【本編完結】銀髪幼児体型でクーデレな自動人形《オートスコアラー》が所属する特異災害対策機動部二課   作:ルピーの指輪

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G編が完結しましたので、絶唱しないの方を台本形式的でお届けします!
それではよろしくお願いします!


戦姫絶唱しないシンフォギアG その1

 ――フロンティア事変から約一週間 その壱――

 

マリア「日本食もなかなか美味しいわね」モグモグ

 

切歌「というか、出てくるものがなんでも美味しいのデース」パクパク

 

調「何もすることが無いから、食べることが一日の楽しみになってることも大きい……」ムシャムシャ

 

フィリア「どーでもいいけど、そんなに美味しそうに食べるんだったらあたしのオカズあげるわよ? あたしは何もしなければ、ご飯一膳で十分すぎるから……」

 

マリア「そんな、悪いわよ。フィリア……」モグモグ

 

切歌「リア姉、本当デスかー? エビフライが欲しいデース!」

 

フィリア「良いわよ、ほら」

 

切歌「いやー、美味しいデスなー」パクパク

 

調「私は……、このカニクリームコロッケが欲しい……」

 

フィリア「ふーん、調はこういうのが好きなのね。言っとくけど、どっちも和食じゃあないわよ」

 

調「美味しい……」ムシャムシャ

 

フィリア「本当に美味しいそうに食べるわね……」ジィーッ

 

マリア「フィリアって、昔から人が食べるところ見るのが好きよね? だから、立花響に餌付けしてるの?」ジィーッ

 

フィリア「そっ、そんなことあるわけないじゃない」ドキッ

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 ――フロンティア事変から約一週間 その弐――

 

マリア「ふわぁ、おはよう、調、切歌、フィリア」

 

調「おはよう」

 

切歌「おはようデース」

 

フィリア「おはよう。今日はいつもより起きるのが遅かったのね」

 

マリア「えっ? そうかしら? いつもどおりかと思ったけど」

 

フィリア「マリアの平均睡眠時間は六時間十二分だったけど、今日は六時間三十一分だったわ。だから、最初に寝付いたのに、起きるのが一番最後だったのよ」

 

マリア「えっと、フィリア? 私たちの睡眠時間を毎日測ってるの? 何のために?」

 

フィリア「何のためにって、暇つぶしだけど……。だって、あなたたちが寝てる間、暇なんだもん。だから、誰が一番早く目を覚ますかとか、勝手に予想したりしてるわ。今日はあなたに賭けていたのよ」

 

マリア「――暇つぶしは、ギリギリ理解出来たわ。賭けていたって、誰と?」

 

フィリア「…………」

 

フィーネ“やったー、私の勝ちね。これで、4勝2敗1引き分けよ!”ガッツポーズ

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 ――フロンティア事変から約一週間 その参――

 

マリア「あなたの中にフィーネが居るのよね?」

 

フィリア「ええ、そうよ」

 

マリア「これは、フィーネに成りすまそうとした身としての興味本位なんだけど、フィーネってどんな人なの?」

 

フィリア「簡単に言えば、あたしより性格が捻くれていて、フィアナより、恋愛脳を拗らせてるわ」

 

フィーネ“ちょっと!”

 

マリア「ええーっ!? フィリアよりも捻くれてるって、どっちみち、私には荷が重かったのね……」

 

フィリア「ちょっと!」

 

マリア「でも、恋愛脳拗らせてるってどういうことかしら?」

 

フィリア「例えば、マリアが男の人を好きになるとするじゃない?」

 

マリア「ええ……」

 

フィリア「で、振られるのよ」

 

マリア「えっ、振られるの? 私が……? なんで?」ガーン

 

フィリア「なんで《私が振られるなんてあり得ないでしょ》みたいな顔が出来るのよ? まぁ、芸能業界に飛び込むくらいだから容姿には自信があったんでしょうけど……。とにかく振られるの」

 

マリア「わかったわ……」シュン

 

フィリア「で、それがフィーネが月を破壊した理由よ」

 

マリア「はぁ? それだけ?」

 

フィリア「それだけよ。で、その人の遺伝子を使って生まれたのが、あたしとフィアナってわけ」

 

