第十魔法科高校の生徒達の(非)日常   作:caose

31 / 85
 まず初めはスピード・シューティング。


十校戦開始

『それでは2095年度《十校戦》を開幕いたします!!』

 アナウンスの言葉と同時に十校戦が始まった。

 直接来る観客だけで10日間で延べ10万人。

 交通の便が悪いにも関わらずに毎日1万人規模もの人間が来ることから

この十校戦がどれだけ評判があるのかが伺える。

 然も有線放送も加えればこの数百倍ともいわれる延べ1億人以上。

 然もプロの試合とまではいかなくともこれだけの人間が注目しているとなると

この前の騒動にも関わらず可笑しいと思われるがそれは・・・大人の事情とも

言われるであろう。

 開会式はセレモニー等なく各校の校歌

(十校の校歌の場合は他校の新入生は皆首を傾げている)と同時に試合が

行われる。

 

 

 

 

 

 

 

 一日目は本戦のスピード・シューティングが男女ともに決勝までと

バトル・ボードの予選だ。

 スピード・シューティングとは30m先の空中に投射されるクレーの標的を魔法で

破壊すると言う競技で如何に素早く正確に魔法を発射出来るかを競うものでこれには魔法の展開速度を重要視している物であり十校にとっては殆どが嫌な顔をする物だ。

 続いてバトル・ボードであるがこれは長さ165㎝、幅51㎝の紡錘形のボードを

全長3㌔の人工の水路を3周回ってその速さを競うものである。

 元々は軍の練習として使われていたものであるのである為あらゆるコースが

造られている。

 予選では1レース4人で6レース。

 準決勝では1レース3人で2レース。

 三位決定戦では4人。

 決勝ではさしとなっている。

 そんな中で達也達も応援として先ずはスピード・シューティングに

向かったのだが・・・最前列には観客が詰め寄っていた。

 本来この試合は最前列から試合を見るためには選手と同等の視力を

持っていないと試合を見ることも出来ずに訳が分からないので達也達は後方にある観客席(客先は階段構造)に座るが何故全員が前に座りたがるのかと言うと・・・理由がともかくと言っていい程の・・・欲望なのだ。

 「それにしても馬鹿な男どもが多いわね。よく見たらうちの学校もいるし。」

 「いや、馬鹿は男だけじゃ内容だぞ。」

 エリカがそう言うと達也は少しであるが・・・女性もいる事に気づいて

そう言うと美月がこう続けた。

 「ア、本当ですね。」

 「『お姉さま~~!!』って奴ね。」

 同じ女として嘆かわしいわあとエリカはそう呟いた。

 すると幹比古がこう言った。

 「まず初めに登場するのが一校の『七草』3年だからね。

『エルフィン・スナイパー』って言う異名持ちだから特にだろうね。」

 そう言っている間にも・・・真由美が現れた。

 それを見て殆ど全員が喝采が巻き起こった。

 そしてもう一人が肩身が狭そうな感じで現れた。

 そして両者が揃ったところで・・・試合が始まった。

 内容は・・・一方的であった。

 クレーが発射されるや否や一個も取りこぼしもなく打ち砕いた。

 「パーフェクトってそれアンタ。」

 エリカはそれを見て呆然としながらそう呟くと達也はこう言った。

 「あれは恐らくドライアイスの亜音速弾だな。」

 そう言うと幹比古がこう続けた。

 「うん、然も驚くのは命中率よりも精度だよ。知覚系の魔法を

併用しているとしても情報処理能力が尋常じゃないよ。」

 「あれは多分だが『マルチスコープ』って言う遠隔視系の魔法だ。実体物を

マルチアングルで知覚する魔法だがその反面情報体には反応しない。」

 達也がそう説明するとレオンはドライアイスの事でこう聞いた。

 「でもよ、空気分子を減速してドライアイスを作ってそれを亜音速して

射出するのって幾ら魔法がエネルギー保存則の埒外だからって

そんだけの事象改変を伴っていてよく持っていられるよな?」

 そう言うとエリカはこう続けた。

 「おまけにさっきの魔法+減速、加速魔法まで使っているから

正に化け物よね。」

 そう言うが達也はこう返した。

 「確かにそう言う風に見えるが実際は違う。」

 「ドライアイスを作ってそれを加速させるって言うのはドライアイスを

形成する際に奪い取った分子運動エネルギーを固体運動エネルギーに変換させて

スキームを使い、エントロピーを逆転させているがこれは至って物理法則に

逆らってはいない。」

 「「「「????」」」」

 それを聞いてエリカ達は首を傾げるが達也はこう説明した。

 「良いか、確かに魔法はエネルギー保存則に縛られてはいないが対象物は

そうではない。」

 「物理法則があってそれによってエネルギー保存則を無視して作ったものが

自然に作られたと復元されるんだ。だが逆にエネルギー保存則を無視しない程度に魔法を作れば少ない干渉力で魔法は実行可能なんだ。」

 それを聞いてエリカ達は( ゚д゚)ポカーンとしている中で達也は

全員に向けてこう言った。

 「良いか、閣下も言っていた言葉だが魔法は所詮は道具だ。魔法を使うって事は俺達は世界を騙せるほどの力を持っているって事だ。だからこそ俺達は

その力を正しく学ばなければならないんだ。」

 そう言うとエリカは達也に向けてこう言った。

 「つまりアタシたちは世界を相手取った詐欺師って事ね?」

 「そうだ、今後の俺達の実力次第じゃ世界にだって相手どれるってことさ。」 

 そう言って達也達は試合に集中した。

 そして無論勝利したのは・・・真由美であった。

 そして十校は6位であった。

 勝負はまだまだこれからである。




 次回はバトル・ボード。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。