第十魔法科高校の生徒達の(非)日常   作:caose

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 何で偉い人の言葉って・・・眠くなるんだろう?


偉い人の挨拶は暇で仕方がない。

まず初めは魔法界の名士達と来賓の挨拶等があるがこれはまあ、顔を見るだけで

良いと思う人たちが大半である。

 大抵の人間は食事したり談笑したりしており幹部クラスとなると

他校のクラスに向けて挨拶しなければならず既に甲達生徒会は出張っている。

 そんな中である一人の人間の名前を聞いて全員・・・動きを止めた。

 その人間の名が・・・・このお方である。

 

 

 

 

 

 

 

 『それではお次に《九島 烈》老師のお言葉です。』

 『『『『『!‼!!!』』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 そう・・・九島 烈である。

 老師と呼ばれており今の日本の十師族と言う序列を確立させ、何と20年前から

世界最強の魔法師の一角に数えられておりその実力も折り紙付きである。 

 然し彼は数年前に年齢を理由に最強と呼ばれながらも第一線を退いて以来

この十校戦以外には殆どのレベルで人前に出ることがなくなった。

 達也達若い世代は映像か教科書でしか見たことがない。

 それに出会えるのなら喜ばしい事であるのだが達也はこうも思っていた。

 「・・・確か老師って90近かったはずだが大丈夫なのか?」

 そう言ったのだ。

 かなりのご高齢でもあるある為残った魔法力がどの位なのか、それだけの体力が残っているのか、それが気がかりであった。

 若しなければもうご隠居したほうが良いんじゃないかとそう思うほどに。

 そんな中で全員が息を呑んで・・・その方向を見た。

 そして現れたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パーティードレスを身に纏い髪を金色に染めた若い女性がそこにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『『『『『『へ?』』』』』』

 全員がそれを見てそう言った。

 そして囁いているが声が聞こえた。

 「え?九島閣下じゃなかったっけ?」

 「何であんなに若い女性が?」

 「閣下の・・・そう言う」

 「いや、何言ってんだお前は!?」

 「何かトラブルにでもあったのかな?」

 そう言う声が聞こえるが達也達は・・・そうではなかった。

 達也は成程と言いエリカと幹比古も確信を得たかのように笑顔になった。 

 するとレオンがこう聞いた。

 「え、何?お前ら分かったみてえな顔してんだけど?」

 慌ててそう聞くと達也は分かったと言って美月に向けてこう言った。

 「美月、悪いが眼鏡を外してくれないか?司生徒会長も外しているようだし多分大丈夫だと思うが。」

 「え、うん・・・分かった。」

 美月はそう言って眼鏡を外して・・・何回か瞬きするとこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これって・・・この施設一帯が魔術で覆われてます。」

 そう言うと達也はレオンに向けてこう言った。

 「良いかレオン。こいつは只のマジックだ。」

 「マジック?」

 「ああ、九島閣下は俺達に魔術を使って自分の位置を悟らせない様に

しているんだ。」

 するとエリカが達也に続けてこう言った。

 「然もこの感じ大分簡単な術式でしょうね。」

 すると幹比古もこう続けた。

 「ああ、だけどここまでの大規模な場所でやっている割には使う術式は

低いタイプだと思うよ。それをここまで制御するとなると流石としか

言いようがないね。」

 そう言うとレオンはこう呟いた。

 「けどそれってそれくらいしかもう魔力が無いって事だろ?」

 そう言うと後ろから生徒会庶務でもある人吉がこう言った。

 「馬鹿言うなよ、ここまでの大規模な術式をたった一人でやるって事は

精密な技術と膨大な経験がなけりゃあ使えねえんだよ。一辺見て簡単そうに

見えるが魔力コントロールが上手くなけりゃあ失敗しちまうそんだけ高度な

技術って事だ。」

 そう言うと人吉を見て達也はこう聞いた。

 「もしかして先輩も美月と同じ?」

 そう聞くと人吉はこう返した。

 「いや、俺はそう過敏でもないし精々がサイオンの流れを

読むくらいしかねえよ。」

 そう言っていると・・・女性が動いた。

 「始まるな。」

 達也がそう言うと・・・九島閣下が現れた。

 他の生徒からすれば本人が突然現れたかのように見えるが真相を

知っている人達からすればここからが本番なんだと覚悟していると九島閣下が・・こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 「先ずは私の悪ふざけに付き合ってくれたことに対して謝罪したい。」

 「今のはちょっとした余興でね、魔法と言うよりも手品の類だがさっきのを見て気づいたのは・・・15人って所か。」

 「もし私が君たち全員を皆殺しにするテロリストだとしたら止められるのは

それだけの人数、然も過半数が十校の者達だね。」

 それを聞いて近くにいる十校生を見た。

 そして達也達はその感じに対して何だか・・・落ち着きがなさそうに

感じる程だ。

 すると九島閣下はこう続けた。

 「魔法を学ぶ若人諸君、魔法とは手段であって目的ではない。」

 「君たちにはそれを思い出してほしくてこのような余興を思いついたのだよ。」

 「私が用いた魔法は大規模であるが低ランクの魔法だが先ほど言った15人以外はその魔法に惑わされ、私を認識できなくなっていた事に・・・不甲斐ないと

感じてしまう。」

 『『『『『・・・・・』』』』』

 それを聞いて全生徒たちが黙りこくってしまった。

 それはつまり君たちは未だ半人前だと言わんばかりの思いであった。

 然し九島閣下はこう続けた。

 「若人達よ、自らの魔法を磨くのはもちろんの事それを向上させるための努力も怠ってはいけない。使い方を誤った大魔法相手に時には創意工夫を施した

魔法が勝る事もある。」

 「明後日から行われる大会は魔法を競い合うと同時に使い方を競うという物だ。若人諸君、君たちの創意工夫に期待し、そして今回の失態をばねに

頑張ってくれたまえ。」

 それを言って九島閣下は去って行くのを見て生徒たちは・・・まばらであるが

拍手するしかなかったのだ。

 そしてそれを聞いた達也達はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「負けるわけにはいいかないな。」

 「ええ、」

 「おお。」

 「うん。」

 「頑張りましょ。」

 そう言って己を鼓舞した。




 次回は・・・お風呂かな?
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