マリア「確かに、昔から二人ともクセが強いなー、とは思ってたけど……」

 

フィリア「ちょっと! あたしたちのこと、昔からそんな風に思ってたの!?」ガーン

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 ――フロンティア事変から約一週間 その四――

 

フィリア「…………」カキカキ

 

切歌「リア姉、何を書いてるのデスかぁ?」

 

フィリア「ああ、クリスがあたしの分の学校の課題を受け取ってくれていて、差し入れてくれたのよ。休んでる間の課題を済ませてるってわけ」

 

調「リア姉、学校って楽しい?」

 

フィリア「どうかしら? まぁ、クリスとか響は見てて飽きないし、翼は真面目だけど、時々面白いことをするのよね……」

 

切歌「この前の学校のお祭り楽しそうに見えたデース!」

 

調「うん……、ちょっと羨ましかった……」

 

フィリア「あら、そうだったの? 大丈夫よ、多分来年にはあなたたちの保護観察が決まって、一緒の学校に通えるから」

 

切歌「ほっ本当デスかー?」パァァ

 

調「リア姉と同じ学校……」

 

フィリア「そうだ! 学校に入って勉強に遅れないように、あたしが今から基礎的なことを予習させてあげるわ。任せなさい。出来の悪い響にも教えられたから、上手に指導できるわよ」

 

切歌「えっ、勉強デスか?」

 

調「切ちゃん、学校って、そもそも勉強をするところだよ……。常識人の切ちゃんなら、当然わかってることだと思うけど……」

 

フィリア「さぁ、まずは数学からよ! 中学レベルからおさらいしましょう!」

 

切歌「デェェェス!」

 

調「都合が悪くなると、それで誤魔化すクセは直したほうがいいよ。切ちゃん……」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 ――フロンティア事変から約一週間 その伍――

 

切歌「リア姉、ちょっと相談したいことがあるのデスが……」

 

フィリア「相談? あたしに? いいわよ、あたしは明日釈放だから、あなたともそんなに話せなくなるだろうし……」

 

切歌「やったデス! リア姉くらいしか相談出来る相手が居なかったのデスよ」

 

フィリア「あたしくらいしかって、他にマリアや調も居るでしょう?」

 

切歌「それが、相談内容というのが、恋愛関係の話なのデス……。マリアはあの年齢で色恋には縁はないデスし、調はその……」

 

フィリア「さり気なくマリアをディスったのは聞かなかったことにしてあげるけど、あたしだって多分恋愛経験はないわよ?」

 

切歌「でも、あの立花響と小日向未来をラブりんこマックスなカップルに仕立てたのはフィリアのおかげだと聞いたのデス」

 

フィリア「ちょっと、誰から……? はぁ、まぁいいわ……、で、どんな相談?」

 

切歌「ええーっとデスね。すごく仲は良いのデスが、その、恋愛となると違うというか……。とにかく、私の想いをキチンと伝えるにはどうしたらいいのデスか?」

 

フィリア(困ったわ、思ったよりも重めの相談だった……。切歌の想い人ってどう考えても調よね? だから、響と未来のことを気にしていたのね)

 

フィリア「…………」ソワソワ

 

切歌「…………」ワクワク

 

フィリア(駄目よ……、まったく思いつかないわ……。こうなったら……)

 

フィーネ“あら、呼んだかしら? 想いを伝える方法なんて簡単よ――”

 

フィリア(ふーん。そういうものかしら? まぁいいわ……。あたしの意見よりマシでしょう)

 

フィリア「――手紙を書きなさい。そう、ありったけの気持ちを込めて、丁寧にね……。そうすれば、自ずと気持ちは伝わるわ」

 

切歌「手紙デスか……。よしっ、想いを込めて手紙を書いてみるデス!」

 

フィリア(これで本当に良かったのかしら? 何か取り返しのつかないアドバイスをしたような……)

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 ――フロンティア事変から約一週間 その陸――

 

フィリア「あー、ようやくシャバの空気が吸えるわー」

 

調「リア姉、行っちゃうの……?」

 

フィリア「ええ、調と離れるのは残念だけどね」ナデナデ

 

調「あの、その……、あのとき、あの人に……偽善者って……」

 

