そして朝方。
「皆~~、着いたよ~~。」
フレッドの大声を上げると全員・・・一年生以外は全員起きた。
2,3年生は如何やら慣れている(それもどうかと思われるが)ので何も
感じることなくと言うよりもエチケット袋を鈴音に返しながら出て行くと甲が
達也達に向けてこう言った。
「お前ら早く口から出ている魂入れとけ、もう着いたぞ。」
「・・・・・はっ!ここはもしや天国か?それとも賽の河原か!?」
「何言ってんだお前・・・まあ、言いたい気持ちは良く分かるが他にも
失神している連中がいるから起こしてやれ。」
初めに起きた達也の言葉を聞いて甲もまあ、自分も最初はこうだったなあと
思い出しつつも全員を起こすように言った。
それを聞いて達也は言う事を聞いて全員起こした後に取敢えず降りると
最後にフレッドが全員に向けてこう言った。
「それじゃあ皆快眠だったな?明後日から行われる本戦に向けて
皆頑張ろうぜ!」
『ちょっと待てーーーーー!!』
フレッドの良い笑顔を見て一年生勢が総出で大声を上げるとレオンが
こう言った。
「ってか激励の前に言う事あるだろうが!?」
「え・・・何だっけ?」
こてんとフレッドが可愛らしく首を傾けるので今度は幹比古がこう言った。
「実験をまともにしていないシステムをぶっつけ本番にしたことに
対してですよ!!」
そう言うと・・・フレッドはこう返した。
「良いじゃねえか?結果的には成功したんだし万が一に備えての準備も
万全なんだぜ(まあ、万が一があったら『姿消し』を使って皆を送れば
良いしな)」
そう思っているが心の中の声なのでそんな事聞こえることなく今度は
エリカがこう言った。
「って言うかその前に先輩たち・・・知っていましたよね?こう言う事が
起きるって。」
『!』
全員はそれを聞いて壬生達に目を向けると・・・こう答えた。
「え?知ってたに決まってるじゃない?」
「寧ろ毎年の事らしいから慣れれば良いってよく言われたな。」
「まあ、今回の飛行については初めてですが延長戦と思えばと思いますし。」
壬生、甲、鈴音の順番でそう言うと・・・達也達は大声でこう言った。
『そういう事は最初に言えーーーーー!!』
『『言えるかソンナ事ーーーーー!!』』
達也達の言葉に対して2,3年生勢がそう言うとこう続けた。
「アンタらに分かるか!夜中に100キロなんて当たり前で何時ぶつかるか
分からない恐怖と隣り合わせで然も3階がいつの間にか下に下がったり
体が縦長くなったりするあの変な感じがアンタらに分かるかーーーーー!!」
「って言うかお前らは飛んだだけだから寧ろ安全運転じゃねえかよ!!」
壬生と人吉が去年の事を思い出してそう言うが達也達はこう続けた。
「はあ!寧ろ飛ぶまでに崖から転落しなきゃいけないなんつう恐怖を
味わったんだぞこっちは!!」
「それに私達本気で走馬灯見たかもしれないんですよ!?私なんて
ちょっとちびっちゃったんですよーーーーー!!」
達也の美月はあの時の恐怖をそう語るがフレッドは・・・全員に向けて
こう言った。
「まあ、皆落ち着いて。」
『『『(誰のせいだと思ってんだ!!)』』』
「どうせ帰りは普通に地上走行何だからどっちが良いなんて
言わない方が良いよ?」
『『ウソダドンドコドーンーーーーー!!』』
2,3年生勢はそれを聞いてムンクになってしまった。
因みに1年生勢はと言うと・・・。
『・・・・・( ゚Д゚)』
最早声も出せないほどの顔になっていた。
そして全員の肩がガクンと落ちると・・・諸悪の根源でもあるフレッドが
全員に向けてこう言った。
「はいはいはい、早く荷物を部屋に置いて練習するなり対策会議するなり
するようにね。」
それを聞いて全員・・・無言で移動することとなった。
そして数時間後・・・ある情報を達也は休憩中に聞いた。
「おい、大変だぞ!」
「どうした?」
「第一魔法科高校の選手団が乗っているバスに車が突っ込んだらしいぞ!!」
「な!それってつまり!?」
「馬鹿声が大きいぞ!!幸い怪我人はいないしぶつかる直前にバスがスピードを速めてくれたおかげで何とかなったらしいが今代わりのバスがそっちに
向かっているらしい。」
「それなら良かったな。」
「・・・一校が?」
そして達也はそれをチームメイトでもある幹比古とレオン、そして遅れてきたジェームスに報告するとジェームスはこう答えた。
「う~~む、それにしてもこの時期にそう言うのは・・・何かありそうだな。」
「何かってなんすか?先生」
レオンがそう聞くとジェームスはこう答えた。
「いやね、ここって軍の関係施設って言うよりも・・・
軍が運営しているよね?」
「はい、聞いたことがあリます。ここで軍が優秀な魔法師を
青田買いをしているって噂ならって・・・まさか!?」
「どうしたんだ?幹比古?」
幹比古の声を聴いて達也がそう聞くと幹比古はこう答えた。
「良いかい、これは学生同士の試合だけど実際は他国に対する牽制も
兼ねているんだ。」
「理由は『こっちには優秀な魔法師を何人も保有しているって』暗に各国に
伝えることで侵略させないようにね。」
「その中でも今年の一校は十師族で然も3連覇を掲げている生徒が3人も
いるもんだから排除したいって言う思惑があっても不思議じゃないね。」
幹比古がそう説明すると達也もこう続けた。
「そうやって国内の力を削るって・・・まあ、『ブランシュ』と同じ連中が
世の中にいるもんだな。」
「確かにね、幸運かどうかは分からないけど僕たちはノーマークされているから良いとしても・・・気を付けないとね。」
「明日は我が身ってか。」
レオンの言葉を聞いて全員黙りこくった。
次回はパーティーです。