織斑一夏の恋物語   作:夜光華

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皆さん、こんばんは。

感想が200件越えましたね。本当にありがたいです。
しかも、ランキングに入っていた事に驚きました。
あんまり気にしてなかったの正直びっくりです


第28話

チュンチュン……。

 

「ん……」

 

窓の外では早く入れろとばかりに朝日が差している。同じく、目覚めを促すかのようにスズメが鳴いていた。

 

(もう少し……もう少し……)

 

この微睡み延長は至福の時である。おそらくこの緩やかな時間を愉しまない人間はいないだろう。うん、間違いない。

 

(さてと……)

 

俺は少しだけ目を開けて、両隣にいる恋人達に視線を向ける。

 

「「ん……」」

 

スヤスヤと寝ている二人の寝顔を眺めるのも楽しみの1つだ。普段から魅力的な二人だが寝顔もまた違った魅力がある。

 

(今日も可愛いな……うん)

 

簪と刀奈さんの寝顔を眺めながら意識をゆっくりと覚醒させていくのが最近の日課だ。

 

「さてと……」

 

俺は二人を起こさないようにして体を起こす。この状態からジョギングをするのも悪くないし、二人の為にお弁当を作ったりするのもいいなと朝からどうしようかと考えていたら―。

 

「ん―!ん―!」

 

突然、俺の耳にぐぐもった声が聞こえた。

 

「何だ?……って、ラウラ?」

 

声のした方を見るとラウラがいた。しかもロープでぐるぐる巻きにされている上に猿轡もされて床に寝かせられているという徹底ぶりだ。

 

「何してんだよ……ったく……」

 

ラウラの姿に呆れつつも近付いて猿轡を外した。

 

「ぷはぁ!はあ……、はあ……」

 

猿轡を外して話せるようになったのかラウラはおもいっきり息を吸い込んだ。

 

「―で、何でこんな風になってるのか話してくれるか?」

 

「夫婦とは一緒に寝るのが一般的だと聞いたぞ。それで嫁と一緒に寝ようとしたら、あの二人に邪魔されたのだ!」

 

ラウラの説明に思わず頭が痛くなった……あの二人とは簪と刀奈さんの事だろう……未だに俺の事を嫁と呼んでくる事は正直勘弁して欲しい………。

 

「それでどうやって部屋に入ってきたんだ?鍵を掛けてたはずなんだが……」

 

「その程度のロックなど私の前では無意味だ!簡単に外せる!」

 

「はい、アウト―」

 

ラウラの言葉に野球の審判がジェスチャーをするみたいに手をあげた。不法侵入の上に嫁発言、そして浮気でスリーアウトチェンジです。

 

「ところでそろそろこれを解いてくれると―」

 

「解く必要はないわよ」

 

ラウラのお願いを遮るように刀奈さんの言葉が入る。見るとパジャマ姿で体を起こしていた。

 

「ああ、楯無さんおはようございます」

 

「おはよう一夏君、この子は織斑先生に引き取って貰うからこのままでいいわ」

 

「なっ!?」

 

「わかりました」

 

刀奈さんの言葉にラウラの顔はみるみる青ざめていく。

 

「い、嫌だ!絶対に嫌だ!わ、私に死ねと言うのか!?教官は泣いて謝っても許してくれないのだぞ!」

 

「だったらこんな事は二度としない事ね。すでに連絡はしているから、そろそろ来るわよ」

 

「お、鬼!悪魔!人でなし!お前は魔王か!?」

 

どうする事も出来ずに刀奈さんに罵倒浴びせるラウラにちょっとだけムカッと来た。失礼な奴だな刀奈さんは(俺の)女神だぞ。

 

「くっ、こうなったら―」

 

「何をするつもりだ?ボーデヴィッヒ」

 

「っ!?」

 

最終手段としてISを起動しようとしていたラウラに冷たい怒りの声が耳に入る。

 

「きょ、きょきょきょ教官!?」

 

声の主は千冬姉だ。よく見ると不機嫌な顔をしていた。

 

