今まで見た悪夢の中でも五指に入る。ちなみにほかの四つは“目の前にタランチュラが降って来る夢”、“2メートルくらいあるカマキリに遭遇する夢”、“チェーンソー持ったジェ◯ソンに追い回される夢”、“ステーキ肉に襲われる夢”である。

 

 閑話休題

 

「これでもくらえ!『悪食』!」

 

 もう埒が開かないので食ってやる。えいや!

 

「グアアアアアア!」

 

 まず三体いるうちの一体を食った。結構な存在の力があった。ほんとなんなんだろうね。

 

「ほらほらかかって来いや!」

 

「「「グォォォォ!」」」

 

 …アレ、増えてない?さっき三体いるうちの一体を食ったのに三体になってる。どうゆうことなんだろう。目の錯覚?

 

「「「「「「グォォォォ!!!!!!」」」」」」

 

「また増えたァァァ!?」

 

 これ勘違いとかじゃないよね!?明らかに増えてるよね!?やばいやばいやばいやばい!!!

 

「チクショウ!これでもくらえ!」

 

 さっさとケリつけようや!『帥蜂』と『帥鴉』と『帥蟻』を使う。食らいやがれ!

 

「グォォォォ!」

 

「ガアアアア…!」

 

「グアアアアアア!」

 

「ギャオオオオオオ!」

 

「グルァァァ!」

 

「グギャアアア!」

 

 六体全部倒した。

 

「「「「「「「「「「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」

 

 もうなんなんだよぉぉぉ(泣)!ざっけんなヨォぉぉぉ!

 

「おりゃあ!」

 

 だがタネはわかった!

 

「くらえ!『悪食』!」

 

 そう、コイツらは核となるものから生み出されているのだ。核がある限りはほぼ無限に増えるのだろう。だが核を破壊すれば体を維持することができなくなる。無論核が壊されたらたまらないだろうから相手も自在法で防御を固めているだろう。しかし俺の『悪食』ならば、そんなの関係ない。あ、一応言っとくけど先のは食い残しがあったから復活したみたいだ。

 

「どりゃあああああ!」

 

 自在法も核も黒紅色の炎となる。俺の勝ちだ!ハッハッハー!

 

「あー、ローさん?」

 

 いきなり聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「アレ、ノトブルガじゃん久しぶり。」

 

 200年ぶりだな!

 

「お久しぶりです!ってそうじゃなくて!」

 

 そうじゃなくてなんなのさ!

 

「この燐子はティアちゃんの自信作だったんですよ!」

 

 …なん……だと………?俺がティアの自信作を壊したというのか!なんてこったい!どうしようどうしようどうしよう!200年ぶりに帰ってきたと思ったら自信作ぶっ壊されたなんてどう思うだろう。俺だったら泣くね!絶対!いやどうしようどうしようどうしよう!自信作壊しちゃったよどうしよう!そうだ!俺が自信作になればいいんだ!(錯乱)

 

「ローさん落ち着いてください!」

 

「お父さん落ち着いて。」

 

 これが落ち着いていられるか!もうこうなったら…うん?

 

「お父さん、久しぶり。」

 

「おお、ティア久しぶり……。」

 

 ウガアアアアアア!なんでティアがここにいるの!?もうダメだおしまいだ!ヴェアアアアアアアアア!こんなお父さんでごめんなさいぃいいいいいいいいい!

 

「お父さんさん落ち着いてってば。」

 

「ティアごめんほんとごめん200年間ほったらかしてごめんなさい!自信作壊しちゃったよすいませんでしたアアアアアアアアア!!!」

 

 土下座!

 

「お父さん落ち着いてってば!私怒ってないから!」

 

 なん……だと………?

 

「私はお父さんが帰ってきてくれたことが嬉しいの!だから全然怒ったりしてない!」

 

 ティア、なんていい子に育ったんだ……。お父さん感激!

 

「うおおおおおお、ティアァァァ………。」

 

「もう、泣かないでよ。」

 

 やっぱティアちゃんマジ天使!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、なんで200年もほったらかしてたのかは後で聞くから。」

 

「お、おう…。」

 

 大変だー。




毎日5000字以上の作品投稿してる人ってすごいですよね。愛の力ってやつなんでしょうか?
はっ!筆者は愛が足りないのか……?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。