ティア、ノトブルガ、メルセデスの3人は、『輝爍の撒き手』レベッカ・リード、『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ、『震威の結い手』ゾフィー・サバリッシュとともに香港空港に来ていた。
「負けちゃったなー。」
『生きてるだけマシじゃない?』
「そうだよ!メリーが死んだら悲しいよ!」
「まだまだいっしょにやりたいことがあるんだから!」
女が3人集まれば姦しいとはよく言ったものだ。
「あらあら。」
『仲が良いですな、この3人は。』
『ふむ、良いことじゃ。』
『気落ちしているのよりは、はるかにマシだよ。』
まったくもってその通りだ。
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シャナの作戦を聞いた3人は、空港のラウンジに集まっていた。
『やっぱり行くの?』
メルセデス・クリストの契約者、“麗鱗の蛟”デイビーが問う。
「もちろん!」
「一発殴ってやらなきゃ気が済まないわ。」
「良い作戦だと思うし、参加しない道理はないよー。」
「フレイムヘイズの使命だのなんだのは私たちには関係ないし!」
「私はそもそもフレイムヘイズじゃないしね。」
ノトブルガは契約した直後に復讐するべき相手を討滅した。メルセデスは教授によって契約させられた、所謂造られたフレイムヘイズなのだ。
「育ての親でも手加減しないから!」
「全部終わったら責任とってもらうんだから!」
『ふふふ、そうね。』
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「徒たちの楽園、『
やはり日本の御崎市で行う様だ。フレイムヘイズたちも焦ることだろう。実際日本の空港への攻撃が止まない状態だ。まったくもってナンセンスだ。まるでテロだ。そんなことをしたところで、徒の集結を止めることはできないというのに。
「はあ、面倒だ。」
また三人娘と戦うことになるだろう。きっと対策を立ててくる。俺に似て狡猾になったもんだな。何をしてくるかはわからないが、こちらも策を立てておこう。どちらの策が上回るか、見ものだな。
「子どもの成長を喜ぶべきか、戦うことを嘆くべきか。」
どちらがいいかなんてわかりゃしない。俺はその答えがわかるようなご立派な人間じゃない。俺の出せる答えはただ一つ。
「迎え撃つしかあるまいよ。」
勧善懲悪という言葉があるが、俺は悪の類するのだろう。悪はいつだって倒される存在だ。
「倒されるのなら、それまで派手に暴れてやろうじゃないか!」
どうせ死ぬならば。
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「シャナさん、ニューヨークは初めてなんですか?」
『極光の射手』キアラ・トスカナが沈黙に耐えかね、話しかける。
「うん、アメリカには何度も来たけど。」
シャナが神妙な面持ちで答える。二人の会話はこれで終わり、再び沈黙する。
「も〜、そんな顔しない!スマイルスマイル〜♪」
『そうよ!せっかくこんなにかわいいんだから笑顔の方がいいわよ!笑顔が一番!』
「むにゅうぅ…。」
近付いてきた『水理の開き手』メルセデス・クリストとその契約者“麗鱗の蛟”デイビーが話しかけ、シャナの顔をその手でもてあそぶ。
「うふふふふ〜♪」
『うふふ、照れちゃっても〜!かわいいわね〜ほんと!』
「アイス買ってきたよーって何してるの?」
「シャナちゃんがひどい顔してたからさ〜。」
『そうなのよ、神妙な顔しちゃってさ。』
「だって…。」
「ほらシャナちゃん、アイスいっしょにたべよ?」
「うん!」
やはり食べ物は偉大である。
「おいしい!」
たかがアイス、されどアイス。甘いもの好きなシャナの顔に笑顔が戻った。
『アイスクリームひとつで可愛くなっちゃってさ。』
『天罰神じゃなくて天使の契約者みたいね。』
『ほんとそうね、やっぱり笑顔が一番よ!』
キアラの契約者、“破暁の先駆”ウートレンニャヤと“夕暮の後塵”ヴェチェールニャヤの言葉に同意する。
「売店で買ってきた甲斐があったわ。」
「ほんとそうね。おいしいおいしい♪」
シャナの笑顔はその場重いの雰囲気を変えてしまった。
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おもしろそうだといってはみたが、俺としては『
「こんなんで大丈夫なのか?」
倒されはしないだろうが、勝てるかどうか怪しい戦に身を投じる羽目になるな…。