織斑一夏の恋物語   作:夜光華

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思い付いたので書いてみました。


第1話

「はあ………」

 

放課後の帰り道、俺は1人で帰っている。

待ち合わせ場所にたどり着き周りに知っている顔がいないかを確認しいなかった事にホッと胸を撫で下ろした。

 

「さすがにこれで登下校してます何て言えないよな……」

 

俺の目の前には黒塗りのリムジンがおり、運転手さんが待機していた。

 

何故こんな事になっているかと言うと第二回モンド・グロッソにさかのぼる。

 

この日俺は大会連覇のかかった千冬姉の応援しにドイツまでやって来たが誘拐されてしまい大ピンチになってしまった。

 

そこへ決勝戦を辞退して助けに来た千冬姉のおかげで命拾いした訳だがこの事がきっかけで千冬姉は現役を退く事になってしまった。

 

俺はこの事について悔やんでいたが千冬姉が笑顔で俺をなぐさめてくれたのは救いだった。

 

しかし、日本に帰って来た時に千冬姉からある家へ行く事を言われた。

 

ある家とは更識家、対暗部用暗部で由緒ある家だそうだ。

 

と言ってもあまりピンとこないので詳しくは知らない………。

 

千冬姉がドイツに一年間教官として出向かなければならず家には俺1人しかいないのだ。

 

この事を心配した千冬姉は更識家に俺を預けてもらうように頼みこんだらしい。

 

更に詳しく聞くと千冬姉が決勝戦を辞退した事や引退した事に対する恨みつらみを災いとして俺にやってくるのを危惧しての事だ。実際に千冬姉と更識家に行ってみた感想は…………これ場違いじゃね?が第一印象だった。

 

かなり大きな家に私有地が幅広くお手伝いさんがたくさんいたので正直萎縮してしまった………。

 

大広間に通されて千冬姉が当主みたいな人達と話し込みトントン拍子に展開が進んでいき。

 

俺は更識家に居候させてもらう形になった。

 

まあ、正直大げさなような気持ちを感じたが千冬姉の心配を減らすにはちょうどいいのかもしれない。

 

まあ、ちょっと人恋しかったのは内緒だ。

 

そして俺は運命の出会いを果たす事になった。

 

――――――――――――

「だだいま」

 

リムジンに揺すられながら更識家に帰ってきてからのこの一言、千冬姉と2人しかいないから帰っても誰もいないのでほとんど無縁だった。

しかし今は

 

「おかえり〜いっち〜」

 

パタパタと長い袖を振り回しながら俺を出迎える少女。

 

「だだいま本音」

 

布仏本音、更識家のお着きのメイドさんだ。

 

同い年だし、彼女の性格もあってかすぐに仲良くなれた。

 

「おかえりなさい一夏さん」

 

続けてやって来たヘアバンドにメガネをかけた女性が出迎え来た。

 

布仏虚さん、同じく更識家のメイドさんで本音のお姉さんだ。

 

「ただいま虚さん、簪は帰ってますか?」

 

「ええ、帰ってますよ。今は部屋にいます」

 

「わかりました。それでは俺はこれで」

 

「私もいく〜」

 

虚さんに感謝して簪のいる部屋に向かう事にした、それにつられて本音も一緒に着いてくる。

 

扉を開けて部屋の中を見るといた。

 

「ただいま、簪」

 

「ひゃっ!」

 

俺が声を掛けるとビクッと反応しながら悲鳴を上げる少女。

 

「い、一夏?お、おかえりなさい」

 

慌て振り向いた水色の髪が内側に跳ねている少女。

 

更識簪、お世話になっている更識家の娘さんだ。

 

テレビに夢中になっていたのか俺が帰ってきたのに気付かなかったみたいだな

 

「ただいま簪。今日もヒーロー物を観てたのか?」

「う、うん…一緒に観る?」

 

「ああ、いいぜ」

 

簪のお誘いに俺は喜んで乗り、隣に座った。

 

おっ、今回は携帯電話をベルトに着けて変身して戦うやつか。

 

俺は目の前のテレビより隣にいる簪に意識を向ける。

 

普段、小動物チックな性格だがヒーロー物を観ている時は目をキラキラ輝かせて観ている。

 

俺はその顔に見惚れていた。最初に出会った時から俺は簪に恋してる。一目惚れってやつかな、ははっ。

 

ちなみに本音は俺の隣に座っている。

 

俺が簪に意識を向けていると―

 

「おかえりー!一夏君!」

 

「うわぁ!?」

 

突然背後から俺を抱き締めて来て驚いた。

 

「お、お姉ちゃん?」

 

「刀奈さん!?」

 

振り向くと簪と同じ水色の髪で外側に跳ねてうる女性がいた。

 

更識刀奈、更識家の娘さんで簪のお姉さんだ。

 

しかもスタイルがいいので背中に胸が当たる………。

 

や、柔らかい………い、イカン。俺に簪と言う想い人が……。

 

「刀奈さん離れてください!」

 

「あれ〜?顔が紅いけど意識しちゃった?」

 

「そ、そんな事…ないです……」

 

刀奈さんの意地の悪い指摘慌てて視線を反らすが後の祭り。

「一夏……」

 

簪のジト目での視線が俺に突き刺さる。

 

「ち、違うんだ簪!こ、これはだな……」

 

「……いいもん、私お姉ちゃんより胸ないし……一夏は大きい方が好きなんだよね……」

 

「違うって!話を聞いてくれ簪!!」

 

自分の胸をペタペタと触って落ち込んでしまう簪に慌ててフォローする俺の姿に爆笑する本音。

 

ってお前は簪のお着きのメイドさんだろうが!!

 

とまあ、こんな日常があり楽しく過ごしています。

 

とりあえずここに来れた事は俺にとって大きな収穫だ。

 

そして俺は簪に告白するんだ!!

 

 

いつするか決めてないけどな………。

 




続くかはまだ未定です
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