第十魔法科高校の生徒達の(非)日常   作:caose

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 皆さんも知っているあのバス登場!


バス?・・・普通じゃねえよ。

 八月一日の・・・と言うよりも深夜である。

 そう、今日の深夜である。

 遠方から来る魔法科高校は一足早く現地入りしているが東京都内の田舎にある

達也達十校は例年ギリギリに宿泊入りしているのだが何故彼らがこんなに早いのかと言うと・・・訳があるのだ。

 それは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「ふぁ~~あ、それにしても4時出発って未だ夜中じゃないか?」

 達也は欠伸交じりでそう言った。

 無論それは・・・1年生全員も同じ気持であった。

 試合に参加する予定の全選手が外に・・・集合させられているのだ。

 そして二年生以上はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 「遂に来てしまった・・・。」

 「またあの悪夢が・・・・」

 「甲。エチケット袋の準備完了です。」

 「ありがとう鈴音。今年もあの悲鳴を聞く羽目になるとはな・・・。」

 上級生全員何故か・・・死んだ目のような顔をしていた。

 それを見ていた達也達はと言うと・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「先輩たち何だか疲れてるよな表情だよな?」

 「何かあるのかな?」

 「この早起きと何か関係ありそうだな。」

 「もしかしてとんでもない方法でアタシたち試合会場に連れて

いかれたりしてね?」

 「エリカちゃん。それフラグだよ?」

 各々がそう言っている中で・・・車のライトが見えた。

 「バスか?」

 レオンはそう言って光が少しずつ近づいて来たが・・・。

 

 

 

 

 

 

 確かにバスはバスであるが・・・只のバスではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは・・・。

 

 

 

 

 

 

 「は?」

 「何・・・これ?」

 「初めて見たぞ?こんなバス?」

 「アタシもよ。何階建てよこれ?」

 「多分・・・3階建て?」

 

 

 

 

 

 

 そう・・・3階建てのバスが来たのだ。

 すると後ろから・・・声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 「毎度ありがとうございま~~す!我が第十魔法科高校名物バス

『3階建てバス』にようこそ!!私フレッドが皆さんを目的地まで

送り届けま~~す!!」

 「ウイーズリー先生!!」

 達也はフレッドを見つけて驚くように言っているとフレッドはこう答えた。

 「よう、達也。毎年なんだけど俺が皆を試合会場まで送り届けているんだ!!」

 そう言うと急かすよにこう言った。

 「さあ皆早く荷物を中に置いて!2年生は二階、三年生が三階な。」

 そう言うと達也達は少し急いで中に入ると・・・中を見て驚いたのだ。

 内装は・・・これだ。

 

 

 

 

 

 

 「バスの中に・・・」

 「ベッド?」

 レオンの言葉に続くかのように幹比古がそう言った。

 バスの中にベッドが敷き詰められておりそれは上の階においてもそうであった。

 然もよく見たら何故か分からないがシャンデリアも取り付けられていた。

 一年生勢はそれを見ておおおと言っているが・・・他の生徒はそれどころでは

なかった。

 「鈴音先輩。エチケット袋下さい。」

 「私にも。」

 「俺にも。」

 「はい、全員一人一枚ずつありますので。」

 鈴音はそう言って全員に袋を配っていた。

 それを見た達也達は何故だとそう思っていると・・・フレッドが全員に向けて

こう言った。

 「それじゃあ皆出発するけど今回は・・・新装備もあるから試すぜ♪」

 『『『『『ウソダドンドコドーン‼!!!!』』』』』

 全員ムンク宜しくになってそう言うが達也はこう聞いた。

 「ウイーズリー先生、一つ宜しいでしょうか?」

 「?」

 「その新装備ってどんなものなんでしょうか?」

 達也がそう聞くとフレッドは・・・こう答えた。

 「内緒だよ。予め言ってたら楽しみが減るじゃん。」

 フレッドはウインクしてそう言うと・・・美月がこう聞いた。

 「あのうウイーズリー先生、私からも一つ・・・宜しいでしょうか?」

 「おう?何だ??」

 「それって・・・ちゃんと実験しています?」

 『『『『『『『『『『!‼!!!!!!!!!』』』』』』』』』』』』

 それを聞いて達也も含めて全員フレッドの視線を向けた。

 幾ら何でもとそう思っているとフレッドはと言うと・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・・・・・・」

 「・・・・・・・・・・」

 「・・・じゃあ行こうか?」

 『『『『『『『『『『オイ‼!!!!!!!!!』』』』』』』』』』』』』

 そっぽ向いて言ったのでそれを聞いて全員が抗議の目を向けるが・・・フレッドはバスを操作して扉を・・・無情にも閉めた。

 「あ、閉めやがった!!」

 「開かない!!」

 生徒全員で何とかして開けようとするが開かず・・・そして等々・・・・。

 

 

 

 

 

 

 「それじゃあ第十魔法科高校バス・・・発車いたしま~~す!!」

 『『『『『『『『ヤメテーーーーー!!』』』』』』』』』』』

 それを聞いて全員大声でそう言うがバスは・・・発進してしまった。

 然も走っている先には・・・道がなかった。

 「ちょっと待って!あれ崖!?」

 壬生がそう言って向こうの光景を見て言うがバスは尚も・・・止まらずに

向かって行ってた。

 「ウイーズリー先生止めてーーーーー!!」

 「去年みたいに制限速度真っ向無視走行でも良いから普通の道を

お願いします!!」

 上級生からの嘆願も・・・聞いてもらえなかった。

 「ああ・・・俺の一生短かったなあ。」

 「達也諦めんじゃねえよ!!」

 「いや、もう諦めよう。」

 「幹比古!お前もかよーーーーー!!」

 「エリカちゃん今までありがとうございました。」

 「良いのよ美月。・・・一緒に逝きましょ。」

 「お前らもかよーーーーー!!」

 レオンは周りの諦め口調を見てそう言っている間に等々・・・

崖から飛んでしまった。

 『『『『『『『『ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!‼!!!!!!!!』』』』』』』』』

 全員悲鳴を上げたその時・・・奇跡?が起きた。

 そう・・・バスが・・・浮いているのだ。

 「バスが・・・。」

 「浮いてる・・・?」

 全員何でと思っているとフレッドはこう答えた。

 「どうだ凄いだろ!?この間作った飛行魔法を応用して作った

飛行システム何だけどそれを自動車に転用させてんだよ。これで交通渋滞も

楽楽って・・・ありゃ?皆寝てる?」

 フレッドが説明しながら後ろを振り向くと全員・・・ベッドの上で

失神していた。

 恐怖からの安心感で気が途切れてしまったようだ。

 するとフレッドはこう言った。

 「それじゃ、透明エンジン点火っと。」

 そう言うとバスが・・・闇の中に消えた。




 この後全員フレッド目掛けて術を発動させたが当の本人は・・・
掠りもしなかった。

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