はーい、みなさんご機嫌麗しゅう。…何をやってるんだ俺は!
今俺は『仮装舞踏会』の本拠地、『星黎殿』にきている。というか連れてこられた。簡単に言えば俺は討滅された“壊刃”サブラクの代打である。あれ?サブラク討滅されたっけ?とティアに『遠話』で聞いたところ、俺がいないうちになんと『清なる棺』で意思総体を切り離し、総攻撃を食らわせて討滅してしまったとかなんとか。なんじゃそりゃ。対サブラク用メタデッキみたいなのが割と身近にいたらしい。なんとひどい最期なのだろう。サブラク哀れなり。
サブラクの代打ということは俺はこのままいくと『詣道』を歩かされ、挙句にフレイムヘイズ屈指の実力者3人の相手をしなくてはならないということだ。なんということでしょう。
ヴィルヘルミナとカムシンは戦った経験があるし、『悪食』で割とどうにかなる。しかし『輝爍の撒き手』レベッカ・リードとは戦闘経験がないし、『悪食』を使っても至近距離で爆破されたらどうしようもない。ぶっちゃけこの3人の中で一番対処し難い存在だ。今のうちに対策を立てておかなければなるまい。やはり遠距離から攻撃すべきか。『帥鴉』で使う燐子を砲台に改造するか。うん、対空砲や固定砲台を造るべきだな。アウトレンジで仕留めるとしよう。
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『仮装舞踏会』盟主“祭礼の蛇”が仮の帰還を果たした。やはり坂井悠二を代行体にしている。今あちらは上を下への大騒ぎだろう。サブラクはちゃんと『大命詩篇』を打ち込んだようだ。バタフライ効果で俺がやるハメにならなくてよかった。
「久しぶりだね、“祭礼の蛇”。」
「“群頸の長蟒”か、久しいな。」
紀元前だからね、最後にあったの。五千年くらい生きてても長いと思うよ。
「あの時の言葉、ちゃんと覚えてるよ。」
今度は坂井悠二として話しかけてきた。
「そうか、わざわざ会いに行った甲斐があった。」
よかったよかった、忘れないでくれてよかった。
「で、君がここにいるのは坂井悠二の意志によるものなのか、それとも“祭礼の蛇”の意志なのか?」
「両方だとも。」
「…そうか。」
そうかいそうかい、両方かい。それはそれは残酷なことだ。
「では、これで失礼しよう。」
“群頸の長蟒”ヤマタノオロチはクールに去るぜ。別にカッコつける事ないだろとか言っちゃいけない。気分的にやってみたくなったからなんだよ。
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俺は今『星黎殿』の酒保にきている。酒を飲みに来たのだ。もっと具体的に言うと日本酒とかいも焼酎を飲みに来た。しかし在ろう事かここにはなかったのだ。なんて事だ、それくらい置いてたっていいじゃないか。酒保だろ、酒保。名前だけなのか!他の奴飲まないのか!俺の手持ち分では酒保に置くことはできない。明らかに足りない。仕方ないから近くにあった酒屋から大量に買ってきた。俺が仕入れてきてやったんだ、光栄に思え。予想外の出費だよ。
「よう、ひとり酒か?」
そんなことを考ながら酒を飲んでいたら『将軍』“千変”シュドナイが話しかけてきた。
「そうだ。飲むか?」
焼酎瓶を掲げる。
「いただこう。」
ふっふっふ、そう来なくては。
「なかなか美味いな。」
「そうだろう。俺もかなりの頻度で飲んでいる。」
いつもノトブルガやティアから隠れて飲んでいる。ノトブルガは肉体年齢10代前半だし、ティアが呑んだくれている光景なんて見たくもない。とりあえずこの二人には飲ませない。
「もっと飲むか?」
「ああ。」
この数時間後、途中から混ざった徒もろとも酔い潰れた“千変”シュドナイが発見されたという。
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前略、『炎髪灼眼の討ち手』シャナが捕まりました。原作通りに進んでいる。“天壌の劫火”アラストールは“祭礼の蛇”坂井悠二が持って行ったし、『贄殿遮那』も宝物庫に収蔵。シャナ本人も“逆理の裁者”ベルぺオルの宝具、『タルタロス』によってフレイムヘイズとしての力を封じられている。つまり今のシャナは無力な少女ということだ。いじり放題だ。フハハハハ!
「やあ、『贄殿遮那』のフレイムヘイズ。いや、『贄殿遮那』もなくフレイムヘイズとしての力を封じられた今、お前はただの無力な小娘だな。」
「ヤマタノオロチ…!」
事実だから反論できず、悔しがっている。
「囚われの姫になった気分はどうだい?」
「…最悪よ。」
「だろうな。」
たしかに豪華な部屋ではあるが、軟禁状態だ。俺もやだ。せめてテレビを置いて欲しい。ヲタクにパソコンやアニメがない環境はきついのだ。
「それにしても『タルタロス』を飾りの短剣で破壊しようとするとはな。無謀にも程がある。あまつさえ負傷するとは。彼も肝を冷やしたそうだぞ?」
その行動力を少し分けて欲しいものだよ。
「『タルタロス』は“祭礼の蛇”が作成した宝具だ。お前の腕についているものを切断するのにも、『贄殿遮那』に匹敵する斬れ味が必要だ。」
要するに短剣じゃ切れないのだ。
「では、これで失礼するよ。」
『神門』へ突入する準備をしなくては。
まさかのサブラク退場
そのうち番外編で戦闘シーンを書こうかと思います