「織斑先生だ。朝から何を騒いでいる」

 

「そ、それはその―」

 

「言い訳は聞かん、既に更識姉から事情は聞いている諦めろ」

 

「そ、そんな……」

 

千冬姉がそう言うとラウラは顔を更に青ざめて涙目になる。

 

「さてと、こいつから事情聴取しなければならないな………私はこれにて失礼する。お前達は遅刻はするなよ」

 

「「はい」」

 

「いい返事だ。ではまたな」

 

ラウラを肩に担ぎ上げて、スタスタと部屋を後にしていった。

 

「はあ……」

 

いなくなり、思わずため息をはいた。あの様子じゃ説教の上に雑用かな……。

 

その後、簪も起きてきて3人一緒に朝食を食べながらラウラが部屋に入って来た経緯を聞くと更に頭が痛くなってきた。

俺達が寝ているとドアから鍵を開けるような音が聞こえて、簪と刀奈さんは目を覚まし、直ぐ様警戒。

そこに入ってきたのはラウラだったと言う話だ。しかも何も着ていなくて素っ裸だったという事に危険を感じてあの様にしたそうだ………。

二人はハニートラップと勘違いしたのかわからないが………悪いけど俺そんな趣味はありませんよ………すでに恋人達がいるし、ラウラには嫁にするって人がいるじゃないかよ………まったく。授業が始まるまでの間、頭痛は治まらなかった。

 

――――――――――――

 

「まったく………何で私が……」

 

とブツブツと呟きながら、ラウラを引き摺るのは篠ノ之箒。なぜ彼女がこの様な事をしているかというと。朝練終了後、一緒に朝食を食べようと誘う為に一夏の部屋までやって来たまではよかったが――

 

「ん?篠ノ之か?」

 

「ち、千冬さん!?」

 

一夏の部屋から出てきたの姉である千冬だった、肩に何かを担いでいるのがわかる。

 

「ちょうどいい。こいつを運んでくれ」

 

「ふぎゅ!」

 

千冬はポイッと自身の肩に担いでいたのを箒の前に投げた。

 

「ボーデヴィッヒ?これを私がですか?」

 

投げた物はラウラだった事に訝しげに眉を寄せる。

 

「そうだ。拒否はないぞ、さっさと運べ」

 

「わかりました……」

 

千冬の言葉に納得はいかないものの箒は渋々従う事にした。

 

(くっ……私は一夏の所に行きたかったのに……)

 

今の箒は“特別観察処分者”である。この前のクラス対抗戦にて自らの危険行動により、不名誉な肩書きを付けられてしまった。

特別観察処分者になった者は学園の奉仕活動や教師達の雑用の手伝いをしなければならない。

この特別観察処分者は問題児を更正させるべく作られた物だがこれになった生徒は少ないという(千冬談)。

 

「ところでボーデヴィッヒ。何でそんな事になっているんだ?」

 

ロープでグルグル巻きにされているラウラが気になって聞いてみた。

 

「私は嫁と一緒に寝ようと思って部屋に入ったのだが……あの二人に邪魔されたのだ」

 

「ちょっと待て!嫁って一夏の事か!?お前にはちゃんと相手がいるではないか!何をしている!?」

 

ラウラの説明に思わず声を荒げる箒。

 

「何を言っている?私の嫁は一夏だ!あいつなど知った事か!」

 

「ふざけるな!一夏は私の物だ!決して貴様の物ではない!」

 

「何だと!?」

 

「何だ!」

 

とお互いに睨み合い取っ組み合いの喧嘩になる寸前にまで発展するが、しかし―。

 

「ほう……私を無視して喧嘩とはいい度胸な貴様ら……」

 

「「あっ……」」

 

近くに誰がいたのかを忘れてはいけない……。

 

「そうかそうか。お前達は説教と雑用と補習の三点セットが希望か」

 

額に血管マークを浮き上がらせて、今にも爆発しそうな怒りを抑えている。

 

「「す、すいませんでした――――!!」」

 

「謝って済むか!!馬鹿者――――!!」

 

「「いやぁぁぁぁっ!!」」

 

ズドオーン!!

