【本編完結】銀髪幼児体型でクーデレな自動人形《オートスコアラー》が所属する特異災害対策機動部二課 作:ルピーの指輪
すごく長くなったので、前後半に分けます。
――シンフォギア装者格付けチェック前半戦――
フィリア「風鳴翼、卒業記念、シンフォギア装者格付けチェック。今日は一流の装者たちが翼の卒業を祝って駆けつけてくれたわ」
翼「みんな、私の門出を祝うために集まってくれて礼を言う」
響「うわー、マリアさんたちも来てくれたんだー」
マリア「釈放されて、早々にこんなところに呼ばれて何をするのか全然わからないんだけど……」
切歌「この椅子とってもフカフカで気持ちがいいデス」
調「王様の椅子みたい……。スリッパもふわふわしてる……」
フィリア「切歌様も調様も一流の装者ですから、椅子もスリッパも当然、最高級品をご用意させていただきました」
クリス「お前の敬語気持ち悪いな。何企んでやがる」
フィリア「……雪音様も一流の装者ですから、その位置にいる限りはそのように扱わせて頂きます。なお、最後まで一流の装者をキープできたチームには願い事を1つ叶える権利を贈呈しましょう」
緒川「まぁ、人の手で叶えられる範囲内ですけどね」
未来「意外と先輩ってノリが良いですよね」
響「よーし未来、一緒に頑張ろー!」
弦十郎「おいおい、なんで俺もこっち側なんだ? 俺は装者じゃないぞ」
クリス「そーだよ、なんであたしのパートナーだけ、おっさんなんだ? そりゃあ別に良いけどよ」テレテレ
フィリア「組織のトップが一流だからこそ、装者も一流なのではということを確認したいからです。弦十郎様も一流の司令官をキープ出来るように頑張って下さい」
緒川「尚、今回のチーム分けは以下のようになってます」
チームひびみく(立花響・小日向未来)
チームマリつば(マリア=カデンツヴァナ=イヴ・風鳴翼)
チームきりしら(暁切歌・月読調)
チーム弦クリ(風鳴弦十郎・雪音クリス)
フィリア「現在は一流の装者(司令官)でも、問題に間違える度に……」
《一流の装者(司令官)》→《普通の装者》→《二流の装者》→《三流の装者》→《そっくりさん》→《???》
緒川「このように、ランクが下がってしまいます。注意してください」
クリス「ちょっと待てよ、《???》ってなんだ? 前に見た番組だと映す価値なしみたいな……」
フィリア「雪音様、これはお遊びで特に放送とかされませんから、そういうランクは用意できませんでした。なので……ちょっとした罰ゲームのような、そうでないようなモノを用意しております」
クリス「どっちだよっ! てか、金がかかってそうな遊びだな」
緒川「翼さん、絶対にそこまで落ちてはいけませんよ。絶対にです!」(真顔)
翼「えっ緒川さん? わかりました。いや、ちょっと待って、何が起こるの?」ビクッ
フィリア「それでは、第一問目は《ギアペンダント》よ!」
切歌「リア姉、完全に話題を逸らすときの顔をしてるデス……」
調「口調もいつもに戻ってる……」
フィリア「これから、チームから一名が2つのギアペンダントを見てもらうわ」
フィリア「1つは風鳴翼様からお借りした、天羽々斬のギアペンダント。もう一つは二課の技術者たちが総力を入れて作ったレプリカのギアペンダント」
フィリア「どちらが本物なのかはシンフォギア装者の皆様なら簡単でしょう?」
マリア「それくらいなら、見極めるのは簡単よ! 造作もないことだわ!」
緒川「マリアさん、あまりやる前にそういうことを仰らない方が……」
フィリア「それでは、回答者の皆さんは控室に向かってください」
◆◇
《一流の装者のおやつタイム》
――あまおうのストロベリーパフェ――
調「釈放されて、早々にこんなに美味しいものが食べられるなんて……」
マリア「…………」(黙々と食べている)
響「美味しいー、未来にも食べさせてあげたいよー」
クリス「まぁまぁだな……モグモグ……」
◆◇
緒川「それでは、回答者の皆さんが控室に入りましたので、こちらの皆さんには先に正解をお見せしますね」
フィリア「正解はBよ。まぁ、簡単すぎるわよね……。いつもあれで変身してるんだから」
未来「あっ、でも響はまだギアペンダントを使ったのって一回だけのような……」
フィリア「それでは、回答者たちの様子を見てみましょう!」
◆◇
回答者、チームひびみく(一流)立花響
響「どちらかが、翼さんのギアペンダント……。あれだけ一緒に頑張ったんだもん。わからないはずが……」
Aのギアペンダント
響「えっ? こっちかな? ふーむ」
Bのギアペンダント