フィリア「ああ、あのときねー。まぁ、調は調で、色々と辛いことがあったのだから、仕方ないわよ」ナデナデ

 

調「でも、何とか謝りたい……」

 

フィリア「あなたも優しい子ね。じゃあ、ここから出たら、あたしがお菓子の作り方を教えるわ。響なんて、お菓子を渡しておけば機嫌なんて直ぐに良くなるんだから」

 

調「リア姉って、本当に立花響を餌付けしてるんだね……」

 

フィリア「えっ……、この前も言ったけど、そっそんなことないわよ」ギクッ

 

調「でも、楽しみ……。切ちゃんにも作ってあげよう。まずは胃袋から掴むと言うし……」

 

フィリア「そういう知識はどこで覚えたのかしら?」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 ――期末考査前日――

 

響「フィリアちゃーん、おかえりなさいっ! 私は、私は、どんなにこの日を待ちわびたことか……」

 

フィリア「響……、そんなにあたしのことを……」ジーン

 

未来「フィリア先輩が手伝ってくれなかったから、課題が溜まって、期末考査の勉強が全然出来なかったもんね。響は……」ジィーッ

 

響「みっ未来ぅぅぅ! それじゃあ、私が期末考査の勉強を手伝って欲しいから、フィリアちゃんを待ちわびてたみたいになっちゃうよー!」

 

フィリア「はぁ、そういうこと……」

 

響「ちっ違うって、違わないけど、違うんだよー!」アセアセ

 

フィリア「こういう時、気の利いた嘘が付けないって損よね。ほら、これをあげるわ。どうせ、あなたはテスト勉強してないと思ったから」

 

響「えっ、何これ? えっ? これって、テストの問題じゃん! フィリアちゃん、まさか学校に忍び込んで……」

 

フィリア「バカね、日付をよくご覧なさい。去年の日付でしょ。過去問よ、過去問。翼のと照らし合わせてみて分かったんだけど、結構、似たような問題が出てたのよ」

 

響「ほぇーっ、すっごーい! ありがとう、フィリアちゃん! 大好きっ!」ダキッ

 

フィリア「ちょっと、止めなさい! 今はそれはシャレにならないから、あたしの命が危ないから」アセアセ

 

未来「フィリア先輩……、わざわざ、()()ためにありがとうございます……」ゴゴゴゴゴ

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 ――クイズ番組 その壱――

 

緒川「ということで、次のクイズ番組は出演者が家族の方と共演という形になっていまして――」

 

翼「しかし、私の家族は――」

 

緒川「ご心配なく、親戚の方でもよろしいみたいですので」

 

フィリア「何で呼ばれたのかわからなかったけど、まさか、あたしにもクイズ番組に出ろってこと?」

 

緒川「察しが早くて助かります!」

 

翼「フィリア、私からも頼む。国内で仕事をするのもあと僅か……。色々と出られる番組には出ておきたいのだ」

 

フィリア「翼に頼まれると弱いわね。いいわよ、クイズ番組くらい出てあげるわよ」

 

緒川「ちなみに、優勝者は曲を丸ごと一曲歌って宣伝出来ますので、是非とも優勝を目指してください」

 

フィリア「戦力外の翼に遠慮なく答えて良いってこと?」

 

翼「ちょっと、待て! 戦力外とは聞き捨てならんぞ!」

 

緒川「問題! 相手の方に自分から押しかけること。または、人のところに訪問することを、謙譲語で何という?」

 

翼「推して参る!」

 

緒川「正解!」

 

翼「どうだ、フィリア。存外、私もやるだろう?」ドヤッ

 

フィリア(緒川のやつ、前にあたしに頼んだように、まだこうやって翼を乗せているのね)

 

緒川「…………」ニヤリ

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 ――クイズ番組 その弐――

 

翼「今度こそ断捨離ッ!」

 

司会者「不正解! 正解はクローゼット収納法でした! これは、風鳴翼さん姉妹チームは厳しいか?」

 

フィリア(思ったよりもクイズって難しいのね……。連続であと三問くらい取らなきゃ厳しいわ……。サービス問題が来ないかしら? 食べ物なら得意なんだけど……。ていうか、従姉妹だって言ってるのに、姉妹の方が面白いからって、チーム名を捏造するなんて……)