 

その日、寮内に大きな音と地震が起こった。

 

ちなみにその日は大きなたんこぶこしらえて机に突っ伏しながら授業を受ける箒とラウラにクラス一同首を傾げたのだった。

 

――――――――――――

 

「おー、よく晴れたなぁ」

 

週末の日曜。天気は快晴、素晴らしい。来週から始まる臨海学校の準備もあって、俺は簪と刀奈さん。そして本音と虚さんを連れて街に繰り出していた。

 

「あの……、私達まで一緒でいいのですか?そのお嬢様達の邪魔にはなりませんか?」

 

と居心地が悪そうにして虚さんが俺達に聞いてきた。まあ、臨海学校の準備の買い物をするので本来なら関係ない刀奈さんと虚さんが一緒になる理由はないが、俺は簪と刀奈さんと一緒に買い物がてらデートに洒落こもうと思っていたが今回は違う。

 

「私達は気にしないから虚ちゃんは遠慮しないでいいわよ」

 

「そうだよ〜お姉ちゃん〜気にしすぎだよ〜」

 

「本音は少し気を使いなさい!!」

 

「はうぅぅ〜」

 

本音の言葉にカチンと来たのか虚さんは怒る。

 

「まあまあ、あんまり怒らないであげて」

 

 

「簪様、この子は甘やかすと調子に乗るのでちゃんと注意しないとダメです!」

 

簪が虚さんを宥めようしたが上手くいかなかったみたいだ。まあ、ここで立ち往生してもつまらないので話を進めよう。

 

「虚さん。ここで説教してたらせっかくの日曜が台無しになりますよ。そろそろ行きましょう」

 

「そうね。一夏君には私達の水着を選んで貰わないとね」

 

「えっ?俺はあんまりセンスないですよ?」

 

「別に気にしないよ。私達の似合いそうなのを選んでくれる?」

 

「そう言うのなら……わかった。ちゃんと選ぶよ」

 

「お願いね〜」

 

と笑顔で言われれば断れないな、しかしこれは責任重大だぞ!真剣に選ばなければ………。

 

(去年とは違ったのを選ぼう)

 

去年、プールデートに行った時の事を思い出しながら笑みがこぼれる。簪と刀奈さんの水着姿が良すぎて周囲の視線を独占してたからな……うん、眼福眼福。

 

「それじゃ行きましょう」

 

「お〜!」

 

刀奈さんの掛け声と共に俺達は駅前へと進む。当然、簪と刀奈さんは俺の腕を組んで歩いていくが……。

 

「…………」

 

その俺達の姿を羨ましそうに見ている虚さんに気付いていたが気にしないふりをした。

 

「ところで一夏君。ちゃんと連絡した?」

 

「ええ、大丈夫ですよ。今頃は一生懸命、服を選んでいるでしょうね」

 

そう、俺達はいつもお世話になっている虚さんの為に俺の親友である五反田弾を紹介する為に連れて来たのだ。

 

「上手くいくといいね」

 

「ああ、お互いに意識はしてるみたいだしな……」

 

そう、この前の休日の時に弾の所に遊びに行った時に彼女の話題になり、簪と刀奈さんが写っている携帯を見せたら、虚さんが気になったのか紹介して欲しいと頼み込んで来た。

虚さんにこの事を話したら、どうやら気になるみたいらしくお互いに意識はしているみたいだ。そこで会わせようと今日実行する事にしたのだ。

 

ちなみにこの事を虚さんは知ってはいない。驚かせようとして計画した訳だが正直不安はある。

弾が先走らない事だけを祈りつつ、待ち合わせ場所に向かう事にした。

 

――――――――――――

 

「…………」

 

「…………」

 