響「うわっ……。さっきと一緒に見えるよー」
響「あのー、匂いを嗅ぐのってありですか?」
響「よっよーし」クンクン
響「正解はBです。ほのかに翼さんの匂いがする気がします」
響→Bの部屋へ
翼「わっ私ってそんなに匂う?」クンクン
未来「響ったら、他の女の匂いを覚えるなんて」ゴゴゴゴゴ
◆◇
回答者、チームマリつば(一流)マリア=カデンツヴァナ=イヴ
マリア「最高の回答者というものを見せてあげるわ!」(カメラ目線)
Aのギアペンダント
マリア「ふむ、なるほど……」
Bのギアペンダント
マリア「えっ? いえ、大丈夫よ。こんなの今まで乗り越えた戦いに比べたら安いもの!」
マリア「正解はAよ!」
マリア「本物の聖遺物にはパワーがある。私にはお見通しよっ!」
マリア→Aの部屋へ
翼「ああっ……」
緒川「翼さん、ちょっと、動いてもらいますよ」
切歌「さっそく動くのデスか?」
フィリア「何が『なるほど』だったのかしら? パワーも何も『見通せて』ないじゃない」
◆◇
マリア「ふぅ、あれ? さっそく分かれちゃったの?」
響「うわーマリアさん、そっちだったんですかー? さっそくやらかしたー。未来に怒られるよー」←正解
マリア「立花響、観察力はまだまだのようね。あなたにはガングニールを託したのだから、もっとしっかりなさい」←でも不正解
◆◇
回答者、チームきりしら(一流)、月読調
調「自信はないけど、切ちゃんのために頑張る……」
Aのギアペンダント
調「…………」ジィー
Bのギアペンダント
調「…………」ジィー
調「正解は多分B……。マリアが本物の聖遺物にはパワーがあるって言ってた……」
調→Bの部屋へ
切歌「調、凄いデス! マリアのアドバイスで正解に辿り着くなんて!」
フィリア「そのアドバイスを送ったマリアさんは間違ってるけどね……」
◆◇
調「あれ……?」
響「あっ、調ちゃんだー。こっち座って」ポンポン
マリア「しっ調? なんでそっちに……。いや、まだわからないわ!」←ちょっと不安
◆◇
回答者、チーム弦クリ(一流)、雪音クリス
クリス「ったく、ギアペンダントなんて、真剣に見たことねぇよ」
Aのギアペンダント
クリス「ふーん」
Bのギアペンダント
クリス「へぇ……」ニヤリ
クリス「正解はBだ。さすがに先輩の色んな想いのこもったペンダントは見誤らなねぇよ」
クリス→Bの部屋へ
翼「雪音……」ジーン
弦十郎「クリスくん、見事だ」ガッツポーズ
フィリア「……」←正解してつまらない
◆◇
クリス「げっ、バカも居るのかよ。カッコつけちまったけど大丈夫か?」
響「クリスちゃーん! 一緒だねー!」
マリア「まだわからない。まだわからないわ……。セレナぁ……」←不正解
◆◇
フィリア「結果発表ぉぉぉっ!」
切歌「りっリア姉って大声出せたんデスか?」
フィリア「これから、あたしが入った部屋の人が正解者よ」
◆◇
Aの部屋
マリア「諦めちゃだめ! セレナっ……、力を貸して……」←祈っているけど不正解
Bの部屋
響「ドキドキするねー」
調「マリアだけ別の部屋なのが不安……」
クリス「はぁ、バカと同じ部屋かぁ……」
◆◇
Bの部屋
フィリア「おめでとう! 正解よ!」ガチャ
響「やったぁ」バンザイ
調「切ちゃん頑張ったよ……」ニッコリ
クリス「おっ、なんだ合ってたのか」
Aの部屋
マリア「ううっ、セレナぁぁぁ……」ガクッ
フィリア「なーんだ、翼もマリアも先輩風吹かせて一流の装者とかアーティストみたいな顔してたけど――普通だったのね……」
チームひびみく、チームきりしら、チーム弦クリ→《一流の装者》
チームマリつば→《普通の装者》
◆◇
マリア「ごめんなさい。翼……、さっそく椅子もスリッパも貧相になってしまったわ」
翼「間違えることは誰にでもあるさ。次に挽回しよう」
フィリア「続いて、第二問目は音感よ。装者たるもの音楽のセンスというのは必要不可欠。耳が悪いと胸の奥の歌もキチンと聴けないでしょう」
フィリア「今回は皆さんには二種類のバイオリンを用意しました。1つはストなんちゃらバリウス、なんとお値段2億円。そして、もう一つは練習用の10万円のバイオリンです。演奏を聞いて見事、2億円のバイオリンを当ててください」
クリス「ちょっと待て、これはあたしの得意ジャンルだ。なんで、おっさんが回答者なんだよ!」
弦十郎「そうだぞ。クリスくんの父親は世界的なバイオリン奏者だ。彼女が答えた方が正答率は――」
フィリア「これは順番よ。決して不正ではないわ。さぁ、回答者の皆さんは控室へどうぞ……」
《一流の装者のおやつタイム》
