中学校の入学式数日前
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怖い、不安
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なんとなくヤンキー漫画を読む
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これだ!
完
此【中学デビュー】
「チュンチュン、チュンチュンチュン」
小鳥さえずる気持ちのいい朝、ほんの少し臭う中華料理のスパイスに鼻を刺激されて目が覚める。
「ふぁ~…寝よ」
昨日の逃走劇を思い出して学校に行きたくない気持ちがこみ上げるけど。
風邪ひいたって言ってサボろうかな?まあ、無理か。
「こぉらぁ!弾オメェいつまで寝てんだ!いい加減起きやがれぇ!一夏君と彼方君に鈴ちゃんが待ってんだぞ!」
「ふごー!?」
痛い!超痛い!は、腹が!ま、またかよ!?
俺、五反田弾の朝は大抵こんな感じで始まる。
「死ねー!」
「死ぬかー!てかジジイ!なんで中華鍋投げやがんだ!危うくばあちゃんの姿見かけたぞ!」
「うるっさいわ!さっさと支度せい!3人とも下で待ってるからな!」
「たく、分かったよ」
そういや最近、爺さんに殴られたり中華鍋投げつけられてもそこまで痛くなくなってきたな?
最近彼方達とつるんでる内に体が頑丈になってきてる自分に少し悪寒が……
(まあいっか、さっさと着替えよ)
――――――――――――――
「待たせたな」
それから俺は直ぐに着替えて階段を降りる、下には何時ものメンバー。
「おはよ、弾」
片目が前髪で少し隠れてる彼方、俺と目が合うと嬉しそうに手を振る。
「おはよう」
クソッタレなイケメン一夏、何時もどおり爽やかな顔でこっちを見てくる……もげろ、ナニとは言わんが。
「……」
ツインテールな中華娘、鈴もこれまた何時もどおり一夏につかず離れずの距離で一夏の方をボーッと見ていやがる。
「あ、弾。おっそ」
おい、目が合った瞬間に……中指立てんな。
「たく、オメエはもっとシャキっとしやがれ!」
他にはクソッタレなジジイと。
「兄さん!おは、よう!」
「おぅ!?お、おはようさん」
それと我が愛しい妹、蘭が
「じゃあ弾も降りてきたことだし行こっか?」
「え!彼方さん達もう行くんですか!?もう少しいても良いと思いますけど?」
「ごめん蘭ちゃん。今日は鈴が日直だからさ?」
「なら鈴さんだけ先に行けば良いじゃないですか!」
「あ?」
「え?だって日直は鈴さんだけなんですよね?なら鈴さん
そう言いながら愛しい妹は彼方の腕にしがみつく。
すげえな小学6年生とは思えん甘えっぷりだ。
「蘭?あんたも学校に行きなさいよ
「あ、大丈夫ですー。小学校は皆さんと違って近いですからー。だからとっと行け☆」
「あぁ?」
「あ?んだよ?」
そう言って互いにガンをくれ合ってる鈴と蘭。
たく、こいつら会った時から相性悪かったけどちったー良くなれよ?
「じゃあそろそろ僕たち行くよ」
そんな光景をニコニコして見てた彼方はいつの間にか玄関の前にいる訳で。
「一夏、弾ほら行くよ?鈴も 」
「おう!」
「たく、はいはい」
「えー!行っちゃうんですか?もう少しいればいいのに……」
「蘭ちゃん、ごめんね?また休みの日に来るからさ?今度はゆっくり話そ?」
「え、ゆっくり。私とですよね?は、はい…分かりました」
まただ、蘭のヤツ顔真っ赤にしてうつむいてやがる。
たくさっさと言えばいいのに、好きだって彼方に。
「オッケー、じゃ行こうぜ。蘭も気を付けて行けよ?最近通り魔が出てるって言うからな~」
「うっさい、とっとと行け馬鹿兄貴。だから彼女出来ないのよ」
「はぁう!?」
おうおう俺の兄貴心ズタズタだよもっと優しく言葉かけてくれても罰当たらなくね?
「ひっで、はいはい行きますよ」
「……兄貴も気を付けてね」
たく、まったく俺の妹は可愛いな~。
「行って来ます!」
「弾早く!鈴が怒られる」
「鈴だけ怒られるんなら俺らはよくね?」
「あんたは黙ってなさい!」
「うぽあ!?」
「たく、はいはい今行くよ!」
たく、本当にこいつらといると飽きねーな。
――――――――――――――
昔、まだ中学に入学した頃、俺はある病気を発病していた。
「は!先輩達かかってきな!俺が相手をしてやるぜ!この弾様がな!」
結構重度な中二病を!
憎い!中学校に入学する前にヤンキーもの漫画に影響された自分が憎い!
「んだよ1年!いい度胸だ!行くぞオラァ!」
「は!来いよ先輩!魅せるぜ俺の喧嘩道!」
ハズい!こんな喧嘩経験ゼロの俺がいきなり番長ポジの先輩に喧嘩ふっかけた事が!
まあ、そんなこんなで鉄砲玉ばりに突撃したばっかりにボコられるボコられる。
そんな時助けてくれたのがあいつで。
「オラァ!1年坊主いい度胸だ!」
「弾君!先生呼んでるよー…お?どしたの?」
「ンン?お前も1年か?悪いな今ちと灸を据えるんでな」
「そうですかー。でも先生に頼まれてるし……あ!そうだ!弾君!」
そう言ってその時は名前も顔もよくは知らなかった彼方が俺を見ながら超笑顔で。
「謝ろっか!」
「へ?」
「ん?だってこれって弾君が喧嘩しだしたんでしょ?なら謝ろ!先輩も今回はそれで許してもらえませんか?」
「良いぞ。こいつもこれで懲りただろ」
「ありがとうございます。じゃあ謝ろっか?」
「ふざけんな!俺はまだ――」
「あ・や・ま・ろっ・か?」
「う。すいませんでした……」
「今度は相手を見てから喧嘩しろやじゃあな」
「ありがとうございましたー!……じゃあ応急措置するよー」
「あ、ありがと。すまん」
そう言ってズルズルと引きずられるようにして保健室まで連れていかれた。
これが彼方と仲良くなった切っ掛けだ。
前までは恥ずかしい記憶、今思うと懐かしい思い出、本当にあいつに助けられて良かった。
その日から俺はアイツ等3人の面倒事……主に1人のせいか、あのイケメン野郎のおかげで退屈しない毎日を送れてる。
蘭もアイツ等に会った時、最初は一夏に惚れてたけど今じゃあ彼方の方にゾッコンだ、兄貴としちゃ悲しいけどまあ彼方なら一夏よりマシだからまあいいけどさ。
けどまあ本当に助かった。
蘭が通り魔に会った時もアイツに助けられたんだから。
ま、それはまた別の機会にでも話そう。
でもそれから数年後、俺の周りは目まぐるしく動き出す。
彼方と一夏を中心に俺らを巻き込んで。
それが分かる様になるにはまだ先の話。
「んじゃま行きますか!五反田弾これより敵対ISを迎撃する!行くぜ!■■■■■!」
こうなるのもまだ先の話。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は前回に比べてすんごく短かったと思います、すんません。
今回の内容としては弾との出会いとちょっと未来のお話でした。
ちなみにこの作品での最初に会った時の弾はボタンを全て外した学ランに下は腰パン、穴あきグローブを両手に装着していました、痛いですねはい。
次回も早く投稿したいですね。
次回は時系列中学校編の番外編になると思います。
それとR-18ですが小説をオリジナルで投稿させていただいていますので興味がありましたらご覧下さい。
では皆々様
待てしかして希望せよ