この作品が初投稿なので読んでくださる皆さん生暖かい目で読んでくれると有難いです。
思ったこと、感じたことありましたらどんどん感想頂けると嬉しいです。
【何を望む?】
「お―、――ろ!」
「―いしっか―し―、起き――!」
「おい、起きろボウズ!」
(誰だ?起こそうとしてる奴は?もう良いだろ?未練はあるけどもう満足だ寝かせてくれよ?)
「おいボウズ!いい加減起きてくれ、お兄さん何だか悲しくなって来た!」
(うるっさいな、こっちは気持ちよく眠ってるのに……しょうがねーな)
「ん?んあ?」
「おお!ボウズやっと起きたか!お兄さん心配し過ぎてボウズに人工呼吸しそうだったぞ!」
「おいやめろ。ソッチの趣味もねえ。てか、おっさん誰だよ?てかここどこ?」
「ハッハー!ボウズ!お兄さんだと言っているだろう?ああ、ちなみにここ天国だから?ようこそ!天国へ!」
(何だ?見た目からして30代後半ぐらいのくせして自分の事お兄さんって呼んでるとか。それに、ようこそ天国へ?俺……死んだのか?てことは、ここは天国で目の前の白タキシード着たごついおっさんは神様か?)
360度真っ白で今が昼か夜かも分からない空間。
そんな現実とはかけ離れた空間には黒髪の少年と、白タキシードを着た金髪の歴戦の兵士を
「ハッハッハ!違うぞボウズ!お兄さんは天使だよ?」
「何でだよ!明らかにあんた神様だろ!神様って見た目じゃん!てか心読むなよ!こんなゴツイ天使は嫌だよ!天使ってのは女性で背中に翼を生やして真っ白いドレスを着た母性が溢れてて胸が大きいもんだろ!こんなごつくて真っ白いタキシード着たおっさんが天使とか嫌だから!」
「だからお兄さんだと言っているだろう?それにボウズ天国は男しかいないぞ?逆に地獄は女しかいないがな!」
「何で!?普通は逆じゃね!?なら俺は地獄が良いそ!?」
「ボウズ?さっきから興奮しっぱなしだなーそんなんだと血圧が上がっちまうぞ?お兄さんは心配だぞ?あ、煮干食うか?」
「うるせー!おっさんに心配されたって。ようこそ!天国へ!て言われても嬉しかねーんだよ!女出せ!女!てか俺死んでんだぞ!こっちは死者様だぞ!おもてなしやがれ!」
「まあまあ、落ち着けボウズそんなこと――」
「うるせー!女は!女はまだかー!!」
イラッ
「フン!お兄さんパンチ!」
「へぐら!」
(この野郎!俺の左のアバラに右フックかましてきやがった!ヤベー立てねー!気を…失う……)
――――――――――――――
「ボウズ、落ち着いたか?」
「ああ、スマン色んな事があって気が動転してた。で、おっさん?俺はこれからどうなるんだよ?」
「だからお兄さんだと――」
「おっさん」
「まあ良い!ボウズ!お前はこれから別の世界に転生してもらう!しかも只の転生じゃあないぞ!好きな願いを叶えての転生だ!しかも!特別に記憶は引き継いだ状態でな!さあ!ボウズの願いを言ってみ――」
「じゃあ、転生する時に俺の記憶を綺麗さっぱり消してくれ」
「即答だなボウズ。後ちょいちょいお兄さんの話を途切らすのやめてくれ、悲しくて死にたくなる」
「うっせ。てか俺のこんな糞みたいな記憶なんざ引き継いだって仕方ねえからな」
「そうか?それならお兄さんは止めんが良いのかそれが願い事で?何でも良いぞ?チートスペックで生まれ変わりたーいとか、一生ハーレムーとか」
「そんなのいらん、それと何か条件とか課題があるんじゃねえのか?なにがなんでも待遇良すぎだろ?」
(それを聞いたおっさんは目を丸めて驚いていやがる。まさか気づかないとでも思ってたのか?)