駅前に向かって歩き出す一夏達。その姿を物陰から見つめる2つの影があった。一行が青になった横断歩道を渡って人混みに消えると、頃合いとばかりに茂みから姿を現す2つの影。1人は躍動的なツインテール、1人は優雅なブロンドヘア―。つまり、鈴とセシリアであった。

 

「……あのさあ」

 

「……なんですの?」

 

「……あれ、腕組んでない?」

 

「……組んでますわね」

 

100人が見たら100人共そう返すであろう言葉を発して、セシリアは微笑ましげにしながらも羨ましく感じていた。

 

「そっか、やっぱりそっか。あたしの見間違いでもなく、白昼夢でもなく、やっぱりそっか。――よし、殺そう」

 

握り締めた鈴の拳は、すでにISアーマーが部分展開していて準戦闘モードに入っていた。衝撃砲発射までのタイムラグはおよそ2秒といった所である。

何とも恐ろしい十代乙女の純情であった。

 

「………はあ」

 

そんな鈴の様子を見て、思わずため息を吐くセシリア。

 

(一夏さんが誰と一緒に行こうと鈴さんには関係ありませんか……)

 

額に手を当ててセシリアは心の中で呟いた。今日の朝いきなり鈴が部屋にやって来て、『セシリア、一緒に出掛けるわよ!』と一方的に言って部屋から出ていってしまい。断る事も出来ずにこうなった訳だがまさか一夏達の尾行をするはめになるとは思いもしなかっただろう。

 

(織斑先生にあれだけ怒られても懲りてませんわね……)

 

ISを部分展開して今にも襲撃しようとしている鈴に呆れてしまう。先日、シャルロットが本当の性別で再転校した時に鈴は1組を強襲、ISを展開させて衝撃砲を一夏目掛けて発射させていた。

それをラウラが防いでいたから良かったものの一歩間違えれば大惨事になる事を鈴は理解していなかった為に千冬から説教と反省文を書かされた上に補習を喰らっても懲りない性格にある意味感心せざるを得ない……。

 

(とりあえず簪さん達にお知らせしておきましょう)

 

そう考え、セシリアは携帯を取り出して簪と楯無と一夏に対して警戒して欲しいとのメールを打つことにした。

 

(いざとなったらわたくしが止めないといけませんわね………)

 

もし、鈴が暴れたら街を破壊したり、そこを歩いている人達がケガしたりするのは間違いない。だからこそ自分は抑止力になろうと心に決めていた。

 

(あら?)

 

セシリアは鈴の背後から近付く人影がいる事に気付いた。

 

「鈴さん」

 

「なによ?」

 

「残念なお知らせがあります」

 

「はあ?何言ってるのよ?」

 

セシリアの言葉に鈴は更に不機嫌になる。

 

「おい」

 

「なによ!」

 

ドガスン!

 

鈴の頭上に拳骨が降り下ろされた。

 

「〜っ〜っ〜っ」

 

「織斑先生が来てますわよって、言おうとしてましたが……手遅れでしたわね」

 

拳骨を落とした人物は千冬であり、鈴は痛さから頭を抑えて座り込んだ。

 

「凰、貴様は教室で暴れ足りずに今度は街で暴れようとするとはいい度胸だな」

 

「い、いえ…それは……」

 

「帰ってから反省文だな、それと特別観察処分者の候補に入れて置くぞ」

 

「は、はい……」

 

鈴は千冬に逆らえる事は出来ずにガックリと肩を落とした。

 

その後、やってきた真耶と一緒に買い物に向かう事になり、セシリアはホッとしながら千冬達と一緒に行動するのでした。

 

――――――――――――

 

(どうしてこうなった………)

 

ラウラは今の自分の状況に落ち込むしかなかった。

 

「さっ、何から行こうか」

 

「まずは水着から買ってそれから服を買いましょう」

 

「うん。それがいいね」

 

両隣には2人の女子がラウラに何が合うかを談笑していた。1人はシャルロット、もう1人は鷹月静寐である。

 

何故こうなったかと言うと一夏が更識姉妹達と出掛ける事を知り、自分も交ざろうとしていた所を千冬に呼び出された。

 

