転生したら紅世の王   作:シニカケキャスター

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ギャグ回です。


第3・5話(後編) プライバシーはまだない

 季節はもう夏だ。夏というのは恐ろしいもので恐ろしいもので、テンションがハイになって奇行に走るやつが出てくる。

 まあそんなことを言う俺も、夏は嫌いではない。夏はアイスやかき氷がうまいからな。

 

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 たくさんの徒たちが平原に集まっている。フレイムヘイズもちょくちょく混じっているが、そのほとんどがティスファンクラブの連中だ。

 このファンクラブができたのはとある徒たちに例の生写真を見せてからだ。俺と同じような感性の持ち主だったらしく、この写真を絶賛した。それからというもの、ティス可愛い!という者達が集まってこんな大集団になった。フレイムヘイズもいるという点で言えば仮装舞踏会なんて目じゃないかもしれない。

 

 さて、そんな奴らの目的は『棺の織手』ティスの生写真だ。この前の戦闘のヒロピンなものから、アシズと談笑している際の自然な笑顔を写したものなどが出品されている。その多くが隠し撮りだ。うん?プライバシーはどうしたって?ハハっ!この時代にそんなものはない。もっとも撮影の際に発見され、志半ばで果てたものも多いが。名もなき勇者たちに黙祷。

 

 出品しているのは俺含め念写の出来る奴らおよそ20名。オークション参加者は優に千を超えるだろう。

 おそらく世界で最初のフレイムヘイズと紅世の徒による生写真オークションが今、始まる・・・!

 

 

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『第一回!ティスの生写真オークション!』

 

「「「「うおおぉぉぉ!!」」」」

 

 会場は熱気に包まれる。

 

『最初の商品はこちらです!“突然飛んできた虫にびっくりするティス”!』

 

「かわいいぃぃぃぃ!」

 

「うっ!尊い・・・。」

 

「ティスたんかわいいprprしたいprprprprpr(殴」

 

 最初からクライマックスだぜ!あと最後のやつ、アシズさんに殺殺されるぞ。

 

『金貨1枚から!』

 

「3!」「10!」「15!」「20!」『金貨20枚で落札!』

 

 初っ端から金貨20枚とは・・・。こいつら資金足りるのか?

出品者「行くぞオタクども、金貨の貯蔵は十分か?」

オタク「思い上がったな、出品者ァ!」

 なんてことになっている気がする。

 

『次の商品はこちら!“ティスの寝顔”!』

 

「「「うおおおおおおお!!」」」

 

 まだ二番目だよね!?まだ二番目なのにこんなん出していいの!?

 

『金貨10枚から!』

 

「100!」「120!」「150!」「200!」「500だ!」「「「なにぃ〜っ!?」」」『金貨500枚で落札です!』

 

 金貨500枚って・・・。飛ばしすぎじゃない?ほんと金大丈夫?

 

「大丈夫だ、問題ない。」

 

 ダメなやつだこれ、絶対破産すんぞこれ。

 

『続いての商品はこちら!“追い詰められたティス”!』

 

 あっ、俺のやつだ。

 

『金貨10枚から!』

 

「30!」「50!」「100!」「150!」『150で落札です!』

 

 まあこんなもんかと納得する。まあ他の奴らもこんなんだし。

 その後次々と商品が落札され、本日最高額がつきそうな商品の番だ。

 

『さあいよいよ本日最大の商品でございます!“びしょ濡れのティうわあああああああああ!!』

 

 いきなり司会が断末魔のような声を上げた。

 

「ダニーが死んだ!?」

 

「「「このひとでなし!」」」

 

 へー司会者ダニーって言うんだー(現実逃避)。って言うかこれ敵襲じゃないか!?いったい誰が・・・。

 

「皆さん楽しそうなことしてますねー。」

 

「」

 

 おうふ・・・ティスさんだー。怒ってらっしゃる。笑顔が怖いでございます。参加していたフレイムヘイズが呼んだのかと思ったが、涙目で震えているのを見るにこっちも予想外だったらしい。

 

「ここで皆さんを一網打尽にします。悪く思わないでください。」

 

 わーお、カムシンもいますね。やばいよやばいよ、どうしよう。

 

「逃げろぉぉぉ!」

 

「逃がしませんよ。」

 

 逃げようとしたものも、勇敢に立ち向かったものも、みんな等しく瓦礫の巨人にたたき潰される。ファンクラブのフレイムヘイズは殴り倒されている。俺は比較的防戦が得意だからまだ持ち堪えているが。今のうちに転移の自在法を組んでおこう。

 

「全ての元凶、“群頸の長蟒”ヤマタノオロチ。ここで死んでもらいます!」

 

「やなこった!俺にはまだまだやるべきことがあるんだよ!」

 

 俺は転移の自在法を発動させ、命からがら逃げ延びた。だがファンクラブは壊滅、オークションが再び開かれることはなかった。

 

 

 

 

 




実は筆者の最推しはキアラたん
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