「たまげた。お兄さんてっきり、ボウズがそうゆうことに気づかない人種だと思ってたもんでな。少し驚いた」
「それって俺の事をバカって言ってんか?言ってんだろ?」
「まあ落ち着けボウズ、お兄さんそんな怖い目で見られると泣いちゃうぞ?」
「キモ」
「ハッハー!男も
そんな冗談交じりのことを喋っていた白タキシードの自称天使は雰囲気を一変して黒髪の少年を見据える。
「ああ」
(さっきまでの
「ボウズ、お前さんには転生後ある人物をハッピーエンドに向かうように頑張ってもらう。それが転生する際の条件だ」
「は?そんなん、もし俺が記憶も何も無い状態で転生したらそいつをハッピーエンドにするように頑張るとか無理じゃね?」
「良い所に目を付けたな!そいつは安心して良いぞボウズには必ず自分が生きていく中で大切な人物として居るようにセッティングしてやるからな」
「それは何とも都合の良い事で」
「ちなみにそいつがバットエンド確定した場合はボウズもその瞬間死んじまうから気をつけろよ?」
「おお怖い怖い」
「それでもボウズは記憶の消去を願うのか?」
天使の問いかけに少年は―――
「ああ、俺は願うよ。記憶の消去を。人生のやり直しを」
その少年の嘘偽り無い答えと笑顔にとある解を見つけた天使は驚いたように。
「ボウズ!お前は自分の転生ではなく自身の転生を行いたいってことか!」
「ああそうだよ、俺はダメだこんなに歪んじまってるしな。だから俺は自身のやり直しを願うよ。こんな不幸な人生をもう送らないために。だから記憶だけを消すんだよ」
「――!ハッハー!そうか!そうか!ボウズは自分を消して新しい自分で人生をやり直したいんだな!自分が受けた後悔と悲しみを知ってるからこそ!もう同じ過ちを犯さないと、繰り返さないと誓って!」
「何だよおっさん?そんなにオーバーリアクションで?そんなにおかしなことを俺は言ったか?」
「いいやいや相分かった!ならその思い、魂の奥深くに刻んでやる!なーに心配するな!サービス扱いにしておいてやるからな!」
「いや、そんな勝手な事をして大丈夫なのか?あんた神様じゃ無くて天使だろ?」
「心配するな!天使特権ってやつだぜ!ボウズ!」
「んだよそれ?じゃあ問題がねーんだったらとっとと転生してくれよ?」
「ハッハー!そうだなボウズ。じゃあ今から転生するが準備は良いか?」
「おう!良いぜ。頼む」
「良い返事だ!ならボウズそこにある扉を開けな。そうすりゃボウズは記憶を完全に失くした状態で転生するぞ、ボウズの後悔や悲しみ、受けた時の思いは魂に刻まれた状態でな!」
天使が指差した先、そこにはいつの間にか真っ白な扉が1つ置いてあった。
「あんがとよ、おっさん。もしまた死んじまったらそん時はよろしくな」
「縁起でもない事をゆうなよボウズ?おっと!ボウズに聞くのを忘れてた。ボウズ?お前さんは新しい人生で何を望む?」
(望み?んなもん決まってるだろ?そんなもん)
少年は扉を開けながら振り向かず天使に言う、今までの人生が無駄では無かったと思えるように。
「ハッピーエンドだよ」
迷い無く答えた少年は扉の奥に消え。
その瞬間、天使が今まで話していた少年の人格はこの世界から消え去った。
そして天使は消えた少年に―――
「
言葉に哀愁を込めながら少年に最後の言葉を送った。
――――――――――――――
「ふあ〜?あらぁ?やっと終わったの?随分長かったのね?」
今まで天使と少年しか居なかった真っ白な空間にこれでもかと強調した黒髪に、真っ黒い着物を着込んだ少女が現れ天使に話しかけて来た。
まるで最初からこの空間に居たかのように。
「何時から見ていた?」
「最初からよ?彼らは大丈夫なのぉ?カ・ミ・サ・マ?」
「俺は神では無い天使だ。何度言えば分かる?」
「別に良いじゃない?天使さん?いえ、神様候補?と・こ・ろ・で、あんな子で良かったのぉ?もっと良い子、居たと思うんだけどなぁ〜?」
「ボウズで良いんだよ、きっとボウズなら。ボウズが望んだ望みであれば、きっと全てをハッピーエンドにしてくれるって信じているさ」
「ふ〜ん、もの好きなのね?アタシには良く分からなかったけど貴方がそこまで言うんならぁそうなんでしょうね?じゃあアタシはそろそろ行くわね?怪しまれたら大変だもの。また会いましょうねぇ?天使さん?」
そう言いながら着物の少女は唇が大きく裂け、不気味な笑みをたたえながら自身の影の中に落ちる様に消えてしまった。
彼女が完全に消えるのを確認した天使は豪快にため息をつく。
「ハァ〜、もの好きなのはお前さんもだろうに。なあ?悪魔よ?……少年、俺を許すな。俺は少年を俺の目的のために利用した。だから許してくれとはゆわん。だから、だからせめて祈らせてくれ、少年の人生に幸あれ…」
誰も居なくなった空間に天使の声はただ虚しく響く……
そんな空間に。
「お疲れ様ですリーダー!全転生者の転生を確認しました!」
そんな誰かの声が響く。
――――――――――――――
これにて後悔と悲しみ、過ちだらけのこの青年のお話は終幕でございます。
さあさあ御立ち合いの皆々様ご覧あれ。
これから始まるのは後悔に包まれた男が転生したとある少年のお話し。
これから始まるのは誰かを守ると、誰かと一緒に居たいと願う何処にでもいる様なとある少年のお話し。
これより開幕ご覧あれ。
一応、幼稚園⇒小学校⇒中学校⇒本編にしようと思っていますが如何でしょうか?
こうした方が良いのでは?などありましたら感想の方お願いします。
後、更新は大体1週間に1回を目指したいと思っているのでお願いします。