――料理研究家の経営するカフェの最高級チーズケーキ――
切歌「うわぁ、こんなに美味しいケーキ初めてデス」
弦十郎「うむ、甘過ぎずクドくない。それでいて包み込むような優しい味だ」
未来「美味しいけど、翼さんに悪いなぁ」
《普通の装者のおやつタイム》
――ヨーグレット一箱――
翼「くっ、なんのこれしき……」パキッ
◆◇
回答者、チームひびみく(一流)、小日向未来
未来「バイオリンかぁ、授業で少しだけ触ったくらいだなー」
Aの演奏
『――♪♫♬』
未来「うーん……」
Bの演奏
『――♫♪♬』
未来「むぅー……」
未来「正解はBかな? Aは学校で使ってたバイオリンに近い音がしたような気がします。あー、間違ったら恥ずかしいー」
未来→Bの部屋へ
フィリア「どうですか、雪音様。正解はどちらか分かりました?」
クリス「ん? ああ、そんなん簡単だ。パパがよく使ってたのに似ているのはBだ」
フィリア「さすが、雪音様ですね。正解はBです」
響「すっごーい、クリスちゃん」
クリス「よしっ」ドヤッ
フィリア「まぁ弦十郎様が間違ったら意味ないんですけど……」
クリス「じゃあ、なんであたしを回答者にしねぇんだよっ!」ウガー
◆◇
回答者、チームマリつば(普通)、風鳴翼
翼「バイオリンか……、しかし、歌だけじゃなく、音楽にも力はあるやもしれん! 風鳴翼、推して参る!」
Aの演奏
『――♪♫♬』
翼「なるほど……」
Bの演奏
『――♫♪♬』
翼「これは……!?」
翼「正解はAだっ! 防人の戦場の勘がそう言っている」キリッ
翼→Aの部屋へ
マリア「ちょっと、翼!」
フィリア「どうでも、いいけど、早く動いてくれる? 二流のマリア」
マリア「もはや、背もたれも無くなってる!?」
フィリア「マリアも翼も何が『なるほどっ』だったのかしら?」
◆◇
翼「むっ、小日向はBの部屋だったか……」
未来「えーっ、翼さんと別々になっちゃった。間違ってたのかなー」
翼「……」←さっきのマリアを見てて不安
◆◇
回答者、チームきりしら(一流)、暁切歌
切歌「バイオリンの演奏デスかー! 難しそうデス」
Aの演奏
『――♪♫♬』
切歌「いい曲デスなぁ」
Bの演奏
『――♫♪♬』
切歌「同じに聞こえるデス……」
切歌「全然、わからないのデスが、正解はAデス! 理由は楽しそうに聞こえたからデェス!」
切歌→Aの部屋へ
調「切ちゃん……」
緒川「調さん、お手数ですが移動をお願いします」
フィリア「まぁ、切歌さんには難しい問題だったわね」
◆◇
切歌「ああー、良かったデス。一人だとどうしようかとおもいました……」
翼「暁か……。うむ、これはいい流れだ」←ちょっと安心
未来「やっぱり間違ってるのかな?」←正解だけど不安
◆◇
回答者、チーム弦クリ(一流)、風鳴弦十郎
弦十郎「クラシックか……。映画の知識しか無いぞ」
Aの演奏
『――♪♫♬』
「ふむ……」
Bの演奏
『――♫♪♬』
「ほぉ……」
弦十郎「正解はBだ。古くて良い楽器には特有の歪みのような音がある。だからこそ、貴重だし、生きた音色が聞こえるのだ」
弦十郎→Bの部屋へ
クリス「よっしゃ! おっさんやるじゃねぇか! ヘンテコ映画も役に立つもんだ」ガッツポーズ
フィリア「――ちっ。さすがは弦十郎様、博識ですね」
緒川「舌打ちが駄々漏れですよ、フィリアさん」
◆◇
弦十郎「おっ、未来くんじゃないか。同室だな」←自信満々
未来「良かったー。ひとりぼっちかと思いましたよ」←ちょっと安心
翼「司令はBの部屋? まさか……」←急に不安
切歌「まだ、人数は互角デス!」←でも不正解
◆◇
フィリア「じゃあ、正解の部屋に行ってくるわね……」
Aの部屋
翼「南無三……」
切歌「お願いデス!」
Bの部屋
未来「どうか」
弦十郎「……」(瞑想)
◆◇
Bの部屋
フィリア「おめでとう!」
未来「先輩! ありがとうございます!」
弦十郎「ふぅ、クリスくんに面目は保てたな」
Aの部屋
翼「生き恥を晒すとはこの事か……」
切歌「デェェェェス」
フィリア「切歌さんと調さんは普通でも仕方ないとして……、翼ちゃんとマリアちゃんって、二流だったのねー。もう、勘違いさせないでよー」
マリア「やたら、嬉しそうな声を出すわね」
翼「こっこれ以上は落ちるわけには……。このスリッパって、トイレの……」
チームひびみく、チーム弦クリ→《一流の装者》
チームきりしら→《普通の装者》
チームマリつば→《二流の装者》
装者たちの運命やいかに!? 後半戦に続く!
格付けチェック感は出てましたでしょうか?
後半戦も頑張りますのでよろしくお願いします!