転生したら紅世の王   作:シニカケキャスター

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第19話 仮装舞踏会

 はーい、みなさんご機嫌麗しゅう。…何をやってるんだ俺は!

 今俺は『仮装舞踏会』の本拠地、『星黎殿』にきている。というか連れてこられた。簡単に言えば俺は討滅された“壊刃”サブラクの代打である。あれ?サブラク討滅されたっけ?とティアに『遠話』で聞いたところ、俺がいないうちになんと『清なる棺』で意思総体を切り離し、総攻撃を食らわせて討滅してしまったとかなんとか。なんじゃそりゃ。対サブラク用メタデッキみたいなのが割と身近にいたらしい。なんとひどい最期なのだろう。サブラク哀れなり。

 

 サブラクの代打ということは俺はこのままいくと『詣道』を歩かされ、挙句にフレイムヘイズ屈指の実力者3人の相手をしなくてはならないということだ。なんということでしょう。

 ヴィルヘルミナとカムシンは戦った経験があるし、『悪食』で割とどうにかなる。しかし『輝爍の撒き手』レベッカ・リードとは戦闘経験がないし、『悪食』を使っても至近距離で爆破されたらどうしようもない。ぶっちゃけこの3人の中で一番対処し難い存在だ。今のうちに対策を立てておかなければなるまい。やはり遠距離から攻撃すべきか。『帥鴉』で使う燐子を砲台に改造するか。うん、対空砲や固定砲台を造るべきだな。アウトレンジで仕留めるとしよう。

 

 

 

 

 

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 『仮装舞踏会』盟主“祭礼の蛇”が仮の帰還を果たした。やはり坂井悠二を代行体にしている。今あちらは上を下への大騒ぎだろう。サブラクはちゃんと『大命詩篇』を打ち込んだようだ。バタフライ効果で俺がやるハメにならなくてよかった。

 

 

「久しぶりだね、“祭礼の蛇”。」

 

「“群頸の長蟒”か、久しいな。」

 

 紀元前だからね、最後にあったの。五千年くらい生きてても長いと思うよ。

 

「あの時の言葉、ちゃんと覚えてるよ。」

 

 今度は坂井悠二として話しかけてきた。

 

「そうか、わざわざ会いに行った甲斐があった。」

 

 よかったよかった、忘れないでくれてよかった。

 

「で、君がここにいるのは坂井悠二の意志によるものなのか、それとも“祭礼の蛇”の意志なのか?」

 

「両方だとも。」

 

「…そうか。」

 

 そうかいそうかい、両方かい。それはそれは残酷なことだ。

 

「では、これで失礼しよう。」

 

 “群頸の長蟒”ヤマタノオロチはクールに去るぜ。別にカッコつける事ないだろとか言っちゃいけない。気分的にやってみたくなったからなんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 俺は今『星黎殿』の酒保にきている。酒を飲みに来たのだ。もっと具体的に言うと日本酒とかいも焼酎を飲みに来た。しかし在ろう事かここにはなかったのだ。なんて事だ、それくらい置いてたっていいじゃないか。酒保だろ、酒保。名前だけなのか!他の奴飲まないのか!俺の手持ち分では酒保に置くことはできない。明らかに足りない。仕方ないから近くにあった酒屋から大量に買ってきた。俺が仕入れてきてやったんだ、光栄に思え。予想外の出費だよ。

 

「よう、ひとり酒か?」

 

 そんなことを考ながら酒を飲んでいたら『将軍』“千変”シュドナイが話しかけてきた。

 

「そうだ。飲むか?」

 

 焼酎瓶を掲げる。

 

「いただこう。」

 

 ふっふっふ、そう来なくては。

 

「なかなか美味いな。」

 

「そうだろう。俺もかなりの頻度で飲んでいる。」

 

 いつもノトブルガやティアから隠れて飲んでいる。ノトブルガは肉体年齢10代前半だし、ティアが呑んだくれている光景なんて見たくもない。とりあえずこの二人には飲ませない。

 

「もっと飲むか?」

 

「ああ。」

 

 この数時間後、途中から混ざった徒もろとも酔い潰れた“千変”シュドナイが発見されたという。

 

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 前略、『炎髪灼眼の討ち手』シャナが捕まりました。原作通りに進んでいる。“天壌の劫火”アラストールは“祭礼の蛇”坂井悠二が持って行ったし、『贄殿遮那』も宝物庫に収蔵。シャナ本人も“逆理の裁者”ベルぺオルの宝具、『タルタロス』によってフレイムヘイズとしての力を封じられている。つまり今のシャナは無力な少女ということだ。いじり放題だ。フハハハハ!

 

「やあ、『贄殿遮那』のフレイムヘイズ。いや、『贄殿遮那』もなくフレイムヘイズとしての力を封じられた今、お前はただの無力な小娘だな。」

 

「ヤマタノオロチ…!」

 

 事実だから反論できず、悔しがっている。

 

「囚われの姫になった気分はどうだい?」

 

「…最悪よ。」

 

「だろうな。」

 

 たしかに豪華な部屋ではあるが、軟禁状態だ。俺もやだ。せめてテレビを置いて欲しい。ヲタクにパソコンやアニメがない環境はきついのだ。

 

「それにしても『タルタロス』を飾りの短剣で破壊しようとするとはな。無謀にも程がある。あまつさえ負傷するとは。彼も肝を冷やしたそうだぞ?」

 

 その行動力を少し分けて欲しいものだよ。

 

「『タルタロス』は“祭礼の蛇”が作成した宝具だ。お前の腕についているものを切断するのにも、『贄殿遮那』に匹敵する斬れ味が必要だ。」

 

 要するに短剣じゃ切れないのだ。

 

「では、これで失礼するよ。」

 

 『神門』へ突入する準備をしなくては。

 

 

 




まさかのサブラク退場
そのうち番外編で戦闘シーンを書こうかと思います
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