「それでは今後についての話し合いはここまでといこう。」
スネイプ先生がそう言って先生たちに退出を促した。
今回の話し合いは達也が造った魔法がどれだけの社会現象を引き起こすのかの
想定と正体を隠すことに伴う工作等についてである。
生徒を預けている以上は何があっても良いように対応しているのだ。
そんな中でスネイプは何かを感じてこう言った。
「済まないが吾輩は少し急用を思い出した。」
そう言うとスネイプは・・・杖を持って出で行った。
「この感じは・・・イヤな気配だな。」
そう言っているのは外で修業をしている幹比古であった。
幹比古は前に美月から言われたことを思い出していた。
数日前。
「え?僕の魔法式に斑がある。」
「ああ、はい。けど藤原君もそう言っていました。」
「・・・どういう意味だい?」
幹比古は少し冷ややかな表情を浮かべてそう聞くのに対して美月は慌てて
こう言った。
「ああ、勘違いしないで下さいね!藤原君が言っているのは魔法を使う際に
何だか無駄が多いって言うかその・・・何だか隠すみたいに使っているからって」
そう言うともしかしてと言って幹比古はこう言った。
「この前使った雷撃魔法は『雷童子』って言ってランク表には載っていない
技なんだ。」
「ええええ!!」
「ああ、勘違いしないで。載っていないって言うのは、発動条件であって
威力に関してはCランク程度で僕が使うとD以下になってしまうんだ。」
美月の慌てようを見て幹比古が慌ててそう言うと美月に向けてこう聞いた
「ねえ、柴田さん。一つ良いかな?」
「?」
「達也のいる部活って何処だい?」
「それで俺に聞きに来たのか?」
「御免ね達也。練習しているのに。」
「いや良いよ。このチームとは結構試合しているから癖とかも把握済みだ。」
「それ完全にスパイと何ら変わんないよね?」
幹比古は達也の言葉を聞いて呆れながらにそう答えた。
現在2人はクイディッチ用のスタジアムの観客席に座っていた。
すると幹比古は咳払いしてこう聞いた。
「短刀直入に聞くよ。僕の魔法スピード何だけど何が問題なんだい?」
幹比古がそう聞くと達也は少しして・・・こう言った。
「幹比古が使っているのは確か古式魔法だよな?」
「ああ、吉田家の魔法ダカラネ。」
「あれって一度見たが術の正体が分かりにくいように偽装されているよな?」
達也がそう聞くと幹比古は驚きながらこう答えた。
「凄いね達也は!一度見ただけでそこまで分かるなんて!!」
「確かにあの時使った魔法は偽装されているけど・・・もしかして!!」
「ああ、それが原因だな。」
達也がそう言うとこう続けた。
「古式魔法が盛んな時だったら必要だったと思うがCADで高速化された
現代においては術式固有の弱点に付け込まれると言う対抗手段は
意味が無いんだ。」
「対抗手段を講じている間位に術が発動されたら元も子もないだろ?」
「本当に厄介なものは只一つ。」
「アンティナイトやあらゆる術式の効力を打ち消せれるものだけだ。」
そう言うと幹比古は自嘲しながらこう言った。
「成程ね、それじゃあ威力がある古式魔法が現代魔法には敵わない訳」
「いや、そうでもないぞ?」
「へ?」
幹比古は何故と聞くと達也はこう答えた。
「確かに現代魔法はスピードはあるがその分威力がない。」
「古式魔法はその逆、まさにコインと裏表だ。」
「詰まる話どうするかはお前の力量次第って所だな。」
そう言うと幹比古はこう聞いた。
「・・・どうすれば良いと思う?」
そう聞くと達也はこう答えた。
「先ずは無駄になっているデータの洗い出しだな。そこからは・・・
お前次第だ。」
「(そう言って時間のある時にはデータの調整をしてくれたおかげで
魔法スピードが前よりも速くなっていた。そして僕は今ここにいる。)」
ここに来て良かったと幹比古はそう思っていると・・・何かに気づいた。
「(数は3人・・・武器持ち!!)」
幹比古は精霊からその情報を聞くと否や素早く行動に移した。
すると生垣から・・・3人の武器を持った人間が幹比古目掛けて銃を構えるが
幹比古は術を展開して電撃を浴びさせた。
「!!!!!」
3人の人間たちはその電撃を浴びて倒れるが・・・その内の一人が爆弾を
幹比古目掛けて投げた。
「!!」
間に合わないと思った幹比古は自分に自己加重の魔法で爆発から
遠ざけようとしたその時に・・・声が聞こえた。
『エバネスコ!』
その言葉と同時に爆弾が・・・消えた。
「!!」
幹比古はどうしてとそう思っていると・・・後ろから声が聞こえた。
「よく無事であったな、吉田 幹比古。」
「スネイプ先生!!」
幹比古は現れた男性スネイプを見るとスネイプは倒れた連中を見てこう言った。
「こやつらは吾輩が軍に伝えて連行させてもらおう。お前は直ぐに其方は直ぐに帰って寝ておけ。明日は十校戦だ。疲れを残すのは得策ではない。」
「はい、失礼いたしました。」
幹比古はそう言って出て行ってスネイプはそれを見送った後に・・・
近くの壁にいる人間に向けてこう言った。
「何が目的かは定かではないが吾輩たちの生徒に危害を加えようものなら・・・容赦せぬぞ。」
スネイプはそう言って殺気を放つが・・・何も応答がないのでスネイプは
襲撃者達毎姿消しで連れて行った。
そして暫くすると・・・とある男性が現れた。
日焼けか又は火薬焼けしたのかどうか分からないがなめし皮の顔をした
男性が現れた。
服の上から出も分かるくらいに鍛えられているのが分かるが冷や汗を
掻いていた。
そして倒れていた襲撃者達がいた場所を見てこう言った。
「やれやれ・・・まさかあそこまでの殺気を出す人間がいるとは驚きだな。」
そう言うとそこから・・・姿を消した。
次回は十校戦開幕。