 

司会者「次の問題です。北海道の海の幸はとても美味しくて有名です。その中でも「秋味」という別名を持つ魚――」

 

フィリア「鮭!」ピンポーン

 

司会者「おおーっと、風鳴翼さんの妹のフィリアちゃん、正解です。お姉ちゃんのフォローをする姿が健気ですねー」

 

司会者「オスは「鼻曲がり」とも呼ばれている、石狩鍋に必要な魚といえば――」

 

フィリア「鮭!」ピンポーン

 

司会者「前半絶望的だった、風鳴翼さんチームが二位まで追い上げてきたぞー! 次が最後の問題だっ!」

 

 

司会者「親子丼には鶏の卵と肉が使われていますが、海鮮親子丼に使われるのは――。おおーっと、風鳴翼さん、早かった。当たれば、優勝です!」

 

翼(何ということだ……、つい、勢いに任せて押してしまった……。海鮮親子丼? そっそうだ、フィリア……)チラッ

 

フィリア(勢いで押したのね……。チラッて見てるし……。答えは鮭よ、サ・ケ)クチパク

 

翼「むっ、なるほど! 答えはサメだっ!」シャーク

 

司会者「残念ー! 不正解です!」

 

翼「くっ!  何のつもりの当てこすりだ……」ガクッ

 

フィリア「どうでもいいけど、鮭の卸売り業者が、スポンサーなのかしら?」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 ――もうすぐ卒業シーズン――

 

フィリア「もうすぐ卒業式ねー、翼の……」

 

クリス「ん? あー、この学校から居なくなっちまうんだな。まぁ、寂しくなんかねぇけど……。いつでも会えるし」

 

フィリア「忘れたの? 翼は卒業したらロンドンに行くのよ? 学校どころか、日本からも居なくなるんだから……」

 

クリス「――はっ!? くっ、それがなんだ……。別に寂しくなんか……」ウルッ

 

フィリア「あら、意外とセンチメンタルなのね。顔に素直な気持ちが出てるわよ」

 

クリス「うっうるせぇ。絶対に先輩に言うなよっ! 絶対だかんな!」

 

フィリア「言わなくても伝わるわよ。今、こんな感じなら、きっと、卒業式は滝のように涙を流してるもの」

 

クリス「なっ、誰が泣くもんか! そっそういうフィリアだって、案外泣きだすんじゃねぇか?」

 

フィリア「そうね、それはあり得るかも。じゃあ、賭ける? 卒業式で先に泣いた方が負けで、勝った方の言うことを何でも聞くの」

 

クリス「いいぜ、絶対に負けねー! ――ん、いや待てよ……。よく考えたら、お前って絶対に涙を流さないんじゃねぇーか!」ビシッ

 

フィリア「バレたか……」チッ

 

クリス「そういうとこ、本当に油断ならねーヤツだな」

 

フィリア「まぁまぁ、やっぱりハレの日を賭け事に使うのは良くないわ」

 

クリス「どの口が言うんだよっ!」

 

フィリア「そこで、提案なんだけど、翼の卒業に合わせてお別れパーティーを開こうと思ってるのよ」

 

クリス「お別れパーティー? そりゃいいじゃねぇか! どんなことをやるんだよ!?」

 

フィリア「この前の年末に翼とテレビ局に行ったんだけど、面白そうな番組の収録がやってたのよ。これを二課が総力をあげて再現してみんなで楽しもうって企画よ」

 

クリス「ふーん、まぁ、盛り上がるなら何でも良いけどよー。あたしらも参加するのか?」

 

フィリア「ええ、マリアたちも何とか都合をつけて呼びましょう。名付けて《シンフォギア装者格付けチェック》よ! 一流の装者には賞品を出すの」

 

クリス「ああ、そういや、正月にやってたなー。そういうの……。他は良いとしても、あのバカには負けたくねーな」




絶唱しないシンフォギアGの初回はいかがでしたでしょうか?
次回は某格付けチェック番組っぽいお話をチーム戦でやってみようと思います。
ちなみにナスターシャは病状が良くないので入院中です。



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