「ボーデヴィッヒ、貴様は何故鷹月を相手にせずに織斑に手を出す?」

 

「私の嫁は一夏です!ですのでアイツ(鷹月)は関係ありません!」

 

とキッパリと答えたが―。

 

「だそうだ、鷹月」

 

「ひどい……」

 

千冬の言葉に促されて泣きながら静寐が現れる隣にシャルロットが付き添う形だ。

 

「私の事、強引にキスして……熱烈なプロポーズまでして……もう浮気?……私もう捨てられたの……」

 

「ラウラ、最低だよ!静寐の事大事しなきゃ!お嫁さんにするのは嘘だったの!?」

 

シャルロットはここぞとばかりにラウラを責め立てる。

 

しかし、内心では――

 

(ここでラウラを静寐とくっ付けさせれば一夏のライバルが減るからちゃんとしないとね)

 

表情は怒りになっていたが心の中ではニヤリと笑みを浮かべていた。

 

「ボーデヴィッヒ」

 

「は、はい!」

 

「私は言ったはずだぞ?織斑に手を出すなと……随分と浮気癖があるみたいだな?」

 

「い、いえその―」

 

「残念だ……私の教え子は相手がいるのに浮気を平気でするとはな……」

 

悲壮感漂う表情で天井を見上げる千冬。

 

「ち、違います!私は―」

 

「もういい。今日は鷹月と一緒にデートしてこい。監視にデュノアをつける」

 

「そんな!?」

 

千冬の言葉にラウラはショックを受けた。

 

「鷹月、ボーデヴィッヒの事を頼んだぞ」

 

「はい」

 

「それからデュノア。しっかりと頼むぞ。逃げ出したら私に連絡しろ」

 

「わかりました」

 

「ボーデヴィッヒ、ちゃんと鷹月をエスコートするんだぞ」

 

「はい……」

 

千冬はそう言いながら肩をポンと叩かれてラウラは従うしか……なかった。

 

(私は一夏に恋したのに……)

 

VTシステム発動し助けられた事にトキメキ恋をした。

その事を副隊長であるクラリッサに相談し、教えてくれたのが『気に入った相手を嫁にする』のが習わしだという事であった。

さっそく、一夏に対して実行したが、結果は静寐にキスしての嫁宣言にクラスは皆、この仲を応援していたのだ。

 

(おかげで私は一夏に近付けないではないか!)

 

一夏に近付こうとしたらクラスの女子にガードされてしまい、静寐がいるでしょと睨まれる始末。故に居心地が悪い……。

 

先程も一夏の部屋に侵入して一緒寝ようとしたら更識姉妹に撃退されてしまったのだ。

 

(どうすれば私は一夏と一緒になれるのだ!)

 

そう考えるがクラリッサに相談してアドバイスされた事を行動したら結果は裏目、最悪な結末しかなかった。

 

「えっ?ラウラって寝る時は裸なの!?」

 

「そうなんだよ。僕は何度も注意するんだけど聞いてくれないんだ」

 

「じゃあ、寝間着も買わないとね。お金、大丈夫かな?」

 

「大丈夫だよ。代表候補生になればある程度のお金は入るし、それに軍の隊長もやってるから給料もあるはずだよ」

 

「じゃあ安心だね。しっかりとラウラに似合うの買わないとね」

 

「うん。僕も手伝うよ二人でしっかり選ぼうね」

 

「ありがとうシャルロット」

 

「どういたしまして。さあ、行くよラウラ」

 

そう言いシャルロットと静寐はラウラの手を取り歩き出した。

 

(くっ……私には……選択肢がないのか……)

 

ラウラはこれからくるであろう災難が回避不能となり絶望に染まる。

 

その後、街繰り出し着せ替え人形となったラウラはいつもと違った疲労感に襲われ、シャルロットと静寐は楽しんでいたのだった。




ラウラの相手は鷹月さんでした。

静寐の“寐”の字が出なかったのでちょっと焦りました。

それからタグを追加しました。
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